著者
中村 一穂 尾下 竜大 高坂 拓矢 一ノ瀬 玄幸 松本 幹治
出版者
The Society of Powder Technology, Japan
雑誌
粉体工学会誌 (ISSN:03866157)
巻号頁・発行日
vol.46, no.4, pp.250-260, 2009-04-10
参考文献数
18

The transition phenomenon, which is a feature of the filtration properties of non-woven fabric filter, is the change in filtration mode during filtration from the first stage of deep bed filtration to the second stage of surface blocking filtration or the cake filtration. In this study the effect of filter structure in depth direction on the transition phenomenon was studied with the filters prepared by layering three types of polypropylene non-woven fabric filters and binary mixture suspension of uniform PMMA particles. The change in the apparent pore size distribution of prepared filters was measured by the differential flow method. In the case of filters stacked with the same type of filters the change in the filtration performance by the stacking could be explained by the change in the surface blocking filtration condition in the first stage filtration period and it could be roughly predicted from the change in the apparent pore size distribution. But in the case of the filters stacked with different types of filters the change in the filtration performance did not show clear trends with the stacking condition and could not be explained from the change in the apparent pore size distribution.
著者
中村 裕英
出版者
広島大学文学部
雑誌
広島大学文学部紀要 (ISSN:04375564)
巻号頁・発行日
vol.44, pp.p176-198, 1984-12

The audience feels an incompatibility between Hamlet as he is before and as he is after pursuing the task of revenge given to him by the Ghost of his father. But this incompatibility disappears at the end of the play. The incompatibility felt on the part of the audience seems to shed light on the revenge theme in Hamlet. Revenge is, essentially, treated as something that seizes the revenger and that perverts the mind of the revenger. The theme has its variation in the case of Laertes, who, among the three sons trying to revenge themselves because of their father's deaths, changes from an honourable man to a horrible avenger. Hamlet could escape from taking the hideous path of the avenger by the work of "divinity" or "providence". This is why the audience feels an incompatibility in the middle of the play and does not feel it when the hero no longer pursues his revenge personally in the fifth act, where he is to acquire the higher recognition that surpasses the futile world of "an eye for an eye".
著者
平本 匡寛 望月 寛 高橋 聖 中村 英夫
出版者
日本信頼性学会
雑誌
信頼性シンポジウム発表報文集
巻号頁・発行日
vol.2005, no.18, pp.29-32, 2005-11-18

ATS地上子のQ値管理は、安全性確保のためには必須の要件である。現在、Q値管理は沿線に配置されたATS地上子を定期保全によりQ値測定装置で計測している。また、省力化を目的として車上からATS地上子のQ値を検測することもおこなわれているが、レベル管理が主体であり正確なQ値計測と対応性の点で問題がある。提案する手法は、車上側のアンテナ(車上子)の電流値検測によりQ値を算出するもので、地上子対アンテナ間の距離や相互誘導係数値によらない安定した計測ができる。
著者
中村直吉 [著]
出版者
ゆまに書房
巻号頁・発行日
1993
著者
中村 雅子
出版者
日本教育心理学会
雑誌
教育心理学研究 (ISSN:00215015)
巻号頁・発行日
vol.51, no.1, pp.76-85, 2003
被引用文献数
3

本研究では, 青年の環境意識や環境配慮行動の形成に及ぼす母親の言動の影響を, 母親と子どもから独立に回答を得て, 両者のデータをマッチングさせることにより検討した。分析対象者はオンライン機器による調査で回答を得た, 中学生から独身社会人までの男女およびその母親の273組である。環境意識尺度・環境配慮行動尺度を目的とする重回帰分析, および13の環境配慮行動のそれぞれの実行の有無を目的としたロジスティック回帰分析の結果, 以下のことが明らかになった。1) 子どもの環境意識尺度に対して説明変数として母親の環境意識尺度の効果が有意だった。2) 環境配慮行動尺度に対して母親の環境配慮行動, とくに実践とともに家族にも協力要請を行った場合の効果が有意だった。3) いずれの場合も母親変数の投入で重回帰分析の説明力が大きく改善された。4) 個別の環境配慮行動を目的変数とするロジスティック回帰分析では, 13項目のうち10項目について母親の環境配慮行動の実践-要請の変数が最も有効な説明変数であった。以上のことから, 環境意識形成および具体的な行動場面での母親の影響の重要性が確認された。また発達段階別に見ると, 子どもが中学・高校生の年齢段階よりも大学生等・社会人の年齢段階の方が母親関連の変数の影響が大きかった。
著者
中村 雅子
出版者
日本教育心理学協会
雑誌
教育心理学研究 (ISSN:00215015)
巻号頁・発行日
vol.51, no.1, pp.76-85, 2003
被引用文献数
2

