- 著者
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鈴木 秀和
西澤 俊宏
日比 紀文
- 出版者
- 一般社団法人 日本内科学会
- 雑誌
- 日本内科学会雑誌 (ISSN:00215384)
- 巻号頁・発行日
- vol.102, no.1, pp.63-69, 2013 (Released:2014-01-10)
- 参考文献数
- 33
機能性ディスペプシア(FD)では,器質的疾患がないにもかかわらず,食後の胃もたれ,早期飽満感,心窩部痛,心窩部灼熱感などの症状を呈する.FDの原因には,胃の運動機能異常・内臓知覚過敏・心理社会的因子などが想定されている.Rome III基準では,FDはさらに,食後の胃もたれや早期飽満感を呈する食後愁訴症候群(PDS)と心窩部痛や心窩部灼熱感を呈する心窩部痛症候群(EPS)の2つの症候群に亜分類される.なお,H. pylori陽性例に対しては,特にアジア諸国では,H. pylori感染症として除菌療法をファーストチョイスとすべきであるというコンセンサスが優勢である.