著者
山口 一郎 金子 浩子 半谷 輝己 高橋 秀人
出版者
日本放射線安全管理学会
雑誌
日本放射線安全管理学会誌 (ISSN:13471503)
巻号頁・発行日
vol.19, no.2, pp.79-91, 2020 (Released:2020-11-27)
参考文献数
19

Local workshops for parents and children were held in cooperation with food educators. Each workshop was a dietary education program that included cooking experiences and taste education. The participants' understanding was gained by presenting the facts without hiding them, paying attention to fairness, and respecting the participants' thoughts. The communication about radiation risk using safe mushrooms made in Fukushima Prefecture was accepted by consumers in the Tokyo metropolitan area even who are cautious about radiation risks.
著者
多田 邦尚 西川 哲也 樽谷 賢治 山本 圭吾 一見 和彦 山口 一岩 本城 凡夫
出版者
日本海洋学会 沿岸海洋研究会
雑誌
沿岸海洋研究 (ISSN:13422758)
巻号頁・発行日
vol.52, no.1, pp.39-47, 2014 (Released:2020-02-12)
参考文献数
24
被引用文献数
6

瀬戸内海東部海域における過去40年間の海水中の栄養塩濃度減少の検証とその低次生物生産過程への影響について,著者らのグループが得た知見を総合して考察した.瀬戸内海では過去,高度経済成長期には著しく富栄養化が進行していたが,1973年に施行された瀬戸内法により,P の発生負荷量は1980年以降,N は1990年後半以降削減された.しかし,播磨灘東部海域の海水中のTN,TP 濃度には直接反映されていない.一方,栄養塩濃度は1970年以降確実に低下しており,特にDIN 濃度は1990年以降も減少傾向にある.これは,主には瀬戸内法の効果と考えられるが,それだけでは説明できない.おそらく,海底堆積物からの栄養塩の溶出量の減少が大きく関与している可能性が考えられた.この栄養塩濃度減少に対する植物プランクトン群集の応答については,その生物量の低下傾向は認められないが,その種組成の変化が認められた.
著者
山口 一美 小口 孝司
出版者
日本社会心理学会
雑誌
社会心理学研究 (ISSN:09161503)
巻号頁・発行日
vol.16, no.2, pp.83-91, 2000-10-25 (Released:2016-12-20)

The purpose of this study was to investigate the relationship between personality and employment and job satisfaction as an airline cabin attendant (CA) or customer service agent (CSA). Study 1 focused on the initial employment of CAs and CSAs. Study 2 dealt with subjects who succeeded in finding work as CAs and CSAs. Study 3 considered the factors leading to job satisfaction as CAs and CSAs. The subjects of studies 1 and 2 were 154 female students in a vocational school. The subjects of study 3 were 61 female CAs and CSAs. The results of study 1 demonstrated that a greater ability to modify self-presentation was significantly correlated with being employed in these positions. In study 2, lower sensitivity to expressive behavior in others and lower social anxiety were positively correlated with being employed later on. Public self-consciousness and duplicity were found in study 3 to have significant negative correlations with job satisfaction. Consequently, these results suggest that self-monitoring is a significant situational personality that is positively related to employment as a CA or CSA.
著者
山口 一男
出版者
日本社会学会
雑誌
社会学評論 (ISSN:00215414)
巻号頁・発行日
vol.50, no.2, pp.231-252, 1999-09-30 (Released:2009-10-19)
参考文献数
10
被引用文献数
2 2

本稿は潜在クラス分析と関連する回帰分析を用いて性別役割態度の潜在クラスと社会階層との関連について日本および米国の既婚女性を分析し結果を比較する。潜在クラスについては日本では「性別役割支持型」, 「性的平等支持・職業志向型」, 「性的平等支持・非職業志向型」の3クラス, 米国では「性別役割支持・両立否定型」, 「性別役割支持・両立肯定型」, 「性的平等支持型」の3クラスが存在する事を示し, 潜在クラスの割合が本人, 夫, 父親の階層属性にどう関連しているかを明らかにする。また「性別役割支持型」対「性的平等支持型」の割合比へのそれらの属性の影響を日米で比較する。最後に分析結果の理論的意味と今後の展望を議論する。
著者
山口 一弘 林 永子 弥生 宗男 井上 光輝
出版者
茨城工業高等専門学校
雑誌
茨城工業高等専門学校研究彙報 (ISSN:02863391)
巻号頁・発行日
vol.45, pp.71-74, 2010-03-01

