著者
藤森 勝也 菊地 利明
出版者
一般社団法人 日本内科学会
雑誌
日本内科学会雑誌 (ISSN:00215384)
巻号頁・発行日
vol.109, no.10, pp.2109-2115, 2020-10-10 (Released:2021-10-10)
参考文献数
10

感染(かぜ症候群)後咳嗽は,ウイルスあるいは細菌によるかぜ症候群後あるいは気道感染後,3週以上続く,自然軽快傾向のある咳嗽である.遷延性・慢性咳嗽の原因である,咳喘息,アトピー咳嗽,胃食道逆流による咳嗽,喉頭アレルギー,副鼻腔気管支症候群,ACE(angiotensin-converting enzyme)阻害薬による咳嗽ならびに喫煙による咳嗽等を鑑別する.非特異的咳嗽治療薬(ヒスタミンH1受容体拮抗薬,麦門冬湯,吸入抗コリン薬ならびに中枢性鎮咳薬)により,咳嗽は改善する.
著者
中野 浩司 佐藤 真弘 津田 綾子 關谷 悠 森 勝伸 板橋 英之
出版者
公益社団法人 日本分析化学会
雑誌
分析化学 (ISSN:05251931)
巻号頁・発行日
vol.59, no.9, pp.829-837, 2010 (Released:2010-11-11)
参考文献数
39
被引用文献数
3 6 3

The speciations of heavy metals (Cu, Zn, Pb, Cd and Cr) in bottom sediment soils collected from Kusaki dam-lake in Gunma Prefecture were considered to be in the solubility with the type of ligands, by a sequential extraction procedure with five fractionations. Through these procedures, a large amount of Cu in Kusaki dam-lake sediment was in a fraction bound to organic matter ; those of Zn and Pb were in an oxide fraction bound to iron and manganese oxides, and those of Cd and Cr were in the exchangeable fraction and in the residual fraction, respectively. The composition of species in a heavy metal was almost the same without any regard to the collection periods for two and a half years, the particle size of the sediment soils and the collection points. The total concentrations of heavy metals in the sediment soil at Kusaki dam-lake was still high at this stage, compared with those at Kanto loam and Black soil (Kurobokudo). From the distributions of each fraction for analyte heavy metals, the ratios of heavy metals with long-term leaching were estimated.
著者
森 勝義 高橋 計介 尾定 誠 松谷 武成
出版者
東北大学
雑誌
一般研究(B)
巻号頁・発行日
1992

1.マガキ液性因子の同定マガキの生体防御機構に関わると推測される液性因子を生化学的に特定した。まず、血リンパから210kDaのサブユニットからなるホモ二量体の420kDaのフィブロネクチンの精製に成功した。また、血リンパに少なくとも3種類存在すると考えられたレクチンのうち、約630kDa(22kDaと23kDaのサブユニットからなるヘテロポリマー)のEレクチンと約660kDa(21.5kDaと22.5kDaのサブユニットからなるヘテロポリマー)のHレクチンを精製した。さらに、殺菌因子として消化盲襄から17kDaのリゾチーム分子を精製し、食細胞による食菌後の殺菌に強く関与するミエロペルオキシダーゼがマガキ血球で初めて同定された。2.各因子の特性と細胞性因子との関係マガキフィブロネクチンはヒト、ニジマスフィブロネクチンとは血清学的に交差性はなかったものの、共通の細胞認識領域を持つことから、創傷部への細胞の誘導接着への積極的関与が推察された。Eレクチン、Hレクチンを含むそれぞれの活性画分に細菌に対する強い凝集作用が認められると同時に、凝集活性の見られない他の多くの細菌への結合も確認され、レクチンの幅広い異物認識機能が明らかになった。しかし、細菌への結合とそれに続く食作用のこう亢進との関連で期待された、オプソニン効果は見られなかった。精製された消化盲襄由来のリゾチームは、その特性からこれまで報告してきたリゾチーム活性を示した分子であり、外套膜由来リゾチームも同一成分であると考えられた。一方、至適pHが異なり、従来のリゾチームが示したのとは異なる細菌に対しても細菌活性を示す成分が消化盲襄に局在し、リゾチームとの関係に興味がもたれた。リゾチーム活性は血球には認められていないが、食菌後の殺菌を担う次亜塩素酸合成を仲介するミエロペルオキシダーゼの存在が証明され、細胞性の殺菌機構の一端が明らかとなった。
著者
松本 健作 森 勝伸 下村 通誉 小野寺 光二 南雲 洋平
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集B1(水工学) (ISSN:2185467X)
巻号頁・発行日
vol.73, no.4, pp.I_1117-I_1122, 2017 (Released:2018-02-28)
参考文献数
12

