著者
大澤 弘典
出版者
一般社団法人 日本科学教育学会
雑誌
日本科学教育学会研究会研究報告 (ISSN:18824684)
巻号頁・発行日
vol.29, no.2, pp.57-62, 2014 (Released:2018-04-07)
参考文献数
8

算数において,「同等と見なす技術」が具体的にどのように取り扱われているのかを明らかにするために,小学校第1学年用の教科書(学校図書,平成26年度用)に見られる記述内容について調査し,分析・考察した。その結果,次の知見を得た。①同等と見なす技術に係わる記述は,第  学年の教科書から見られる。②また,それらの記述は児童が違和感なく直感的に同等と見なすことができるように,基底構造としての絵や図などを駆使し記述されている。③さらに,それらの記述は数学的な拡がりを包含し,直面の算数指導にばかりでなくその後の授業展開や教材開発に利用可能である。
著者
齊藤 智樹 熊野 善介
出版者
一般社団法人 日本科学教育学会
雑誌
日本科学教育学会研究会研究報告 (ISSN:18824684)
巻号頁・発行日
vol.30, no.9, pp.51-56, 2015 (Released:2018-04-07)
参考文献数
19

著者らは,科学教育研究における科学的な研究方法論についての研究の手始めとして,NRC(National Research Council, 2002)が示した科学的原則や研究デザイン(計画)の原則を示し,それがいわゆる自然科学と何ら変わらないことを示した.同様に,混合研究法(Creswell・Plano Clark, 2007)にまつわる哲学から,量的な検討や質的な検討のどちらを採用しているかといった方法論が,研究を科学的なものにしている訳ではないことを指摘し,プラグマティズムの基礎となる可謬主義から,現代的教育課題とその実践的・実証的研究との関連性を述べた.また,アクション・リサーチ(Action Research)とデザイン研究(Design-based Research)の比較から,これらを理論的枠組みと捉え,議論可能な文法を持った方法を構築し,その方法論を議論していくという,これからの科学的な教育研究の方向性について考察した.
著者
雲財 寛 川崎 弘作
出版者
一般社団法人 日本科学教育学会
雑誌
日本科学教育学会研究会研究報告 (ISSN:18824684)
巻号頁・発行日
vol.36, no.2, pp.21-26, 2021-12-19 (Released:2022-01-20)
参考文献数
10

本研究の目的は,理科における知的謙虚さ尺度を開発することであった.この目的を達成するために,教師11名を対象とした予備調査と小学生791名を対象とした本調査を実施し,理科における知的謙虚さの因子構造について検討した.その結果,「開放性」「一般化への慎重さ」「知性と自我の独立」という3因子構造からなる,完全版と短縮版の2種類の尺度を開発することができた.今後は,項目反応理論をもとに質問項目の特性についてより詳細に明らかにしていく必要がある.
著者
山本 輝太郎 石川 幹人
出版者
一般社団法人 日本科学教育学会
雑誌
日本科学教育学会研究会研究報告 (ISSN:18824684)
巻号頁・発行日
vol.32, no.6, pp.5-8, 2018-03-25 (Released:2018-07-01)
参考文献数
5

たとえばPISA(OECD 生徒の学習到達度調査)では,生徒が習得を目指す科学的リテラシーに関して,科学・技術に関する議論に積極的に参加できる態度の形成が望ましいとしている.また,議論を建設的に行うために,誤った論法=誤謬に陥らないようにすることが重要である.そこで,筆者らが構築・運営している「疑似科学とされるものの科学性評定サイト」におけるコメントを事例とし,科学が関与する議論においてどのような誤謬がみられるかについて分析した.結果,議論を閲覧する第三者に向けて自身の主張の正当性を演出するような誤謬が多くみられた.これを,現代社会におけるネット上での議論に特有の問題として位置づけ,こうした方面を重点的に学習する教材開発を目指している.
著者
長谷 実李 青山 和裕
出版者
一般社団法人 日本科学教育学会
雑誌
日本科学教育学会研究会研究報告
巻号頁・発行日
vol.34, no.3, pp.53-58, 2019

