著者
市川 裕理 鈴木 基伸 菱田 智博 中根 康智
出版者
独立行政法人 国立高等専門学校機構豊田工業高等専門学校
雑誌
豊田工業高等専門学校研究紀要 (ISSN:02862603)
巻号頁・発行日
vol.49, pp.8, 2017 (Released:2017-03-15)

How should we develop students’ accuracy and fluency in English? How should we prevent them from underachievement or demotivation in learning English? Setting a goal based on a few examinations including a survey at the beginning of the new term, the English classes were conducted. This paper shows what the English teachers did in the classes of 1st and 2nd graders and what results the students achieved. Also, it suggests a future plan for ESD( Education for Sustainable Development) and Oral Interpretation in the 2nd term in 2016.
著者
市川 裕
出版者
日本宗教学会
雑誌
宗教研究 (ISSN:03873293)
巻号頁・発行日
vol.85, no.2, pp.293-317, 2011-09-30 (Released:2017-07-14)
被引用文献数
1

本論文は、ユダヤ教共同体が一五〇〇年間、社会的にパーリアの状態にあった共同体の内部において形成したユダヤ法の精神文化の意義を考察する。古代ユダヤ社会は、西暦一世紀から二世紀にかけて、ローマ帝国からの独立を目指して二度の大戦争を交え、神殿の崩壊、社会の壊滅、エルサレムからの追放といった一連の苦難を受けた。そののち彼らは、政治的自立と独立の夢を放棄し、唯一神の教えの徹底的な学習と実践を自らの生きる道と定めることを決断した。そこから導かれるタルムードの学問は、神への愛に基づいて、徹底した討論によって理性的に相手を説得する方法であった。それは、ユダヤ賢者が預言者の伝統である偶像崇拝との闘いを継承したことによって達成された。その具体例をタルムードにおけるラビたちの思惟方法と討論における論証法の中から抽出したい。ここでいう偶像崇拝とは、社会的権威への盲従や、先入見に無批判な知的怠慢に対する批判的態度であって、ラビたちが新たな形式での偶像崇拝批判を宗教的人格形成の根幹にすえたのである。
著者
市川 裕
出版者
日本宗教学会
雑誌
宗教研究 (ISSN:03873293)
巻号頁・発行日
vol.91, no.2, pp.27-51, 2017-09-30 (Released:2017-12-30)

ユダヤ人は近代西欧の市民権取得時において、既にブルジョア的経済倫理を身に着けた成熟した経済共同体を形成した。マルクスはこのことを平日のユダヤ人の経済観念として理論化した。では、この平日のユダヤ教の経済観念とはどのように形成されたのか。本論は、ラビ・ユダヤ教の啓示法が、時間的聖性を厳守し聖と俗を厳格に分離する宗教共同体を形成していたことが彼らの経済観念をもたらした原因と捉え、ユダヤ教の行為規範であるハラハーがユダヤ人の日常の商業活動に与えた意味を明らかにした。聖書では、利子取得は、弱者に対する強者の不法行為とされたが、ミシュナでは商取引の不正行為の一つと理解された。中世以降ではマイモニデスが無利子の金銭貸与は貧者に対する喜捨より優れた行為とみなし、シュルハン・アルーフでは、ついに同胞でも商行為での金銭貸与は危険負担を伴うがゆえに利子取得は許されるという合理的解釈に至る。これによって二重道徳は解消されたのである。
著者
杉田 満 市川 裕佳子 繁田 明
出版者
一般社団法人 日本家政学会
雑誌
一般社団法人日本家政学会研究発表要旨集
巻号頁・発行日
vol.54, pp.337, 2002

一般家庭においてフローリングと総称される木質系床材が標準的な床材として定着してきているが、手入れ剤による拭き掃除は、材質への影響等の懸念から積極的には実施されていない傾向が見られる。そこで、15歳以下の子供のいる家庭を対象に掃除実態調査及び現場観察を行った。その結果、調査対象の半数近い家庭で、手入れ剤を使用した拭き掃除が日常的には行われておらず、その理由として、床材への影響懸念や水拭きだけで汚れは落ちているという意識が見られた。拭き掃除が不十分と見られる家庭では、汚れ残留によるつや低下や黒ずみが見られる傾向がある一方、床面の損傷(微細ひび割れ)は紫外線·暖房機器類の影響を受けやすい場所で顕著であり、拭き掃除の影響は小さいものと考えられた。以上から、フローリング床材には場の汚れに合った湿式手入れの必要性があると考えられた。
著者
市川 裕士 所 竜太郎 亀山 雄高
出版者
公益社団法人 日本金属学会
雑誌
日本金属学会誌 (ISSN:00214876)
巻号頁・発行日
pp.J2019033, (Released:2019-11-15)
参考文献数
17
被引用文献数
1