河川環境に生息する生物として,河川伏流水に生息する地下水生生物に着目し,地下水観測孔を用いた観測手法の有効性の検証およびその生息環境因子について考察した.通常は孔内水位や地下水流向・流速という物理因子を観測するために河川近傍に設置された地下水観測孔内では,多数の地下水生生物の観察が行える可能性が高く,観測手法として極めて有効であることを示した.また,僅か30 m離れた2つの観測孔における生息状態が大きく異なっていることから,両孔の地盤特性,孔内水の含有イオン,水温等を調査し,地下水生生物の生息実態におよぼす水質特性を示すとともに,その両孔間における水質の差異を生じさせている要因が地盤の粗密からくる地下水の流動性の差異である可能性を指摘した.
著者
李 〓 森 勝義
出版者
Japanese Society for Aquaculture Science
雑誌
水産増殖 (ISSN:03714217)
巻号頁・発行日
vol.54, no.1, pp.115-119, 2006-03-20 (Released:2010-03-09)
参考文献数
17

中国沿岸では, およそ20種類のカキが生息し, 養殖対象としては主に近江ガキ (Crassostrea ariakensis) , 皺ガキ (C. plicatula) , マガキ (C. gigas) , 大連湾ガキ (C. talienwhanensis) と僧帽ガキ (Saccostrea cucullata) の5種類である。中国におけるカキ養殖は約2000年の歴史があるが, 1990年代以後, 人工種苗生産技術の発達とともに生産量と養殖面積は毎年上昇し続けた。2002年におけるカキ養殖の総生産量は殻付で362.55万tで, 貝類総生産量の37.6%を占め, 第1位である。しかし, ここ数年赤潮多発などの養殖海域の環境悪化, 大量斃死, 養殖ガキの質の低下などの問題が現れてきた。これらの問題点を克服し, 持続性のあるカキ養殖を行うためには, 合理的な養殖管理・漁場開発の実施, 病気予防対策の強化, 優良品種の開発などの対策が考えられる。
著者
相澤 省一 森 勝伸 小池 優子 角田 欣一
出版者
公益社団法人 日本分析化学会
雑誌
分析化学 (ISSN:05251931)
巻号頁・発行日
vol.66, no.4, pp.271-279, 2017-04-05 (Released:2017-05-13)
参考文献数
15
被引用文献数
3

赤城大沼湖心部の堆積物では放射性セシウムは湖底下5 cm以内の表層にとどまるのに対し,水深の浅い流入部や流出部では15 cmから20 cm付近まで放射性セシウムが含まれていた.流入部や流出部では,粒度の粗い堆積物粒子間への湖水の浸透あるいは湖底での水の流れによる表層堆積物の撹乱が下方まで放射性セシウムが取り込まれた原因と考えられる.湖底堆積物の主な構成鉱物はクリストバル石,石英,斜長石であり,そのほか比較的多量の非晶質物質が含まれる.これらの非晶質物質が放射性セシウムの保持に係わっている可能性がある.周辺土壌の多くは500 Bq kg−1から5000 Bq kg−1の放射性セシウム含有量であり,放射性セシウムの分布について湖周辺で地域的な顕著な偏りは見られなかった.湖底堆積物及び周辺土壌の放射性セシウム含有量から赤城山一帯に降下した放射性セシウムの降下量を見積もったが,その数値は文部科学省が航空機モニタリングで求めた赤城山一帯の沈着量に近い値だった.
著者
藤森 勝也 鈴木 栄一 下条 文武
出版者
社団法人日本東洋医学会
雑誌
日本東洋醫學雜誌 (ISSN:02874857)
巻号頁・発行日
vol.51, no.4, pp.725-732, 2001-01-20
参考文献数
20
被引用文献数
4 3

