著者
星川 佳広 飯田 朝美 古森 政作 中馬 健太郎 澁川 賢一 菊池 忍
出版者
一般社団法人 日本体育学会
雑誌
体育学研究 (ISSN:04846710)
巻号頁・発行日
vol.57, no.1, pp.249-260, 2012 (Released:2012-06-02)
参考文献数
31
被引用文献数
2 1

Previous studies have indicated that short-distance sprint ability is essential for achieving a high competitive level in soccer. However, there are no systematic data by which sprint ability in Japanese soccer players can be evaluated. The aim of this study was to develop an age-related evaluation chart for 20-meter sprinting time in male soccer players. The subjects were 807 high-level soccer players between 5th grade of elementary school and high school as well as 120 senior players including professionals. The sprinting time was measured on a grassed field using infrared photocell sensors with the subjects wearing soccer shoes. The sensors detected the release of the subject's rear foot at the start and the passing of the subject's trunk through the 20-meter position. The average time for field players decreased from 3.69(0.14) s for 5th graders to 2.98(0.08) s for seniors. The value for goalkeepers decreased from 3.79(0.12) to 3.07(0.11) s. Using the averages and standard deviations, an evaluation chart classifying the 20-meter sprinting time into 5 levels was presented for each age group. In addition, another chart taking birth date into account was also developed for 7th and 8th graders, since boys born earlier showed an advantage in the sprinting time. The time ranking for the fastest group in field players was less than 2.93 s for 9th graders and 2.86 s in seniors, resulting in a difference of only 0.07 s. In contrast, the value ranking for the slowest group exceeded 3.31 s for 9th graders and 3.11 s for seniors, resulting in a difference of 0.20 s. This implies that soccer players having lower sprint ability may drop out from the selection process as they get older. This evaluation chart can be useful for identifying the short-distance sprinting ability of soccer players in each age group.
著者
門馬 健次 高橋 多蔵
出版者
日本衛生動物学会
雑誌
衛生動物
巻号頁・発行日
vol.4, pp.324-328, 1954

日華事変ぼつ発3年目頃から大東亜戦争に至る期間に於て上海日本居留民の間にも本国に見習つて隣保制度が組織され, 今にしてみれば実にはかない回想でしかないのであるが, 亢奮したふん囲気のうちに民防空に関する諸施設が町内会単位に着々と強化されてゆき, 防火用水槽設置の如きもその一つの現れであつた.ところがこの防火用水槽の出現は, それに附随して公衆衛生上見逃しがたい諸問題を起した.例えば夜半苦力, 乞食の露天風呂乃至洗濯場として重宝がられる水槽が日晝は児童の水遊び場として喜ばれるが如き, またデング熱, マラリアのような悪疫伝搬に大きな役割を演ずる蚊族の発生基地がこのため著しく増加する虞れのあるが如きその代表的なものである.昭和18年(1943)の春先, 漢口の中心部にデング熱が発生し9月になつて猛威を振い10月中旬までに464名の患者を算しその約8割が邦人であり, 中国人側の罹患は調査不充分のため確実な数字はつかめないが千数百名に達したであろうとのことであつた.けれどもこの年上海では1名のユダヤ人患者発生の公報に接したのみであつた.かかる情勢のもとに著者等は上海の防火用水槽につき, 蚊族幼虫発生状況調査の必要にせまられ, 当地総力報国会厚生部(部長下村泰介氏)の熱心な協力を得て昭和18年6月から約2ケ月に亘り町内会設置のもの1226個, 工場内設置のもの3129個合計4355個の防火用水槽につき, その種類, 構造, 貯水状態を調査し, 実際貯水されている水槽4092個について蚊族幼虫の発生状況を検査した.検出されたCulex属の種類や各種幼虫の水槽内に於ける混棲状態についての詳細な資料の控など今は全部散逸して手許になく, ここにはAnopheles hyrcanus var. sinensisとAedes albopictusの2種についてのみ記述するの己むなきを遺憾とする.また参考に供した文献もその控を失つたためその極く一部しかここに載せることができない.
著者
馬 健 井上 朝雄
出版者
九州大学大学院芸術工学研究院
雑誌
芸術工学研究 (ISSN:13490915)
巻号頁・発行日
no.35, pp.1-20, 2021-10-01

