著者
古田 悦子 草間 経二
出版者
一般社団法人 日本家政学会
雑誌
日本家政学会誌 (ISSN:09135227)
巻号頁・発行日
vol.63, no.3, pp.157-162, 2012-03-15 (Released:2013-10-03)
参考文献数
4
著者
畑江 敬子 香西 みどり 古川 英 熊谷 美智世 伊藤 純子 十河 桜子
出版者
一般社団法人 日本家政学会
雑誌
一般社団法人日本家政学会研究発表要旨集
巻号頁・発行日
vol.55, pp.250, 2003

【目的】近年、家庭用調理機器においては従来のガスコンロに代わり、電気の誘導加熱を利用した電磁調理器(IH)の普及が進んでいる。そこで本研究では、現状の調理内容に即したエネルギー使用データを収集し、ガスコンロとIHの違いを把握することを目的としている。【方法】 春夏秋冬それぞれ1日の朝食、昼食、夕食の献立を、女子栄養大出版部「栄養と料理」献立カレンダーより選定し、さらに一部をアンケート結果による人気メニューに置きかえることにより、季節、栄養、カロリー、調理方法、人気を考慮した現代版メニューを作成した。年代と調理経験の異なる3人の調理者により、作成メニューについてガスコンロ、IHそれぞれに対し同じ調理を行い、熱量および使用時間を測定した。実験では大きさを揃えた両調理器で適した鍋を用い、同一メニュー内では食材および量を統一した。【結果】IHの方が多くの一次エネルギーを消費した。四季別において冬メニューでは夏の2倍以上のエネルギーを消費し、調理別においては湯沸かし茹で、煮るでエネルギー消費量全体の6割以上を占め、これらはガスコンロ、IHで同じ傾向を示した。火力別の効率と使用割合から一次エネルギーでの総合効率を求めると、ガスコンロで50.0%、IHで27.7%となった。ランニングコストは四季別、調理別のどちらにおいても電気代の方がガス代に比べ高くなった。両調理器の10年間の使用を含めた製造から廃棄までの総エネルギー消費量は、IHではガスコンロの約1.3倍となった。
著者
野村 希代子 戸松 美紀子 杉山 寿美
出版者
一般社団法人 日本家政学会
雑誌
一般社団法人日本家政学会研究発表要旨集
巻号頁・発行日
vol.68, 2016

<b>目的 </b>生活習慣病の増加により塩分量の減少が求められ,具体的な方法として薬味の利用等が挙げられている.我々は,これまでに,薬味(吸い口)として,レモン外皮を含む汁物の塩味の嗜好性について検討し,低濃度の汁が許容されることなどを明らかにしている<sup>1</sup><sup>)</sup>.本研究では,ねぎを含む汁物の塩味の嗜好性について,飯を組み合わせた条件で検討した. <br> <b>方法 </b>官能評価は,塩分濃度0.4-0.9%のねぎを含むみそ汁あるいはすまし汁(各6種類,提供温度60℃)を試料とし,0.4%から順に高濃度へ評価させた.さらに,みそ汁に白飯,すまし汁に桜飯(0.6%塩分)を組み合わせ,汁物として最も好ましい塩分濃度と,汁物として許容できる塩分濃度(複数回答)を選択させた.なお,飯と汁の食べる順序に汁の評価が影響されることから「飯の次に汁」の評価と「汁の次に飯」の評価を行った. <br> <b>結果 </b>みそ汁では,各塩分濃度のねぎを含む汁を許容できるとした者は,ねぎを含まない汁と比較して,高濃度の汁で多く,白飯と組み合わせた「汁の次に飯」の評価でも,同様の傾向であった.すまし汁では,各塩分濃度のねぎを含む汁を許容できるとした者は,ねぎを含まない汁と比較して,ねぎを含むことによる影響は小さかった.一方,桜飯と組み合わせた「汁の次に飯」の評価では,低濃度の汁で許容できる者が多かった.ねぎを含むみそ汁に白飯,ねぎを含むすまし汁に桜飯を組み合わせた「飯の次に汁」の評価では,ねぎを含むことによる影響は小さかった.このことから,吸い口の種類により,汁物の塩味の嗜好性への影響が異なることが示された.<br> &nbsp;1)角田他;日本調理科学会平成26年度大会研究発表要旨集p.32(2014)
著者
佐藤 真理子 小島 みさお 豊島 泰生 坂本 紀子 田村 照子
出版者
一般社団法人 日本家政学会
雑誌
日本家政学会誌 (ISSN:09135227)
巻号頁・発行日
vol.57, no.7, pp.477-485, 2006 (Released:2007-10-12)
参考文献数
20
被引用文献数
1 2