麦門冬湯(B)は漢方薬で, 気管支炎モルモットの咳嗽を抑制することが知られている。かぜ症候群後咳嗽に麦門冬湯が有効か否か検討した。非喫煙者で, かぜ症候群後2週間以上咳嗽が続き, ACE阻害薬を内服しておらず, 鼻・副鼻腔疾患, 慢性呼吸器疾患, アトピー歴, 胃食道逆流症がなく, 胸部単純X線, 呼吸機能, 抹消血好酸球数, CRP, 血清IgE値に異常のない症例を適格症例とした。適格症例を, 無作為にBエキス顆粒9g/日と臭化水素酸デキストロメトルファン(D)60mg/日の1週間内服群に分け, 咳日記(咳点数0-9点に分布)を用いて, 2群間の咳嗽抑制効果を比較検討した。B13例, D12例で検討した。両群で, 年齢, 性, 来院時の咳点数, 咳嗽持続機関, 検査成績に有意差はなかった。B, D両群で有意な咳嗽抑制効果が認められたが, Bでは2日目より, Dでは3・6・7日目に, 有意に咳点数が低下した。BはDに比し, 2日目で咳嗽抑制効果が強かった(P<0.05)。両軍に重篤な副作用を認めなかった。以上より, 麦門冬湯は, 非喫煙者のかぜ症候群跡咳嗽に有用で, 内服後すみやかに咳嗽抑制効果を現すと考えられた。
著者
藤森 勝也 鈴木 栄一 荒川 正昭 下条 文武
出版者
一般社団法人 日本アレルギー学会
雑誌
アレルギー (ISSN:00214884)
巻号頁・発行日
vol.48, no.7, pp.713-718, 1999
被引用文献数
4

慢性持続咳嗽は, 臨床上頻繁に遭遇する問題である。この鑑別診断における気道過敏性検査の臨床的意義について検討した。胸部単純X線写真および1秒率に異常のない慢性持続咳嗽症例に, アストグラフ法による気道過敏性検査を行い, 累積反応閾値のDminと年齢, %努力肺活量, %1秒量, 1秒率, %V_<50>, %V_<20>, 末梢血好酸球数, 血清IgE値との相関性を検討した。慢性持続咳嗽51例(男20例, 女31例, 平均年齢41歳)の原因疾患は, 咳喘息29例, かぜ症候群後持続咳嗽13例, アトピー咳嗽6例, その他3例であった。Dminと有意に相関したのは, %V_<25> (r=0.31, p=0.02)であった。Dmin 10単位未満を気道過敏性の亢進と判定した時, 咳喘息診断の感受性は93%, 特異性は87%であった。気道過敏性検査は, 他の検査では代用が難しく, 有用であるが, その診断限界があることを認識しておく必要がある。
著者
森 勝彦 モリ カツヒコ Katsuhiko Mori
出版者
鹿児島国際大学附置地域総合研究所
雑誌
地域総合研究 = Regional studies (ISSN:09142355)
巻号頁・発行日
vol.48, no.1, pp.1-16, 2020-10-30