This paper focuses on the use of natural light in the exhibition rooms of contemporary art museums. Through daylight simulations, it examines the effects of daylighting methods on the illuminance of the exhibition rooms, and clarifies some of the possibilities of using natural light in exhibition spaces. First of all, in order to clarify the overall picture of daylighting methods, multivariate analysis was used to classify the daylighting methods of the exhibition rooms with top lights, and the characteristics of the results were discussed. Based on the results of the classification, daylight simulations are conducted for 11 representative cases, and the characteristics of natural light use in each case are discussed under the conditions of different season, time of day, etc. from the viewpoint of instantaneous illuminance values. In order to compare the results with the instantaneous illuminance values under ideal weather conditions, annual daylight simulations were conducted using meteorological data that can also consider the actual weather conditions of each case study. The characteristics of the light environment of the 11 cases were discussed in terms of spatial illuminance distribution, calculated values, appearance time of the specified range of illuminance, and climatic characteristics. Finally, by comparing the above simulation results with the design background of some case studies, the effects of the daylighting amethods were comprehensively discussed.
著者
金光 高雄 八尾 建史 宮岡 正喜 小島 俊樹 中馬 健太 長谷川 梨乃 池園 剛 大津 健聖 小野 陽一郎 植木 敏晴 太田 敦子 田邉 寛 原岡 誠司 岩下 明德
出版者
医学書院
巻号頁・発行日
pp.215-220, 2019-02-25

要旨●乳頭腺癌は管状腺癌と比べ,病理学的に生物学的悪性度が高いと報告されている.しかし,従来の通常内視鏡観察では乳頭腺癌を診断することは不可能であった.筆者らは,拡大内視鏡観察において円形の腺窩辺縁上皮で囲まれた円形の窩間部上皮下の間質に血管が存在する特徴的な所見を“vessels within epithelial circle(VEC)pattern”と呼称し,乳頭状の分化腺癌に特徴的な所見であると報告した.以前筆者らの報告した症例対照研究より,術前に分化型癌と診断された早期癌において,NBI併用拡大内視鏡により視覚化されるVEC patternが組織学的乳頭状構造を診断するうえで有用であったと報告した.さらに,VEC pattern陽性の早期胃癌の約1/4の病変に未分化型癌の混在や粘膜下層浸潤を認め,VEC patternが術前に癌の高い悪性度を予測するうえで有用なマーカーとなる可能性が考えられた.
著者
有馬 健一郎 井上 亮 中野 茂夫
出版者
公益社団法人 日本都市計画学会
雑誌
都市計画論文集 (ISSN:09160647)
巻号頁・発行日
vol.49, no.3, pp.705-710, 2014-10-25 (Released:2014-10-25)
被引用文献数
3

大規模な面積を必要とする野球場の整備は、様々な都市計画的な検討事項を包含していると考えられる。プロ野球で使われる専用球場は大規模で、集客力も多いため、そうした課題が顕在化すると考えられる。そこで、フランチャイズ制度導入後のプロ野球専用球場を対象に、専用球場の変遷と管理・運営体制について整理し、各球場の立地特性に着目し、球場および周辺整備の経緯・計画と照らし合わせて考察を行う。そこで明らかになったことの一つとして、球場の立地は、野球規則によって推奨される方位が示されているものの、規則を遵守した専用球場はなかった。
著者
齋藤 洋子 富山 芳丈 上甲 宏 岡安 啓介 桑原 淳 西木戸 理子 皆川 京子 海老原 次男 対馬 健祐 富田 慎二 堀田 総一 松本 尚志
出版者
一般社団法人 日本消化器がん検診学会
雑誌
日本消化器がん検診学会雑誌 (ISSN:18807666)
巻号頁・発行日
vol.52, no.1, pp.46-60, 2014 (Released:2014-02-15)
参考文献数
32

上部消化管X線造影検査被験者755人に尿中抗H.p抗体(以下H.p)法とペプシノゲン(以下PG)法を実施し, 読影を前向きに行い, H.p法とPG法の結果と対比した。X線画像上H.p未感染相当正常胃をA1, 慢性萎縮性胃炎をC2-4とした。PG法陽性は三木の基準(PGI≦70.0ng/mlかつPGI/II≦3.0)を用いた。除菌歴なし群は651人(86.2%)であった。H.p法陰性者の割合は40歳未満75%, 40歳代61%, 50歳代44%, 60歳以上31%であった。X線画像上のA1は275人中261人(95%)がH.p法・PG法陰性であり, Cの354人中322人(91%)がH.p法・PG法のいずれが陽性であった。X線画像上H.p未感染相当正常胃粘膜症例の殆どがH.p法・PG法(三木の基準)陰性群であった。現在実施されているX線法による胃がん検診の「異常なし」の判定は, H.p未感染相当正常胃粘膜に限るべきであり, 毎年の受診勧奨は不要である。背景粘膜を読影できる医師が充足できない場合, 画像の撮影と読影が不要で簡便である, H.p法+PG法に一次スクリーニングの位置を譲ることになろう。
著者
長浜 孝 小島 俊樹 中馬 健太 八尾 建史 田邉 寛 原岡 誠司
出版者
医学書院
巻号頁・発行日
pp.1252-1259, 2018-08-25