Fine particle peening (FPP) is a surface modification process in which fine hard metallic particles project onto the substrate. During this process, shot particles that remain transfer to the substrate and form a complex and multi-layered lamellar structure in which transferred fragments are distributed in the depth direction and several tens of micrometers from the surface. Because the bond strength at each interface of this structure and its generation mechanism are unclear, the local bond strength of the laminated interface was evaluated in this study by a microscale tensile test conducted by focus ion beam facilities. In the transferred lamellar modified region, the hardness was considerably higher than that of as-received materials, and the microscopic bonding strength between the transferred copper or iron and the aluminum matrix was 300 MPa or greater. When steel particles were used with FPP, iron oxide was mainly transferred to the aluminum matrix. However, copper plating on the particles suppressed the oxidation of the steel composing the particles and, as a result, the metallic steel was transferred. The bonding strength was improved by oxidation-controlled steel particles.
著者
市川裕著
出版者
岩波書店
巻号頁・発行日
2019
著者
小沢 久美子 坂本 弘子 市川 裕美子 下川原 久子 久保 宣子 工藤 美恵子 木立 るり子 五十嵐 世津子 坂本 保子 木村 緑 田口 千尋 一戸 とも子 木村 千代子 笹竹 ひかる
出版者
一般社団法人 日本看護研究学会
雑誌
日本看護研究学会雑誌 (ISSN:21883599)
巻号頁・発行日
vol.41, no.1, pp.1_37-1_46, 2018

目的:看護学生のSNSの利用状況とITリテラシー教育経験および道徳的感受性との関連を明らかにすることを目的とした。<br>方法:A県内における看護師養成機関10校の在学生を対象に,質問紙調査を行った。質問内容は,基本属性,SNS利用の実際,ITリテラシー教育の経験,改訂道徳的感受性質問紙日本語版とした。<br>結果:92.8%がSNSを利用し,82.3%がほぼ毎日利用し,90.0%がLINEを利用し,クラスメイトとの連絡手段に多く利用していた。SNSへの問題認識は42.5%で,ITリテラシー教育経験,SNSの被害経験と関連があった。<br>結論:ITリテラシー教育は情報モラル教育告示後のSNSの使い方への影響が示唆された。道徳的感受性は,看護教育課程別に差が認められたが,教育背景や経験,生活環境によるのかの判断はむずかしく,また,SNSの使い方との関連も明確にならなかった。
著者
長野 翔一 市川 裕介 小林 透
出版者
情報処理学会
雑誌
研究報告自然言語処理(NL) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2009, no.7, pp.1-7, 2009-11-09
参考文献数
19
被引用文献数
1

ウェブ広告において,ユーザのある期間の閲覧履歴を利用して広告を配信する行動ターゲティング広告が注目されている.しかし,行動ターゲティング広告は,検索連動広告のようにユーザからそのとき調べたかったことをキーワードとして与えられることは期待できないため,ある期間の閲覧履歴から,そのユーザが探していたもの,欲しかったもの (意図) をキーワードとして抽出する技術が必要とされている.キーワードの抽出には TFIDF に代表される文書単体への重みづけを適用し,その総和を採用する従来方式が利用されるが,従来方式は,各履歴を均等に扱うため,出現する履歴が少ないキーワードは抽出は困難である,本稿はこれらの課題を解決するため,文書分類を利用し,キーワードが出現した履歴からユーザの意図を推定する方式を提案する.また,被験者実験を通して,直前のクラスタと分析期間の履歴に共通して出現するキーワードの数が確保されていれば,提案方式が従来方式より有効であることを検証した.In this paper, we suggest a keyword suggestion method considering user's browsing interests in access log to overcome these problems. First, we make a hierarchical tree by using keywords appearance in access logs, for extracting lower abstraction keywords. Then 2 different abstraction levels set for contextual keywords and unique keywords, for deciding abstraction level of suggested keywords. In addition, we evaluate on effectiveness of a suggested framework by experiment results.
著者
前田 典彦 Giseok Jeong 市川 裕介 岡田 謙一 松下 温
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告グループウェアとネットワークサービス(GN)
巻号頁・発行日
vol.1994, no.12, pp.57-64, 1994-01-27
被引用文献数
4

