著者
早川 知道 西川 智佳 榎 優一 鈴木 涼 伊藤 孝行
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.29, 2015

多くの小中学校では,食物アレルギーを持つ子どもに安全な給食を配膳するため,アレルギー対応した除去食や代替食の配膳がすすめられている.栄養士の負担軽減をすることで,アレルギー食材の誤食を防止し,安心安全な給食現場を支援するための,献立管理および注意喚起を行うWebアプリケーションシステムを開発した.本システムでは,代替献立管理および代替献立での食材提案を行い,栄養価を考慮した代替献立立案を支援する.
著者
鈴木 昭二
巻号頁・発行日
1993

筑波大学博士 (工学) 学位論文・平成5年3月25日授与 (甲第1119号)
著者
鈴木 美枝
出版者
釧路短期大学
雑誌
釧路短期大学紀要 (ISSN:03858456)
巻号頁・発行日
vol.26, pp.1-9, 1999-02-26

フィギュアスケート競技北海道指定強化選手を対象に,合宿時に身体状況・疲労の自覚症状しらべ,食習慣等に関するアンケート調査を行った.これらの調査から以下に示すような結果を得た.1)身体状況は身長・体重・BMIともに第五次改定日本人の栄養所要量体位推計基準値を下回っていたが,体脂肪率は「やせ」該当者が皆無であり,一般人並の値であった.特に高校生女子でBMI・体脂肪率の高い者が多かった.肺活量はほぼ標準値,血圧は正常値ではあるが低めの値であった.2)自覚症状の総訴え率の平均は34.4%であり,合宿開始時と1・2日目就寝前で高く,2日目昼食後と合宿終了時で低かった.I群では「ねむい」,「足がだるい」,「横になりたい」,II群では「根気がなくなる」,「物事が気になる」,III群では「肩がこる」,「腰がいたい」の訴えが多かった.3)非疲労群に比べ疲労群でBMIが有意に高かった.4)ダイエットについては女子全員が「太っていると思う」,「減量したい」と回答し,男女間に有意差が認められた.理想体重から算出したBMIは,男子で18以上20未満,女子で16以上18未満に該当する者がそれぞれ半数を占め,正常群に比べやせ群で有意に低い値を示した.5)食習慣・食嗜好については,全員が果物を「好き」と回答し,魚介類を嫌う者が約3割みられた.清涼飲料の摂取について男子で「よく飲む」,女子で「たまに飲む」の回答が最も多く,それぞれ約8割を占め有意差が認められた.なお,疲労状況,身体状況と食習慣・食嗜好との間で有意差は認められなかった.
著者
森田 明雄 一家 崇志 國弘 彩 鈴木 利和 大石 哲也 小林 栄人 中村 順行
出版者
日本茶業技術協会
雑誌
茶業研究報告 (ISSN:03666190)
巻号頁・発行日
no.111, pp.63-72, 2011-06

日本で栽培されている4つの白葉茶('星野緑,きら香'の2品種と'諸子沢,やまぶき'の2系統)の一番茶新芽の葉色値,遊離アミノ酸,カテキン類,カフェイン,有機酸および無機元素含量を,緑葉品種である'やぶきた'と比較した。その結果,葉色値は'やぶきた.の32.7に対して,白葉茶が0.6~8.1と非常に低い値を示した。遊離アミノ酸含量は,4つの白葉茶とも'やぶきた'に比べ1.8倍以上と高い値を示した。カテキン類含量は,'諸子沢,星野緑,きら香'が'やぶきた'の約3/4と低かったが,'やまぶき'はほぼ同程度であった。その他の成分では,シュウ酸とクエン酸,硝酸イオン,アルミニウム,カリウム,カルシウム,マグネシウム並びにマンガンの含量がいずれの白葉茶においても'やぶきた'より高い値を示した。これらのことから,供試した4つの白葉茶品種・系統は'やぶきた' と比べて,非常に高い遊離アミノ酸含量を有する特性を持つことが明らかとなった。また,いくつかの有機酸,無機元素含量が高いなど特異な化学成分組成を有している可能性が示唆された。
著者
鈴木 尉元 原田 郁夫
出版者
地学団体研究会
雑誌
地球科學 (ISSN:03666611)
巻号頁・発行日
vol.60, no.6, pp.489-500, 2006-11-25
被引用文献数
1