本研究では,青年の環境意識や環境配慮行動の形成に及ぼす母親の言動の影響を,母親と子どもから独立に回答を得て,両者のデータをマッチングさせることにより検討した。分析対象者はオンライン機器による調査で回答を得た,中学生から独身社会人までの男女およびその母親の273組である。環境意識尺度・環境配慮行動尺度を目的とする重回帰分析,および13の環境配慮行動のそれぞれの実行の有無を目的としたロジスティック回帰分析の結果,以下のことが明らかになった。1)子どもの環境意識尺度に対して説明変数として母親の環境意識尺度の効果が有意だった。2)環境配慮行動尺度に対して母親の環境配慮行動,とくに実践とともに家族にも協力要請を行った場合の効果が有意だった。3)いずれの場合も母親変数の投入で重回帰分析の説明力が大きく改善された。4)個別の環境配慮行動を目的変数とするロジスティック回帰分析では,13項目のうち10項目について母親の環境配慮行動の実政-要請の変数が最も有効な説明変数であった。以上のことから,環境意識形成および具体的な行動場面での母親の影響の重要性が確認された。また発達段階別に見ると,子どもが中学・高校生の年齢段階よりも大学生等・社会人の年齢段階の方が母親関連の変数の影響が大きかった。
著者
小見 亘 中村 由紀夫 吉澤 尚 千代 満 能登 裕 木田 寛
出版者
一般社団法人 国立医療学会
雑誌
医療 (ISSN:00211699)
巻号頁・発行日
vol.55, no.7, pp.338-341, 2001-07-20 (Released:2011-10-07)
参考文献数
6

症例は73歳の女性. 陳旧性心筋梗塞後の心室頻拍に対しアミオダロン200mg/日が投与されていた. 外来にてジゴキシン0.125mg/日を追加投与したところ, めまい, 食欲低下が出現し2週間後に再診した. 心電図所見などよりジギタリス中毒と診断され入院した. 入院時血中ジゴキシン濃度は2.56ng/mlと高値を示し, ジゴキシンの内服を中止した18日後でも0.60ng/mlであった. この間の半減期(167時間)は, 入院後のクレアチニン値, 体重, 年齢および性別から治療薬剤モニタリングシステムを用いて推測された半減期(95時間)より延長しておりジゴキシンとアミオダロンの相互作用によるものと考えられた. この値より計算した適正投与量は0.07mg/dayであった. 両薬剤を併用する場合にはジギタリス中毒の出現に細心の注意を払うべきであり, 投与量の設定には治療薬剤モニタリングシステムの活用が一助となる。
著者
田中 成典 窪田 諭 北川 悦司 物部 寛太郎 中村 健二
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集F3(土木情報学) (ISSN:21856591)
巻号頁・発行日
vol.67, no.2, pp.II_41-II_50, 2011 (Released:2012-03-26)
参考文献数
26

