著者
山口 博幸 小桐 康博 大矢 智之
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. DSP, ディジタル信号処理 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.102, no.41, pp.69-72, 2002-05-02
被引用文献数
2

IMT-2000のマルチメディア通信サービスの中核のひとつである,ビジュアルフォン,および,映像クリップ配信について,標準化技術を解説する.3G-324M,MP4ファイルフォーマットとして3GPPにて標準化検討されたものである.さらに,それぞれの高機能化として,マルチリンク技術,Timed Text技術をとりあげ,設計指針を示す.
著者
馮 〓 佐藤 源之
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SANE, 宇宙・航行エレクトロニクス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.103, no.301, pp.7-12, 2003-09-05

地中レーダ(GPR)による地雷検知において,粗い地表面や不均質媒質,また斜めに埋設された地雷はいずれも検出の効率を低下させる.また斜めに埋設された地雷ではその正確な位置の推定が難しい.これらの問題を解決するために重合後マイグレーションと重合前マイグレーションをステップ周波数レーダシステムであるSAR-GPRシステムによって取得したデータに適用しイメージングを試みた.粗い地表面や不均質媒質,斜めに埋設された地雷について実験室内で実験を行った.マイグレーション処理によって埋設物のイメージは明確になった.また重合前マイグレーションは斜めに埋設された地雷に対して特に有効なことが確認できた.
著者
廣瀬 明 トー ジアユン エリス 原 貴弘
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NC, ニューロコンピューティング (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.104, no.758, pp.113-118, 2005-03-21

対人プラスチック地雷の除去は人類の急務であり、レーダによる探知が期待されているが、未だ難しい課題である。本報告は、これまでに著者らのグループが提案している複素自己組織かマップによって区分化され可視化された位相感受型地中レーダ画像の中で、どの領域が地雷であるかを推定する地雷同定システムを提案し、その方式と実験結果を述べる。この地雷同定システムは教師ありシステムであり、また2つの段階の連想記憶からなる。地雷の埋設状況は千差万別であり、その変化を克服して地雷を見つけ出す必要がある。このために、はじめにその土地に埋設されている地雷(あるいは模擬地雷)を実際に埋設しなおしていくつかの典型的な埋設状況を作り、これを計測することにより埋設状況を学習させる。そして第1ステージ連想記憶で埋設状況の類似のものを見つけ出し、第2ステージ連想記憶で地雷クラスを同定する。実験の結果、プラスチック地雷の同定性能がきわめて高いことが確認される。またこの方法では教師埋設例データの作成を現地で行うことができるため、探査の現場に合った適応的な探索を実現することができる。その意味でも高い実用性を有する。
著者
西本 昌彦 田中 貴章 木村 優祐 ジャンディエリ ヴァクタン
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MW, マイクロ波 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.154, pp.117-122, 2008-07-17

地中レーダを用いた地雷探知器はプラスチック製地雷でも探知可能である反面,地表面反射波や地中の小石や砲弾片からのクラッタの影響を受けるため,地雷と地雷以外の物体の識別が難しい.このため,地雷探査用地中レーダには,地雷と地雷以外の物体を高い精度で識別するための識別能力が要求される.この問題のアプローチとして,レーダ応答波形から識別すべき地雷の特徴を直接抽出し,パターン識別の手法を用いたターゲットの識別を行う方法がある.本報告では,地雷中の空洞部からの応答に着目した特徴ベクトルを提案し,モンテカルロシミュレーションを行うことにより,その有効性について検討している.
著者
西本 昌彦 北島 光 仁科 有貴 緒方 公一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. OPE, 光エレクトロニクス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.107, no.173, pp.59-63, 2007-07-26