<p>本研究の目的は,じゃんけんの強さ(弱さ)とその人の性格特徴には相関性があるのか調査し,明らかにすることである。本稿ではその調査方法として,心理検査法として公的にも利用されているYG性格検査を用いて調査協力者の検査結果とじゃんけんの勝ち数を総合し分析し,その結果からじゃんけんと性格特徴にはどのような相関性があるのか検討・考察する。調査の結果,ノンパラメトリック検定の1つであるクラスカル・ウォリス検定を行ったところ,YG性格検査で分類される5つの性格型の各群におけるじゃんけんの勝率に有意差は得られなかった。今後,別の条件を設定したじゃんけんや,他の心理検査法の結果によって異なる結果を得られる可能性があるため,更なる調査が必要である。</p>
著者
川上 輝 宮脇 亮介
出版者
一般社団法人日本科学教育学会
雑誌
日本科学教育学会研究会研究報告
巻号頁・発行日
vol.15, no.3, pp.45-48, 2000-12-09
被引用文献数
2
著者
畑山 未央 上野 行一
出版者
一般社団法人 日本科学教育学会
雑誌
日本科学教育学会研究会研究報告 (ISSN:18824684)
巻号頁・発行日
vol.34, no.6, pp.1-6, 2020-03-21 (Released:2020-03-18)
参考文献数
9

近年, 国内外で注目を集めているSTEAM教育であるが, STEM教育に加えるAの捉え方がArt(芸術)であったり, Art+Designであったり, Arts(リベラル・アーツ)であったりと様々である.そのためSTEAM教育におけるAの役割や位置づけが多様となり, Aの役割や位置づけが不明確なままで行われがちな実践を多く見かける.本研究は, 美術教育の視点から様々なSTEAM教育における異領域の統合原理を整理し,教育課程上の違いや特色を指摘すると共に,STEAMのAの位置づけに焦点化して我が国の初等中等教育における学校現場への普及を目指すものである.
著者
猪本 修 大村 優華
出版者
一般社団法人 日本科学教育学会
雑誌
日本科学教育学会研究会研究報告 (ISSN:18824684)
巻号頁・発行日
vol.34, no.10, pp.5-10, 2020-06-20 (Released:2020-06-17)
参考文献数
6
被引用文献数
2

音の物理的特性は大きさ,高さ,音色の三要素によって特徴づけられる.これらのうち音色は身近のさまざまな楽器や声などの個性や多様性に関わるものであり,音を学ぶ上で欠くことができない重要な要素である.しかしながら中学校理科,高校物理のいずれでも音色についてはほとんど学ぶ機会がないため,音色については分かりやすい教材と指導法が求められる.本研究では,高校物理の教育課程において音色を詳しく扱うにあたって,楽音を構成する倍音成分と波形の関係を述べ,それを効果的に演示するための実験的方法を示した.さらに音色と倍音の関係を調べる対象としてヒトの声に着目した.声の倍音構成を成人116名について調べたところ,第3倍音から第6倍音にかけて性差を反映する特徴が見いだされた.本研究により,音の主要な要素の一つである音色を教材化するには,身近な素材である声を対象とすることが効果的であり,音に対する理解をより豊かなものにできることが示された.
著者
中村 大輝 松浦 拓也
出版者
一般社団法人 日本科学教育学会
雑誌
日本科学教育学会研究会研究報告 (ISSN:18824684)
巻号頁・発行日
vol.36, no.4, pp.37-40, 2022-03-27 (Released:2022-03-24)
参考文献数
9