The comfort of sanitary napkins was examined by means of a questionnaire and through a wearing test. In the wearing test, the microclimate, both the temperature and humidity inside and outside of sanitary napkins, were measured every 10 seconds for 2h. Subjects consisted of 15 young healthy women who sat on chairs for 60 min, then stood and walked for 3 min, and again sat for 57 min under the experimental condition of 26°C and 60% RH. The results obtained were as follows: 1) The questionnaire showed that more than 60% of the subjects complained of sultriness discomfort during the menstruation period; 2) The wearing test showed that a high-humidity climate was formed in the space between the napkin and the skin, which caused subjective discomfort; 3) The correlation between the discomfort from the sanitary napkins and the difference in absolute humidity inside and outside of the napkins suggested that the discomfort from napkins could be reduced by a freer flow of water vapor.
著者
平田 未来
出版者
一般社団法人 日本家政学会
雑誌
日本家政学会誌 (ISSN:09135227)
巻号頁・発行日
vol.61, no.8, pp.473-482, 2010-08-15 (Released:2013-06-20)
参考文献数
59

In the Late Victorian period, uniforms for schoolgirls appeared in some girls' schools. From the1880s to 1890s, some girls' schools unified gymnastic clothing, including sashes and other items like hats or collars. During the1890s, some girls' schools began to regulate the clothes worn during physical training and team sports on the sports ground. At first gymnastic uniforms were worn only on the sports ground, but then gradually some of them became regulation dress for daily use. From around 1900, uniforms appeared in some schools where things like house colors and initials were introduced for uniformity. Schoolgirl uniforms evolved from gym clothes, and each item identified each team or school. It is clear that school uniforms played a role in showing a schoolgirl's sense of belonging. In addition, they allowed schoolgirls to move freely and gave them independence. Therefore, uniforms reflected the changing society and led to a new age. This paper explores how schoolgirl uniforms developed in the Late Victorian age of England.
著者
千葉 桂子 長谷川 加奈子
出版者
一般社団法人 日本家政学会
雑誌
一般社団法人日本家政学会研究発表要旨集 60回大会(2008年)
巻号頁・発行日
pp.85, 2008 (Released:2008-11-10)

目的 今日,日本の女子スポーツ選手の実力が国際的にも高く評価されるようになってきている。なかでも陸上競技については注目度が高まっている。女子選手にとって運動時の乳房のサポートは,心身の安全性・快適性という観点からも重要であり,メーカーもブラジャーの運動機能性向上のために多様な製品展開を行っている。本研究ではその陸上競技に着目し,大学生および高校生選手のブラジャーの着用実態の把握を行う。それにより競技生活への支援のための基礎的情報を得ることを目的とする。 方法 ブラジャーの着用実態について,留置・郵送法による質問紙調査を行った。調査概要は以下の通りである。調査期間:2007年11~12月,調査対象:福島県内大学・高校の陸上競技部に所属する女子部員,回収率:77.0%(配布数287部,回収数221部),主な質問内容:回答者の属性(専門種目,競技歴,練習の状況等含む),日常時・練習時・競技時に着用するブラジャーについて,問題点の有無,購入時に重視することなど。得られた回答結果に基づいて単純集計およびクロス集計等により分析を行った。 結果 練習の実施日数については,平均すると高校生が週6日,大学生が週5日であり,練習時間は全体の平均で2.5時間であった。練習時において着用するブラジャーについては「いつも一般的なタイプ(ホックあり,1/2・3/4・フルカップ)」(78.7%)が多く,「時々スポーツブラジャー」は13.1%,「いつもスポーツブラジャー」は6.9%とかなり少なかった。また全体の68.3%が一般的なタイプでも「特に問題を感じていない」と回答していたが,「問題を感じる」と回答した者では肩ひもに関する指摘が最も多かった。

3 0 0 0 OA 人格形成論

著者
平井 信義
出版者
一般社団法人 日本家政学会
雑誌
日本家政学会誌 (ISSN:09135227)
巻号頁・発行日
vol.42, no.5, pp.401-404, 1991-05-15 (Released:2010-03-10)
著者
益本 仁雄 宇都宮 由佳 松田 薫 角前 とも 滝山 桂子
出版者
一般社団法人 日本家政学会
雑誌
一般社団法人日本家政学会研究発表要旨集 60回大会(2008年)
巻号頁・発行日
pp.353, 2008 (Released:2008-11-10)