我が国の建設事業においては,CALS/ECや情報化施工,生産性向上のために3次元データを利用する環境を構築することは重要な課題であるが,その要求を満たす3次元CADが存在しない.そのため,国産の3次元CADの開発を支援することを目的とした,汎用3次元CADエンジンの開発が求められている. そこで本研究では,建設事業において3次元CADを迅速かつ低コストに導入し,これを活用できる環境を構築するために,汎用3次元CADエンジンを設計するための調査研究を行った.ここでは,3次元CADの利用場面,標準化動向,汎用3次元CADエンジンに付随するシーズ,既存製品,IT要素技術について調査し,汎用3次元CADエンジンに対する要求を明らかにした.
著者
髙橋 新吾 中村 哲夫 有馬 祐杜 橋本 秀紀 中村 壮亮
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
日本機械学会論文集 (ISSN:21879761)
巻号頁・発行日
vol.83, no.853, pp.17-00035-17-00035, 2017 (Released:2017-09-25)
参考文献数
9

This paper proposes an electrocardiogram (ECG) measuring system which simultaneously enables the reduction of input impedance and low-frequency cutoff through virtual amplification of the coupling capacitance formed by body capacitance and ECG electrode. This virtual amplification of the coupling capacitance is realized by the additional circuit which controls the inflow of external current to create the situation as if the time constant of the capacitance has increased. Moreover, not only this additional function but the amplification circuits commonly used in ECG measuring system has also been perfectly tuned-up. Here, instead of using the MOS-FET which shows bad noise characteristics, the combinations of J-FET differential amplifier and current feedback circuit have been used for stable amplification. In addition, coupling capacitors of the system are removed due to the DC-Coupling enabled by using single operational amplifiers instead of instrumentation operational amplifiers.
著者
川俣 茂 田井野 清也 宮地 麻央 中村 洋平
出版者
公益社団法人 日本水産学会
雑誌
日本水産学会誌 (ISSN:00215392)
巻号頁・発行日
vol.82, no.3, pp.306-314, 2016
被引用文献数
3

イセエビ(頭胸甲長 CL:59-93 mm)によるツマジロナガウニ(4 サイズ群:殻径 10-19,20-29,30-39,40-49 mm)の捕食を水槽実験で調べた。被食ウニの最大殻径は CL の増加に伴い増加した。サイズ群別のウニに対する捕食成功率(捕食個数/攻撃回数)は,CL に対して最小サイズ群でほぼ一様に高く(約 75%),最大サイズ群で低く(<11%),また中間の 2 サイズ群で CL の増加に伴い増加した。この結果は,大型(>40 mm)のウニでは大型イセエビでも捕食され難くなることを示唆する。
著者
黒崎 正三 大間 〓 初田 隆 中村 篤司
出版者
社団法人 日本化学会
雑誌
工業化学雑誌 (ISSN:00232734)
巻号頁・発行日
vol.71, no.4, pp.488-491, 1968
被引用文献数
2

塩化ビニルを工業的に製造するさいに,多種類の不純物が副生する。アセチレンと塩化水素を原料とする塩化ビニル製造工程において, 副生する不純物のうち, 塩化ビニルよりも沸点の高い成分を濃縮し, 分取ガスクロマトグラフにより高沸点物を分取した。<BR>この高沸点物のスペクトロメトリー(赤外吸収スペクトル,質量スペクトル)および元素分析,その他物理恒数の測定を行なうとともに,他方,化学定性反応処理(臭素付加反応,重亜硫酸ナトリウム付加反応)した高沸点物の濃縮試料のクロマトグラムおよびガスクロマトグラフより分離溶出する成分の炎色反応から高沸点物を定性的に分類した。それより,推定される物質を合成し,スペクトロメトリーおよびガスクロマトグラフィーにより, 同定確認した結果, 高沸点物質として検出した26 成分のうち, 19 成分を定性することができた。
著者
梅田 雅孝 古賀 智裕 一瀬 邦弘 來留島 章太 高谷 亜由子 清水 俊匡 福井 翔一 西野 文子 川尻 慎也 岩本 直樹 平井 康子 玉井 慎美 中村 英樹 折口 智樹 川上 純
出版者
日本臨床免疫学会
雑誌
日本臨床免疫学会会誌
巻号頁・発行日
vol.39, no.4, pp.401a-401a, 2016

