著者
戸塚典子 伊藤彰則
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
研究報告音声言語情報処理(SLP) (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.2013, no.10, pp.1-6, 2013-12-12

音声操作インタフェースがロボットなど移動機構を持つ機器に搭載されると,ユーザが音声によってロボットをリアルタイムで操作するという状況が考えられる.しかしこのような場合,ユーザの言い間違えやシステムの誤認識などによってロボットがユーザの意図せぬ動作をする可能性がある.我々は,そのような動作が発生した際に迅速に修正する手法として,ユーザの意図せぬロボット動作が発生した際のユーザ発話のパラ言語的特徴に着目し,これらをロボットの制御に応用することを提案する.本研究では,被験者実験によって実際にロボットを操作している音声を収集し,ロボットがユーザの意図通りに動作している時とそうでない時で発話速度,基本周波数 (F0),インテンシティに変化が表れるかどうか分析を行った.
著者
山田 洋志 福島 俊一 松田 勝志
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告情報学基礎(FI) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2000, no.29, pp.143-150, 2000-03-21
参考文献数
4
被引用文献数
6

ユーザの目的に応じた情報検索・情報提供を実現するために,ページタイプ分類を利用した情報抽出・分類方式を提案し,試作システムで精度を評価した.本方式では,ページタイプ分類を使用することで,それぞれのページタイプに適した抽出・分類処理を行える.そのため,多くの種類の文書が混在するWebページに対しても必要な情報だけを高い精度で抽出することができる.また,分類結果を表や図を用いてユーザに提示することで特定の目的に応じた情報を提供するサービスを実現できる.試作システムによる求人情報とイベント情報の抽出精度の評価では,記述が比較的一定している勤務地や開催日時などの情報で適合率90%以上を達成した.記述の自由度が高い,求人の応募資格やイベント名では65?75%にとどまっている.検索誤りの主な原因は,情報を判別するキーワードのミスマッチと,表や箇条書きの前後からの抽出の誤りであった.抽出もれの原因としては,表や箇条書きのパターンや情報判別用のキーワードのの不足が主なものであった.This paper describes a novel information extraction method which realizes task oriented information retrieval. This method uses page-type classification method which judges type of Web pages. Introducing the page-type concept, extraction systems can select appropriate algorithm or rules for the target page-type. Hence, extraction performances will be increased. This paper also demonstrates accuracy of extraction. Extraction precisions of work place at help-wanted advertisement and date at event information are 90% and over, since these information are relatively set. Precisions of requirement at help-wanted advertisement and event name at event information are unfortunately between 65% and 75%, because there are many description styles of these information. The causes of the extraction errors is mismatches of keywords and extracting errors from table captions. The extraction omissions are caused by lack of pattern, namely, table, article, keyword and so on.
著者
若尾 孝博
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告自然言語処理(NL)
巻号頁・発行日
vol.1996, no.65, pp.77-83, 1996-07-18
参考文献数
7
被引用文献数
11

電子化されたテキストからの重要な情報を抽出する技術は近年米国を中心に盛んに研究されて来ている。この報告では米国のARPAが支援するMUC(essage Understanding Conferenc)で行われて来た情報抽出研究の過去9年間の移り変わりと最新のMUC(第6回大会、95年11月)の研究成果について詳しく紹介する。これまでの大会では、予め定められたテンプレートを埋めることが情報抽出作業の中心であったが、第6回大会では作業が4種類に分割され、各作業別にシステムの評価が行われた。Information extraction (IE) has been actively researched in recent years in the United States. In this report, an ARPA-supported US project, the Message Understanding Conference (MUC) is introduced including its 9-year history, and the results of the latest MUC convention (the 6th convention, November 1995) are reported in detail.
著者
豊田 正史
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告データベースシステム(DBS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2000, no.69, pp.307-314, 2000-07-26
被引用文献数
17

