著者
田中 正之
出版者
武蔵野美術大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2010

本研究は、モダンアートの展示空間について歴史的調査を行い、展示空間が規定する作品の存在様態や意味生成について考察を行うものである。とくに所謂ホワイト・キューブ的展示空間とは異なる、いわばそのオルターナティヴとも言える展示空間と展示形式(ハノーファーにおけるエル・リシツキーの「抽象の部屋」など)に関しての歴史的調査を行い、ホワイト・キューブとは異なる展示空間の在り方、そしてそれによって生み出される作品の意味について考察する。
著者
田中 幸弘 伊藤 壽英 橡川 泰史
出版者
新潟大学
雑誌
萌芽研究
巻号頁・発行日
2005

1.ヒアリング本研究課題のため本年度は以下の主体へのヒアリングを実施した。(1)みずほ銀行グループ等いわゆる「サブプライム問題」が本年度7月以降、マーケットで顕在化したことで、証券化商品及び地方債について保証業務を行っているいわゆる「モノライン」会社の信用リスクが顕在化し、当初想定していた地域の再生のために必要なインフラとしてのわが国における証券化型地方債モデルの枠組みの再考が必要となったため、みずほ銀行グループ等、海外・国外におけるCDO等の証券化商品及び地方債を手がける当事者に対して聞き取り調査を実施、解決を要する事項の法的検討を行った。(2)日本格付研究所トムソンフィナンシャル、他日本格付研究所トムソンフィナンシャル等、サブプライム問題による仕組み債、地方債の格付け実務への影響と今後の実務の枠組みの変容の可能性についてのヒヤリングを実施し、上記サブプライム問題顕在化によるマーケット環境の激変に対してどのような問題が地方債及び地方再生の法的枠組みに生じうる課について、投資家サイド(特に地銀)の地域再投資とバーゼルIIの枠組みとの関係、解決を要する事項の法的・実務的検討を行った。2.研究会及びとりまとめ研究分担者3名による研究会を3回実施した。本年度は昨年度の成果を踏まえ、分担者による実地調査の内容の報告と分析及び日本法における地方再生の法的枠組みの検討の論理的な問題・論点のまとめを行う予定であったが、年度中に起きたサブプライム問題による研究テーマへの影響と枠組みの再構築を考えざるを得ず、これに必要なテーマについて整理を行った。各回のテーマは以下の通り。わが国における地方再生の法的枠組みのあり方について・・・証券化型地方債モデルの可能性と法的留意点・いわゆるサブプライム問題の法的構造と地方債モデルにおけるモノライン会社の役割への影響・いわゆるMBS、CDO等の証券化商品の時価評価の枠組みと今後の証券化型地方債モデル構築の際の留意点
著者
田中 満
出版者
公益社団法人地盤工学会
雑誌
土質工学会論文報告集 (ISSN:03851621)
巻号頁・発行日
vol.19, no.3, 1979-09-15

ある基礎地盤の地震時の耐震性を振動三軸試験により検討した。検討手順は次のようである。地盤のせん断弾性定数Gのひずみ依存性は振動三軸試験で求め, 減衰のひずみ依存性は既往の研究から引用した。これらのひずみ依存性を考慮した地盤モデルにより地震応答計算を行い地中の所定深部分に作用すると考えられるせん断応力波形を求めた。このとき入力波として八戸100gal, エルセントロ100galの2波を用いた。こうして求めた応力波形を入力として調査の対象となる深度の供試体の振動三軸試験を行った。その結果次のようなことがわかった。まず, ここで取り挙げた地盤については破壊は生じなかった。その原因として供試体のヤング率は小さなせん断応力に対して回復する傾向にあることが考えられる。次に残留変形については次のような特徴ある結果が得られた。八戸波によるほうがエルセントロ波によるものより大きく, 八戸の場合前半の主要動の部分で残留変形が始まり時間と共に増加する傾向があった。
著者
田中 三生
出版者
別府史談会
雑誌
別府史談
巻号頁・発行日
no.3, pp.57-60, 1989-12

本人病気のため、安波利一代筆
著者
今井 勝 島辺 清志 田中 健一 川名 健雄
出版者
日本作物学会
雑誌
日本作物學會紀事 (ISSN:00111848)
巻号頁・発行日
vol.63, no.2, pp.345-351, 1994-06-05
被引用文献数
7

食用カンナは温・熱帯地域における生産力の高い作物の一つである. その高生産力の基礎として, 生産構造の個体発生に伴う変化を明らかにするために畦間1m, 株間0.5mとして4月下旬から11月中旬まで筑波大学の実験圃場で食用カンナを栽培した. その間, 個体群各層における光の分布を測定すると共に, 層別刈り取りを行って, 葉面積および植物体地上部の乾物の分布を調べた. 食用カンナの草高は9月中旬に最大値を示した後, 生育後期までほぼ同じ高さを保った. 葉面積指数は同時期までに10を越え, 11.2の最大値を示した後, 植物体の成熟に伴って漸減した. 群落の吸光係数は, 生育の初期に広葉型の1.34であったが, 生育の後期には0.4-0.5とイネ科型の値へと変化した. それは, 食用カンナが生育初期の葉面積指数が小さい時には太陽光を有効に利用するため, 水平葉を展開し, 個体発生に伴って草高と葉面積指数が大きくなると, 次第に直立的な葉を形成するためであった. また, 植物の生育に伴って発生する茎の位置および葉の方位角分布は, 葉群が光を最大限に受容するためのものと考えられた.
著者
田中 信男 池上 亨
出版者
京都工芸繊維大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2008

