著者
柳澤 健之 苗村 健 金子 正秀 原島 博
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会誌 (ISSN:03866831)
巻号頁・発行日
vol.50, no.9, pp.1345-1351, 1996-09-20 (Released:2011-03-14)
参考文献数
7
被引用文献数
2 1

Reconstruction of virtual space has become very important in various applications. Computer graphics methods based on geometric models have been studied for this purpose. To obtain more natural representation, this paper proposes a new method which represents and handles 3 D objects using the concept of “ray space.” Ray space is a space that stores the rays reflected by 3 D objects. Handling objects in real space is equivalent to getting a sliced image with an appropriate plane in the ray space.
著者
中洲 俊信 チャンドラシリ N.P. 苗村 健 原島 博
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会誌 (ISSN:13426907)
巻号頁・発行日
vol.61, no.6, pp.779-788, 2007
被引用文献数
5 3

A caricature can express an artist's impression of the target face.We propose an interactive facial caricature drawing system "NIGAO".Our aim is to create a system that can be used by anyone to synthesize a caricature with one's impression of the target face.NIGAO has two modes:"selection and adjustment of facial parts mode",in which the user can directly manipulate the location or geometry of facial parts,and "interactive genetic algorithm (IGA) mode",in which he or she can use [facial characteristics from] a group of caricatures to influence her desired caricature by selecting some of them as the dominant genes.Users can switch between modes when needed.We let 15 users imagine the faces of two famous people and synthesize their caricatures using NIGAO.Results of this experiment show that a caricature synthesized using the latter mode after using the former mode reflects the artist's impression of the target face better than caricatures synthesized using only the former mode.These results also demonstrate the effectiveness of NIGAO's interface for synthesizing caricatures.
著者
川上 玲 筧 康明 苗村 健 原島 博
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. HIP, ヒューマン情報処理 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.103, no.165, pp.1-6, 2003-06-26
被引用文献数
1

本研究では,新たな映像情報環境を構築する試みとして,方向依存透明ディスプレイLumisightを提案・開発した.本ディスプレイは視界制御フィルムという特殊なフィルムをスクリーンとして使用することにより,方向依存性を実現させている.このフィルムに映像を提示させ詳細な観察実験を行った結果,視線方向による映像の切り替えが可能であること,多方向から映像が観察できること,透明性を維持できることなどが明らかとなった.この結果に基づき, Lumisightのアプリケーションとして,窓タイプ,ショウウィンドウタイプ,パーティションタイプの3種を試作し,実装・評価した.
著者
大場 敏文 金子 正秀 原島 博
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-II, 情報・システム, II-情報処理 (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.80, no.8, pp.2254-2258, 1997-08-25
被引用文献数
2

福笑いモジュールによって作成された合成顔画像を検索キーとして用い, 検索者の意図を反映した類似尺度に基づき, 顔画像をインタラクティブに検索する方法について述べる. 特徴量空間において, 特徴量ベクトルが互いになす角度が小さいものほど類似評価が高いとする類似尺度を用いることにより, 強調表現された合成顔画像を介して, 検索者の意図を反映した顔画像検索が行えるようになった.
著者
永田 明徳 金子 正秀 原島 博
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. A, 基礎・境界 (ISSN:09135707)
巻号頁・発行日
vol.80, no.8, pp.1266-1272, 1997-08-25
被引用文献数
22

顔画像の印象を解析するための手法はいまだ確立していない. これは"顔の印象"が, 人の頭の中で形成されており, 感性的な側面を強くもっているためである. 本論文では, 顔が集団としてもっている印象, すなわち, 顔グループを形成したときにそこに生じる印象を客観的に捉えるために, 平均顔を用いる手法を提案する. また, この平均顔を用いて主成分分析により顔空間を構成し, その空間内での顔画像表現の可能性を探る. 具体的には, まず平均顔で張られる空間内で特定の集団の顔を他集団から判別できることを確認した. 次に, 顔空間表現の一つの例として, 平均顔空間上に得られたパラメータを変化させて画像を作成した. これらの手法を応用することで特定の画像について印象の分析を行う, あるいは顔画像に印象を付加することが可能となる.
著者
杉田 馨 高橋 桂太 苗村 健 原島 博
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MVE, マルチメディア・仮想環境基礎 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.103, no.351, pp.25-30, 2003-09-29
被引用文献数
1