本稿ではWWWにおいて、ユーザから与えられたWebページ(シードページ)から、それに関連するコミュニティ群を発見する手法を提案する。ここで言うコミュニティとは、同じトピックに関心をもつ人々によって作成されたWebページの集合を指す。例えば、ある野球チームを応援するホームページの集合を、そのチーム応援ページのコミュニティと呼ぶ。本手法は、与えられたWebページを含むコミュニティ、および、関連するトピックに関する複数のコミュニティを検索することができる。例えば、ある野球チームの応援ページを1つ与えると、まずその野球チームの応援ページコミュニティを、次に各野球チームの公式ページコミュニティを発見する。この検索は与えられたwebページの周辺における、ハイパーリンクの解析を基に行う。シードに関連するコミュニティを1つだけ出力する従来手法に比べて、本手法はシードに関連する複数のコミュニティをユーザに提供することができる点で優れている。We propose a new web search technique, which finds related communities from a given URL. A community is a set of web pages written by authors who have a common interest on a specific topic, such as fan pages of a professional baseball team. Our technique finds a community that includes a given URL, and communities on related topics, using hyperlink analysis. For example, when a fan page of a baseball team is given, our technique finds a fan community of the team, and a community of official homepages of baseball teams. Our technique allows the user to perform new type of navigation through the web. It provides additional ways not only to related pages, but also to related communities.
著者
今村 誠 鈴木 克志
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告デジタルドキュメント(DD) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2001, no.81, pp.1-8, 2001-07-27
参考文献数
7
被引用文献数
1

行政ではXML(eXtensible Markup Language)を用いた電子申請のインフラ整備を進めている.そしてこのインフラ整備では,申請書本文とその申請内容を補足説明する添付文書からなる複数文書一式が,申請書の記載要領に相当する文書内容に関する規約(文書規約)に従っていることを保証する仕組みが重要になる.しかし,XML Schemaのような既存の標準では,要素間や複数文書間にわたる文書内容制約を表現できないという問題があった.そこで,複数XML文書一式に対する文書規約を表現・検証する仕組みの提供を目的として,文書規約記述言語DRDL(Document Rules Description Language)と,その処理系(DRDLプロセッサ)を開発している.DRDLの特徴は,以下の2点である.(1)Xpath(XML Path Language)を基本要素として,等式,限量子,および論理演算子を用いて構成される論理式で文書規約を表現することにより,複数文書一式に対する内容間制約を簡潔に記述できる.(2)同一文書規約を,文書内容検証用と文書変換用の双方の規約として解釈できるようにすることにより,申請様式の電子化や改訂に伴う内容検証機能や変換機能の開発効率を向上させることができる.Japanese Administration has developed XML-based Electronic Application infrastructure. In this development, it is important to establish a method to validate whether a set of documents consisting of a body document and attached documents satisfies document rules in application manuals. But XML Schema, a standard to describe document rules, can not represents a constraint among contents in multiple XML documents. This paper presents Document Rules Description Language (DRDL) and its processor (DRDL Processor) in order to provide a framework for description and validation of constraints among contents in multiple XML documents. The features of DRDL are the following. (1)DRDL can concisely describe constraints among contents in multiple XML documents with logical formula which consist of Xpath (XML Path Language), equality, quantifiers, and logical operators. (2)We can develop validation functions and transformation functions in application forms efficiently, as a DRDL processor can interpret one document rule as both validation procedure and transformation procedure.
著者
富田 浩章 柴山 守 荒木 義彦
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告人文科学とコンピュータ(CH) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.1996, no.42, pp.7-12, 1996-05-17
参考文献数
5
被引用文献数
4

ワークステーション()上での古文書のビデオ静止画像における画像処理による文字のセグメンテーションとパターン字書作成の手法を提案する。古文書では続け字が多く、文字毎のパターン字書は作成することが困難である。そこで画像処理、特に2値化処理により文字の特徴、ならびに文字の分割を明確にし、文字毎のパターン字書を得る。また、2値化レベルの変動にともなうセグメンテーションの変化についても検討、考察する。We propose a method of character segmentation and pattern dictionary using image processing in a static video image of "Komonjo" on the workstation. In the "Komonjo" there are many characters connecting with others, so it is difficult to construct a pattern dictionary of every character. So using binary level control, characteristics of character and character segmentation become clear and we get the pattern dictionary of every character. We examine segment variation by a change in binary level.
著者
橋田 光代 野池 賢二 片寄 晴弘
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告音楽情報科学(MUS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2002, no.100, pp.65-70, 2002-10-25
参考文献数
4
被引用文献数
6