目的・方法 台湾には,17世紀に中国大陸から移入した本省人とよばれる閩南(みんなん)と客家(はっか),及び第二次世界大戦後に移入した外省人,そして原住民族13族が住んでいる.本研究では,台湾住民の8割を越える閩南と客家の伝統服に着目して,その特徴を明らかにし,大学生の着用経験,イメージ,伝統服継承の意志,それらの維持継承の方途について考察する. 文献研究をもとに,在日台湾留学生へ面接聞取り調査をし,2007年11月に台中の静宜大学学生136名に質問紙調査を実施した.統計分析には統計ソフトSPSSを用いた. 結果・考察 両民族の伝統服の特徴は,右開きの大きな襟のシャツと裾が広がったズボンである.閩南は,紅や黄,緑など明るく華やかな色で高価なものには刺繍がほどこされている一方,客家は,黒,茶,藍など地味な色で作りも簡単なものが多い. 台湾大学生の伝統服着用経験は,「着たことがない」が7割を占め,着用した者でも明・清時代の中国大陸の伝統服であるチャイナドレスも含まれており,自分たちの伝統服は日常生活から遠い存在であることが明かとなった.伝統服に対するイメージは,「着てみたい」と答えた者は「値段が高い」「高級感がある」「かわいい」である.一方「着たくない」と答えた者は「地味・色が暗い」「恥ずかしい」「目立つ・派手」というイメージを持っていた. 着用経験は低いものの伝統服を「継承する意志」は非常に高く,継承のためには「台湾のアイドルがテレビで伝統服を着用」「現代風にアレンジ」などの回答が得られた.また,本研究の分析結果から,「若者が手に入れられる価格」「刺繍を多く取り入れたデザイン」「着用する行事や機会を設ける」が提案された.
著者
森久 瞳 木村 留美 杉山 寿美
出版者
一般社団法人 日本家政学会
雑誌
日本家政学会誌 (ISSN:09135227)
巻号頁・発行日
vol.74, no.7, pp.394-404, 2023 (Released:2023-08-05)
参考文献数
47

本研究では, 飯, 汁, 菜から構成される我が国の献立構成に着目し, 昭和30年代前半の『栄養と料理』に掲載された夕食献立の献立構成と料理の特徴を検討した. その結果, 二菜献立, 一汁二菜献立は29.4%, 22.7%と多く, 一汁三菜献立は6.1%と少なかった. また, 汁物を含む献立は45.1%, 主食を白飯とする献立は56.4%であった. 一汁三菜献立については, 白飯を主食とする献立, 和風の汁物が多かった. 1品目の菜の主材料は魚介類46.4%, 肉類17.5%, 野菜・いも・豆類36.1%であった. 菜は, 1品目の菜, 2, 3品目の菜ともに, 50年代よりも30年代において, 和風の菜が多く, 洋風, 中華風の菜が少なかった. しかし, 主食が白飯の献立では30年代と50年代の洋風の菜の割合に有意な差は認められなかった. また, 一汁三菜献立では30年代と50年代の料理様式に有意な差は認められなかった. これらの結果から, 昭和30年代において, 白飯を主食とする一汁三菜献立が必ずしも日常的な献立構成ではないこと, 一汁三菜献立には洋風の菜が組み合わされにくく, 和風の菜が組み合わされやすいことが示唆された.
著者
大石 さおり
出版者
一般社団法人 日本家政学会
雑誌
日本家政学会誌 (ISSN:09135227)
巻号頁・発行日
vol.62, no.1, pp.59-68, 2011-01-15 (Released:2013-07-16)
参考文献数
11

This study examined the relationship between the actions of piercing, cosplay, and self-mutilation, and self-image. The subjects were 157 female university students majoring in the field of clothing and fashion. The data was analyzed by factor analysis, a t test, and ANOVA. It was hypothesized that there would be differences between different groups of subjects:(1)those with piercings and those without;(2)those who had experienced cosplay and those who hadn't; and(3)those who had performed self-mutilation and those who hadn't, not only on the impressions others had of them, but on the impressions they had of themselves. The results showed that the hypotheses were valid and that the three actions of piercing, cosplay, and self-mutilation were related to one's self-image. Furthermore, the results revealed that there were differences among the three actions. Having piercings or not may have a “reverse impression" effect; that is to say, the impression one has of herself may be the opposite of the impression others have of her. Having experienced cosplay may result in having both a positive impression of oneself and being looked upon positively by others. Those who experienced self-mutilation tend to be seen negatively by others and have a poor self-image. As a result, it was clarified that these three alterations to one's appearance related to the way students saw and evaluated themselves and how they saw and evaluated others.
著者
米今 由希子
出版者
一般社団法人 日本家政学会
雑誌
日本家政学会誌 (ISSN:09135227)
巻号頁・発行日
vol.59, no.5, pp.313-319, 2008 (Released:2010-07-29)
参考文献数
18
被引用文献数
1