In an attempt to obtain diluted ferromagnetic semiconductors,we prepared Co-doped Tio2 films on glass substrates by sol-gel synthesis.X-ray diffraction patterns of films with Co low concentration Cco under 5% and high Cco such as 15% were assigned to anatase and rutile TiO2,respectively.All films showed ferromagnetic behavior at room temperature.Their magnetooptical Faraday spectra were quite different from those of cobalt films and clusters.This result suggested that the origin of ferromagnetism is assigned to Co-substituted TiO2.
著者
山口 一郎 齋藤 康
出版者
山形大学
雑誌
一般研究(C)
巻号頁・発行日
1995

1.当院の通常検査にてHDLコレステロール(HDL-C)100mg/dL以上の対象のうち62名(男17、女45、年齢平均52±14歳、HDL-C 100〜173、平均109±12mg/dL)で白血球からDNAを抽出した。2.イントロン14変異ヘテロ接合体4名(女のみ、HDL-C 114±9mg/dL)、エクソン15ヘトロ接合体16名(男3、女13、HDL-C 110±12mg/dL)が検出され、複合ヘテロ接合体とホモ接合体はなかった。両変異を持たない42例(男14、女28、HDL-C 109±113mg/dL)と前2群のHDL-C平均値には差がなかった。3.イントロン14変異頻度は3.2%で一般人口の約5倍、エクソン15変異頻度は12.9%で一般人口よりも約2倍高値であった。両者併せた頻度は16.1%で、HDL-C 100mg/dL以上の対象の約1/6であった。4.イントロン14変異群のCETP蛋白量は0.8±0.2ng/mLで、無変異群1.6±0.4ng/mLの1/2であった。一方エクソン15変異群のCETP蛋白量は1.7±0.4ng/mLで、無変異群と差がなかった。5.結論(1)100mg/dL以上の高HDLコレステロール血症の1/6にCETP遺伝子変異が関与する。(2)イントロン14変異ではCETD発現が低下するが、エクソン15ヘテロ変異では低下しない。(3)高HDLコレステロール血症にはCETP遺伝子変異以外の要因の関与が想定される。
著者
伊藤 一秀 八木 久晴 山口 一 西川 和男 林 徹夫
出版者
社団法人空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会論文集 (ISSN:0385275X)
巻号頁・発行日
no.134, pp.21-29, 2008-05-05
被引用文献数
2

本研究は、気中に放出された負イオンならびに正イオンの移流・拡散性状、固体壁面に対する沈着現象、正負イオンの再結合現象等の物理化学現象に着目し、その工学的モデリングと支配パラメータの推定を行うと共に、実空間に適用可能なイオン濃度分布の予測法を開発することに主眼がある。本報(第1報)ではCFDをベースとしたイオン濃度予測モデルの概要を示すと共に、特に、イオンの不均一密度分布に起因する体積力の程度、壁面沈着モデル、再結合モデルといった各モデルの適用が負イオンの濃度分布予測結果に与える影響に関して、2次元居室モデルを対象として検討した結果を報告する。
著者
山口 一郎 浅見 真理 寺田 宙 志村 勉 杉山 英男 欅田 尚樹
出版者
国立保健医療科学院
雑誌
保健医療科学 (ISSN:13476459)
巻号頁・発行日
vol.69, no.5, pp.471-486, 2020-12-25 (Released:2021-01-23)
参考文献数
48

原子力災害は社会に対して広範なリスク管理を求める事態をもたらす.このリスク管理において混乱も生じた.このうち飲料水の安全は生活の根幹を支えるものであり,明確な説明が求められる.そこで,飲料水中の放射性物質に関する国内外の指標について根拠となる考え方の整理を試みた.緊急時及び平常時について,国内の各種指標と国外の指標(国際機関,欧州連合,米国)について検討を行った.東日本大震災時に発生した原子力発電所事故後に日本で用いられた指標は,国際的な考え方に基づき導入された.それぞれの指標値は,その性格や前提が異なり,値だけを比較することは適切ではなく,それぞれの指標の根拠を踏まえることが重要である.
著者
山口 一 冨岡 一之 竹内 啓五
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会大会 学術講演論文集 平成27年度大会(大阪)学術講演論文集 第7巻 空気質 編 (ISSN:18803806)
巻号頁・発行日
pp.85-88, 2015 (Released:2017-11-15)

室内アレルギーの問題が顕著化している。既に我々は、室内アレルギ-の主な原因であるダニの制御を目的に、画像処理技術を応用したダニ活動度を工学的に評価できるシステムを開発し、防ダニ性能を有する建材・薬剤の選定や室内のダニ生息評価について報告した。本報では本システムを改良し、温湿度域や化学物質によるダニへの影響について検討した結果を報告する。