本稿では,演奏ルールを与えて音楽に表情を付けた場合と,人間がマニュアルで表情付けを行った場合における各パラメータの与え方の差異について述べる.比較のために,あらかじめ手入力(打ち込み)で作成した演奏事例を用意し,次にその演奏を目標としたルールを考案し,音高,発音時刻,音価のみ記述したStandard MIDI File (以下,SMF)に適用した.今回はショパンの「別れの曲」に記述されている記号情報,楽語について検討を行ったところ,その多くは一般化できるのではないだろうかという手ごたえがあった.This paper describes an analysis of music performance rendering of differences between manual rendering and rule-based rendering. We rendered two types of MIDI sequences; we first made a MIDI sequence by manual with complete expressions, and then made another one by rule-based processing for targeting the manual data. This time the information clearly including a score such as slur, dynamics, and articulations are considered. We could except some of the rules created for Chopin's Etude Op.10-3 would generalize for other pieces...
著者
鈴木 蕃 佐藤 勝春 小林 秀彦
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.16, no.4, pp.335-338, 1975-04-15

1970年2月の国際固体回路会議における米国のインテノレ及びハネウェル両社のPチャンネル1k ビットMOSメモリ発表以後,同種のICメモリをコンピュータのメインフレームメモリに導入することが全世界的になってきた.この理由としては,(1)従来のコアメモリより小型で,(2)安く,しかもコアメモリより,今後はるかに大幅な値下りの潜在力を秘めた,(3)低消費電力で,(4)信頼性の高いメモリが,(5)CPU等とほぼ同じ方法で製造でき,(6)同じ方法で保守できる等が挙げられよう.ACOS シリーズ77のメイン・メモリは,全面的にMOS メモリを採用し,上記のような長所を持っている.
著者
冨安 寛 廣田 和也
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告人文科学とコンピュータ(CH) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.1997, no.80, pp.37-42, 1997-08-29
参考文献数
9
被引用文献数
1

コンピュータの小型化・高性能化により、これまで関係が薄いと思われていた人文科学の各分野においてもコンピュータ利用の試みが始まっている。今後、これらの試みをより一般的な教育アプリケーションや博物館・美術館における展示システムに発展させるためには、領域固有のデータベース構築やヒューマンインタフェース等、多くの課題を解決していかなければならないと思われる。筆者らは、人文科学情報をコンピュータで扱う際に生じる問題を抽出し、またコンピュータ利用の可能性を探るために歴史総合図録をデジタル化し、その高度利用を図る試みとして"Digital Atlas of History"の開発を行っている。本稿では、その概要と特に今回開発したデジタル歴史地図について述べる。In last several years, many researches which apply compuers to the humanities have started because personal computers have been more compact and higher-performance. However, to put these experiments into educational applications or display-system in museums, there are many problems to be solved. We have started a development of Digital Atlas of History to grasp problems and potentials in applications for the humanities.
著者
渋沢 潮 林 貴宏 尾内 理紀夫
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.48, no.3, pp.1512-1523, 2007-03-15
参考文献数
15
被引用文献数
5

本論文では,Why 型質問に対する回答をWEB から自動で抽出するシステムの実現を目的として,(1) Why 型質問に対する回答文が出現する位置をWeb ページから特定する回答位置特定アルゴリズム,(2) 得られた回答文の回答らしさを測る回答度スコアを提案する.そして,提案手法を用いた試作システムRE:Why の実装について述べる.10 問の質問を用いて回答位置特定アルゴリズムの評価実験を行った結果,適合率31.3%,再現率50.4%で回答を正しく抽出することを示す.また,20 問の質問を用いて本システムの評価実験を行った結果,本システムは20 問中16 問の質問に対して,正解を抽出することを示す.This paper reports on a prototype system RE:Why for extracting answers of "Why" type questions from WEB. We have proposed an algorithm for finding an answer in a page and a scoring method for extracted answers, and have implemented a prototype system using these ideas. We have evaluated the effectiveness of our algorithm using 10 questions and have confirmed that the algorithm has 31.3% precision and 50.4% recall. We have conducted experiments using 20 questions and have shown that our system output the correct answer to 16 questions of 20 questions.
著者
星野 大樹 林 晋平 佐伯 元司
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
研究報告ソフトウェア工学(SE)
巻号頁・発行日
vol.2015, no.9, pp.1-8, 2015-03-05