幼保一元化に関する議論の中では,幼稚園と保育所のどちらを中心とした統合を行うべきかが問題となっている.先行研究では,幼稚園出身の子供の方が保育所出身者よりも将来的な学力が高いという結果が示されているものの,幼児教育の形態が将来の学力に及ぼす因果効果については明らかになっていない.このような因果効果を検討する上で最も望ましい研究デザインはランダム化比較試験だが,幼稚園と保育所のどちらに通うかをランダムに割り付ける研究は実施困難である.このような状況における次善策として,本研究では傾向スコアを用いた因果推論によって,幼児教育の形態が将来的な理数学力に及ぼす因果効果を明らかにすることを目指した.東京大学社会科学研究所とベネッセ教育総合研究所が実施している縦断調査である「子どもの生活と学びに関する親子調査」の公開データを用いて,幼稚園と保育所のどちらに通ったかが小学校4年時点の理数学力に及ぼす因果効果を検討した.傾向スコアを用いた分析の結果,幼稚園での教育は保育所における保育と比べて将来的な理数学力に対して相対的に高い効果を発揮するものの,その差は決して大きくはないことが示された.
著者
下川 瑞貴 江頭 孝幸 野口 大介
出版者
Japan Society for Science Education
雑誌
日本科学教育学会研究会研究報告 (ISSN:18824684)
巻号頁・発行日
vol.37, no.5, pp.127-130, 2023-02-23 (Released:2023-02-21)
参考文献数
17

「炭酸アンモニウム」は不安定な物質であり,市販品は炭酸水素アンモニウムとカルバミン酸アンモニウムの混合物とされる.炭酸水素アンモニウムとカルバミン酸アンモニウムには結晶構造が知られており,最近では炭酸アンモニウムについても一水和物の結晶構造が報告された.こうした結晶構造データを効果的に用いれば,高校化学の無機物質分野におけるより魅力的な授業を展開できるかもしれない.すなわち,簡易型アンモニアソーダ法の生徒実験を湯煎および氷冷による二通りで実施すれば,高温と低温で生じる違いを事前に予想させつつ,観察に目的意識を持たせることができる.そして反応温度により生成物が異なることに気づかせ,思考を深めさせることも期待できる.結晶構造を立体的に表示すれば,視覚的理解に基づくさらに発展的な学習も可能だろう.
著者
高田 昌慶 泉 伸一
出版者
一般社団法人 日本科学教育学会
雑誌
日本科学教育学会研究会研究報告 (ISSN:18824684)
巻号頁・発行日
vol.32, no.9, pp.19-22, 2018-06-02 (Released:2018-07-22)
参考文献数
3
被引用文献数
1

伝承玩具の樟脳船は,船尾に樟脳の欠片を挟んで水面に浮かべると,滑るように水面を動き回る。その推進力は,船尾で昇華する樟脳によって,船首と船尾の表面張力に差が生じるため,表面張力が相対的に大きくなった船首の方に引っ張られて船が前進するという解釈である。 これは自明の理として,様々な図書や文献でも紹介されている。しかし,改めて調べてみると,樟脳によって表面張力の差は生まれていないことが分かった。そして,推進力は, 昇華し後方に噴出する樟脳分子の動きの反作用であることが明らかとなった。
著者
渡邊 雅也 安川 洋生
出版者
一般社団法人 日本科学教育学会
雑誌
日本科学教育学会研究会研究報告 (ISSN:18824684)
巻号頁・発行日
vol.33, no.1, pp.61-64, 2018-12-01 (Released:2018-11-28)
参考文献数
6
被引用文献数
1