高速型、および、高理論段数型、モノリスシリカキャピラリーカラムの開発、高性能化を行った。シリカキャピラリー管内でテトラメトキシシランとメチルトリメトキシシランを原料とするシリカモノリスの調製において、シリカ量、ならびに、1-2μmのマクロ細孔と約10nmのメソ細孔の大きさを制御することにより、溶媒のカラム通過時間10sで10000理論段、5000sで1000000理論段の発現を可能とし、超高性能分離を実現した。
著者
金 由澤 田中 和博 山田 五代治 松本 洋一郎
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
日本機械学會論文集. B編 (ISSN:03875016)
巻号頁・発行日
vol.66, no.644, pp.1126-1131, 2000-04-25
被引用文献数
1

It is reported recently that the pump head deterioration near the best efficiency point, from single-phase flow to the choke due to air entrainment became less in a screw-type centrifugal pump than in a general centrifugal pump. Moreover, at a narrow tip clearance, the pump head became partially higher in two-phase flow than that in single-phase flow. However, the internal pressure fluctuations on this pump due to air entrainment have not been studied yet. For that reason, we have examined the influences of void fraction, flow coefficient and impeller tip clearance on pressure fluctuations in the casing. At narrow tip clearance, the pump head increment in two-phase flow mainly depends on the pressure increasing in the volute casing. And the void fraction became larger, the influence of tip clearance on pressure distribution became less. Moreover, we have observed the internal flow patterns by using a stroboscope and a halogen sheet light. Then, we have investigated the influences of flow coefficient on air-water two-phase pump performance.
著者
田中 基八郎 松原 謙一郎 佐藤 太一
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
日本機械学會論文集. C編 (ISSN:03875024)
巻号頁・発行日
vol.61, no.592, pp.4730-4735, 1995-12-25
被引用文献数
16

Strange sounds generated by machines express trouble or poor condition of the machines. Especially, in automobiles and air conditioners, strange sounds are paid attentions carefully, and the sources of those sounds are investigated and improved. To express strange sounds in Japanese, many kinds of onomatopoeia are used. Onomatopoeia is characteristic of Japanese culture. In this paper, the relationship between onomatopoeia expressing impulsive sounds and beat sounds, and the real sounds of the phenomena, are studied from the viewpoint of acoustic physics.
著者
大野 麻里恵 佐藤 太一 田中 基八郎
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
評価・診断に関するシンポジウム講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2004, no.3, pp.29-32, 2004-12-15
被引用文献数
1

Strange sounds generated by machines are expressed by onomatopoeia. And onomatopoeia expresses trouble or poor condition of the machines. Especially, many kinds of onomatopoeia are used for expressing strange sound of automobiles, and the relationship between onomatopoeia and the sources of strange sound is reported. In this study application of onomatopoeia for expressing strange sound is discussed. Onomatopoeia is language which people utter. Therefore it is necessary to clarify the relationship between the frequencies perceived to sound like the onomatopoeic word and uttered sounds. In this report, we paid attention to both the vowel and the consonant of uttered sound of onomatopoeia. As a result we found that the utterance time of a consonant changes by the mechanism of utterance. And the ratio of energy between the vowel and the consonant influences frequency of the sound that an onomatopoeia expresses.
著者
佐藤 太一 尾山 敬一 小林 春美 田中 基八郎
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
IIP情報・知能・精密機器部門講演会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2005, pp.320-325, 2005-03-21
被引用文献数
1

We have performed basic experiments for the purpose of applying onomatopoeia to engineering problems. In these experiments, test subjects were made to perform lifting actions while listening to onomatopoeic utterances. We thereby demonstrated that there is a relationship between the onomatopoeic utterances and the lifting forces exerted by the test subjects. We examined how the lifting forces are related to the magnitude of the onomatopoeic utterances and the envelope of these sounds. Furthermore, by comparing this phenomenon with the effects of simple tones and white noise, we investigated how the lifting force is affected depending on whether or not emotion is expressed when uttering the onomatopoeia.
著者
田中 稲子 三輪 律江 松橋 圭子 谷口 新 尾木 まり 高辻 千恵
出版者
横浜国立大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2007

乳幼児を中心とする子どもとその保護者にとって日常的な居場所となるような街区公園の環境整備を目指して、保育施設による集団利用も考慮した公園に求められる様々な住環境要素についてアンケート調査等を通して把握するとともに、そのような屋外空間での快適な住環境やその必要性を体感できるような温熱環境等の物理環境に着眼した環境教育プログラムを開発した。