ソースコード編集履歴の理解性や利用性を向上させるための履歴リファクタリング手法が提案されている.しかし,既存手法ではどのような編集履歴をどのようにリファクタリングすべきか明確でない.本稿ではリファクタリングが必要となる履歴の特徴を 「履歴の臭い」 として定義し,また,履歴の臭いを判別するためのメトリクスを提案する.提案したメトリクスによって各編集操作の結びつきを捉え,臭いの自動検出を可能とする.検出の精度について評価を行い,適合度 0.86 など有用な結果を得た.History refactorings that improve the understandability and usability of a history of source code have been proposed. However, the proposed technique has not define where and how to refactor a history. We define bad smells in history and metrics for detecting them. Identifying the relationship between editing operations in a history by using the proposed metrics leads to automated detection of bad smells in history. We confirmed that our detection technique is useful due to its high accuracy.
著者
谷口 徹 大川 茂樹 白井 克彦
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告音声言語情報処理(SLP) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2002, no.121, pp.87-92, 2002-12-16
参考文献数
4
被引用文献数
1

音声・音楽識別は音響コンテンツへのインデキシングやその前処理など、様々な応用が期待されており、現在多くの手法が提案されている。本研究では特に音声・音楽識別に用いられる特徴量に注目し、先行研究で有効性を示されている4種の特徴量の評価を行った。評価には性別やBGMの有無、歌声と楽器音の重畳などを考慮し設定した7種のクラスによりラベル付けをしたデータセットを用い、各特徴量の誤認識の傾向を分析した。Speech/Music discrimination has been studied for various applications such as automatic indexing of audio data. In this paper, we focus on four acoustic features examined in related studies and evaluate these features with audio data sets classified into seven audio classes.
著者
竹野 真帆 大槻 一彦 高田 明典
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2014, no.79, pp.1-6, 2014-03-06

過去,主として民俗学や社会学・哲学などの分野において,多くの研究者が神話・祝祭・遊戯・舞踊などなどの文化現象の意味を見出そうとして研究してきた.今日においては,コンピューターゲームのような新しいタイプの遊興物が,新たな文化現象を形成しつつあると言える.しかしながら,一方で,かつて隆盛を極めた当該分野の文化現象にまつわる研究状況とは異なり,学術的にコンピューターゲームを研究している研究者は多くない.そのような状況は,文化研究にとって好ましいものではない.その理由としては,この分野で用いられる分析手法によって実利的な研究を構成することが必ずしも簡単ではないことがあげられる.その状況を改善するために,マーケティング調査などにおいても利用可能な,訴求力を分析するための訴求構造分析の手法を構築し提案することを本研究の主たる目的とした.その目的に沿って,ヒットしたゲームの要素を項目化し,数量化 III 類列の分析を施すことによって,その訴求構造の抽出例を示した.There have been various studies to know meanings of cultural phenomena. Tn old days, many researchers mainly in the area of folklore, sociology and/or philosophy have studied cultural phenomena such as myth and legend, folk tales, festivals, playing, dances, and so on. Nowadays people have seen new types of cultural phenomena like computer games, but researchers in this research area are not so many as compared to old days and these situations are not desirable for academic research and studies of cultural phenomena. There exist difficulties to construct practical research, and that is the reason why many researchers have not engaged in this research area. Therefore main aim of this paper was to construct a method to analyze appealing structure of computer games that can be utilized in marketing research. To accomplish this aim we categorize factors of top seller games and used Quantamanized Theory III, and then we analyzed an appealing structure of those games.
著者
北條 真史 長尾 洋也 宮尾 武裕 首藤 一幸
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.56, no.2, pp.439-447, 2015-02-15