高等学校の生物では,ゲノムに突然変異が起きた結果塩基配列に永続的な変化が生じ,生物の形質が変わることを学習する.しかし,多くの細菌がファージからの感染に対し自己を防御するための機構であるCRISPR/Casシステムにより,ゲノムを能動的に変化させ生存してきたことについては学習しない.そこで本研究では,Flavobacterium psychrophilum(アユ冷水病菌)がCRISPR/Casシステムを有しているか,CRISPRのスペーサー配列(ファージ由来の配列)と一致するファージがヒットするかを,ゲノムデータベースを用いて解析した.また,ゲノムの能動的変化を学習する教材としてゲノムデータベースが適しているか検討した.
著者
長谷 実李 青山 和裕
出版者
一般社団法人 日本科学教育学会
雑誌
日本科学教育学会研究会研究報告 (ISSN:18824684)
巻号頁・発行日
vol.34, no.3, pp.53-58, 2019-12-21 (Released:2019-12-18)
参考文献数
5

本研究の目的は,じゃんけんの強さ(弱さ)とその人の性格特徴には相関性があるのか調査し,明らかにすることである。本稿ではその調査方法として,心理検査法として公的にも利用されているYG性格検査を用いて調査協力者の検査結果とじゃんけんの勝ち数を総合し分析し,その結果からじゃんけんと性格特徴にはどのような相関性があるのか検討・考察する。調査の結果,ノンパラメトリック検定の1つであるクラスカル・ウォリス検定を行ったところ,YG性格検査で分類される5つの性格型の各群におけるじゃんけんの勝率に有意差は得られなかった。今後,別の条件を設定したじゃんけんや,他の心理検査法の結果によって異なる結果を得られる可能性があるため,更なる調査が必要である。
著者
秋田 幸彦 高橋 里美 西山 桂
出版者
一般社団法人 日本科学教育学会
雑誌
日本科学教育学会研究会研究報告 (ISSN:18824684)
巻号頁・発行日
vol.28, no.7, pp.53-58, 2018 (Released:2018-04-07)
参考文献数
6

平成20年の学習指導要領改訂により、中学校第1学年理科「身の回りの物質」の単元で、全く新しい単元として代表的なプラスチックの学習が導入された。教科書でもプラスチックの取り扱いは様々であり、性質を調べるための実験方法にも違いが見られた。そこで本研究では、プラスチックの性質と用途を結びつけることのできる実験方法として、曲げやすさ、割れやすさ、薬品耐性、熱耐性に注目した実験を提案した。また、実験を取り入れた指導計画を作成し、授業実践を行ったところ、教科書をもとにした実験方法に比べ、生徒の理解度が高くなった。
著者
平田 昭雄 青戸 優花
出版者
一般社団法人 日本科学教育学会
雑誌
日本科学教育学会研究会研究報告 (ISSN:18824684)
巻号頁・発行日
vol.32, no.6, pp.23-28, 2018-03-25 (Released:2018-07-01)
参考文献数
6

平成20年代日本で文部科学省他の日本国政府当局により発行された3点の中学生向け放射線教育関連副読本の内容を分析し見較べたところ、次のようなことが確認された。すなわち、初代副読本においては原子力発電と放射線関連科学技術が、二代副読本においては放射線の性質と被曝の影響が、三代副読本においては原発事故と放射線被害、被曝、復興が、それぞれ重点的に扱われるという変遷を辿っていた。そして、各副読本の作成、発行に当たっては、国のエネルギー基本計画、2011年3月の原発事故、同事故により生じた被災者の実情、などの社会的情勢が強く影響していたことを認識した。"
著者
仲矢 史雄 中山 実 野原 佳代子
出版者
一般社団法人 日本科学教育学会
雑誌
日本科学教育学会研究会研究報告 (ISSN:18824684)
巻号頁・発行日
vol.29, no.4, pp.49-52, 2014 (Released:2018-04-07)
参考文献数
8