<p>  【症例】68歳女性.【主訴】呼吸困難.【現病歴】2014年12月より労作時呼吸困難あり4月上旬に間質性肺炎を指摘され前医入院.ステロイドパルス,経口プレドニゾロン(PSL)30mg/日,シクロスポリン(CyA)150mg/日で加療行うも呼吸不全が進行し6月上旬に当院転院となった.筋症状を欠くがGottron徴候,Vネックサイン,ショールサインを認めClinically amyopathic dermatomyositis(CADM)と診断した.胸部CTでは短期間で進行する非特異性間質性肺炎パターンを呈し,急速進行性間質性肺炎(RPILD)の合併を認めた.抗MDA5抗体陽性,フェリチン1556ng/mlと予後不良因子を有したため,シクロフォスファミド静注療法,ステロイドパルス,CyA200mg/日行うも転院19日目に肺胞出血が出現し,人工呼吸器管理となった.転院24日目には貧血,血小板低下,Cr上昇の進行に加え,ハプトグロビン低下,破砕赤血球出現あり血栓性微小血管障害(TMA)と診断した.TMAに対し,血漿交換療法を追加し多臓器不全に対して集学的加療行うも呼吸不全が進行し転院36日目に死亡退院となった.【考察】肺胞出血やTMAはまれながら皮膚筋炎に合併することが報告されている.本症例は血清フェリチン高値に加えトロンボモジュリン高値を認めており,自然免疫異常を介した血管内皮障害が肺胞出血やTMAの病態形成に関与した可能性が示唆された.CADM合併のRPILDにおいては加療中の肺胞出血やTMAにも注意を払う必要があると考えられた.</p>
著者
小中村清矩 自筆
出版者
小中村清矩
巻号頁・発行日
1894
著者
瓜生 耕一郎 長舩 司 村上 隆則 中村 守正 射場 大輔 船本 雅巳 森脇 一郎
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
日本機械学会論文集 (ISSN:21879761)
巻号頁・発行日
vol.83, no.853, pp.17-00156-17-00156, 2017 (Released:2017-09-25)
参考文献数
11
被引用文献数
2

Taper shaped skiving cutters are commonly used in gear skiving because they provide clearance angles under a simple gear arrangement and they could have lower cutting resistance than cylindrical skiving cutters. Their tooth flanks are generally ground by the same method of generation grinding with a trapezoidal wheel as ones for pinion cutter tooth flanks for gear shaping. In gear skiving, however, the process of tool-face re-grinding could increase profile deviations of cut gears due to the lack of an appropriate change in cutter profiles along the facewidth. In the present paper, computer programs were developed to simulate the generation grinding and the skiving with the cutting edges ground by the method. Skiving with a cutter ground by the method were carried out and skived tooth forms were compared with those calculated by the developed program. As a result, the comparisons could guarantee the reliability of the program. Furthermore, the program has revealed that the increase in a helix angle of a cutter yields the increase in tooth profile deviations of skived gears after regrinding the tool faces. Therefore, taper shaped cutters should be applied to internal gear skiving with extra caution.
著者
日指 志乃布 福光 涼子 石田 光代 野寺 敦子 大谷 尭広 丸岡 貴弘 中村 和己 和泉 唯信 梶 龍兒 西田 善彦
出版者
日本神経学会
雑誌
臨床神経学 (ISSN:0009918X)
巻号頁・発行日
vol.56, no.8, pp.550-554, 2016 (Released:2016-08-31)
参考文献数
19
被引用文献数
2

パーキンソン病(Parkinson’s disease; PD)の嚥下障害は予後に関係する重要な因子だが,進行するまで見落とされやすい傾向にある.我々は主に軽症から中等症のPD患者31例の嚥下機能を嚥下造影により検討した.嚥下障害は咽頭期28例,口腔期19例,食道期15例,準備期1例とほぼ全例にごく早期から咽頭期を中心に認められたが,質問票などのスクリーニング検査では検出が困難であった.今回の検討によりPDの早期から嚥下障害が不顕性に認められる場合があることが臨床的評価指標から示された.今後,PD発症前の嚥下機能低下を何らかの形で追跡して嚥下障害が発症前症状になり得るか検討する必要がある.