著者
田近 一郎 本多 一彦 杉江 晶子 森 博
出版者
名古屋文理大学
雑誌
名古屋文理大学紀要 (ISSN:13461982)
巻号頁・発行日
vol.15, pp.17-27, 2015-03-31

前回本紀要で報告した第2 報では,「CodeToGo」を利用するプログラミングでの能力向上と「TouchLua」を利用するアルゴリズムの理解を促進する試みを紹介し,これらが学生のスキルアップに有効であることを示した.またマルチタッチ入力や重力センサーが利用可能な2 つのiPad アプリ「Codea」,「Pythonista」の紹介と将来への展望を示した.本年度は,実際に「Codea」を使って本格的に教育を行った結果の報告と,タブレット上でのビジュアルプログラミング環境「Hopscotch」利用によるプログラミング教育の実践例を報告する.また,新しい動きとして,PC 上での有力なビジュアルプログラミング環境「Scratch」とほぼ同等な機能を有するiPadアプリ「Pyonkee」が登場した.オブジェクト指向を強く意識させるビジュアルプログラミング環境がタブレットに実装されたことによる新しい可能性(「プログラミング・オン・モバイル」と呼ぶことにする)にも言及した.
著者
佐藤 寛輝 張 思遠 本多 一貴 佐藤 颯哉 吉田 国光
出版者
東北地理学会
雑誌
季刊地理学 (ISSN:09167889)
巻号頁・発行日
vol.75, no.1, pp.3-15, 2023 (Released:2023-04-21)
参考文献数
31

本稿は,埼玉県行田市で毎週日曜日に開催されている「行田はちまんマルシェ」を事例にマルシェという空間の利用が,出店者の経済活動や日常生活にいかなる役割を果たしているのかを明らかにした。マルシェへ農作物や飲食物,工芸品などを出品する出店者が,各人の生産活動もしくは日常生活のなかで,マルシェでの直売という行為をどのように位置づけながら利用し,出店者にとっていかなる経験を生み出しているのかを分析した。そして,マルシェという空間の利用を通じて得られた経験,もしくはマルシェでの直売活動によって他所で得られた経験が生産者の経済活動や日常生活にいかなる役割を果たすのかを考察した。その結果,マルシェ自体は出店者にとって経済的機能を期待する空間とはなっていなかったが,出店者の出店を通じて様々なスケールで得た経験が常設店舗や他所の出店先での経済活動には直接的,間接的にポジティブに作用していた。この作用は経済規模として小さいものの,出店者のマルシェでの活動を媒介して中心市街地を超えた行田市という広い範囲に及んでいた。マルシェは開催を主導した自治体からみると商品を販売するイベントであった。他方,マルシェという空間を主に利用する出店者にとっては市場的価値を期待するものではなく,出店者のマルシェで得た経験は出店者が行田市各所で経済活動を展開させる際にポジティブに作用するものであった。
著者
本多 一郎 和田 道宏 阿部 知子 浅見 忠男 吉田 茂男
出版者
植物化学調節学会
雑誌
植物化学調節学会研究発表記録集 (ISSN:09191887)
巻号頁・発行日
no.35, pp.147-148, 2000-11-02

To obtain novel mutants of barley (Horderum vulgare L), heavy ion irradiation were conducted. Both imbibed and dry seeds of barley (Kanto Hadaka No.77) were irradiated with 5-400 [gray] of dose by heavy-ion beam (^<14>N; 135MeV/u) and cultivated on field. Severe growth inhibition were observed in over 10 and 200 gray irradiation in imbibed and dry seed irradiation, respectively. After harvesting M_2 seeds, an aliquot of seeds were sown to field, candidates of mutants were serveyed, and selected. After crossing, their F_1 and F_2 plant phenotype were examined, 3 dwarf lines which have ressesive allele were separated. These results suggest that heavy-ion irradiation is effective method to mutate barley.
著者
木下 茜 山田 大介 本多 一貴 團野 哲也 徳永 まゆ子 宮川 仁平 田口 慧 秋山 佳之 山田 雄太 佐藤 悠佑 久米 春喜
出版者
一般社団法人 日本泌尿器科学会
雑誌
日本泌尿器科学会雑誌 (ISSN:00215287)
巻号頁・発行日
vol.113, no.4, pp.147-151, 2022-10-20 (Released:2023-10-20)
参考文献数
17

