著者
白木 毅 北澤 修司 高木 勝則 田口 裕隆 田所 敏行 高安 勲
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.50, pp.289-290, 1995-03-15

従来、ベクトル地図データは利用目的に応じて、個別に作成運用されてきた。この為、地図データ作成費用が膨大となり、他の分野への適用が進んでいなかった。そこで、市販の地図帳をイメージスキャナにより入力して利用するイメージ地図処理システムが開発、運用されてきた。しかし近年、カーナビゲーション等の普及によるベクトル地図の利用増等により、ベクトル地図の整備と低価格化が進んで来た。これに伴い、高度な施設情報管理が可能なベクトル地図の表示ニーズが高まりつつある。そこで、安価なイメージ地図と高度に利用可能なベクトル地図を同時に表示可能な地図表示ユーティリティを開発した。本論文では、地図操作で多用するスクロールについて、イメージ地図とベクトル地図を融合表示した状態で、操作性を良く高速にスムーズスクロールする方式について述べる。
著者
柴田 顕男 久保 徹 秦 努
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.45, pp.311-312, 1992-09-28
被引用文献数
1

我々はこれまでマルチメディア文書交換形式(ODA)の処理系の研究開発を行なって来た。その一環として、ODA実装規約AE.1136準拠のPDAの処理系を既存のDTPシステムとのコンバータ方式により試作し、その実装および評価について先に報告した。今回、その際に課題として残った点に対応した実用的なODAコンバータの実現を目指し、その実現目標となる機能仕様について検討を行なった。処理対象はODA実装規約AE.1126準拠のODA文書とした。本稿では、検討したODAコンバータの機能仕様について述べる。
著者
池辺 浩子 宮内 新
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.47, pp.121-122, 1993-09-27

物体の情報として表面の凹凸があるが,これは物体を認識するうえで大切な情報である.さいころは遠くから見ると立方体に見え,近くによるとその表面の凹情報を認知し,さいころであると認識できる.そこで,さいころを認識するのにそのデータを近似して,同じサイズの立方体を作り,元のデータと比較することによって元(さいころ)データの表面の凹部分を抽出し,さいころの目をよむ方法について検討したので報告する.本稿では,データの近似にウェーブレット変換を用いた.
著者
西野 文人
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.39, pp.594-595, 1989-10-16
被引用文献数
3

日本語の形態素解析ツールは,日本語の解析,未登録語の抽出,誤り文の指摘,文字・音声認識後処理など様々な応用に使われ,それぞれ重点となる項目は異なるが,1)精度が良いこと,2)様々な文書(様々な文体,未登録語)に適応できること,3)高速であること,4)部品として利用できること,5)辞書の拡張が容易であること,が望まれる.今回,隣接可能性(親和力),単語頻度に基づく最良優先探索を行い,単語の文字構成パターンのテンプレートによる未登録語処理を行うことにより,精度の向上,高速化,柔軟性の向上を図った日本語の形態素解析を作成した.
著者
山口 智 盛 安冬 板倉 秀清
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.54, pp.285-286, 1997-03-12

遺伝子の進化の過程を模して最適化問題を解く遺伝的アルゴリズムに開する研究が盛んに行なわれている。これらの研究の多くは、適者生存 (淘汰)、他の遺伝子との混ぜ合わせ (交叉)、ランダムな遺伝子の変化 (突然変異)をもとに遺伝子の進化が進行することで最適化問題を解いている。近年の分子生物学の発展にともない、進化論に閲するさまざまな仮説があげられている。中原らの提唱するウィルス進化論は、進化の過程で遺伝子の変化にウィルスが関与することで、遺伝子が他の遺伝子と融合されると言うものである。ウィルス進化説では、新しく作られる遺伝子は親の遺伝子ばかりでなく他の種族の持つ形質を採り入れることすらある。この研究では、ウィルス進化論をモデルにした新しい遺伝的アルゴリズムを提案する。従来の遺伝的アルゴリズムが二つの遺伝子を混ぜ合わせることによって新しい遺伝子を生成するのに対して、本稿で提案する方法は、遺伝子プールの中を自由に渡り歩く素子 (以下この素子をウィルスと呼ぶ) を用いて新しい遺伝子の生成を行なう。ウイルスは、遺伝子プールの中を動き回りながら遺伝子の一部を自己の持つ遺伝子に書き換え新しい遺伝子を生成する。さらに遺伝子に、増殖、死、突然変異などの生命的概念を導入することによって、ウィルス自身の進化を促す。提案するアルゴリズムは、遺伝子プール内の遺伝子とともにウィルスが進化しながら解の最適化をはかる。また、ウィルスは最適化問題の解の一部とみることができる。これは、ウィルスがスキーマタ定理におけるスキーマの一つであると言える。本稿では、シミュレーション実験によりウィルスの進化がスキーマの進化であることを示す。
著者
星 光 曽我部 均
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.47, pp.399-400, 1993-09-27