要旨●通常内視鏡像で早期胃癌に認められる伸展不良所見の成り立ちについて概説した.T1a〜T1b1は胃壁強伸展下では非腫瘍粘膜と同様に伸展性が保たれた(伸展良好)癌である.早期胃癌で伸展不良所見を認める代表的な病態は,粘膜下層(SM)深部に大量に浸潤した癌(T1b2)と潰瘍(瘢痕)を合併した癌〔T1a,UL1,T1b,UL1〕,の2つである.T1b2は,癌細胞塊,炎症細胞浸潤,癌性線維症が原因となり,領域性のある塊状の肥厚と硬化を来す.内視鏡で送気し胃壁を強く伸展させると,SM浸潤部の伸展不良が原因となり,非浸潤部との伸展性の差により台状挙上所見が出現する.一方,T1a〜T1b1においても潰瘍(瘢痕)を合併すると,粘膜下層の線維化が主な原因となり肥厚と硬化を来し,ひだ集中像を代表する伸展不良所見が出現する.しかし,線維化の形状は明瞭な領域性に乏しいため,胃壁強伸展下では集中ひだは瘢痕中心部一点に集中し,走行は直線的で挙上を伴わない,すなわち台状挙上所見は陰性である.
著者
山本 有悟 荒川 翔平 川合 健太郎 有馬 健太 丸山 龍治 林田 洋寿 曽山 和彦 山村 和也
出版者
公益社団法人 精密工学会
雑誌
精密工学会学術講演会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2020, pp.415-416, 2020

<p>我々は,大気圧マイクロ波プラズマCVMを用いた中性子顕微鏡用Wolterミラーマンドレルの数値制御加工に取り組み,形状精度約0.5 µmを達成した.実用的な集光性能を得るためには表面粗さの改善が不可欠であるが,プラズマCVMの適用のみでは目標とする表面粗さの実現には至っていない.本報では加工後のマンドレル表面をPSD解析し,プラズマCVMの加工特性を評価した.</p>
著者
有馬 健太
出版者
公益社団法人 日本表面科学会
雑誌
表面科学 (ISSN:03885321)
巻号頁・発行日
vol.38, no.7, pp.330-335, 2017-07-10 (Released:2017-07-20)
参考文献数
33

We carried out near-ambient-pressure X-ray photoelectron spectroscopy (NAP-XPS) measurements of water-adsorbed ultrathin GeO2 films on Ge substrates, and the results were compared with those for SiO2 films on Si. We obtained NAP-XPS spectra at relative humidity (RH) values of up to ∼15% and showed that the GeO2/Ge structures attract more water molecules than the SiO2/Si structures at RH above ∼10−4%. This is probably because water molecules infiltrate the GeO2 films to form hydroxyls. Then we revealed positive charging of the water-adsorbed SiO2 films by their interaction with X-rays. For the water-adsorbed GeO2 films, we observed greater positive charging of the films, of which origin is discussed.
著者
荒川 翔平 山本 有悟 川合 健太郎 有馬 健太 山崎 大 丸山 龍治 林田 洋寿 曽山 和彦 山村 和也
出版者
公益社団法人 精密工学会
雑誌
精密工学会学術講演会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2020, pp.389, 2020

<p>我々は数値制御プラズマCVMによる中性子顕微鏡用Wolterミラーマンドレルの作製に取り組んでいる.プラズマCVMは化学的な加工法であるため,材料除去率は表面温度に依存する.マンドレルは先細り形状の合成石英棒であるため,プラズマ照射時の温度上昇は先端ほど大きく,材料除去率の上昇分を照射時間で補正する必要がある.本報ではプラズマ照射時間の補正後に,マンドレルを形状修正した結果を報告する.</p>
著者
中馬 健太郎
巻号頁・発行日
2012

筑波大学博士 (体育科学) 学位論文・平成24年3月23日授与 (甲第6189号)
著者
須佐美 和弘 相馬 健志 平山 郁夫 仁木 輝記 石橋 弘義
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.45, pp.319-320, 1992-09-28

我々が開発した「画像電子メール/掲示板システム」にはメール、掲示板、ファクシミリの3種類の機能がある。本稿では、掲示板機能の特徴と実現方式について述べる。