著者
森 裕樹 倉岡 正高 相良 友哉 藤原 佳典
出版者
日本世代間交流学会
雑誌
日本世代間交流学会誌 (ISSN:21857946)
巻号頁・発行日
pp.jsis1301_01, (Released:2023-08-15)

本研究では全国のシルバー人材センターを通じ、参加者の年代と交流形態の点から通いの場での活動実態や運営上の課題を比較検討した。シルバー人材センター職員を対象に高齢者を含む多世代が参加する通いの場について、「発足経緯」「活動概要」「参加者の特徴」「活動の専門性と課題」「活動が地域に及ぼす影響」を尋ねた。分析対象の211事例は、参加者の年代を基に「高齢」「高齢×未成年」「高齢×成年」「高齢×未成年×成年」に分類し、発足経緯や活動内容と運営上の課題を比較した。その結果、高齢者のみの活動と比べ、未成年を含む事例ではボランティア活動の割合が、成年を含む事例では趣味・文化活動や就労的活動の割合が高かった。この結果は、多世代の参加による活動が、多様な高齢者に介護予防の機会を提供し得ることを示唆するものの、活動の普及度という点からは活動継続のための資金獲得やノウハウ継承の難しさ、担い手不足が課題として挙げられた。
著者
森 紀和子
出版者
日本眼光学学会
雑誌
視覚の科学 (ISSN:09168273)
巻号頁・発行日
vol.43, no.1, pp.1-7, 2022 (Released:2022-03-30)
参考文献数
38

近年,近視人口が増加しており,それに伴って失明につながりうる様々な眼疾患を起こす強度近視が問題となっている。近視は環境,遺伝の複合因子により発症,進行するとされ,早期からの積極的介入が強度近視への進展の予防として重要である。近視進行予防法としては,これまで光学的,薬学的,環境的な角度から介入が試みられており,複数の研究によりいずれもが一定の効果を示している。本稿では各々の近視予防法についてそのメカニズムや成績など,最新の知見を詳述し解説する。
著者
藤森花影著
出版者
玉英堂書店
巻号頁・発行日
1915
著者
藤森大雅書
出版者
成美堂 [ほか]
巻号頁・発行日
1873

1 0 0 0 課兒詩

著者
藤森天山著 依田百川校
出版者
川田鷹
巻号頁・発行日
1885
著者
藤森大雅著
出版者
永樂屋東四郎
巻号頁・発行日
1870

1 0 0 0 航湖紀勝

著者
藤森弘庵著 大森林造訳
出版者
筑波書林
巻号頁・発行日
1993
著者
森川 友義
出版者
早稲田大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2010

集団間あるいは国家間における、紛争・テロリズム(特に自爆テロ)といった生命の危険を有する状況で、『マキャベリ的知能』に基づく意思決定がどのように行われるかについて仮説を提供し、データを用いて検証を実施した。
著者
西村 昭賢 森 直樹 岡田 真
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 第37回 (2023) (ISSN:27587347)
巻号頁・発行日
pp.2M5GS1002, 2023 (Released:2023-07-10)

近年, ゲーム環境への深層強化学習の応用が注目されている.特に,プレイヤーが得られる情報が部分的である不完全情報ゲームへと積極的に応用されている. 本研究では不完全情報ゲームの 1 つであるトレーディングカードゲーム (TCG) に着目した. TCG は使用可能なカードの性能や種類を変更可能という点で, 他のゲームよりも人工知能による攻略が困難である. また, この性質のためゲームバランスの調整が難しく, 公開後に修正が入ることが一般的であり, カードの性能を上方修正するバフや下方修正するナーフなどの用語が用いられる. 上記の背景から, 筆者らは深層強化学習とそれに基づく進化型計算を用いた TCG 環境のゲームバランス最適化手法を提案し, 独自の TCG 環境を用いて数値実験により提案手法の有効性を検証した.
著者
川畑 愛子 森 莉那 佐々木 裕子 高橋 佳子
出版者
一般社団法人 日本糖尿病教育・看護学会
雑誌
日本糖尿病教育・看護学会誌 (ISSN:13428497)
巻号頁・発行日
vol.27, no.1, pp.1-9, 2023-06-30 (Released:2023-07-29)
参考文献数
27

