著者
加藤 剛 湊 真一
雑誌
研究報告アルゴリズム(AL) (ISSN:21888566)
巻号頁・発行日
vol.2019-AL-171, no.7, pp.1-7, 2019-01-22

7 次対称方陣とは,中心に関して対称な位置にある 2 マスの和が常に一定であるような 7 × 7 の魔方陣である.現在知られている 6 次の半魔方陣 (斜めの和の条件を持たない魔方陣) の数え上げの方法を参考にして,方陣を 2 つに分割して数え上げる手法を用いて計算した結果,7 次対称方陣の解の総数は,回転や鏡像で同じ形になるものを除いて,1,125,154,039,419,854,784 通りであることを初めて明らかにした.本稿ではその計算方法について述べる.
著者
湊 健太郎 新藤 正人 掛川 直紀
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.36, no.23, pp.21-24, 2012-06-08

従来の回路割付制御機能は調光操作卓の一部として組み込まれているので、卓の不具合が発生した場合は根本的な回避策が無い状態であった。そこで、回路割付と割付情報記憶機能を持つ回路制御卓を開発した。調光操作卓がトラブル時でも汎用調光卓などとこの回路制御卓を接続することでデータをそのまま使用できるので、番組運用に支障をきたさない。また、スタジオ照明システムとして回線をイーサネットで構築したことにより、スタジオ内のいかなる場所でもタブレットPCやiPadなどを用いてサブと同様の機能を再現できるので、ドラマなどフロアを中心に運用する番組でも演出意図をより効率的に反映できるようになった。
著者
芦田 和重 佐藤 哲大 中村 建介 湊 小太郎
雑誌
研究報告バイオ情報学(BIO)
巻号頁・発行日
vol.2013, no.1, pp.1-8, 2013-03-14

DNA の塩基配列中の変異が原因とされるガンなどの疾病について,変異箇所を特定することで診断や治療が行える可能性が期待されている.解析対象の塩基配列中のどの位置にどのような変異が発生しているかを特定する技術は変異コールと呼ばれており,ゲノム解析の中心となる技術の一つである.正確な変異箇所の特定のため高精度の変異コールが必要とされているが,現在の変異コールは精度が低く,アライメントの手法次第では INDEL が検出できない場合や,INDEL 検出の精度を上げることにより SNP 検出の精度が下がるなどの問題がある.そのため,解析の手法を変えた複数回の解析が推奨されており,解析に必要な時間やコストが増大する原因となっている.この問題を解決するため,より精度の高い変異コールツールを開発する必要がある.本研究では,真正細菌の塩基配列中から SNP と INDEL を高精度に同時検出できる変異コールの実現を目的とし,既存のツールによる変異コールの問題点の指摘と,独自のアルゴリズムによる変異コールツールの作成を行った.また,複数の真正細菌を対象とし,作成したツールの精度検証を行った.その結果,SNP 検出の精度を下げない INDEL 検出の実現と,既存のツールによる変異コールでは検出できなかった INDEL の検出に成功した.Identifying mutations in genome DNA sequences is one of most fundamental methods to diagnose or predict hereditary disease or cancer. The technology of specifying mutation is called "mutation calling", and is one of the most important technologies in genomics. Although the highly precise mutation calling is needed for pinpointing mutation, the present mutation calling process has low accuracy and there are some problems. In a certain alignment algorithm, INDEL is undetectable; and the precision of SNP calling falls by raising accuracy of INDEL calling. Therefore, two or more analyses with different tools are recommended, but it causes increasing time and cost. To solve these problems, it is necessary to develop a mutation calling tool with higher-precision. The purpose of this research is to build the mutation calling tool which can detect SNP and INDEL simultaneously with high precision. We investigated some problems of the mutation calling by the known procedure and created a new tool with original algorithm. Moreover, accuracy verification of our tool was performed by analysing two eubacteria. As a result, it enabled the INDEL calling which does not lower the accuracy of SNP calling, and identifying of INDEL which was not detectable in the mutation call by the known procedure.
著者
湊 信幸 富田 淳
出版者
独立行政法人国立博物館東京国立博物館
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2000

