著者
清水 隆宏 河田 克博 内藤 昌
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会計画系論文集 (ISSN:13404210)
巻号頁・発行日
vol.70, no.591, pp.155-160, 2005

In this paper, we analyzed various proportions and systematic dimensions of tahoto pagodas in Japanese traditional architectural reference books, to know the content of its design system. The analysis indicates some tendencies of those values, and we show a standard diagram of systematic dimensions. Some of these findings also apply to those pagodas in existence. We can consider, through the edo period, the essence of designing system of tahoto pagoda was getting sophisticated and common.
著者
大西 新介 小野寺 良太 杉浦 岳 高橋 宏之 近藤 統 岡本 博之 大城 あき子 清水 隆文 森下 由香 奈良 理
出版者
一般社団法人 日本臨床救急医学会
雑誌
日本臨床救急医学会雑誌 (ISSN:13450581)
巻号頁・発行日
vol.22, no.3, pp.469-474, 2019-06-30 (Released:2019-06-30)
参考文献数
8

目的:消防覚知段階の情報から墜落外傷のトリアージが可能か検討する。方法:2003年4月からの4年間に当院へ救急搬送された墜落外傷症例を導出コホート,検証コホートに分けて後方視的に調査した。まず墜落高の重症外傷(ISS≧25)予測能についてROC解析を行った。次に重症予測にかかわる因子の多変量解析を行い,スコアリングを作成し検証した。結果:導出コホート111例において墜落高の重症予測能はAUCが0.65であり,墜落高の閾値は4mとなった。多重ロジスティック解析では高所,高齢,受傷時の意識障害が独立した重症予測因子であった。それぞれの因子を1点としたスコアリングを用いるとAUCが0.76となった。検証コホート128例においてもAUCは0.77であった。結論:墜落外傷においては,墜落高だけではなく高齢,受傷時の意識障害の情報を付加することでより正確なトリアージが可能となる。
著者
永尾 陽典 木部 勢至朗 清水 隆之 戸上 健治 引地 誠
出版者
一般社団法人 日本航空宇宙学会
雑誌
宇宙技術 (ISSN:13473832)
巻号頁・発行日
vol.6, pp.61-70, 2007 (Released:2007-10-31)
参考文献数
6
被引用文献数
1 1

国際宇宙基地の位置する地球低軌道,静止衛星の位置する高軌道,そして常に高度と位置を変える観測衛星などが位置する楕円軌道など,人工衛星が存在するすべての領域においてデブリの存在と発生が確認されている.また運用を終えた衛星自身はデブリと化し,さらに大小のデブリが互いに衝突して新たにデブリを発生させ,その数を増やす可能性も大きくなっている.これらのデブリと人工衛星などとの衝突が起きる懸念は現実のものとなっており,確認された例が報告されている.その他の未確認衛星故障においてもデブリ衝突が主因である可能性は高いと考えられる.宇宙滞在が2週間程度と短期間の米国スペースシャトルでも帰還後の検査によって微小デブリの衝突痕が確認され,その頻度はこの10年間ではそれ以前に比べて2倍以上であることが報告されている.このようにデブリ増加は具体的なデータによって確認されている. これらの環境を背景に,有人国際宇宙基地の与圧部構造では10 km/secで1 gのデブリ衝突に耐えることが求められ,デブリバンパーで構造を保護している.一方,耐デブリ性能の実証には試験が必要となるが,超高速衝突試験ができる設備は限られている.著者らは10 km/sec 以上の速度を安定的に生成することを目的に,成型爆薬(CSCと称す)による超高速加速装置を開発してきた.しかしCSCによって射出される金属ジェットは,固体と溶融体とが混在する状態(固液混相体と称す)の可能性が高いが,実際の宇宙デブリは固体である.したがって,実構造の耐デブリ性能を正確に評価するには,所定の速度と質量を射出できるCSC装置を用いても,固液混相体によるCSCジェットの衝突と固体の衝突による標的板損傷の相違を明確にし,両者の関係を把握することが必要となる. 著者らはすでに固体を射出できる2段式軽ガスガンのプロジェクタイルと固液混相体を射出するCSCジェットの質量と速度とを同じレベルにし,それぞれの両者による標的板損傷を直接比較するため,2段式軽ガスガンのほぼ上限速度である7 km/secかつ1 gのジェットを射出できるCSC装置を開発し報告した.この開発では所定の速度と質量を満たし,安定したジェット生成を実現できた.しかし先端ジェットの約半分の速度で飛翔する後追いジェットが存在することも確認された.この後追いジェットは、先端ジェットの衝突跡にさらに衝突することになり,固体プロジェクタイルが一個当たる損傷と直接比較することができなかった.従って,これを除去することが必須であり新たな技術課題となった. 本研究は,後追いジェットを除去する方式を新たに考案し,実験により有効性を確認するとともに装置の最適化を行って装置を完成した.また引き続きこの装置によって,本研究の最終的な目的である2段式軽ガスガンと同レベルでの質量と速度で高速射出試験を行い,それぞれの装置による損傷を比較し検討した.この過程で2段式軽ガスガンによるプロジェクタイルとCSC装置によるジェットの形状の差異が与える影響についても実験によって確認し,両者の関係を明らかにした.
著者
清水 隆
出版者
The Mining and Materials Processing Institute of Japan
雑誌
Journal of MMIJ (ISSN:18816118)
巻号頁・発行日
vol.123, no.12, pp.614-619, 2007-12-25 (Released:2010-12-17)
被引用文献数
3 5