48歳女性.前医婦人科にて子宮筋腫,子宮内膜症に対し子宮全摘術と両側卵巣囊胞切除術を施行された.術後に腎機能の増悪を認め,病理組織検査で尿管組織を指摘され,左尿管損傷修復について当科紹介受診した.腎瘻からの順行性腎盂造影検査にて尿管欠損部は9.5cmであった.尿管損傷修復として尿管膀胱吻合は困難と考えられ,右腸骨窩の癒着が強くなく血管が確保できれば自家腎移植術の方針とした.術中操作で骨盤内の血管を確保できたため,左腎の右腸骨窩への自家腎移植術を施行した.術6カ月後の腎機能は保たれ,エコーで水腎を認めず腎血流も良好であった.尿管損傷の再建法を苦慮し文献検索をした経験から,尿管損傷長によるアルゴリズムを作成した.
著者
城下 卓也 本多 一宏 井本 光次郎 細川 浩 林田 洋一 岡村 直樹 宮本 和彦
出版者
西日本整形・災害外科学会
雑誌
整形外科と災害外科 (ISSN:00371033)
巻号頁・発行日
vol.69, no.1, pp.71-75, 2020-03-25 (Released:2020-04-30)
参考文献数
10

C-armガイド下に刺入した腸骨仙骨スクリュー(iliosacral screw)と経腸骨経仙骨スクリュー(transiliac- transsacral screw)の刺入精度と安全性を検討したので報告する.2017年12月から2019年4月の期間に不安定型骨盤骨折に対して,スクリューで後方固定を行った8例(男性5例,女性3例,平均64.8歳),11本(IS 6本,TITS 5本)を対象とした.全例が高エネルギー外傷で,5例にTAEを行った.骨折型はAO/OTA分類61B1:2例,B2:3例,B3:1例,C1:2例であった.Smith分類で正確性の評価を行い,Grade0,1,2,3が,それぞれ9,1,0,1本であり,術後合併症は認めなかった.術後整復位はRommensとHessmannの評価法を使用し,anatomic:3例,nearly anatomic:4例,moderate:1例であった.逸脱率は18.2%とC-armガイド下に安全にスクリューを刺入することが可能であったが,より正確な刺入を行うためには術中ナビゲーションの使用が望ましいと考えられる.
著者
稲葉 利敬 六角 久美子 板橋 直樹 井手野 順一 長坂 昌一郎 本多 一文 岡田 耕治 横山 水映 石川 三衛 齊藤 寿一 内潟 安子 岩本 安彦 石橋 俊
出版者
一般社団法人 日本糖尿病学会
雑誌
糖尿病 (ISSN:0021437X)
巻号頁・発行日
vol.46, no.10, pp.787-790, 2003-10-30 (Released:2011-03-02)
参考文献数
12
被引用文献数
4

