著者
上野 彩夏 千貫 祐子 森田 栄伸
出版者
日本皮膚科学会西部支部
雑誌
西日本皮膚科 (ISSN:03869784)
巻号頁・発行日
vol.84, no.5, pp.407-409, 2022-10-01 (Released:2022-11-30)
参考文献数
11
被引用文献数
1 2

【背景】α-Gal syndrome は,マダニ咬傷によってマダニ唾液腺中の galactose-α-1,3-galactose(α-Gal)に感作された患者が,獣肉の α-Gal に対してアレルギーを発症する疾患である。α-Gal syndrome 患者は哺乳類肉の他,抗悪性腫瘍薬のセツキシマブやカレイ魚卵にもアレルギーを生じる。対処法として,感作原因であるマダニ咬傷回避の指導が重要である。【目的】マダニ咬傷回避の指導による α-Gal syndrome 患者の予後を解析する。【方法】α-Gal syndrome 患者 13 例(初診時年齢 38~81 歳,平均 66.8 歳,男性 8 例,女性 5 例)について,診断と同時にマダニ咬傷回避の指導を行い,その後定期的に牛肉特異的 IgE 値を測定し,臨床的予後を検討した。【結果】13 例中 9 例が,定期的な経過観察中に牛肉特異的 IgE 値が陰性化した(マダニ咬傷回避の指導開始から牛肉特異的 IgE 陰性化までの期間 11~78 カ月,平均 41.1 カ月)。このうち 5 例が獣肉全般の摂取が可能となり,2 例が豚肉のみ摂取可能となり,2 例が恐怖心から獣肉摂取を回避している。【結論】α-Gal syndrome はマダニ咬傷回避の指導によって多くが治り得る。ほとんどの患者がマダニ咬傷には気付いていないため,日常生活上の徹底的な回避の指導が重要と考える。
著者
富山 恵介 田中 周平 森岡 たまき 小浜 暁子 李 文驕
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集 (ISSN:24366021)
巻号頁・発行日
vol.79, no.7, pp.23-00028, 2023 (Released:2023-07-20)
参考文献数
10

近年,環境中のマイクロプラスチックファイバー(以下,MPFs)の存在が明らかになり,要因の一つに衣類の洗濯による排出が指摘されている.本研究では,洗濯による生地設計別のMPFsの排出特性を把握することを主目的とした.糸(長繊維・短繊維),編立(プレーン・メッシュ),加工(柔軟剤無し・柔軟剤有り)で設計を分けたポリエステル生地を8タイプ開発し,ドラム型洗濯機の標準コースで洗濯後,目開き10μmのプランクトンネットでMPFsを捕集した.目的変数をMPFs重量とした3元配置分散分析では,糸の寄与率74.5%,加工の寄与率18.7%となり排出量の主要因であることが示された.糸の長繊維は短繊維に対し中央値で42~45%小さく,加工の柔軟剤無しは柔軟剤有りに対し中央値で22~25%小さい結果となった.
著者
神戸 幸司 小田 佳史 宮地 裕之 細野 ひかる 小栗 早智 森 祐哉 丸岡 由衣 土井 麻由美 黒川 大樹 浦濱 善倫 大石 秀人 長谷川 俊典
出版者
特定非営利活動法人 日本急性血液浄化学会
雑誌
日本急性血液浄化学会雑誌 (ISSN:21851085)
巻号頁・発行日
vol.9, no.2, pp.121-124, 2018-12-01 (Released:2022-01-18)
参考文献数
6