The Mitsubishi Naoshima Smelter & Refinery started copper smelting operation in 1917, since then has been developed smelting and refining technologies like Mitsubishi Process, which is an efficient, pollution free continuous copper smelting and converting process. At present, Naoshima Smelter & Refinery has three major activities; copper business, precious metals business and recycling business. In this decade, Naoshima Smelter & Refinery has been utilized the copper smelting technology for recycling business, which consists of the treatment of the industrial wastes and the treatment of copper and/or precious metal-bearing materials. Two recycling plants were constructed as pre-treatment plants for Mitsubishi process. One is the incinerating and melting plant, and the other is washing treatment plant for fly ash from incinerators. The treated industrial waste from these recycling plants is fed to Mitsubishi Process to recover the valuable materials and hazardous heavy metals.
著者
青木 義彦 岩清水 隆 山田 佳博 永野 浩一
出版者
公益社団法人 日本コンクリート工学会
雑誌
コンクリート工学 (ISSN:03871061)
巻号頁・発行日
vol.50, no.8, pp.683-688, 2012 (Released:2012-09-01)
参考文献数
6
被引用文献数
9 8

高さ300mと日本で最も高いビルとなる「あべのハルカス」では,設計基準強度(Fc)が150 N/mm2の高強度コンクートと降伏応力度が440N/mm2の高強度鋼材を組合せた超高強度CFT柱を採用している。地上22階,高さ112 mまでの圧入が必要であったFc=150 N/mm2の超高強度コンクリートについては,圧送性向上のためにセメントとして低熱ポルトランドセメントをベースにシリカフュームをプレミックスしたセメント(SFCS)1)を使用した。本稿では先立って実施した実大施工実験と実施工の結果について報告する。
著者
田井 政行 関屋 英彦 岡谷 貴之 中村 聖三 清水 隆史
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
AI・データサイエンス論文集
巻号頁・発行日
vol.2, no.2, pp.378-385, 2021

<p>耐候性鋼橋梁の点検・診断は,防食機能の劣化状態の判定に基づき行われており,その判定には外観評点法が用いられる.しかしながら,外観評点法により的確な評価を行うためには,相応の経験を要するが,昨今の人材不足や点検費用の確保などの課題があり,簡易かつ精度が高い評価手法の確立が求められている.本研究では,耐候性鋼橋梁のさび近接画像と既存の CNNモデルを活用し,外観評点の識別精度について検討を行った.また,識別精度に及ぼす学習・検証用近接画像の画像サイズの影響についても検討を行った.その結果,VGG19及び SEnetの CNNモデルが高い識別精度を示した.また,入力画像サイズが大きいほど識別精度が向上することを明らかにした.さらに,学習と検証に用いた画像の解像度が異なる場合,識別精度が低下する傾向があることを示した. </p>
著者
清水 隆 羽田 真悟 真方 文絵
出版者
日本家畜臨床学会 ・ 大動物臨床研究会
雑誌
産業動物臨床医学雑誌 (ISSN:1884684X)
巻号頁・発行日
vol.6, no.Supple, pp.215-220, 2016-03-31 (Released:2016-10-02)
参考文献数
14
被引用文献数
1 1

子宮への細菌感染によって発症する子宮炎や子宮内膜炎などの炎症性子宮疾患に罹患した乳牛では,卵巣機能が低下することが知られているが,そのメカニズムについては不明な点が多い.感染細菌由来の内毒素であるリポポリサッカライド(LPS)は,生体内の生理現象に対して悪影響を及ぼすが,卵巣機能に対するLPSの作用に関する知見は少ない.本稿では,子宮炎牛の血中LPS濃度が分娩後に高値に推移していること,子宮炎牛における同一の卵巣内卵胞でもLPS濃度が異なること,高濃度のLPS濃度を保有している卵胞ではステロイドホルモン産生が減少していることなどについて概説する.
著者
妹尾 武治 清水 隆哉
出版者
特定非営利活動法人 日本バーチャルリアリティ学会
雑誌
日本バーチャルリアリティ学会論文誌 (ISSN:1344011X)
巻号頁・発行日
vol.22, no.4, pp.553-556, 2017 (Released:2017-12-31)
参考文献数
14