症例は69歳, 女性.1993年 (平成5年) 10月Graves病と診断されmethimazole (MMI) 投与を開始.1997年 (平成9年) 7月より夜間空腹感を自覚し, 低血糖症を指摘された.インスリン注射歴のないこと, 血中インスリンの異常高値, 高力価のインスリン抗体の存在からインスリン自己免疫症候群と診断.同年7月, 甲状腺機能低下を認めMMIは中止されたが, 低血糖症状が持続し2000年 (平成12年) 6月入院.75gOGTTは糖尿病型, 入院食摂取下の血糖日内変動では低血糖を認めず, 絶食試験で19時間後に低血糖を認めた.HLA-DRB1*0406を認めた.Scatchard解析の結果, 本症例のインスリン抗体はポリクローナルで, そのhigh-affinity siteのK1は2.35×108M-1, b1は1.32×10-8Mと計算された.本症例の血清は, 加えたヒトインスリンに対しての本症候群に特徴的とされる低親和性, 高結合能に比して高親和性でかつ低結合能を示した.本症候群では, 誘因となる薬物の開始後早期に発症し, 薬物中止後数カ月以内に低血糖発作が自然緩解する例が多いとされるが, 本例は, MMI開始4年後に診断され中止後も症状が持続する, 特異な臨床経過を示した症例であった.
著者
木谷 裕亮 堀田 博 本多 一郎
出版者
公益社団法人 日本食品科学工学会
雑誌
日本食品科学工学会誌 : Nippon shokuhin kagaku kogaku kaishi = Journal of the Japanese Society for Food Science and Technology (ISSN:1341027X)
巻号頁・発行日
vol.49, no.1, pp.49-52, 2002-01-15
参考文献数
12
被引用文献数
2 2

小麦4品種(バンドウワセ,農林61号,つるぴかり,あやひかり)を,様々な栽培条件や収穫時期で栽培・収穫した.収穫物は60%粉(A粉)に製粉し,色相(L*, a*, b*値)を測定し, Ca, K, Mg, Cu, Fe, Mn, Znの含有量を測定した.<BR>ミネラル含有量と小麦粉の色相を比較したところ,窒素施肥量の増加により色相が低下した場合,Mg, Cu, Znの含有量が増加し,収穫時期の遅れに伴って色相が低下した場合,Ca, K, Mg, Znの含有量が減少したが,Feの含有量は増加した.<BR>また,鉄の含有量の増加に伴ってL*値の減少が観察され,鉄の含有量とL*値の間には相関関係があった(相関係数は0.70-0.84)ことから,鉄が小麦粉の色相と関連していることが示唆された.
著者
加藤 孝宏 本多 一行
出版者
日経BP社
雑誌
日経systems (ISSN:18811620)
巻号頁・発行日
no.190, pp.92-97, 2009-02

情報漏洩や不正アクセスなどのニュースが世間を騒がせる昨今,企業や消費者のセキュリティに対する関心が高まってきています。セキュリティに関連する事件を起こすと,顧客からの信用を損なうだけでなく,売り上げの減少や問題に対応するための追加経費の発生などによって,企業の業績にも大きく影響します。セキュリティ対策は,企業全体で取り組むべき問題となってきています。
著者
野崎 貴博 本多 一平 相良 優太
出版者
公益社団法人 日本理学療法士協会 九州ブロック会
雑誌
九州理学療法士学術大会誌
巻号頁・発行日
vol.2019, pp.52, 2019