バーチャルリアリティなどのインタラクティブ性を必要とするアプリケーションでは,高速画像処理が重要な要素技術となる.本稿では,合焦判定を用いたLight fieldからの全焦点画像合成アルゴリズムをATI RADEON 9800 Pro GPU上に効率的に実装する手法を提案する.画像合成に必要となるすべての処理をGPU上で実行することで,システムバス上のデータの転送量を削減し,処理の高速化を実現できる.実験の結果,提案手法による実装は,合焦判定にIntel Pentium 4 3.06GHz CPUを用いる実装に比べ約7.7倍高速であることが確認できた.
著者
平賀 裕 斎藤 善行 森島 繁生 原島 博
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. HC, ヒューマンコミュニケーション
巻号頁・発行日
vol.93, no.439, pp.1-8, 1994-01-26
被引用文献数
25

音声に含まれる基本的感情を分析するため、演劇経験者に感情を込めて単語音声・短文音声を発声してもらい、それぞれに関して分析を試みた。本研究では扱う感情を「怒り」「喜び」「悲しみ」「嫌悪」の4種とし、「平静」音声と比較を基に今まであまり行なわれていなかったピッチ周波数・振幅の変化パターンの検討を中心に分析を行った。またより豊かな感情分析のためにFMラジオから感情音声を採取し、主観評価した後同様の検討を加えた。その結果、矛盾点も皆無というわけではなかったが、相互に多大なる共通項を見いだすことが出来た。
著者
斎藤 隆弘 武尾 英哉 相澤 清晴 原島 博 宮川 洋
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会技術報告 (ISSN:03864227)
巻号頁・発行日
vol.9, no.12, pp.105-112, 1985-07

Formerly we proposed a method for designing parallel gain/shape vector quantizers in the 8*8 DCT (Discrete Cosine Transform) domain [12]. This paper proposes a method for magnifying the block of this quantizer. In this method, the block is magnified by symmetrizing the structure of the shape code book. By magnifying the block to 16*16,at a fixed coding rate signal-to-noise ratio is increased by about 1 (dB), and this coding scheme yields a perfomance advantage of 1〜2 (dB) over the DCT coding scheme with scalor, Max-type quantizers.
著者
デロワ オリビエ 金子 正秀 原島 博
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. A, 基礎・境界 (ISSN:09135707)
巻号頁・発行日
vol.80, no.8, pp.1332-1336, 1997-08-25
被引用文献数
10

「顔空間」は, 顔の形状情報と濃淡情報の各々に対する主成分分析によって得られた固有ベクトルで構成される多次元空間である. 人間のひとりひとりの顔は, 顔空間中の1点によって表現される. 本論文では, 顔空間の考え方を用いて, あるひとりの人物の顔を, 特定の属性をもった顔画像群に基づいて構成された部分空間へ射影することにより, その人物の顔に最も近い, 当該属性をもった顔画像を生成する方法について述べる. これにより, 人種, 性別, 年齢などの顔特徴を変更することが可能になる.
著者
苗村 健 柳澤 健之 金子 正秀 原島 博
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IE, 画像工学
巻号頁・発行日
vol.95, no.503, pp.49-56, 1996-02-01
被引用文献数
36

2次元画像符号化技術の標準化が進んだ今日、さらに高度な臨場感の実現へ向け、3次元画像通信の研究に寄せられる期待は大きい。将来の3次元画像通信では、様々な表示方式に対応できる中立的な手法による3次元画像の記述が必要である。本稿では、光線情報に着目した3次元画像の中立的記述法として提案されている光線空間の概念に基づき、その効率的記述法について検討する。まず、光線の伝搬に伴う変化がないと仮定することによって、5次元光線空間を4次元に射影して伝送することが可能であることを示す。そして、具体的な射影方法として、平面記録、円筒言己録、球面記録の3通りの方法を定式化し、それぞれの比較を行なう。
著者
八木 康史 森島 繁生 金子 正秀 原島 博 谷内田 正彦 原 文雄 橋本 周司
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告コンピュータビジョンとイメージメディア(CVIM) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.1998, no.26, pp.65-72, 1998-03-19
被引用文献数
4