今回偶発性低体温に対して血液透析にて復温した3症例を経験した。症例は,70~80歳代の男性。重症度は,軽度から重篤であった。軽度症例に対して,体外復温法を施行しながら早期改善を目的として,血液透析にて2.0℃/hr上昇を目安に体内復温法を併用した。2時間目にて全身発汗,不整脈,意識消失などのショックを生じた。この症例を踏まえ最重症例では,急速な復温による心室細動惹起などのリスクを避けるため透析液温を34℃,血液流量80mL/minから開始し直腸温30℃,意識改善を目安に終了した。サーモグラフィーFLIR i3(フリアーシステムズ社)を用いて脱血・返血側回路温を測定し,的確に透析液温を変更しながら管理した。復温による副作用の予防に,復温速度と慎重な体温管理が必要と思われた。
著者
森脇 裕美子 石川 哲也 中村 晴信 川畑 徹朗 増山 隆大 藤宮 正規
出版者
一般社団法人 日本学校保健学会
雑誌
学校保健研究 (ISSN:03869598)
巻号頁・発行日
vol.53, no.2, pp.135-144, 2011-06-20 (Released:2023-04-07)
参考文献数
19
被引用文献数
1

There are many students and pupils who bring dinking water, such as water and tea which are bottled in their own water bottle at home, to the school. Since its hygiene was concerned, our last research was carried on the situation of the bacterial contaminations of those bottled waters. Then it has been found that there were serious bacterial contamination situations of those bottled water, which had made us continue the research to get more certain findings. The results of this continuous research could make it more certain that the high level of the bacterial contamination in those bottled waters does exist. To compare to the drinking water quality standards of the water supply, more than 90% of those bottled waters were found to be incongruent, besides the contamination with Escherichia coli. The levels of the bacterial contamination found were higher in the raining season than the fall. In this research, to investigate the cause of the bacterial contamination, some of the dinking water before bottled were collected separately to sterilized containers at the same time they were poured into the water bottle at home. As a result, the levels of the bacterial contamination of the bottled water were higher than the water which were collected separately, and it was suggested that the bacterial contamination was likely be generated by putting in the water bottle.
著者
森川 洋
出版者
地理科学学会
雑誌
地理科学 (ISSN:02864886)
巻号頁・発行日
vol.75, no.2, pp.37-53, 2020-10-28 (Released:2021-01-26)
参考文献数
17
被引用文献数
2

わが国では大都市圏と地方圏の差異だけでなく,地方圏の中にも地域差があるので,年齢階級別人口移動は都市システムの研究にとっても住民のライフコースの研究にとっても重要である。札幌市では壮年移動以外のすべての年齢階級にとって転入超過を示し,転入超過数が最も多いのは後期高齢者である。関係圏の形態には中心地の魅力度の差が強く反映され,札幌市の若年移動の関係圏は北海道全域に広がる。農村部や小都市では札幌市に向かって流出する後期高齢者が異常に多く,北海道特有の現象とみることができる。
著者
岩屋 遼 吉田 亮 橋本 忍 森河 由紀弘 太田 敏孝
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集 (ISSN:24366021)
巻号頁・発行日
vol.79, no.7, pp.22-00335, 2023 (Released:2023-07-20)
参考文献数
16

本研究では,コンニャク石に可撓性や衝撃吸収性能をもたらすインターロッキング構造について,遊間をもち三次元にゆるく連結したブロック集合体として提案した.このブロック集合体は,3Dプリンティングにおける付加製造の特性を生かし,ブロックと遊間を同時に作製することで,組立てを不要とし,いかなる方向にも外れずに可動する単純な幾何モデルであり,可撓性や衝撃吸収性能が確認された.また,直接基礎として用いた振動試験においても,一体型のブロックに比べて,加速度を1/3程度まで低減する免振効果が確認できた.そして,このブロック集合体をコンクリートの打設によって製造するための施工方法についても考案した.
著者
野田 京花 森脇 睦子 額賀 みのり 佐々木 美樹 山内 和志 林田 賢史 緒方 泰子
出版者
一般社団法人 日本医療・病院管理学会
雑誌
日本医療・病院管理学会誌 (ISSN:1882594X)
巻号頁・発行日
vol.59, no.3, pp.88-98, 2022-07-31 (Released:2022-07-28)
参考文献数
27