19世紀後期イギリスで、衣服改良を目的として設立させた合理服協会の活動と理念を明らかにし、19世紀後期イギリスの女子服の変化の過程を考察することを目的とした。資料としては、合理服協会が発行していたThe Rational Dress Society’s Gazetteをとりあげた。結果として、合理服協会は、合理的な服とは健康的であり快適であり、美しい服であるという理念のもと、衣服改革の促進を目的として活動していたことが分かった。また、講演会を通して啓蒙を進めており、また具体的なデザインを発表し着用を推進していたことも分かった。合理服協会の衣服改革は着用する女性だけではなく、男性に対する意識改革であったともいえ、19世紀後期イギリスにおいて、衣服を通して新たな意識を提示したと考えられる。
著者
東口 みづか
出版者
一般社団法人 日本家政学会
雑誌
日本家政学会誌 (ISSN:09135227)
巻号頁・発行日
vol.61, no.4, pp.239-244, 2010-04-15 (Released:2012-12-13)
参考文献数
3
著者
山本 咲子
出版者
一般社団法人 日本家政学会
雑誌
日本家政学会誌 (ISSN:09135227)
巻号頁・発行日
vol.68, no.8, pp.421-429, 2017 (Released:2017-09-06)
参考文献数
31

The purpose of this study is to clarify the life problems of unmarried women in non-regular employment. Amartya Sen's Capability Approach that provides a new way of understanding of life quality is applied in order to do so. The survey took the form of interviews which were conducted among 6 participants. The results of the survey were as follows: various social conditions that make it hard to escape non-regular employment or have stable income, such as fixed-term contracts system, unstable work environment and suspicion towards the pension system, made participants unable to think positively about the future. To resolve these life problems, I propose several measures: to secure the opportunity of stable employment for non-regular employees; to conduct a seminar that would educate people about the position of non-regular employees within the current economic structure; to introduce a policy that would improve the low wages of non-regular employees.
著者
後藤 勝
出版者
一般社団法人 日本家政学会
雑誌
日本家政学会誌 (ISSN:09135227)
巻号頁・発行日
vol.65, no.4, pp.197-202, 2014 (Released:2015-01-01)
参考文献数
15
被引用文献数
3
著者
坂井 妙子
出版者
一般社団法人 日本家政学会
雑誌
日本家政学会誌 (ISSN:09135227)
巻号頁・発行日
vol.65, no.10, pp.569-573, 2014 (Released:2015-01-01)
参考文献数
26

The British have long been ashamed of their sense of colour being significantly inferior to that of the French. In the latter half of the nineteenth century, however, British middle classes, whose economic powers increasingly impacted mainstream fashion, forged a series of new rules in order to overcome their inferior complex to the French. That is, instead of soiling the immorality of French fashion, British middle classes decided to use their self-avowedly superior intellectual power, diligence, enterprising as well as self-restraining dispositions in studying French taste and absorbing it. In addition, they applied their learned knowledge of colour into the branches of domestic industries such as the chemical dye industry. As the industries actually flourished toward the end of the nineteenth century, middle-class choice of colour in dress such as aniline dyed fabrics became associated with Englishness, presenting the most advanced industrial country in the world. By doing so, the middle classes became confident in their own sense of colour. To trace this process, the author uses popular fashion magazines, etiquette books, and theories of colour widely available on the market, all of whose core audience was the middle classes.
著者
森田 洋 福田 翼 堤 一代 馬見塚 香織
出版者
一般社団法人 日本家政学会
雑誌
日本家政学会誌 (ISSN:09135227)
巻号頁・発行日
vol.60, no.4, pp.323-330, 2009 (Released:2011-10-12)
参考文献数
14
被引用文献数
1