顔画像処理に対する様々な分野での関心の高まりや、工学分野における顔画像処理技術の研究成果の蓄積を背景にして、顔画像処理に関する共通ソフトウェアのツールの作成に向けた活動が進められている。この活動は、「感性擬人化エージェントのための顔情報処理システムの開発」(略称、アドバンストエージェントプロジェクト)と呼ばれ、情報処理振興技術協会(IPA)における独創的情報技術育成事業に関わる開発テーマの一つとして、平成7年度より3年間の計画で精力的に活動を行ってきた。擬人化エージェント技術はさまざまな技術要素から構成されているが、本プロジェクトでは、この中で特に『顔』の役割に着目し、顔画像の認識・合成に関わる顔情報処理システムの開発に主眼をおいた。これと同時に、本システムでは工学のみならず心理学や医学などの分野も含めた顔関連分野における共通の実験用ツールを広く提供することも目標としている。本稿では、平成10年3月で終了するこのプロジェクトの概要と、共通ソフトウェアの紹介を行う。The aim of Advanced Agent Project, supported by Information Technology Promotion Agency (IPA), is to develop the image processing environment for analysis and synthesis of human facial images. This report is mainly concerned with an introduction of an overview of the project and the developed environment for the facial image processing.
著者
奥宮 啓司 金子 正秀 原島 博
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IE, 画像工学
巻号頁・発行日
vol.95, no.533, pp.1-8, 1996-02-23

我々はすでに、画像内容の抽象化という観点から、動画像シーンの階層的表現と抽象化索引映像の利用について提案している。抽象化索引映像とは、人間が見た時にその主題が理解できる程度の概略画像であり、画像データベースにおける見出し画像や、画像を編集、加工、符号化する際の補助画像としての役割等、様々な面での応用が可能である。本稿では、楕円や長方形といったプリミティブ図形を用いて、静止画像並びに動画像に対する抽象化索引映像を作成する方法について述べる。プリミティブ図形を利用することにより、大まかな構造情報を担った形で、コンパクトに記述を行なうことが可能となる。また、動画像シーンの階層的表現と抽象化索引映像を利用したアプリケーションについても検討を行う。
著者
富永 英義 MUSMANN H. JUDICE C. KUNT M. CHIARIGLIONE エル 小舘 亮之 児玉 明 安田 浩 小松 尚久 相沢 清晴 田崎 三郎 酒井 善則 安田 靖彦 JOZAWA Hirohisa YABUSAKI Masami MIKI Toshio SAKURAI Yasuhisa FUKUDA Toshio ALGAZI V. SHAFER R. KOMIYA Kazumi ALGAZI V PROF.H. Musm SHAFER R. 羽鳥 光俊 原島 博 辻井 重男 花村 剛
出版者
早稲田大学
雑誌
国際学術研究
巻号頁・発行日
1994