我々は、相手が口にした言葉だけでなく、その時の様子や雰囲気などからも相手の本心を感じとることができる。今回こうした点に着目して、TV会議の実験環境MAJICを試作した。そのデザインコンセプトは、 )等身大の相手画像との自然一致 )複数地点からの映像を一枚の湾曲スクリーンに投影 )デスクトップの作業空間 であり、より自然で人間的なTV会議空間の構築を目標としている。本システムは3地点間を同時に結び、あたかも3人で机を囲んでいるような感覚を提供する。今回の報告ではシステムの実装方法と、その特徴について説明を行なう。MAJIC is an experimental environment for teleconferencing. The design concepts are: 1) supporting eye-contact with a projected image to obtain a life-sized presence. 2) projecting images on a curved large screen. 3) providing shared workspace on a table. In this paper, we describe features of our system and techniques for implementation.
著者
栗原 主計 市川 裕介 田中 俊介 岡田 謙一 松下 温
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.52, pp.315-316, 1996-03-06

通信技術やコンピュータシステムの発達により、地理的に分散した会議室同士を結ぶ、テレビ会議システムの臨場感を高める研究も飛躍的に発展してきた。しかし、どんなに技術が進歩しても、人間にギャップをまったく感じさせないほどの完壁な臨場感を実現することは不可能とは言わないまでも、困難かつ高価につく。これは、人間の感覚器は非常に精巧に出来ているためである。どれだけ似せても現実との違いに気付く限り、その目標は逃げ水のようなものである。また、毎回会議のたびにテレビ会議システムの利用予約を行い、会議室まで出向くのは面倒であり、電話をかけるような気軽さで各人の席から自由に参加したいという要望は強い。このような、携帯性や簡易性を上げる為には、伝達情報の取捨選択を行い、要らない情報の通信を敢えて切り捨てる必要があると考える。本研究では、人間の関わりを階層化することによって、その関りの深度を明確にすることを試み、人間の協同作業に必要な最小限の情報をそこから抽出し、通信コストを減らす効果を目指している。
著者
市川 裕
出版者
東京大学文学部宗教学研究室
雑誌
東京大学宗教学年報 (ISSN:2896400)
巻号頁・発行日
vol.20, pp.1-14, 2003-03-31

Recent studies of the Qumran documents have stimulated new perspectives on ancient Jewish history and Jewish mysticism, through which new light has been shed on the literary activity of the priestly class in the Second Temple period. Priests of this period appear to have had two primary responsibilities: to offer sacrifices and to write sacred scriptures. Numbers and letters were looked upon as divine wisdom, or the "wisdom of the angels," and this divine knowledge was the exclusive preserve of the priests. It is assumed that the ideas and practices of the Temple of Jerusalem and the sacrifices performed therein were dominant in the Jewish religion in the Second Temple period and that religious ideas and movements that emerged at this time were primarily concerned with reflection on and reformation of notions of redemption. In keeping with these assumptions, the fundamental ideas and outlook of the priestly class and its mentality are illuminated in the following investigations, and the extent to which the rabbinic sages were confronted with these deep-rooted issues is also analyzed. First, the structure of legitimation in Jewish society is examined, in which the hereditary Davidic kingship and the hereditary Zadokite high priesthood and the Temple in Jerusalem were basic elements. Second, notions of divine presence at the Holy of Holies in the Temple are discussed, as they were preserved and transmitted from the Biblical traditions through apocalyptic literature in the Second Temple period until the emergence of the Hekhalot-Merkavah literature of the mystical tradition after the Mishnah. Third, the manner in which the social order of Jewish society and the world in general was superimposed upon the spatial sacred order according to the ranks of purity and holiness (centered on the Holy of Holies) is outlined. Finally there is a discussion of the temporal order that had been fixed by a solar calendar of 364 days a year, which was to be neither disturbed nor confused by human observation, which was ultimately replaced by the luno-solar calendar.
著者
市川 裕介 小林 透
出版者
情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.52, no.3, pp.1195-1203, 2011-03-15
被引用文献数
1