The conservation movement of Star Ferry Pier and Queen's Pier in Hong Kong awakened collective memory of Hong Kong citizens and led to creation of Hong Kong identity. In this background, the active complexities that Morimitsu Shimizu pointed out as characteristic of the former Chinese rural society exist as undercurrent in immigrant society and seaport society. Hong Kong, where the Pier conservation movement has led to the importance of discovering and preserving historical landscapes, is expected to continue to emphasize its historical character as seaport city.
著者
中蔵 伊知郎 木原 理絵 阿部 正樹 河合 実 関本 裕美 廣畑 和弘 山内 一恭 小森 勝也
出版者
一般社団法人 日本腎臓病薬物療法学会
雑誌
日本腎臓病薬物療法学会誌 (ISSN:21870411)
巻号頁・発行日
vol.2, no.1, pp.11-16, 2013 (Released:2018-04-02)
参考文献数
8

liposomal amphotericin Bは、低カリウム血症の発生が問題となる。L-AMB投与による低カリウム血症の発現頻度が腎機能の程度によって異なるか否かを明らかにすることを目的とし、我々は、L-AMBによる低カリウム血症の発現頻度を腎機能別で確認したので報告する。国立病院機構大阪医療センターにおいて、L-AMBを3日以上投与された成人の入院患者46名を対象とした。今回の検討では、腎機能の程度によらず、低カリウム血症の発現が認められた。また、腎代替療法を施行されている患者においても低カリウム血症が認められた。しかし、腎機能別での発症頻度に差はなかった。このため、L-AMBを使用する際には、腎機能の程度に関係なく、早期から血清カリウム値のモニタリングをすることが望ましい。
著者
安本 亮二 田中 重入 浅川 正純 柿木 宏介 田部 茂 西阪 誠泰 森 勝志 井関 達男 和田 誠次 前川 正信
出版者
泌尿器科紀要刊行会
雑誌
泌尿器科紀要 (ISSN:00181994)
巻号頁・発行日
vol.35, no.4, pp.571-575, 1989-04

通常行われている尿路造影法に非イオン性造影剤(iohexol)を用い, 検査前後で尿中逸脱酵素・蛋白がどのような変化を示すかにつき検討した.正常な腎機能を有する9例を対象とし, DIPにて注入スピード10 ml/min, 総投与量100 ml (2.5 ml以下/kg)で静注した.投与前後の尿を採取し, 糸球体濾過能の指標としてアルブミンを, brush-border酵素としてγ-GTPを, lysosomal酵素としてNAGを, 尿細管性蛋白尿の指標としてα1MGおよびβ2MGを測定し, 各酵素と蛋白の尿中排泄量を尿中クレアチニン量と比較検定した.DIP後γ-GTPとNAGの尿中排泄量は有意(p<0.001, 0.02)に増加した.α1MGおよびβ2MGは有意に変化せず, アルブミンの変化は少量であった.今回の検討から, 非イオン性, 低浸透圧性造影剤であるiohexolは尿細管障害が少なく, brush-border酵素であるγ-GTPとlysosomal酵素のNAGは尿細管障害の良い指標となると考えられた
著者
伊永 隆史 田沼 絢子 森 勝博
出版者
総合危機管理学会
雑誌
総合危機管理
巻号頁・発行日
vol.3, pp.31-38, 2019

2018 年7 月の西日本豪雨に代表される緊急事態に、国民に危険情報を知らせ、避難を促すのが「全国瞬時警報システム(J アラート)」である。J アラートが発信されると、市町村が防災行政無線を起動し、屋外スピーカー等から警報が流れるほか、携帯電話にエリアメール・緊急速報メールなどが配信される。ところが、重大な危機が発生した直後、自治体が住民の生命財産を守るために行う警報や避難命令などを配信する「防災行政無線」が全国で機能不全に陥っていることが分かった。そのため、防災行政無線による市町村の住民に対するリスクコミュニケーション機能を補強する目的で、直接各家庭のテレビの地デジチャンネルに映像、音声、データ放送を送り込める「エリア放送」は地方自治体における防災・危機管理に欠かせない先進ツールとなりつつある。エリア放送による防災・危機管理の機能及び地域活性化に関する社会貢献活動について、総合危機管理の視点から展望する。
著者
岸本 宗和 柳田 藤寿 横森 勝利
出版者
山梨大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2014-04-01

