著者
阿河 祐二 今村 博敏 峰晴 陽平 谷 正一 足立 秀光 鳴海 治 坂井 千秋 佐藤 慎祐 浅井 克則 柴田 帝式 森本 貴昭 清水 寛平 坂井 信幸
出版者
特定非営利活動法人 日本脳神経血管内治療学会
雑誌
Journal of Neuroendovascular Therapy (ISSN:18824072)
巻号頁・発行日
vol.9, no.5, pp.254-259, 2015 (Released:2015-11-30)
参考文献数
16
被引用文献数
1 2

要旨 【目的】大腿静脈穿刺による経静脈的塞栓術(transvenous embolization; TVE)が困難な海綿静脈洞部硬膜動静脈瘻(cavernous sinus dural arteriovenous fistula; CSdAVF)に対して,シルビウス静脈を直接穿刺しTVE を行った症例を経験したので報告する.【症例】72 歳,女性.眼球結膜充血の精査でCSdAVF と診断した.主な流出路はシルビウス静脈への逆流であり,右側頭葉に無症候性の脳内出血を認めた.下錐体静脈洞経由など大腿静脈からはアクセスできず,開頭下にシルビウス静脈を留置針で直接穿刺し,術中脳血管撮影を併用してTVE を行い,シャントを閉塞した.【結論】シルビウス静脈への逆流が多く大腿静脈穿刺によるTVE が困難なCSdAVF は,シルビウス静脈の直接穿刺がアプローチルートとして有用であると考えられた.
著者
森田 克己
出版者
日本図学会
雑誌
図学研究 (ISSN:03875512)
巻号頁・発行日
vol.42, no.Supplement1, pp.113-118, 2008 (Released:2010-08-25)
参考文献数
2

われわれの日常に密接に関わりのある紐は, 古くから実用的あるいは装飾的な目的で, 世界中の国々において様々な状況で使用されてきている。造形的な視点から見れば, 大変魅力的な存在であるといえる.紐はその制作方法の選択肢によって, 制作された紐の構造の相違を示すが、本稿では、紐の制作方法における「織る」という操作に注目した。そして, 織ることによってできるパターンを織パターンと定義し、CGを用い、造形的に魅力のある織パターンのバリエーションを生成し、紐の構造に基づいた織パターンの造形性について検討した。
著者
松田 晃一 三河 佳紀 森 重雄 中村 庸郎 岩谷 淳 加藤 義昭
出版者
苫小牧工業高等専門学校
雑誌
苫小牧工業高等専門学校紀要 (ISSN:03886131)
巻号頁・発行日
no.39, pp.31-35, 2004-03

Oji Engineering Co., Ltd is a company, supporting engineering works at paper product of Oji Paper Co., Ltd. In June 2002, Oji Engineering have presented new system, to control power station facilities for grade up, to Oji Paper. The system has some new information technologies like network, database, and this project is great step up for Oji Engineering. So, Oji Engineering offered to develop this system with cooperative, to Department of Computer Science and Engineering. We accepted this offer, have developed with Oji Engineering, and have completed this new system. We report about this project on this paper.
著者
森本 あんり
出版者
東京神学大学
雑誌
神学 (ISSN:09108416)
巻号頁・発行日
vol.57, pp.183-198, 1995-12-25
著者
福井 類 勝代 雅行 森下 広 森 武俊 佐藤 知正
出版者
一般社団法人 日本ロボット学会
雑誌
日本ロボット学会誌 (ISSN:02891824)
巻号頁・発行日
vol.28, no.7, pp.841-852, 2010 (Released:2012-01-25)
参考文献数
32
被引用文献数
1 1

This paper proposes a system configuration method to realize a robot system which can perform daily-use object storage and management service in a living space. In the method, compliant mechanisms are utilized proactively to overcome position/posture errors and deviations in measurement or control phases. To validate the proposed system configuration method, we developed a home-use container transfer robot that is installed with (1) robust container handling mechanisms implemented by crank shafts and (2) passive compliant mechanisms for horizontal and inclination misalignment. The robot was integrated with a container position measurement system to perform experiments. Experiments confirmed that a robust container transfer motion can be realized without complex feedback measurement and control processes. Several key design points are also described to leverage mechanical compliance.
著者
森野 一英 八島 栄次
出版者
公益社団法人 高分子学会
雑誌
高分子 (ISSN:04541138)
巻号頁・発行日
vol.53, no.12, pp.918-921, 2004-12-01 (Released:2011-10-14)
参考文献数
46
被引用文献数
1 1