We examined the learning effect of tatami (Juncus effusus var. decipiens), which is commonly used as flooring in the Japanese style room. The research was conducted in two different types of classroom so as to ascertain the effect of tatami: one was a tatami-matted classroom where a group of schoolchildren were given easy calculation problems for thirty minutes (n=260), and the other was a normal wooden floor classroom where they were given a similar set of problems. We were able to confirm a significant increase ( p<0.001) in the total number of answers in the tatami-matted classroom. As to number of correct answers, however, there was no significant difference between the two types of classrooms. As the total number of answers increased and the correct answer rate was maintained in the tatami-matted classroom, it may be concluded that the examinees maintained their concentration better in the tatami-matted classroom than in the wooden floor counterpart.
著者
築舘 香澄 青江 誠一郎 明渡 陽子 大森 正司
出版者
一般社団法人 日本家政学会
雑誌
日本家政学会誌 (ISSN:09135227)
巻号頁・発行日
vol.63, no.6, pp.293-299, 2012-06-15 (Released:2013-10-10)
参考文献数
27

Gamma-aminobutyric acid (GABA) is an inhibitory neurotransmission compound found in the vertebrate brain. GABA has recently been attracting attention as a functional food with its anti-stress effect. However, the bioactive mechanisms of dietary GABA have not been fully clarified. We investigated in this study the biosynthesis and catabolism of GABA in the liver and brain of rats under repeated stress and GABA administration. After repeated restraint stress (16 hours a day for 7 days a week), a decrease in the liver weight and food intake were apparent. In addition, the glutamate decarboxylase (GAD) 65 gene expression was significantly increased in the liver, and the GABA concentrations in the liver and plasma were also significantly increased. In contrast, when GABA (100mg/100g of body weight) was orally administered to the rats, while the concentrations of GABA in the liver and plasma were significantly increased, the mRNA expression of GAD and GABA transaminase (GABA-T) remained unchanged.These results show that, under repetitive stress for 7 days, GABA biosynthesis in the liver was enhanced, and then the GABA concentrations in the liver and plasma increased. While dietary GABA resulted in an increase in GABA concentrations in the liver and plasma, it did not affect the gene expression of the enzymes responsible for GABA biosynthesis and catabolism. The GABA concentration in the brain was unaffected by GABA administration and stress application, and remained constant.
著者
李 璟媛 山下 亜紀子 津村 美穂
出版者
一般社団法人 日本家政学会
雑誌
一般社団法人日本家政学会研究発表要旨集 63回大会(2011年)
巻号頁・発行日
pp.155, 2011 (Released:2011-09-03)

【目的】虐待による子どもの死亡に対して「しつけのつもりだった」「しつけが過ぎた」と言い訳をし,しつけに対する各々の家庭の方法を正当化しようとする保護者が後を絶たない.そこで,本研究では,子育て中の保護者が子どもに対して行う様々な行為をどのように認識しているのかを,しつけと虐待という視点から検討することを目的とし,分析を行った. 【方法】2010年11月から2011年1月の間に宮崎市における6保育園と5幼稚園の協力を得て,保護者を対象に1,266部配布し,832部回収した(有効回収率65.7%).調査内容は,「大声で叱る」「お尻を叩く」「一室に閉じ込める」「学校に行かせない」などの26行為に対して,(1)子育て中に実際に行ったことがあるかどうか,(2)一般的にそれらの行為は「しつけと思うのか」「虐待と思うのか」,(3)それらの行為をしつけとして認識して行ったかどうか,などの項目で構成した. 【結果】(1)子育て中に実際に行った行為について,「ときどきある」と「何度かあった」を合わせて9割を超えたのは「大声で叱る」の1行為,6割を超えたのは,「お尻を叩く」「手を叩く」「頭を叩く」の3行為である.(2)一般的に(1)の行為は「しつけと思うのか」「虐待と思うのか」について,_丸1_「大声で叱る」「お尻を叩く」「手を叩く」の3行為については,6割弱の人が「しつけとして行ってよい」と考えており,_丸2_「頭を叩く」「泣いても放っておく」「車に子どもだけを乗せたままにする」については,5割の人が「どちらともいえない」と答えた.さらに_丸3_「虐待になる」が9割を超えたのは,「やけどを負わせる」「食事を与えない」「学校に行かせない」などの7行為であった.(3)(1)の行為について,実際に保護者がしつけとして行っている行為は,「大声で叱る」が最も多く,8割弱の保護者がそう答えている.次いで「手を叩く」が続き,5割を超える結果となった.