冷暖房需要は、部屋の熱収支や設定温度など熱的な要因、空調機器の運用方法や人間の暑さに対する感覚などの人的要因、さらには天候などにより左右される複雑な現象である。このため、需要を予測する場合には適当な予測モデルを設計することが多い。この予測モデルに回帰モデルを利用する場合、一つの予測モデルで対応するには限界がある。たとえば冷房需要において、冬場の低需要期から夏の高需要期に移る時期では空調機器の運用方法や人の暑さに対する感覚が変化する。このため、気温に対する回帰係数は少なくとも低需要期用と高需要期用の二つを用意しなければならない。ところが、予測モデルを複数用意した場合にはモデルを切り替える条件が問題となる。このモデル切り換えの判断は試行錯誤的な要素が強く、あまり研究されていない。そこで本研究では、需要予測を回帰式で行う場合を前提とし、予測モデルを切り換える条件を求める方法について検討したので報告する。
著者
小堀 研一 小野 修一郎 西岡 郁夫
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.33, pp.2151-2152, 1986-10-01

筆者らは,歪みの少ない四角形要素を発生するアルゴリズムを開発したので,その手法について報告する。これは,直線,円弧,楕円,自由曲線(以下エンティティという)などで構成された平面上にある閉じた領域を分割するもので,四辺で囲まれた領域を要素分割する際,互いに向かい合った辺上の分割数に制約をもたない,自動メッシュ生成を可能にするものである。
著者
寺田 真敏 宮崎 聡 服部 泰明 川飛 達夫 神山 真一
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.37, pp.588-589, 1988-09-12

日立製作所では、OSI(Open Systems Interconnection)の第1層(物理層)から第7層(アプリケーション層)の全層に渡り製品開発を推進している。このうちOSI第1層から第4層(トランスポート層)をMシリーズホスト計算機及び通信制御処理装置(CCP:Communication Contorl Processor)上で実現する通信管理プログラムがXNF(Extended HNA based Communication Networking Facility)である。XNFは従来HNAにOSIを取り込んだ拡張HNAの思想に基づいて開発されており、現行の通信管理の後継としての位置付けと役割とを持っている。本稿ではXNF開発の背景、基本仕様ついて報告する。
著者
久光 徹 新田 義彦
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.46, pp.71-72, 1993-03-01

べた書き日本語文の形態素解析においては、一般にきわめて多数の解が生じるため、それらの中から適切な解を選択する必要がある。そのためにさまざまな解の尤度付け手法が提案されているが、単語(またはカテゴリー)連接に関するマルコフモデルを用いて解の尤度付けを行なう手法は、代表的なものの一つである。本報告では、マルコフモデルを用いる手法において、与えられたマルコフモデルをより有効に利用し、モデルを変形することなく尤度付け精度を向上させる方法として、入力文字列に基づく各解の条件付き確率を利用する方法を提案する。以下では、マルコフモデル、条件付き確率の利用法、およびアルゴリズムについて簡単に述べた後、本手法により、最小コスト解の個数を(正解を含んだまで)低減できることを実験的に示す。更に、本手法を拡張して適用することにより、ある種の非確率的な尤度関数(例えば形態素数最小法、コスト最小法)についても同様の効果が見られることを示す。
著者
鵜崎 次郎
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.50, pp.187-188, 1995-03-15

近年、ディスプレイ上に文字情報を高品位に表示する要求が高まってきた。それと同時に、一文字単位ではなく、見た目に読みやすい文字列を表示することが重要となってきた。従来の字詰め方法であるカーニング処理方法を使用すれば、見た目の間隔が一定で読みやすい文字列を作成することが可能であるが、カーニングの文字ペアのデータを作成するために、膨大な作業工程を要するという欠点がある。そこで本報告では、従来のカーニング処理の利点を生かし、簡単なアルゴリズムで、一文字毎のカーニングデータを自動的に作成すること、また、求めたカーニングデータから、自動的に字詰めされた文字列を作成することを目的とするn分割カーニング処理方法の提案を行なう。
著者
中川 晃成 萩原 宏
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.49, pp.137-138, 1994-09-20

現在、計算機における実数の表現には、IEEE方式などの固定長指数部を持つ表現を用いることが一般的である。固定長指数部を持つ表現では、指数部のビット長を小さい数(例えば、IEEE方式では単精度のとき8bits、倍精度のとき11bits)に固定せざるを得ないため、容易に桁あふれを起こすという欠点を持っている。これを防ぐための一つの提案は、表現すべき数の絶対値により指数部のビット長を変化させるというものである。この可変長指数部を持つ表現のうち、浜田の方法は実数の二重指数分割表示を用いることにより指数部のビット長を表現それ自体に含めた点に顕著な特徴がある。最近、横尾は自然数に対するprefix-code列を用いることにより、浜田の方法の優れた性質をほぼそのまま保ちつつ一般化出来ることを示した。横尾はそのうち彼の記法で表現F 011(x)が指数部のビット長の点から優れた表現であると述べている。本論文では、ビット長の点からこれより良い表現はいくらでも存在することを示す。桁あふれを起こさないための今一つの提案は、実数にその絶対値の大きさに応じて`level'を定義し、levelにより表現方式を変化させるというものである(level-index system)。浜田の方式の一般化で得られるある意味で極限の方式がlevel-index systemと本質的に一致することを示し、両者の相違点を明らかにする。全表現ビットを固定したときの実数の表現は、有限個の二進列を数直線上に割り当てる問題に他ならない。この割り当ての方法の数学的自然さ、定義の単純さ、変換の容易さより、多重指数部を持つ実数表現方式の標準案としてはH2(x),H∞(x)がふさわしい。