本研究は,フットケア外来における糖尿病看護認定看護師の臨床判断を明らかにし,実践的な支援方法に示唆を得ることを目的とした.糖尿病看護認定看護師7名の語りから質的帰納的に抽出したカテゴリ間の関係を,臨床判断モデルに基づき構造化を試みた.その結果,価値認識:【自律した自己管理行動】【目指すものは希望や生きがいの実現】.背景:【糖尿病足病変の多様なリスクのある生活状況】.気づく・解釈・反応:【服装や歩き方から解釈する生活状況とセルフケア状況】【気づかいのある丁寧な足浴】【自己管理の積極的な意欲に繋がる自覚症状への関心や改善の実感】.省察:【看護師との関係性から自己管理行動に繋げる支援】等が抽出された.認定看護師の臨床判断には,患者の自律した自己管理行動や生きがいの実現を目指す倫理的認識や価値認識が影響し,患者自身が自己管理行動の内容を語る様子から,教育支援の成功を実感していた.
著者
森内 宏志 由井薗 倫一
出版者
公益社団法人 日本薬理学会
雑誌
日本薬理学雑誌 (ISSN:00155691)
巻号頁・発行日
vol.103, no.1, pp.27-36, 1994 (Released:2007-02-06)
参考文献数
31
被引用文献数
10 10

低酸素血症は脳死ひいては生体の死につながる重篤な状態であるが,有効な薬物は見いだされていない.この原因の一つは,薬物のスクリーニング系が確立していない点にある.われわれはオレイン酸(OA)誘発動脈血酸素分圧(PaO2)低下モデルを組立て,薬物のスクリーニング系として確立するために必要な基礎的条件について検討し,さらにこの系のPaO2低下が主に肺血管の透過性亢進によるものか,または気道収縮によるものかを探るために,このスクリーニング系に対するトラネキサム酸および塩酸プロカテロールの影響について調べた.Hartley系モルモットを不動化後人工呼吸下に鎖骨下動脈より採血および血圧測定を行い,薬物を鎖骨下静脈より投与したその結果,1)2時間に11回の採血を行ったがPaO2,PaCO2,pH,気道圧,血圧等に有意な変動はみられなかった.2)PaO2低下に対する換気量の影響を調べた結果,PaO2低下率はOA投与後10分および15分において過換気群の方が正常換気群に比べて有意に大であった.3)OAの10,15,30および60μl/kg投与により用量に依存したPaO2低下作用がみられた.4)トラネキサム酸(2g/kg,i.p.)の前処置により,OA誘発PaO2低下は有意に抑制された.5)塩酸プロカテロール(0.1μg/kg,i.v.)の前処置では,OA誘発PaO2低下は抑制されなかった以上のことから,この系は適切な換気量やOAの投与量を用いることにより,PaO2の低下を予防,または低下したPaO2の回復を促進する薬物の一次スクリーニング系には応用可能であると思われた.また,トラネキサム酸はオレイン酸肺傷害と共通のメカニズムを有する肺傷害の際のPaO2低下に対し,有効である可能性が示唆された.
著者
林 朋恵 森下 英理子
出版者
一般社団法人 日本血栓止血学会
雑誌
日本血栓止血学会誌 (ISSN:09157441)
巻号頁・発行日
vol.25, no.1, pp.48-54, 2014 (Released:2014-03-03)
参考文献数
41

要約:プロテインC(PC)凝固制御系は,血中に産生されたトロンビンが血管内皮細胞上のトロンボモジュリンと結合してはじめて発動される,いわばネガティブフィードバックの系であり,生体内における微妙な凝固反応に対応し得る非常に柔軟なしくみといえる.PC 凝固制御系因子の欠損あるいは異常は,生体内における向血栓性を高め,時に致死的な血栓症をもたらす.本稿では代表的なPC 凝固制御系因子であるPC, プロテインS(PS)両者の欠損症および活性化プロテインC(APC)レジスタンスの診断およびその臨床像について概説するとともに,APC の多面的な機能に注目した臨床試験の歴史についてもふれてみたい.