2004年10月23日に発生した中越地震(M6.8)は,東山背斜南部の川口町北方約7km,深度13kmに発生した地震であるが,この地震にともなって,東山背斜から越後山脈との境界を流れる破間川・魚野川付近にまで余震活動が行われた.この地震に際して東山背斜にそって背斜状に隆起し,隆起量は小千谷・川口間で60cm以上に達した.中越地震の震度は,東山背斜とその周辺地域は震度6,新潟県中・南部は震度5を記録したが,この震度5は東北日本南部の各地で記録された.その内,能登半島北部から東京湾付近に至る西北西-東南東方向の震度4を示した帯状地帯の各地に出現した点が注目される.本州東北部の南部の地震活動は,2003年7月26日の宮城県北部地震以来活発化している.その活動域は,朝日山地・奥羽山脈・飯豊山地・越後山脈・足尾山地から構成される脊梁山地西側の信濃川地震帯,その東縁地域,阿武隈山地東縁ないし関東平野に至る地域からその太平洋沖合地域である.中越地震はその一端をなすもので,信濃川地震帯にそうものである.このような本州東北部の南部の地震活動が,西部,中央部,東部がお互いに相呼応して行われることは,1800年代以後の地震活動に共通してみられる傾向である.日本列島は,一辺40ないし50kmの一等三角点網に覆われていて,数10年に一回の割合で改測が行われている.これまで公表されている2回の改測結果の解析によると,最大剪断歪みの大きくなる地域はほぼ決まっており,破壊的地震はそのような地域に発生している.この歪みの集積する地域は,60kmないし120kmよりも深い地震の活動する地域に当たっていることから,この地帯は数10kmよりも深い根をもつものと考えられる.本州東北部の南部の地震活動が,10ないし20年前後の活動期に各所で行われるのは,本州が全体として隆起し,周辺海域が沈降する運動が進行する中で,本州の中の山地の隆起,平野と盆地の沈降運動が進行し,このような運動にともなって各構造単元の境界付近に歪みが集積し,それら各所の歪みが断層の活動にともなう地震活動によって解放されることによるものと考えられる.したがって地震予知の体制は,このような規模の地殻変動と地震活動の監視を基本とすべきであると考える.
著者
一色 玲子 三村 晴香 鈴木 明子
出版者
一般社団法人 日本家政学会
雑誌
一般社団法人日本家政学会研究発表要旨集 60回大会(2008年)
巻号頁・発行日
pp.262, 2008 (Released:2008-11-10)

目的 今日の家庭科における布を用いたものづくりの意義を再考し,指導方法や内容の検討に資する情報を得るために,学校教育終了後,日常生活において手芸・裁縫活動をおこなう機会があるのか,技能は役に立っているかなどの実態を明らかにしたいと考えた。ここでは,子どものために製作活動をする機会が多いと考えられる幼稚園児をもつ母親を対象に,それらの活動に対する意識と実態を探ることを目的とした。第1報では,製作技能および製作活動の意識と実態を調査により明らかにした。 方法 広島県H市内の幼稚園3園の園児の母親320名を対象に,留置法による質問紙調査を実施した。調査時期は2007年9月,有効回答率77.2%(247名,平均年齢34.3歳)であった。調査項目は,裁縫道具の所有率と使用頻度,製作技能の習得状況および習得方法,製作活動の実態,製作活動をおこなう条件等であった。 結果 (1)玉結び,玉どめ,なみ縫いなどの基本的な技能の習得率は全体の9割以上,それらの技能を家庭科で習得したと回答した者は6~7割であった。(2)「日常生活で製作活動をする」と回答した者は全体の64.8%,「技能は生活に役立つ」86.2%,「手芸・裁縫が得意であることは生活を豊かにする」69.7%であった。また,好き嫌いの意識に関わらず日常生活において製作活動がおこなわれていた。(3)製作活動をする理由は,「必要に迫られて」,「好きだから」,しない理由は,「製作時間が十分にない」,「作り方がわからない」が上位であった(複数回答)。(4)製作活動をおこなう条件として,時間の確保(55.3%)と活動できる場所や機会(44.7%)を求める回答がみられた。
著者
竹上 弘彰 高松 邦吉 伊藤 主税 日野 竜太郎 鈴木 敬一 大沼 寛 奥村 忠彦
出版者
Atomic Energy Society of Japan
雑誌
日本原子力学会和文論文誌 (ISSN:13472879)
巻号頁・発行日
vol.13, no.1, pp.7-16, 2014