日本に現存する中国絵画、中国書跡の内、これまで未調査であった重要な作品ついて、書画家印、鑑蔵印、落款の調査を実施した。今回の調査の対象としては東京国立博物館に保管されている中国書画作品に重点をおいて実施した。調査は、従来通り、原則として6×4.5判カメラによる原寸大の白黒写真として撮影した。これらの写真資料については、B6判のカードに貼り、それぞれ基礎データを記入し、分類整理の作業を継続実施した。収集資料の基礎データを作成するにあたっては、特に難解な書画家印・鑑蔵印の印文の読みに努めるとともに、データベース化のために、これまで蓄積された写真資料については、スキャナーを用いてデジタル画像化をこころみた。また、従来6×4.5サイズのカメラでは原寸撮影できなかった大きな印について、デジタルカメラによる調査の有効性を検証するため、デジタルカメラによる資料撮影を一部実施した。これらのデジタル画像を含む基礎資料のデータベース化について検討をおこなった。特に問題としたのは、原寸撮影による写真資料をデジタル画像化し入力する際に、印影の大きさを示すための有効な方法についてであるが、これについては充分な結論を得るに至っておらず、今後の課題として、さらに検討を重ねていきたい。また、本研究の将来の目的である「日本現存中国書画家鑑蔵家落款印譜』公刊のための基礎的作業の一つとして、諸資料の中から、よく知られている主な書画家、鑑蔵家を抽出し、文字データと画像データを示したものを報告書としてとりまとめた。
著者
湊 信幸 富田 淳
出版者
東京国立博物館
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
1997

日本に現存する中国絵画、中国書跡の内、本研究にとり重要である作品を選定し、諸作品に押印されている書画家印、落款を、原則として6×4.5判カメラによる原寸大の白黒写真撮影、必要に応じて6×4.5判カメラによる原寸大のカラー写真、また印色の記録の為に35ミリカラースライド撮影により調査を実施した。今回の調査と対象としては東京国立博物館に保管されている中国書画作品に重点をおいて実施した。調査により収集することの出来た諸印、落款の原寸大焼付写真資料を、従来、収集整理した写真資料と同様にB6判のカードに貼り、原則として、それぞれに印文、落款、書画家名、賞鑑家名、用印年代、作品名、作品の制作年代、所蔵者、作品登録番号、ネガ番号、撮影年月日等の基礎データを記入し、画家、書家、賞鑑家別に分類整理をおこなった。また、諸資料の整理にあたっては、落款および諸印の真偽の問題等について、日本国外に現存する作品の諸印の関係資料も、出来る限り比較して検討する作業を実施し、諸印と落款に関するいくつかの個別的問題について具体的に検討を加えた。さらに、今後の課題として、収集した写真資料のデジタル化の問題についても検討をした。
著者
藤本 知之 杉浦 忠男 長屋 岳志 佐藤哲大 湊 小太郎
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告バイオ情報学(BIO) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2006, no.99, pp.63-70, 2006-09-15
参考文献数
6

これまでに我々はガラス基板上にDNAを伸張固定してGC特異的に蛍光染色し,エバネッセント顕微鏡を用いてDNAを一分子イメージングすることでDNAのGCコンテントの一次元分布を計測できた.しかしガラス基板上に固定されたDNAの単位長さ当たりの塩基数が異なるため,データベースの予測と必ずしも一致しない.そこで,塩基数の違いを較正する新たな解析モデルとその適用結果について報告する.We have analyzed single molecular DNA with single molecular imaging by evanescent field microscope and identified the DNA by comparing measured results of one dimensional distribution of local GC content to estimation from genome database. The number of base pair within the unit length of the DNA fixed on the glass substrates are different from estimation, however, measured results have not matched with genome database well. We report on the new analytic-model and the new application result considering calibration of the difference of the base pair number.
著者
杉浦 忠男 長屋 岳志 佐藤哲大 湊 小太郎
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告バイオ情報学(BIO) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2006, no.13, pp.25-32, 2006-02-09
参考文献数
4
被引用文献数
1

ゲノムDNA上ではGCコンテントの分布は一様ではない。このことを利用すれば一分子イメージングしたDNAを識別できると考えられる。そこで我々はガラス基板上にDNAを伸張固定してGC特異的に蛍光染色し、エバネッセント顕微鏡を用いてDNAを一分子イメージングすることでDNAのGCコンテントの一次元分布を計測でき、その結果がゲノムデータベースからの予測とよく一致することを確認した。GC content on genome DNA is not uniform. By use of this feature we can analyze and identify single molecular DNA with one-dimensional distribution of local GC content. We propose a method to analyze single molecular DNA with single molecular imaging by evanescent field microscope and to identify the DNA by comparing measured results of one dimensional distribution of local GC content to estimation from genome database. We have performed the method and have confirmed good correspondence with each other.
著者
湊 淳一 キム ワイージェイ 山田 裕久 渡辺 雄二郎 田村 堅志 横山 信吾 チョー エスービィ 小松 優 スティーブンス ジィーダブリュー
出版者
日本鉱物科学会
雑誌
日本鉱物学会年会講演要旨集
巻号頁・発行日
vol.2004, pp.102, 2004