マスカット・ベーリーA(MBA)種赤ワインの品質向上を目的として、市販ワインにおけるγ-ラクトン類およびフラネオールの香気成分含有量を調査するとともに、γ-ラクトンの生成機構の解析およびワインの含有量に及ぼす醸造条件の影響について検討した。γ-ノナラクトンは、ブドウ品種間のリノール酸含有量の差異、発酵工程における果皮および種子の浸漬、ブドウの収穫時期および発酵に用いる酵母菌株の影響を受けて含有量が異なると推測される。さらに、新たに開発したMBAの副梢果房を用いる赤ワインの醸造方法は、γ-ノナラクトンおよびフラネオールの含有量を高め、ワイン品質の向上に有効であることを明らかにした。
著者
森 勝彦
出版者
鹿児島国際大学
雑誌
鹿児島経大論集 (ISSN:02880741)
巻号頁・発行日
vol.36, no.3, pp.p127-139, 1995-10
著者
中根 久志 青木 早苗 野浪 亨 田中 一彦 森 勝伸 幸本 和人 刀根 如人 亀山 哲也
出版者
日本セラミックス協会
雑誌
Journal of the Ceramic Society of Japan (日本セラミックス協会学術論文誌) (ISSN:09145400)
巻号頁・発行日
vol.115, no.1338, pp.151-155, 2007
被引用文献数
2

An acid resistant fluoroapatite coated titanium dioxide (FAp-TiO_2) was synthesized by adding a fluoride ion (F^-) to hydroxyapatite (HAp), in order to avoid dissolution of the HAp at an acidic atmosphere. In this study, the optimization of synthetic conditions of FAp-TiO_2 was investigated in terms of the amount of the fluorine (F^-) added to the simulated body fluid, the reaction temperature and the time. The addition of F^- to simulated body fluid was performed after coating HAp on the surface of TiO_2 surface. The crystallinity of FAp phase generated on the TiO_2 was strongly affected by changing the reaction conditions. The optimized synthetic conditions of FAp-TiO_2 as photocatalyst were the addition of 0.25mM-0.5mM F^- in the fluid and then the reaction time for 3h at 60℃. The adsorptivity and the photocatalytic activity of the FAp-TiO_2 in the optimum conditions were investigated using the butyric acid and trimethylamine as model solutions. Consequently, the FAp-TiO_2 could obtain higher adsorptivity and photocatalytic activity for trimethylamine, rather than the uncoated TiO_2.
著者
中根 久志 青木 早苗 野浪 亨 田中 一彦 森 勝伸 刀根 如人 亀山 哲也
出版者
公益社団法人日本セラミックス協会
雑誌
日本セラミックス協会学術論文誌 : Nippon Seramikkusu Kyokai gakujutsu ronbunshi (ISSN:18821022)
巻号頁・発行日
vol.114, no.1334, pp.838-843, 2006-10-01
被引用文献数
5 11

An acid resistant fluoroapatite (FAp) coated titanium dioxide (TiO_2) was synthesized by adding a fluoride ion (F^-) to hydroxyapatite (HAp), in order to avoid dissolution of the HAp at an acidic atmosphere. In this study, different methods of adding F^- to the apatite in a simulated body fluid were tested; one was synthesized by coating a simulated body fluid including Ca^<2+>, PO_4^<3-> and F^- to the TiO_2 (method 1), and another method was by mixing the F^- after coating a simulated body fluid without the F^- to the TiO_2 (method 2). The apatite crystalline phase of the coated TiO_2 was found to increase with F^-, by using a XRD and a FT-IR. The size of crystalline apatite was strongly affected by the method of adding F^-. The size of the crystalline synthesized by method 1 was larger than that by method 2. The photocatalytic activities of the apatite coated photocatalysts to organic substrates such as propionic acid were evaluated using an ion chromatography. The deterioration of FAp coating during photooxidation of the propionic acid with an UV-irradiation was largely suppressed compared with that of the HAp coating.