One of the important problems in the control of the Fukushima Daiichi Nuclear Power Plant is the removal of fuel debris. As preparation, a nondestructive inspection method for identifying the position of fuel debris is required. Therefore, we focused on a nondestructive inspection method using cosmic-ray muons, which is utilized for ground investigation. In this study, the applicability of this method for internal visualization of the reactor was confirmed by a preliminary test of the internal visualization of the High-Temperature Engineering Test Reactor (HTTR) of Japan Atomic Energy Agency. By using cosmic-ray muons, main components in the HTTR reactor, such as concrete walls and the reactor core, can be observed from the outside of the containment vessel of the HTTR. From the results of the preliminary examination, it appears that the inspection method with muons is promising for searching for fuel debris in a reactor. Based on the results, we also proposed some improvements of this system for its application to inspection at the Fukushima Daiichi Nuclear Power Station.<br>
著者
鈴木 悦郎
出版者
一般社団法人日本建築学会
雑誌
日本建築學會研究報告
巻号頁・発行日
no.42, pp.146-161, 1958-06
著者
鈴木 悦郎
出版者
彰国社
雑誌
建築文化 (ISSN:00038490)
巻号頁・発行日
vol.14, no.10, 1959-10
著者
鈴木 長明
出版者
日本歯科医史学会
雑誌
日本歯科医史学会会誌 (ISSN:02872919)
巻号頁・発行日
vol.30, no.4, pp.378-387, 2014-09

青森県,岩手県,秋田県の民話,昔話,伝説を資料として,病気治療例を収集し分析した.収集できた症例は54例であった.病人あるいは悩める人は59例で,そのうち一般人は29例であった.症状あるいは悩みは57例であった.効果がなかった治療歴では医者が14例,宗教等関連者が16例であった.治療担当者あるいは相談者では宗教等関連者が17例,本人を含む一般人が35例であった.診断法あるいは本人の願い成就法は占い,祈願,八卦,その他であった.病因あるいは病名は崇りあるいは邪気が最も多く,医学的には蛇による咬傷,恋わずらい,その他であった.治療法では娘による介抱,湧き水を飲む,温泉などの医学的療法,呪文,崇りを除くなどの宗教的療法であった.治療効果は成功例が44例,死亡例が1例であった.治療効果には心理的要因が大きく関与しておりそれは現代医学の心理療法の原点になっているのではないかと考えられる.
著者
牧戸 知史 鈴木 徳祥 原田 知育 村松 潤哉
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.48, no.7, pp.2257-2266, 2007-07-15
参考文献数
11
被引用文献数
28

本論文では,安全アプリケーションを想定したリアルタイム車車間通信のためのMAC プロトコルについて提案する.提案プロトコルは,低遅延なアクセスを保証するために時分割されたスロット単位でのアクセスを行う.スロットの使用可否に関する情報,パケットの損失の原因に関する情報を送信するデータパケットに付加してブロードキャストすることで互いに交換し,効率的なスロット予約を実現するとともに,隠れ端末問題を解決している.Recently the safety application using wireless communication has taken a great attention in automotive field. The vehicle-to-vehicle communication is categorized as one of the high-mobile adhoc networks and has many difficulties. For safety applications without an infrastructure-terminal, each mobile terminal should have an autonomous operation function. Furthermore, communication latency is strictly restricted. To meet these requirements we propose a new TDMA-based MAC protocol for real-time vehicle-to-vehicle communications. We discuss some simulation models to evaluate transient characteristics, resource reuse, and hidden terminal problem of the adhoc networks.
著者
竹上 弘彰 高松 邦吉 伊藤 主税 日野 竜太郎 鈴木 敬一 大沼 寛 奥村 忠彦
出版者
一般社団法人 日本原子力学会
雑誌
日本原子力学会和文論文誌 (ISSN:13472879)
巻号頁・発行日
vol.13, no.1, pp.7-16, 2014 (Released:2014-02-15)
参考文献数
10
被引用文献数
1

One of the important problems in the control of the Fukushima Daiichi Nuclear Power Plant is the removal of fuel debris. As preparation, a nondestructive inspection method for identifying the position of fuel debris is required. Therefore, we focused on a nondestructive inspection method using cosmic-ray muons, which is utilized for ground investigation. In this study, the applicability of this method for internal visualization of the reactor was confirmed by a preliminary test of the internal visualization of the High-Temperature Engineering Test Reactor (HTTR) of Japan Atomic Energy Agency. By using cosmic-ray muons, main components in the HTTR reactor, such as concrete walls and the reactor core, can be observed from the outside of the containment vessel of the HTTR. From the results of the preliminary examination, it appears that the inspection method with muons is promising for searching for fuel debris in a reactor. Based on the results, we also proposed some improvements of this system for its application to inspection at the Fukushima Daiichi Nuclear Power Station.