本研究は,誤嚥性肺炎で自宅から入院した高齢患者の自宅外退院に影響する要因を,Diagnosis Procedure Combination(DPC)データを用いて患者要因の視点から検討した。対象は2018年4月から2019年3月に入院した患者23,781例とした。患者背景因子は,χ2検定及びMann-WhitneyのU検定を用いて「自宅/自宅外」で群間比較した。次に看護必要度評価項目の要約のために因子分析を行い,退院先を従属変数,患者背景因子,病院背景因子,看護必要度の各因子の有無を独立変数としてロジスティック回帰分析を行った。自宅外退院に影響する患者要因は「75–84歳」,「85歳以上」,「Activity of Daily Living(ADL)」,「危険行動」,「経管栄養」,「中心静脈栄養」,「A項目因子1: 循環・呼吸の管理」,「ドレナージの管理」,「危険行動×経管栄養」,「循環・呼吸の管理×褥瘡」,「A項目悪化」であった。ADL能力と医療的処置が重要な要因であることが明らかになった。
著者
澤田 枝里香 淡路 達人 森下 圭介 古川 正紘 有賀 友恒 木村 秀俊 藤井 智子 武市 隆太 清水 紀芳 井田 信也 常磐 拓司 杉本 麻樹 稲見 昌彦
出版者
特定非営利活動法人 日本バーチャルリアリティ学会
雑誌
日本バーチャルリアリティ学会論文誌 (ISSN:1344011X)
巻号頁・発行日
vol.13, no.3, pp.375-383, 2008-09-30 (Released:2017-02-01)
参考文献数
21
被引用文献数
2

This system is an interface realized with the symbiosis of the input/output of wind and graphics. This system brings the new communication medium of "wind" into the bidirectional interaction between the virtual environment and the real environment by integrating the graphic presentation with the input and output of wind on a special screen. The user can interact with the virtual environment in the screen through his/her breath and wind emission. Conversely, actions from the virtual environment to the user are performed by wind changing dynamically. As a result, the user can share not only sights and sounds but also the cutaneous sensation by wind with the system, and interact with the virtual environment feeling a non-conventional deep relationship.
著者
森安 孝夫
出版者
大阪大学
巻号頁・発行日
1992

博士論文
著者
橋本 真基 日比野 直彦 森地 茂
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集 (ISSN:24366021)
巻号頁・発行日
vol.79, no.7, pp.22-00182, 2023 (Released:2023-07-20)
参考文献数
19

働き方改革の推進,新型コロナウイルス感染症拡大を背景に,テレワークが急速に進展し,通勤行動が大きく変化した.この行動変化を把握することは,今後の鉄道サービスを検討する上では重要であるものの,実行動に基づく定量的な分析は少なく,実態が明らかにされていない.そこで,本研究では,筆者らの先行研究を踏まえ,自動改札データを用い,鉄道利用者の通勤行動の変化を分析する.コロナの影響により,対象路線をほぼ毎日利用していた約86万人のうち,約8万人が在宅テレワークに,約8万人が利用頻度を大きく減少させたことを明らかにした.また,OD別の変化,通勤頻度と定期券利用の関係,性・年齢階層別の変化,出発時間帯の変化,定期券保有と立ち寄り行動との関係等についても定量的に明らかにしている.
著者
河野 健一 西田 裕介 森山 善文 森 敏彦 矢部 広樹
出版者
一般社団法人日本理学療法学会連合
雑誌
理学療法学 (ISSN:02893770)
巻号頁・発行日
vol.44, no.4, pp.255-262, 2017 (Released:2017-08-20)
参考文献数
19
被引用文献数
7

【目的】透析患者の運動能力低下に至る障害構造モデルを構築し転倒との関連を明らかにする。【方法】維持透析患者329 例に対し,背景因子の調査,身体機能と運動能力の測定を横断的に実施し,パス解析にて運動能力低下に至るモデルの適合度を検証した。また,同一患者に対して転倒の有無を前向きに追跡し,転倒に対する運動能力低下の危険性を検討した。【結果】高齢化,透析期間の長期化,炎症状態といった疾患背景が間接的に,また低栄養状態,筋肉量低下,筋力低下,歩行の動揺性を増大させ直接的に運動能力の低下に関与した(χ2 = 11.782,CMIN/DF = 0.982,GFI =0.99,CFI = 1.000,RMSEA < 0.001)。そして,運動能力低下は転倒の独立した危険因子であった。【結論】障害構造モデルの観測変数に着目することは,透析患者の理学療法臨床推論を進め転倒を予測するうえで有用と示唆された。
著者
森 洋一 中澤 港
出版者
Population Association of Japan
雑誌
人口学研究 (ISSN:03868311)
巻号頁・発行日
vol.33, pp.27-39, 2003-11-30 (Released:2017-09-12)