We examined whether vection strength could be modulated by the difference in the conditions of observing eyes, i.e. monocular or binocular observations and also, dominant eye or non-dominant eye observations. The eyepatch was used for making the monocular observation. The dominant eye was determined using the Miles Method. Eleven naïve volunteers and the second author participated in this experiment. Three vection measures (latency, duration and magnitude) were obtained. Obtained vection latency was significantly longer in the non-dominant-eye observing condition, although there were no significant differences in vection duration and magnitude. We can conclude that vection can be affected by the conditions of observing eyes.
著者
馮 巧蓮 堀口 逸子 清水 隆司 羊 利敏 丸井 英二
出版者
The Japanese Society of Health and Human Ecology
雑誌
民族衛生 (ISSN:03689395)
巻号頁・発行日
vol.73, no.1, pp.3-13, 2007-01-31 (Released:2010-06-28)
参考文献数
35
被引用文献数
1

To date, there have been only few studies which investigated the situation of care for the elderly and caregiver burden in China. We performed a structural interview with 172 frail elderly and their caregivers, in pairs, in Shenyang City, China, after explaining the purpose of our study and obtaining consent. The interview was comprised of the Chinese version of the Zarit Caregiver Burden Inter view (ZBI) questionnaire, Activities of Daily Living (ADL) questionnaire and questions on the char acteristics of the elderly and his/her caregiver. Responses from 150 elderly-caregiver pairs (87%), sufficient for analysis, were collected. Caregivers with high burden were defined as those who scored 51 points or more out of 88 points (66l or higher) on the ZBI. There were significant differences in ADL of frail elderly, caregiver's age, average number of hours of caregiving per day and elderly-caregiver relationship between caregivers with and without high burden from x 2 analysis. Using a multi variate logistic regression, we found that caregiver burden was associated with ADL of frail elderly, caregiver's age and elderly-caregiver relationship. The results of this study showed that ADL of frail elderly, caregiver's age, average daily hours of care provided and relationship between elderly and their caregivers affect burden among caregivers in China.
著者
青木 義彦 岩清水 隆 山田 佳博 永野 浩一
出版者
公益社団法人 日本コンクリート工学会
雑誌
コンクリート工学 = Concrete journal (ISSN:03871061)
巻号頁・発行日
vol.50, no.8, pp.683-688, 2012-08-01
参考文献数
6
被引用文献数
1 8

高さ300mと日本で最も高いビルとなる「あべのハルカス」では,設計基準強度(<i>F<sub>c</sub></i>)が150 N/mm<sup>2</sup>の高強度コンクートと降伏応力度が440N/mm<sup>2</sup>の高強度鋼材を組合せた超高強度CFT柱を採用している。地上22階,高さ112 mまでの圧入が必要であった<i>F<sub>c</sub></i>=150 N/mm<sup>2</sup>の超高強度コンクリートについては,圧送性向上のためにセメントとして低熱ポルトランドセメントをベースにシリカフュームをプレミックスしたセメント(SFCS)<sup>1)</sup>を使用した。本稿では先立って実施した実大施工実験と実施工の結果について報告する。
著者
豊島 由樹子 鶴田 恵子 長峰 伸治 熊澤 武志 鈴木 知代 酒井 昌子 樫原 理恵 野崎 玲子 黒野 智子 宮谷 恵 小平 朋江 藤浪 千種 清水 隆裕 藤本 栄子
雑誌
聖隷クリストファー大学看護学部紀要 = Bulletin School of Nursing Seirei Christopher University
巻号頁・発行日
vol.27, pp.1-10, 2019-03-31

本稿は、本学看護学部の2019 年度教育課程改定における活動内容の概要を記した。2012 年に教育課程変更を行って5年が経過したことや、教育職員免許法の改正により養護教諭課程の再課程認定に伴い、2019 年度に向けて看護学部教育課程の改定を行うことになった。2017 年度からカリキュラム検討委員会を中心に教育課程の検討を行い、2年間に渡って教育課程改定に向けて活動した内容をまとめた。2019 年度新教育課程としては、地域包括ケアシステムの推進に基づく社会の変遷にあわせた教育課程へと発展させるための学修内容の追加、本学の強みである充実した実習環境をもとに行われている臨地看護学実習を通して「生命の尊厳と隣人愛」に基づく教育理念を継続的に意識づけられるような教育課程を策定することができた。指定規則改正に伴う次の教育課程の改定に向けて、今回のプロセスが参考となることを期待する。
著者
清水 隆雄
出版者
国立国会図書館調査及び立法考査局
雑誌
レファレンス (ISSN:00342912)
巻号頁・発行日
vol.54, no.4, pp.28-40, 2004-04