前年度の活動の成果として得られた、シンタックス、ツール、アルゴリズム、プロファイルという4つの異なる要素から構成するフレームワークを基本構造とし、今年度は,主に,具体的要素技術の比較および評価,確認実験モデルの作成,動画像ドキュメントアーキテクチャの概念に基づく符号化方式の具体化作業を行なった。まず、具体的要素技術の比較評価テストについて。Functionality、テスト画像クラス、ビットレートによって評価対象を分類し、比較評価テストを行なった。ただし、テストの際、基準となる比較対象(アンカー)として、CIFフォーマットを用いたMPEG1およびCIFあるいはQCIFを用いたH.263を使用した。比較評価の結果、10kbpsを中心とした低ビットレート範囲ではビットレートが高くなるほどアンカーおよびブロックベース手法の結果が良好であること、低ビットレートにおいてはフレームレートの設定がその画質評価結果を大きく左右する要因であること、Content based functionaliesを有する方式はアルゴリズムの種類が増大し要素としての評価が難しい傾向を示すこと、が主に明らかとなった。良好な性能を示す要素技術の候補としては、long term memory, short term memoryを併用する手法、イントラフレームにウェーブレットを適用する手法、グローバル動き補償とローカルアフィン動き補償の組合わせ、ブロック分割手法、matching pursuits手法等が挙げられた。次に、確認実験モデルの作成について。長期に渡る議論の結果、確認実験モデルとしてはビテオオブジェクト平面という概念で表される複数のビテオコンテントを入力情報源として適用可能なモデルが選択された。この確認モデルは、H.263の拡張動きベクトルおよびアドバンスト予測方式を採用すること、2値形状は4分木符号化、多値形状は4分木符号化+VQを使用すること、コンテント境界はpaddingを行って符号化することを主な条件として作成されることとなった。最後に、動画像ドキュメントアーキテクチャの概念に基づく符号化方式の具体化について。メディアの統合的扱いが可能なフォーマットおよび既存データの再利用機能が将来のマルチメディア情報環境において特に重要であるという観点から、文書の編集加工処理を構造的に行なうデータアーキテクチャであるODAの概念をビデオ・ドキュメントアーキテクチャ(VDA)として動画像符号化への適用を試みた。まず、ビデオコンテントをカメラの光軸に垂直な単一の静止平面(背景のみ)と仮定しこれを入力としてカメラパラメータを分離符号化する方式を検討した。続いて、αマップと原画像情報を入力として、VDAの概念に基づいたプロセッサブル符号化方式を検討した(H.263を基本とし、任意形状に対応した直交変換、αマップ符号化、コンテント・時間単位データ多重化を主に加えた構成)。実験の結果、前者の方式は正確なカメラパラメータが計測できる場合約50[dB]の平均SNRで複号化できる能力をもち、検出するパラメータ誤差が蓄積するに従ってこの値が急激に減少する傾向を子示すことが分かった。また、攻守の方式については、カメラ操作およびビデオコンテントの移動・消去・表示優先度・追加等の編集シミュレーションを行ない、意図した動画像の編集加工機能・データ再利用機能がVDAモデルにより効果的に実現されていることを確認した。また、簡単な加工用データ操作記述言語を試作することにより、編集処理の迅速性、内容の可読性が大きく向上されることを示した。今後は、画像合成を行なう際のMapping処理の高速化、ビテオコンテントのデータのバッファリング処理、透明度を考慮したαマップ符号化、ランダムアクセス機能の実現手法・ドキュメントアーキテクチャの概念で扱えるメディア範囲の拡張などが課題として挙げられた。
著者
永田 明徳 岡崎 透 崔 昌石 原島 博
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-II, 情報・システム, II-情報処理 (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.79, no.7, pp.1230-1235, 1996-07-25
被引用文献数
41

顔は個人の特徴を表す多くの情報を含んでいる. 顔面像をパラメータで表現することができれば, さまざまな応用を考えることが可能となる. 本論文では, 顔画像にワイヤフレームモデルをあてはめ, 顔画像における形状情報と, 濃淡情報を分離し, 主成分分析の手法を用いて, 直交した顔基底を求めた. この顔基底を用いることで顔画像の効率的な空間パラメータ記述が可能となる. また, 本論文に示す手法は顔画像の分析のみではなく, 得られたパラメータからの顔画像の再合成が可能である.
著者
坂本 信樹 パク ミンチョル 苗村 健 原島 博
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会年次大会講演予稿集 (ISSN:13431846)
巻号頁・発行日
no.1998, pp.281-282, 1998-10-29

In this paper, we examine a method for representing facial expressions, in which any facial expression can be represented by linear combinations of orthogonal bases. We show the applicability of the AU(Action Unit) parameters for synthesizing the orthogonal bases.