本論文は,ヒトの死亡についての新しいモデルを提示し,これが100を超える生命表に適合することを示すことで,その有用性・理論的重要性を示すものである。ヒトの死をモデル化するには,2つの競合するゴールがあるように思われる。現実の生存曲線を記述することと,病因論的な変数で死亡を説明するごとである。これまでは,この2つのゴールを1つのモデルで達成したものはなかった(Woodら,1992)。Gavrilov and Gavrilova (1991)の雪崩モデルにヒントを得て本論文で構築した単純な病因論的モデルは,これら2つのゴールをともに達成したと考えられた。フランス,日本,スウェーデン,米国の生存曲線に対して,このモデルを最小二乗法で当てはめたところ,最適なパラメータの場合にはきわめて良い適合が得られ,しかも日本についてみると,これらのパラメータは,現実の歴史的変化を十分に説明していることが示された。
著者
森下 皓文 森尾 学 山口 篤季 十河 泰弘
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 第37回 (2023) (ISSN:27587347)
巻号頁・発行日
pp.2E5GS605, 2023 (Released:2023-07-10)

言語モデルは高い言語理解能力を持つ一方で,論理的な推論は苦手であることが分かってきている.この課題に対して近年,自動で生成した大量の演繹推論事例(演繹コーパス)の学習によって演繹推論能力を強化するアプローチが提案されており,一定の効果が確認されている.一方で,演繹コーパスでの学習が演繹推論能力のどのような側面の強化に寄与しているかについては,未だ明らかでない.「側面」とは例えば,多様な演繹規則の習得・ステップ数の多い演繹の実行,等である.この調査は演繹推論能力向上に向けた今後の方向性を定める上で不可欠である. そこで本研究は,この調査を行う.各側面を切り分けて分析するため,特定の側面のみを強調した調査用のアブレーション・コーパスを(全ての側面について)生成し,そのコーパスでの学習が言語モデルの演繹推論能力を向上させるかどうかを確認する.更に,これら調査結果を基に,各側面強化のための今後の方向性を議論する.最後に,後続研究のためコーパス・ソースコード・学習済みモデルを公開する.
著者
小林 茂 徳井 直生 小林 大祐 図師 雅人 森下 静香 岡部 太郎 藤井 克英 後安 美紀 大井 卓也
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 第37回 (2023) (ISSN:27587347)
巻号頁・発行日
pp.4B3GS1104, 2023 (Released:2023-07-10)

障害のある人の文化芸術活動における人工知能技術の活用から見えてきた可能性と課題に関して報告する。奈良市のコミュニティ・アートセンター「たんぽぽの家アートセンターHANA」では、身体障害や知的障害のある人々が絵画、詩、演劇など多様な文化芸術活動を行っている。そうしたアーティストたちに共通する課題が、障害の重度化や加齢などにより心身の状態が悪化していく中における創造的な活動や新たな挑戦の継続である。例えば同施設に在籍していた武田佳子は、徐々に身体機能が失われるにつれ、画材や技法を変えながら制作を継続してきた。ここで着目したのがサポーターである。サポーターはアーティストたちの制作活動を支援する人々で、単なる支援に留まらずアーティストに一体化しているかのように見える場面も多数観察された。作品を素材とする画像生成や自助具的なツール制作などの試行を経て、本プロジェクトでは新たなサポーターとしての人工知能に着目した。DALL·E miniやStable Diffusionなどの画像生成技術を活用して取り組んだ活動から見えてきた「表現活動に寄りそう他者としての人工知能」の可能性と課題について報告する。
著者
河村 フジ子 中島 茂代 森 清美
出版者
The Japan Society of Home Economics
雑誌
家政学雑誌 (ISSN:04499069)
巻号頁・発行日
vol.28, no.4, pp.295-298, 1977-07-20 (Released:2010-03-09)
参考文献数
2