構造明確ならせん構造を有する高分子の合成法の開発は,新規な物性・機能を有する材料の開発につながるだけでなく,生体らせん高分子が示す精緻な機能の分子レベルでの理解にも役立つ。本稿では,「ナノ材料としてのらせん高分子」に焦点をあて,合成・構造,機能を中心に最近のらせん高分子の進歩と研究動向について述べる。
著者
森岡浩編著
出版者
紀伊國屋書店 (発売)
巻号頁・発行日
1988
著者
山本 理恵 森川 クラウジオ健治 三枝 正彦
出版者
東北大学
雑誌
複合生態フィールド教育研究センター報告
巻号頁・発行日
vol.22, pp.1-4, 2006-12

遺伝子組み換え植物である,グリホサート耐性遺伝子組換えダイズ(Glicine max)(モンサント社のT. MON2)を用いて遺伝子拡散と土壌微生物相への影響について検討した。2004年の圃場試験では非組換えダイズとしてタンレイを用いて距離80cmまで0.115%の確率で,2005年の圃場試験では非組換えダイズとしてタンレイ,スズユタカを用いてタンレイでのみ距離140cmまで0.018%の確率で花粉の飛散による遺伝子拡散が認められた。遺伝子組換えダイズの土壌微生物相への影響は希釈培養法で検討した。細菌一般,糸状菌,放線菌数において非遺伝子組換えダイズと組換えダイズの間で有意な差は認められなかった。

1 0 0 0 OA 蚕体解剖図譜

著者
石森直人 著
出版者
丸山舎書籍部
巻号頁・発行日
1921
著者
堀口 敏宏 太田 康彦 森下 文浩 井口 泰泉
出版者
独立行政法人国立環境研究所
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2012-04-01

イボニシから脊椎動物のRARとアミノ酸配列の相同性が比較的高いRAR様配列(イボニシRAR)が単離された。All-trans レチノイン酸(ATRA)添加時のウエスタンブロットにより、イボニシRARタンパクは発現したが、転写活性は誘導されなかった。イボニシRARとヒトRARαのリガンド結合部位を融合させATRA, 9-cis レチノイン酸, 13-cis レチノイン酸, All-trans レチノール添加時でもイボニシRARの転写活性は誘導されず、イボニシRARのDNA結合部位をヒトRARαリガンド結合部位と融合させると転写活性が誘導された。イボニシRARとRXRは相互作用すると考えられた。
著者
鶴井 香織 高橋 佑磨 森本 元
出版者
日本生態学会
雑誌
日本生態学会誌 (ISSN:00215007)
巻号頁・発行日
vol.65, no.1, pp.33-37, 2015-03-30

クラインとは、連続した生息地において量的形質や対立遺伝子頻度が示す空間的に滑らかな地理的変化をさし、測定可能な変異の勾配として観察される。クラインは、古くから数多くの生物において報告されてきた身近で関心の高い現象である。生態学や進化学では、注目している形質が示すクラインを利用し、その変異の時空間的変化を調べることで形質の適応進化の因果やプロセスを明らかにしてきた。ベルクマンの法則の発見をはじめとする種間・種内で認められる形質の地理的変異に関する数々の研究成果は、クラインの重要性を象徴している。しかし、数多くのクライン研究成果の基礎をなす「クラインそのものに対する理解」はいまだ混沌としており、クライン研究は脆弱な基盤によった砂上の楼閣といえる。その背景には、クラインを形成する「測定可能な性質」が異なるクラインに対する認識および解釈の混乱などが挙げられる。本稿では、クライン研究の体系的枠組み構築のため「質的クライン」と「量的クライン」という分類方法を提案する。