<p>【目的】当院では、2017年より医師、理学療法士らが中心となり小・中学生ソフトボール・野球競技者に対して、投球障害予防フォーラム(以下フォーラム)と称し医学知識の啓発、メディカルチェック、コンディショニング指導などの障害予防活動を行っている。そこで今回、中学野球選手に対して障害実態の把握を行い、今後の障害予防の啓発活動に役立てる事を目的にアンケート調査を実施した。</p><p> </p><p>【方法】対象は2017年と2108年の12月に当院で2度実施したフォーラムに参加した中学野球選手100名(13.4歳、全例男性)、保護者74名(41.7±5.2、男性34名、女性40名)の計174名とした。方法は集団調査法を用いた記名方式でのアンケート調査とした。選手に対しては投球数と練習頻度・時間、疼痛部位及び対応・報告相手を、保護者に対しては疼痛発生時の活動休止期間や対応、試合への出場判断、医学的知識の必要性について調査し、選手の障害の実態と保護者の障害認識を調査した。</p><p> </p><p>【結果】</p><p>①中学野球選手における障害の実態</p><p>フォーラムに参加した選手100名中、複数回答による疼痛部位は肘関節が47%と最多であった。疼痛時の対応として「練習を継続する」と回答した者は56%であり、痛みがある事を誰かに伝えたかの質問に対して「親に伝えた」の回答が45.1%であった。1日の全力投球数で70球を超える者は7%にみられ、練習時間・頻度は5.5日/週、平日2.26時間であった。</p><p>②保護者の障害認識</p><p>選手の疼痛発生時の対応として、「医療機関を受診させる」と回答した者が62.7%であり、その第一選択として「病院」が77%であった。痛みがある時の試合出場についてでは「ポジション変更」「子どもの希望があれば」「無理にでも」などの疼痛を有したまま出場させている者が47.1%であった。また、トレーナーの必要性を感じるかの質問に対して98.6%が「感じる」という回答であった。</p><p> </p><p>【考察】入江らは、中学野球選手の障害調査において2260名中41.1%に肘痛がみられたと報告し、平山や竹中らは投球障害の発症要因として投球数増加や練習時間の過多などを報告している。今回の調査において、肘痛保有者が47%と入江らの報告と類似した結果であった。また、投球数や練習時間の制限が順守されていた一方、56%の選手が疼痛を有したまま競技を継続していた。保護者の対応として医療機関の受診を促すものの、試合の出場に関しては疼痛を有したまま出場させていた。これらの問題は医学的病態理解の乏しさや現場での障害状況判断の困難さによるものではないかと推測している。</p><p>今後の課題として、医学的観点からの安静・休止と現場での活動休止の認識共有が必要であると考えられる。そのためには、保護者や指導者に対し障害に対する正しい知識と理解が求められ、中学生の指導現場においても医学的知識を持った理学療法士の介入が疼痛保有者の症状慢性化を予防できるものと思われた。</p><p>【倫理的配慮,説明と同意】</p><p>本研究はヘルシンキ宣言に基づき対象者の保護には十分留意し、チームの指導者及び対象者の保護者に本研究の主旨を書面で説明し同意を得た。また本研究への参加は自由意志によるものとし、同意を得た後でもその撤回が可能であり、たとえ同意しなくとも不利益を被ることがない旨を説明した。</p>
著者
本多 一郎
出版者
国立極地研究所
雑誌
南極資料 (ISSN:00857289)
巻号頁・発行日
no.73, pp.p178-188, 1981-09

1979年4月, 日本政府は, 「ふじ」の輸送能力の限界と老朽化を考慮して, 南極地域観測支援のため, 新しい後継艦を建造することを決定した。新砕氷艦は, 「ふじ」に比べると大きさで約2倍, 軸馬力で約3倍であり, 砕氷能力は, おおよそアークティッククラス4と見積もられる。本艦は観測隊員等60名, 貨物1000トンを昭和基地に輸送する能力をもっており, CH-53級輸送用ヘリコプター2機とOH-6級偵察用ヘリコプター1機を搭載する予定である。推進装置としては, ディーゼルエレクトリックAC-R-DC, 3軸推進方式が採用されている。宙空, 海洋, 生物, データ処理等5つの観測室が設けられ, 種々の洋上観測作業をすることができる。本艦の初の南極行動は, 1983年末に予定されている。In April 1979,the Japanese Government decided to build a new icebreaker to take over the function of the icebreaker FUJI, because the latter's capability in the Antarctic activities was reduced due to aging. The new ship also engages in such operations as the transportation of the personnel and cargo and on the onboard observations. The ship's capabilities are improved. The standard displacement is 11,000 ton, which is twice that of the FUJI, and the propulsion capacity is 30,000 SHP, which is about three times that of the FUJI. The diesel-electric AC-R-DC is used for the propulsion. Six sets of generators and motors drive three propellers through three shafts. The capability of breaking the sea ice may be estimated as Arctic class 4. Accommodations for 60 scientists and 170 crew and holds for cargo of 1000 tons are prepared. Laboratories for the onboard research of the space science, oceanography, biology, geosciences and gravimetry and a data processing room are provided. The first cruise of the new ship is planned in the 1983-84 season. Two CH-53 class cargo helicopters and one OH-6 class reconnaissance helicopter will be equipped.
著者
坂本 憲史 平良 誠 中島 伸一 井手 淳二 寒野 龍弘 本多 一宏 師井 位栄
出版者
西日本整形・災害外科学会
雑誌
整形外科と災害外科 (ISSN:00371033)
巻号頁・発行日
vol.40, no.2, pp.836-841, 1991-11-25 (Released:2010-02-25)
参考文献数
12