ゼラチンゲルの特性に及ぼすタンニン酸の影響をみた結果を要約すると次のようになる。1) ゼラチンゾルに10鐙9%または100mg%のタンニン酸を加えてpH5 (等電域) に調整すると, ゾルの明度は低下し, ゲル化しにくくやわらかいゲルを形成するが, タンニン酸10mg%添加ゾルはpH3, pH6ともに, タンニン酸100mg%添加ゾルはpH3の場合はいずれも対照 (pH調整ビラチンゾル) よりゲル化しやすい.2) ゼラチンゾルがタソニン酸により沈殿する場合でも, 保温しつつ十分攪拌すると, 沈殿の一部が溶けて, ゲル形成が阻害されるのをある程度防ぐことができる.3) タンニン酸添加ゾルに砂糖を加えるとゲル化しやすく, 硬いゲルを形成する.ゾルのpHによるゲルの硬さの差は砂糖無添加の場合と同じ傾向を示す.4) リンゴ汁添加ゾルは糖やペクチンを含むが, pHが5に近く, タンニンを含むので, 対照ゲル (無添加ゼラチンゲル) とほぼ同程度のゲルを形成する.コーヒー液添加ゾルのpHも5に近く, 多量のタンニンを含むのでやわらかいゲルとなり, 紅茶液添加ゾルのpHは6に近く, タンニンも少ないので, 硬いゲルとなる.
著者
矢崎 貴紀 小林 慎一 後藤 芳文 森 研堂 今井 航 渡辺 康孝 中村 大輝
出版者
一般社団法人 日本理科教育学会
雑誌
理科教育学研究 (ISSN:13452614)
巻号頁・発行日
vol.63, no.3, pp.669-675, 2023-03-31 (Released:2023-03-31)
参考文献数
16

平成14年度より文部科学省が推進しているスーパーサイエンスハイスクール(SSH)事業では,学習者が主体的に探究活動に取り組むことが期待されている。本研究では,SSHにおける主体的な探究活動に影響する要因を明らかにすることを目的とした調査を実施した。中学3年生と高校生の計714名を対象とした質問紙調査を分析した結果,SSHにおける主体的な探究活動に影響する要因として「他者からの受容」「達成経験」「自己効力感」の3点が明らかになった。本研究の結果を踏まえれば,受容的な他者に支えられて達成経験を重ねる中で自己効力感を高めていくことが,SSHにおける生徒の主体的な探究活動の生起につながると考えられる。
著者
森下 英治 原科 幸彦
出版者
Geographic Information Systems Association
雑誌
GIS-理論と応用 (ISSN:13405381)
巻号頁・発行日
vol.2, no.1, pp.131-139, 1994-03-31 (Released:2009-05-29)
参考文献数
5

This study aims to evaluate the accessibility to the natural environments of residential environment evaluation in Utsunomiya City. For the purpose, the evaluation functions which use multiple regression analy-sis with residents'evacuation of accessibility as the criterion variable and the traveling time to the destinations as explanatory variables were developed using GIS.As the result, compared with the case which the air distance was used as explanatory variables, the coefficient of determination becomes more than two times. And this result shows that traveling time is an effective factor and GIS is useful tool for this kinds of study.
著者
中山 明則 對馬 雄次 荻野 友隆 金 喜都 森 眞一郎 中島 浩 富田 眞治
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.第50回, no.ハードウェア, pp.51-52, 1995-03-15

3次元のボリューム空間を直接2次元ピクセルに射影するボリュームレンダリングは、様々な科学技術分野における計測やシミュレーションの結果を理解するために有効な手段である。しかし、計算量が非常に多いため画像生成に長い時間を要する。そこで我々は、(1)半透明ボリュームの取り扱い、(2)遠近法を用いた描画、が可能な高速ボリュームレンダリング専用並列計算機ReVolver/C40を試作している。本稿ではReVolver/C40のプロトタイプの構成について述べる。