センサが構成する無線メッシュネットワークなどにおいてメッセージ配送やデータ収集を行うためには,ノード群でオーバレイネットワークを構築することが有望である.地理的な近接性を考慮したルーティングや範囲問合せを行うためには,ノード位置に基づいたオーバレイネットワークの構築が必要となる.ノード位置をIDとして用いる場合,ルーティングの方式には,ノード位置すなわちIDに偏りがあっても経路長を短く抑えることが求められる.我々は,この要件を満たし,かつ,構造化オーバレイの設計手法である柔軟な経路表(FRT)の特長を備える構造化オーバレイを提案する.柔軟な経路表の特長とは,経路表サイズの動的な設定や高い拡張性を指す.提案手法は,既存手法の1つであるP2Pドロネーネットワークをトポロジとして採用し,ホップ数の推定に基づいて遠隔ノードとのショートカットリンクを形成することによって経路長を短く抑える.It is a promising way to construct an overlay network with sensor nodes for wireless mesh networks to perform message delivery and data collection from the nodes. It is necessary for an overlay to reflect nodes' locations to perform geometric routing and geometric search, for example node IDs on the overlay are nodes' location. Furthermore, a route on the overlay should be small, in other words, involve small number of hops even if the distribution of node locations and IDs are biased. A structured overlay presented in this paper fulfills the requirements and provides features of Flexible Routing Tables (FRT), a method for designing routing algorithms for structured overlays. Features of FRT are the dynamic routing table size and high extensibility. The proposed overlay adopts P2P Delaunay Network as its topology, and the method keeps route length short by forming shortcut links to distant nodes based on the estimated number of hops.
著者
笠原 久嗣
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告オーディオビジュアル複合情報処理(AVM) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.1997, no.118, pp.39-46, 1997-12-05
参考文献数
2

本年9月に台北市で開催されたデジタル映像標準化フォーラムDAVICの第18回総会での審議模様と最新の動きについて報告する。台北会合ではDAVIC仕様の第4版DAVIC1.3が最終的な合意に達したことが主な成果であった。そこでは、サービス&ネットワークマネージメント仕様,分散型放送サーバインタフェース規定,コンテンツメタデータ付与規格,移動体放送規格,Java API拡張,そして対話型デジタル放送のシステム規格第1版などの内容が新たに盛り込まれた。また、今後のDAVICでの通信系サービス仕様化の方向性を一般に提案募集したCFP9に対する提案書が集まり、その内容に関し審議され検討スケジュールの議論がされた。This article reports the discussions made and directions suggested at the 18^<th> DAVIC Taipei meeting in September, 1997. DAVIC is the international standardization forum for interactive digital-video networking and broadcasting technologies. Its 4^<th> specification document (DAVIC 1.3) has reached consensus among members in Taipei. It includes service&network management specs, distributed broadcast server architecture, meta-data specs for content packaging, mobile broadcasting medium specs, new extensions in Java APIs, and the first system specifications on interactive digital broadcasting services. Also in Taipei, the responses from members and non-members on IP technologies for DAVIC(CFP9) were registered and reviewed by members carefully. The schedule to establish the work plan for this new direction of DAVIC is also addressed in this report.
著者
土橋 佑亮 片寄 晴弘
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告音楽情報科学(MUS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2006, no.90, pp.31-36, 2006-08-07
参考文献数
11
被引用文献数
4

音楽ジャンルはWeb上での楽曲検索において有力な指標となる.これまで音響信号を用いての様々な音楽ジャンル解析の研究がなされてきたが そのほとんどは様々なパートが混成する音楽を対象していた.本稿では複音からの音源分離が比較的容易なベースパートに注目したジャンル推定を取り扱う.まずスケール リズム 音色の等の特徴量の設定と有効性の考察をし それらを用いてマハラノビス距離 F値最大境界による実験を行う.更にMusic Islandを利用し ジャンルの可視化と島の変化を調べる.マハラノビス距離による音楽ジャンル解析において Metal/Punkでは73% Jazz/Bluesでは80%の認識率を得た.Music Islandにおいては 注目する特徴量に応じて島が変化することを確認した.Musical genre helps us to search for songs on the web. Most of the previous works have focused on audio signal analysis for the pieces composing of various instruments. This paper presents an approach to music genre classification focusing on base part,the fundamental frequency of which is comparatively easy to be estimated. First, the paper describes features regarding scale, rhythm, timber, and examine those validity. Next, this paper describes about twe experiments based on maharanobis distance and one song to multi-genre correspondence. Finally, we illustrated music genre visualization with Music Island based on SOM. Experimental results by using mahalanobis distance show success rates of 78% for Metal/Punk, and 80% for Jazz/Blues. And we confirmed transformation of Music Island depending on each features.
著者
長嶋 洋一
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
研究報告エンタテインメントコンピューティング(EC) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2015, no.6, pp.1-6, 2015-02-23