We Reported two cases of pyogenic arthritis of the knee which were obliged to undergo arthrodesis. Both cases had past histories of repeated steroid injection into the knee joints. Initially they were treated with closed irrigation-suction therapy, but did not improve at all, and finally underwent arthrodesis.Second case was a deep sepsis after total knee arthroplasty. In both cases bacterial isolation from specimens revealed pseudomonas pseudomonas aeruginosa, but bone union was obtained favorably by external fixation.
著者
本多 一彦 田近 一郎 杉江 晶子 森 博
出版者
名古屋文理大学
雑誌
名古屋文理大学紀要 (ISSN:13461982)
巻号頁・発行日
vol.13, pp.85-92, 2013-03-31

名古屋文理大学情報メディア学部では,様々な機会を通してタブレット端末である iPad の教育利用について,情報発信を行っている.その具体的な内容は,マルチメディア機能を有した電子教科書,講義での補助教材,社会的活動などである.iPad は,携帯電話並の機動性とノートパソコン並みの表示装置を持つことが特徴で,これを活かすことにより,教育分野での新たな発展が期待できる.本論文では,情報メディア分野における主要科目の1つであるプログラミング教育について,iPad の活用例を報告する.iPad 上のプログラミングは,制約が多いものの,iPad を補助的に用いることにより,プログラミング演習のみならず,プログラミングに関連する講義で,有用であることがわかった.
著者
本多 一郎 今西 俊介 松永 啓
出版者
前橋工科大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2012-04-01

ピーマンの生産に関わる様々な問題の克服のため、ピーマンの着果、肥大性に関する生理、育種学的研究を実施した。様々な果実形質を持つ素材を用いた研究により、ピーマンの着果、肥大には、トマトなどとは異なり、植物ホルモン「サイトカイニン」が最も関わっていることを明らかにした。また、単為結果性ピーマン素材「CNPH2622」は果実の肥大性はすぐれるが、着果性は低く、単為結果ピーマン開発にはさらなる研究が必要なことが明らかとなった。
著者
山崎 博子 本多 一郎 板井 章浩 白岩 裕隆
出版者
独立行政法人農業技術研究機構
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2007

ジベレリン(GA)およびGA生合成阻害剤(UCZ)処理がネギの分げつ発生に及ぼす影響を調査した結果、分げつの発生はGA処理で促進、UCZ処理で抑制され、UCZによる抑制効果はその後のGA処理によって打ち消された。分げつ性の異なる複数のネギ品種について、内生GA濃度、GA関連遺伝子の発現量およびGAに対する感受性を調査した結果、分げつ性と内生GA濃度との間には正の相関はなかったが、GA処理による分げつ促進作用は、分げつ性の強い品種ほど強く発現した。これらの結果から、GAに対する感受性の違いがネギ品種の分げつ性を決定する重要な要素となっている可能性が考えられた。
著者
本多 一彦
出版者
名古屋文理大学
雑誌
名古屋文理大学紀要 (ISSN:13461982)
巻号頁・発行日
vol.11, pp.97-104, 2011-03-31
被引用文献数
2

平成23年度より名古屋文理大学情報メディア学科で入学者全員にiPad を無償提供し,講義や演習で利用することが決定している.このiPad は新しい種類のデジタル機器であるが,突如出現したものではなく,モバイル機器から発展し急速な広まりを見せたものである.モバイル機器は歴史上様々なものが開発され,消滅していった.本論文では,現在に至るモバイル機器の歴史の中でiPad の特徴を考察し,その特徴を活かした効果的な教育方法について議論する.