我々は,レコメンデーションなどでの利用を目的としたサイコグラフィック属性として,ユーザの多様性受容度をユーザ個々のWebアクセス履歴のべき乗則を利用して推定する手法の提案を行った.実履歴を用いた検証の結果,ユーザ個々のサイトアクセス傾向がべき乗分布を示すこと,べき指数が観測期間によらずユーザ固有の特性値であること,べき指数がユーザの多様性受容度に相関があることから,提案手法が有効であることを示した.This research aims for the establishment of the calculation method of user's psychological situation by a simple statistical work of the web access log. Each user's access tendency showed power law distribution as a result of analyzing the access log. There was a correlation between the user's behavior and the scaling exponent.
著者
月本 昭男 置田 雅昭 山我 哲雄 市川 裕 杉本 智俊 牧野 久実 桑原 久男 置田 雅昭 市川 裕 桑原 久男
出版者
立教大学
雑誌
特定領域研究
巻号頁・発行日
2005

現在のイスラエル国ガリラヤ地方にあるテル・レヘシュ遺跡にて、5次にわたる考古学調査を行った。これによって、同地域における青銅器時代から鉄器時代にかけて見られる都市の発達とその文化的特性を明らかにすることができた。またアマルナ文書をはじめとする文献研究においては、上記テル・レヘシュが前2千年紀後半のエジプト碑文に言及されるアナハラトと同定されることが明らかになった。またこれまで発信地が不明であったアマルナ書簡237~239番がテル・レヘシュから発信された可能性が高いことを突き止めた。
著者
市川 裕通
出版者
一般社団法人日本建築学会
雑誌
日本建築学会論文報告集 (ISSN:03871185)
巻号頁・発行日
no.327, pp.72-78, 1983-05-30

四角柱状の建物の長軸を東西方向または南北方向に配置した場合, 東京・冬至における分日影に関する次の2つの事項の検討結果を以下に示す。(イ)同一底面積をもつ建物の臨界高さと平面形との関係。(ロ)同一底面積, 同一高さの建物の分日影面積と形態との関係。(1)臨界高さ臨界高さに関しては, 10, 20, 30, 40, 50分日影とも類似の傾向を示す。すなわち, 南北方向に長いプランほど臨界時のスレンダー比(臨界高さ/東西方向の辺長)は大きく, 一方東西方向に長いプランほどその値は小さくなり, 次第に一定値に近づいていく。そして, 臨界高さを最小にするプランが存在し, 南北方向にやや長いプランがこれに該当する。(2)分日影面積分日影面積に関しても, 10, 20, 30, 40, 50分日影とも類似の傾向を示している。各分日影とも分日影面積の最小値が存在し, 正方形プランおよびその近傍のプランがこれに該当する。すなわち, 建物の高さが低いときは東西方向にやや長いプランが最小値をとり, 臨界高さに近づくにつれて南北方向にやや長いプランが最小値をとるようになる。プランの辺長比が同一で東西方向に長い建物と南北方向に長い建物を比較してみると, 各分日影とも, 建物の高さが低いときには東西方向に長いプランの方が分日影面積が小さく, ある程度高くなると南北方向に長いプランの方が小さい値をとる。特に建物の高さが臨界高さ以上になると.分日影面積の最小値は正方形よりもやや南北方向に長いプランの建物がとり, また.同一辺長比の場合には南北方向に長いプランの方が小さい値をとる。以上より, 10, 20, 30, 40, 50分日影は類似の傾向を示すことが判明したが, これらはいずれも前報の1時間日影の様相とも類似しているのである。おわりに, 本研究に協力して頂いた千葉工業大学昭和55年度卒論生の近江屋収君, 小川健一君, 奥田寛君の3名の諸君に深く謝意を表する。なお, 本研究の一部は日本建築学会学術講演梗概集(九州, 昭和56年9月)に, 日影の様相(その6)-典型的な配置の分日影-としてすでに発表しているものであることを付記しておく。
著者
市川 裕介 石井 久治 長野 翔一 小林 透
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. LOIS, ライフインテリジェンスとオフィス情報システム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.109, no.450, pp.103-108, 2010-02-25

サイト横断的なWeb閲覧行動の分析のために,ユーザのクライアントPCから収集したWeb閲覧履歴データを分析・可視化する方式について提案する.提案にあたっては,閲覧行動可視化のための課題を明らかにし,課題解決のアプローチについて延べ,プロトタイプシステムの実装を行い実際の閲覧履歴に適用した結果について報告を行う.