静岡文化芸術大学 (SUAC) のデザイン活動報告として,「音楽エンタテインメントを作る」 活動に focus して紹介する.(1) 学生作品として,アニメのアフレコを自分で簡単に録音したり他人のアフレコとコラボするシステム 「あふれこっつ」 と,暗闇空間で鋏を操作すると切り裂き音が直進飛来する 「Cut Sound Room」 の 2 作品,(2) 院生の修了作品として 3D プリンタによる造形と多種センサを盛り込んで 「新楽器」 を実現したプロジェクト,(3) 自在にアナログシンセサイザーの要素を取付け / 切離しできる電子プロック 「LittleBitsSynth」 を firmata と maxuino と mbed を活用してカスタマイズし可能性を拡大させたプロジェクト,の 3 件の事例を紹介する.This is a design activity and studio report 2014 of Shizuoka University of Art and Culture (SUAC), in focus to "making music entertainment". I will introduce 3 topics. (1) student's 2 works - "Af-Reco-Ttsu" [dubbing / collaboration system for after-recording of animation], and "Cut Sound Room" [tearing sound is flying straight by manipulating the scissors in the dark space]. (2) graduate student's "new instrument" project [with 3D printing and many sensors]. (3) arranging/remodeling/expanding the "LittleBitsSynth" system - with firmata, maxuino and mbed.
著者
冨野剛 井上 亮文 市村 哲 松下 温
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.47, no.7, pp.2091-2098, 2006-07-15
参考文献数
14
被引用文献数
3

従来のテレビ会議システムは,表示サイズや表示解像度が限られているため「誰が発言者か分かりにくい」または「発言者の表情をとらえにくい」などの問題点があった.著者らは,会議室内の参加者の中から発言者を自動的に検出し,検出した発言者を拡大表示して遠隔地に伝送することが可能なテレビ会議システムを構築することを狙いとして研究を実施している. 本論文では,このような1拠点に10人程度が参加できる1拠点多人数参加型テレビ会議システムを構成するための,マイクロフォンアレイと映像処理を用いた映像表示法について述べる.汎用PCと市販音響機器のみから構成されていることが特徴であり,特殊なハードウェアを使用することなく,通常の会議室環境において10人程度の会議参加者から発言者の方向を検出して拡大表示することが可能である. マイクロフォンアレイからの音声情報をデジタル処理して発言者の位置を特定する手法と,複数の人物を含む映像をデジタル処理して発言者の人物の上半身映像を拡大表示する手法によって実現した.また,紙をめくるノイズが発言と間違われないよう工夫を行った.Due to the limitation of display size or resolution of traditional TV conference systems, we can not see detailed expression on speaker's face shown on a TV screen, or can not even see who is speaking from the remote site. We have been developing a TV conference system where a speaker is automatically identified and his/her face is zoomed in on the TV screen, so that remote participants can better read speaker's facial expression. In this paper, a microphone array and video processing for TV conference systems are described. Our microphone array system is unique because it consists only of one consumer PC, an extra PC sound card, two general cameras, and four omni directional microphones; no other special hardware or special operating system is required. It has a capability that a speaker can be detected out of more than 10 participants in a meeting room. The system expands speaker's upper-body image based-on the speaker's position detected with the microphone array. Then we propose a method to prevent the system from mistaking paper flip-flap noise for voice from a speaker.
著者
細谷 聡
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告情報システムと社会環境(IS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2006, no.92, pp.9-16, 2006-08-25

本学キャリアデザイン学科は短期大学基準協会により「地域総合科学科」の適格認定を受けており「学生が学びたい分野を自由に選んで学ぶことができる」ことを最も大きな特色としている。このため、開講されている科目のほとんどは選択科目の扱いとなるが、開講科目の一部には履修者数に制限を設けた科目があり、この科目の登録方法は義務事務の立場から苦慮している問題であった。システム導入以前、人数制限を設けた科目の履修を希望する学生は申請用紙による履修希望届けを提出し、制限人数以上の申請があった場合は抽選を行い、漏れた学生は履修権利を消失していた。本システムでは抽選に漏れた学生が履修権利をなくなることのないように設計し、その結果24名の学生が一度抽選に漏れた科目を履修することが可能となった。The Career Design Department at Niijima Junior College has been fully accredited by the Japan Association for College Accreditation.In this department students can choose any courses they hope to create his/her own curriculum. Almost all the courses offered are elective and some of them have a student number cap,thus making the web-based registration system more complicated. Under the old system,students had to submit registration forms,but those who were not selected could not register for other courses.Buto under the new web-based registration system even when students are not selected for certain courses, they still are eligible to register for other courses.