科学技術リテラシーの構成概念は、科学技術の基本的な知識と、科学的思考力・批判的能力や科学的態度を包括している。戦後、アメリカ占領軍の強力な指導権のもと作られた我が国最初の学習指導要領・理科編には、その政策の一環として民主主義社会の科学的精神の重要性を説かれている。その結果、旧来の教科書と大きく異なる理科教科書「小学生の科学」が文部省によって編纂された。その内容は、実生活に基づく学習者の自主的な思考を重視する問題解決型であり、また当時最高の紙質 4 色オフセット印刷、1 学年当たりの総ページ数は 300 ページを超えるという質、量ともに破格の内容であった。この教科書は、その後の我が国の理科教育に大きな影響をおよぼしているが、一方で、その後の理科教科書が系統学習型になっており、社会的に受容れず継承されていない要素も多い。本研究では、教育資料として貴重な「小学生の科学」の原資料をデジタルデータ(画像およびテキスト)化し、多面的な研究を行った。
著者
内田 暁雄 三宅 由洋 田口 清行 村本 雄一郎 田中 均
出版者
一般社団法人 日本科学教育学会
雑誌
日本科学教育学会研究会研究報告 (ISSN:18824684)
巻号頁・発行日
vol.25, no.2, pp.121-124, 2010 (Released:2018-04-07)
参考文献数
5

プレートテクトニクスの教材は,教科書や資料集では地震や火山活動,造山活動等の単元の図・表・写真等で学習することが多いようである。本論では,子ども達が野外観察をしたときにプレートテクトニクスを実感させる教材としてメランジェを取り上げる。メランジェとは一般に“地図に描ける大きさで地層としての連続性がなく,細粒の破断した基質の中に色々な大きさや種類からなる礫・岩塊を含むような構造をもった地質体”として定義されている。熊本県人吉市大畑地先には,陸源物質からなる破断した砂岩,砂岩頁岩互層の中に海洋地殻を構成していた枕状溶岩(玄武岩),遠洋性堆積物である赤色~白色チャート,赤色珪質泥岩等が一つの露頭で観察することができる。すなわち,形成場所や形成時代が異なるさまざまな岩相が一つの露頭で観察される理由を考えさせ,理解させることが子ども達にプレートテクトニクスを実感させることに繋がる教材と考えている。
著者
紙本 裕一 福田 博人
出版者
Japan Society for Science Education
雑誌
日本科学教育学会研究会研究報告 (ISSN:18824684)
巻号頁・発行日
vol.38, no.2, pp.133-138, 2023-12-09 (Released:2023-12-07)
参考文献数
10

本稿は,算数・数学科教科書に含まれる文章表現の意味理解の限界が存在するのかどうかを明らかにすることが目的である.分析の結果,教科書の90%は中学3年で,理論上理解できるものの,残りの10%については他教科の教科書や,これまでに使用した算数・数学科教科書を使っても理論上意味理解ができないものが残ることが明らかとなった.他教科の教科書やこれまでに学習した算数・数学科教科書を使って本文の意味理解を進めるとき,小学6年でも20%程度の語が理解できないことが明らかになった.つまり,他教科の教科書を活用しても,算数・数学科教科書に含まれる文章表現を一字一句理解することはできない.
著者
田中 秀志
出版者
Japan Society for Science Education
雑誌
日本科学教育学会研究会研究報告 (ISSN:18824684)
巻号頁・発行日
vol.38, no.2, pp.237-242, 2023-12-09 (Released:2023-12-07)
参考文献数
13

ROSES(Relevance of Science Education-Second)は,15歳の生徒を対象とした理科や科学,科学技術に関する情意面を調査するための国際比較調査プロジェクトである.本研究では,日本の中学校3年生を対象に,ROSE(Relevance of Science Education)およびROSES(Relevance of Science Education-Second)国際比較調査プロジェクトのデータを用いて,地震や自然災害に関する生徒の意識の変容の調査を行った.日本では,自然災害に関する学習指導要領の改訂があり,地震,火山,気象と,それぞれの災害へ対して防災教育を充実させた内容へと変化してきている.しかし,分析結果から,20年間で地震に対する防災意識は向上している一方で,台風など気象関連の災害に対する関心は低下している可能性が示唆された.