産業・生活廃水中のアンモニウムイオンは、河川や湖に富養化をもたらしている。その吸着・除去剤として安価な天然ゼオライトが注目されている。天然ゼオライトのアンモニウムイオン吸着効率は、ゼオライト種、交換性陽イオン容量、長石やイライトなどの不純物量などによって決定される。本研究では、クリノプチロナイトとモルデナイトを主成分とする韓国産の天然ゼオライトを空気分級法を用いて、異なる粒径の試料に調整した。空気分級されたそれぞれの試料は、XRD、粒径測定、SEM-EDS、ICP-MSを用いて特徴付けた。さらにそれぞれのアンモニウム吸着量の粒径依存性について明らかにしたので報告する
著者
湊 秀雄
出版者
無機マテリアル学会
雑誌
石膏と石灰 (ISSN:21854351)
巻号頁・発行日
vol.1991, no.235, pp.531-546, 1991-11-01 (Released:2011-03-07)
参考文献数
15
著者
松田 秀晴 深谷 光春 湊 進
出版者
Japan Health Physics Society
雑誌
保健物理 (ISSN:03676110)
巻号頁・発行日
vol.25, no.4, pp.385-390, 1990 (Released:2010-02-25)
参考文献数
9
被引用文献数
2 5

Natural gamma-ray and cosmic-ray exposure rates were measured indoors and outdoors for 94 model houses of four housing centers in Nagoya to obtain basic data for estimation of the population dose. Influence of the structure of houses on indoor exposure rates and relationship between indoor and outdoor natural gamma-ray exposure rates were studied. Exposure rates were measured with a 1.5″φ×4″ NaI (Tl) scintillation counter and a 6″φ spherical plastic scintillation counter.The mean indoor natural gamma-ray exposure rate in ferro-concrete buildings was about 40% higher than that in fireproof wooden houses, about 60% higher than that in light-weight steel-framed buildings, in fireproof wooden houses, it was also about 10% higher than in light-weight steel-framed building.The ratio of indoor to outdoor natural gamma-ray exposure rate was found to be about 0.95±0.15, 0.77±0.10, and 0.72±0.13 for ferro-concrete buildings, fireproof wooden houses and light-weight steel-framed buildings, respectively.The mean indoor cosmic-ray exposure rate in ferro-concrete buildings was 2.8μR/h, about 18% lower than the outdoors. The indoor cosmic-ray exposure rate in fireproof wooden houses and light-weight steel-framed buildings were 3.2μR/h, about 6% lower than the outdoors.
著者
藤木 昂 秦 吉弥 村田 晶 古川 愛子 一井 康二 常田 賢一 湊 文博 吉川 登代子
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集A1(構造・地震工学) (ISSN:21854653)
巻号頁・発行日
vol.72, no.4, pp.I_984-I_992, 2016 (Released:2016-05-20)
参考文献数
35

本稿では,2014年長野県神城断層地震による強震動の作用によって深刻な住家被害等が発生した白馬村神城地区を対象に,高密度常時微動計測を実施した結果について報告する.具体的には,同地区内において232地点に及ぶ常時微動計測を行い,H/Vスペクトルのピーク周波数などに着目することで,神城地区における地盤震動特性を明らかにした.さらに,常時微動H/Vスペクトルとサイト増幅特性の経験的関係に基づき,微動計測地点(232地点)でのサイト増幅特性をそれぞれ評価し,サイト増幅特性の値に対する住家被害の関係について基礎的検討を行った.
著者
宮崎 紀郎 湊 幸衛 玉垣 庸一
出版者
日本デザイン学会
雑誌
デザイン学研究
巻号頁・発行日
vol.1986, no.57, pp.39-44, 1986

週刊誌中吊り広告を提案するにあたって,その制作の手がかりを得るために,週刊誌中吊り広告とその本誌を対象サンプルとして,イメージ調査を行った。調査データを因子分析した結果,サンプルに対する被験者のイメージ評価は4因子で構成されていることが判明した。この第1因子の「好感度」と第2〜4因子の「躍動感」「大衆性」「重厚感」を軸に,それぞれのサンプルの確率集中楕円を描いたところ,各サンプルのイメージ像が浮かびあがってきた。これらの調査結果を生かした,ひとつの提案として,週刊誌中吊り広告のデザインを試みた。今回の調査結果は,中吊り広告ばかりではなく,文字を主とした広告のデザインにあたっての有用な参考資料になると考える。
著者
垣内 菜摘 湊 晶帆 岡澤 悠衣 大津 朱里 藤原 奈津美 日野出 大輔 伊賀 弘起
出版者
四国歯学会
雑誌
四国歯学会雑誌 (ISSN:09146091)
巻号頁・発行日
vol.27, no.1, pp.49-53, 2014-06-30

We visited Helsinki Metropolia University of Applied Sciences from August 14th to 22nd as a short-term study abroad supported by Japan Student Services Organization (JASSO). We participated in the basic and clinical training of the oral hygiene course. Furthermore, we also visited the institution for elderly in Espoo and the orthopedic hospital in Helsinki. We reported the outline of the study abroad here.