著者
松田 裕子 大塚 理恵子 伊藤 剛 小川 郁夫 佐藤 豊 瀧原 道東 加治 弘 迫田 寛人 竹本 寛 松永 義則 森 昭夫 山岡 義生 井上 潔
出版者
一般社団法人 日本消化器内視鏡学会
雑誌
日本消化器内視鏡学会雑誌 (ISSN:03871207)
巻号頁・発行日
vol.27, no.11, pp.2287-2292, 1985-11-20 (Released:2011-05-09)
参考文献数
6
被引用文献数
2

胃内視鏡検査施行時に1,129例の胃液を採取してpH値を測定し,内視鏡所見との関係を検討した. 内視鏡的に無所見であった353例におけるpH値の分布は,年齢が高くなるにつれて高pH領域へと偏り,加齢による影響を示したが,性別による差異は認められなかった. 胃潰瘍225例のpH値分布は無所見群のpH値分布と類似していたが,十二指腸潰瘍160例は無所見群や胃潰瘍群よりも低pH値領域に偏った分布を示し,この傾向は高齢者においてなお著明であった. 胃潰瘍および十二指腸潰瘍において,病変が活動期である時は胃液はより低pH値を,病変が瘢痕期である時はより高pH値を示したが,十二指腸潰瘍では瘢痕期においてもなお無所見群よりも明らかに低pH値にとどまった. 本法は被検者に苦痛を与えることなく,多数例に反復施行が可能であり,胃の形態と機能の両面から同時に観察することができ,臨床上有用であると考えられた.
著者
秦 浩起 堀田 武彦 小林 達治 大内 克哉 森 肇
出版者
物性研究刊行会
雑誌
物性研究 (ISSN:05272997)
巻号頁・発行日
vol.53, no.5, pp.683-683, 1990-02-20

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著者
森丘 保典 杉田 正明 松尾 彰文 岡田 英孝 阿江 通良 小林 寛道
出版者
社団法人日本体育学会
雑誌
体育學研究 (ISSN:04846710)
巻号頁・発行日
vol.45, no.3, pp.414-421, 2000-05-10
被引用文献数
1

This study was conducted to clarify the relationship between features of change in velocity and performance of world class athletes in the men's 400-m hurdle race(400mH).Nine final races of 400mH were videotaped with several video cameras panning from the start to the finish at 60 fields/s.After the time indication had been superimposed on each field of the VTR images, the time at touchdown immediately after hurdling was obtained.Using the flash of the starter's gun recorded on the VTR image, each hurdle touchdown time from the start, and each section thme(from each hurdle to the next)was obtained.The results of regression analysis showed a significantly high correlation (r=0.90, p<0.001)between 400mH performance and mean section velocity from the 5th to the 8th hurdle(H5-8), and a significant correlation(r=-0.61, p<0.05)between 400mH performance and te rate of deceleration in H5-8.These results indicate that in 400mH it is important to avoid decreasing velocity and to maintain a high velocity in H5-8 of the race in order to attain a high performance.
著者
森山 哲美
出版者
The Japanese Society for Animal Psychology
雑誌
動物心理学年報 (ISSN:00035130)
巻号頁・発行日
vol.30, no.2, pp.101-113, 1981

従来, 刻印づけにおける追従反応は, 離巣性の種 (non-altricial species) の新生児が, その親に対して示す愛着行動の1つとして解釈されてきた。さらに, LORENZzは, その初期の見解 (7) の中で, この刻印づけによる新生児の行動と一般の学習行動とを, 次の2点を基にして区別した。1), 刻印づけは, 不可逆性 (irreversibility) を有する, 2), 刻印づけには, 臨界期 (critical period) が存在する。<BR>LORENZ以降, この2点に関して様々な議論が展開され (1, 5, 6, 9, 10, 12, 13), 現在のところ, この過程については, 「個体のごく限られた時期に獲得形成され, 比較的永続性のある学習の一部である」と解釈されている (8) 。しかし, 追従反応が子の親に対する愛着行動の一種であるとするならば, 個体の, 後の成長過程で受ける様々な社会的刺激 (例えば, 仲間の個体) によって, 何らかの変容をこの反応は受けるものと思われるし, さらに愛着行動に影響する要因として, 親にあたいする刺激対象との接触回数を考えるのであれば, その回数の多少が, 愛着の強さの程度に影響し, 追従反応にも何らかの変化が生ずるものと思われる。もし, このような反応の変容が, 後の個体の成長過程で生ずるのであれぼ, LORENZの主張した不可逆性は, 成立しにくいものと思われる。さらに, 臨界期に関しては, それが過ぎてからも刻印づけの形成が可能であるという報告があり (3), その存在について明確な結論が出されていない。<BR>そこで, 本研究は, ニワトリのヒナの刻印づけの指標として, 刻印刺激への追従時間量ならびに追従出現頻度を用い, 約1ケ月間, 飼育条件 (単独・集団), 刺激呈示条件 (呈示回数) を変化させることによって追従反応に如何なる変化が生ずるかを調べ, さらに臨界期を過ぎた個体でも刻印づけ形成が可能であるか否か検討することを目的とした。
著者
両角 彩子 永森 光晴 杉本 重雄
雑誌
情報処理学会研究報告情報学基礎(FI)
巻号頁・発行日
vol.2008, no.105(2008-FI-092), pp.1-14, 2008-10-30

近年の情報技術の発展に伴い、マンガ作品の情報の共有・交換が盛んに行われるようになった。筆者らの研究室では、マンガに関する情報を統合的に扱うためのマンガメタデータスキーマを開発している。その一部に、読者が作品の内容を書き表すためのメタデータスキーマがある。本稿はマンガの知的内容を表すことを目的としているため、同心ストーリーの表現手法である小説や映画も参考にする。そこで、 Wikipedia 内に表れるマンガ麹小説の作品記事から 100 件をそれぞれ無作為に抽出し、記述項目について調査した。これらの調査結果および目次テンプレートを参考に、読者が作品の知的内容を書き表すためのメタデータ基本セットを提案する。
著者
奥村 太一 森 慶輔 宮下 敏恵 西村 昭徳 北島 正人
出版者
公益社団法人 日本心理学会
雑誌
心理学研究 (ISSN:00215236)
巻号頁・発行日
vol.86, no.4, pp.323-332, 2015
被引用文献数
4

In this study, we developed a Japanese version of the Maslach Burnout Inventory - Educators Survey (MBI-ES). We also examined the reliability and validity of the scale, based on data from Japanese schoolteachers. Because some items related to depersonalization showed a floor effect, the reliability of the MBI-ES was evaluated using item response theory (IRT), which can evaluate the difficulty of the items. The IRT analysis showed that scores of emotional exhaustion and personal accomplishment had high reliabilities among the wide range of distribution of the latent scores around the means. However, the reliability of the depersonalization items was estimated to be moderate when it was implemented among highly depersonalized teachers, whereas the reliability was lower for relatively healthy teachers. Correlations with the General Health Questionnaire, frequency of emotional labor, and job satisfaction were mostly consistent with previous research and the current theory of burnout, supporting the high validity of the Japanese version of the MBI-ES.