地中レーダを用いた地雷探知器はプラスチック製地雷でも探知可能である反面,地表面反射波や地中の小石や砲弾片からのクラッタの影響を受けるため,地雷と地雷以外の物体の識別が非常に難しい.このため,地雷探査用地中レーダには,地雷と地雷以外の物体を高い精度で識別するための識別能力が要求される.この問題に対して,筆者らはレーダ応答波形から識別すべき地雷の特徴を直接抽出し,パターン識別の手法を用いたターゲットの識別を行っている.本報告では,識別のための3次元特徴ベクトルを提案し,パターン識別の有力な手法であるサポートベクターマシン(SVM)を識別器として適用している.粗い地表面下の浅い位置に埋設された地雷,及びそれと似た物体の応答をFDTD法によって求め,モンテカルロシミュレーションを行うことにより,この特徴およびサポートベクターマシンの有効性について検討する.
著者
辻合 秀一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会ソサイエティ大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.1997, 1997-08-13

本研究では, タッチタイピングができるようなトレーニングシステムを構築するための評価部分の一考察である。タッチタイプは、タイピング練習用テキストを見て何度も打ちながら学んでいく。また、タイピングの練習ソフトを用いて、楽しくタッチタイプを学ぶ方法もある。学習の向上評価は、タイピング・スピードとミスの数である。その他の方法として、タイピング中の手の動きを画像入力し分析する方法がある。 本研究は、マルチメディア環境のある演習室などでタッチタイピングを効率よく教育する方法を検討する。
著者
永縄 浩 宮内 邦宏 大杉 啓治
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SSS, 安全性 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.99, no.517, pp.37-42, 1999-12-17

交通事故統計によれば、近年交通事故による死者は1万人を下回っているものの、事故件数・負傷者は年々増加しており依然深刻な社会問題である。これに対し、エレクトロニクス技術を用いて車の知能化を図り安全性を高める取組みがなされている。現在までに車間距離警報装置やACCシステムが車に搭-載されている。この車間警報装置・ACCシステムを実現するためには、先行車を正確に検知するセンサか必要不可欠である。本論文では、車間距離警報・ACCシステムを成立させるために必要十分な性能を備えた2次元スキャン型レーザレーダを開発したのでその内容を紹介する。
著者
イスマイル オマル 衛藤 将史 門林 雄基 山口 英
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IA, インターネットアーキテクチャ (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.104, no.554, pp.7-13, 2005-01-12

Cross-Site Scripting (XSS) is caused by the failure of Web applications to properly validate user input before returning it to the client's Web browser. Although some approaches exist for defending against XSS attacks, XSS vulnerabilities continue to appear in Web applications. These weaknesses, which often resulted from poorly developed Web applications and data processing systems, allow attackers to embed maliciuos HTML-based contents, such as Java Scripts, within HTTP requests or response messages. Through embedding HTML code and scripting elements, it is possible to steal session ID information, thus resulting in the leakage of private information. The classic XSS attack involves social engineering to trick the victims to click on a link with embedded scripts created by attackers. The victims do not necessarily have to click on a link. XSS code can also be made to load automatically in an HTML e-mail with certain manipulations of the IMG or IFRAME HTML tags, etc., We call this the "one-way XSS attack". We propose a system that not only detects and collects XSS attack-related information but also identifies the potential XSS attack codes. This system detects and, more importantly identifies new types of XSS attacks by manipulating HTTP server response. The system also shares collected vulnerability information via a central repository.
著者
イスマイル オマル 衛藤 将史 門林 雄基 山口 英
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MoMuC, モバイルマルチメディア通信 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.104, no.553, pp.7-13, 2005-01-12

Cross-Site Scripting (XSS) is caused by the failure of Web applications to properly validate user input before returning it to the client's Web browser. Although some approaches exist for defending against XSS attacks, XSS vulnerabilities continue to appear in Web applications. These weaknesses, which often resulted from poorly developed Web applications and data processing systems, allow attackers to embed maliciuos HTML-based contents, such as JavaScripts, within HTTP requests or response messages. Through embedding HTML code and scripting elements, it is possible to steal session ID information, thus resulting in the leakage of private information. The classic XSS attack involves social engineering to trick the victims to click on a link with embedded scripts created by attackers. The victims do not necessarily have to click on a link. XSS code can also be made to load automatically in an HTML e-mail with certain manipulations of the IMG or IFRAME HTML tags, etc, . We call this the "one-way XSS attack". We propose a system that not only detects and collects XSS attack-related information but also identifies the potential XSS attack codes. This system detects and, more importantly identifies new types of XSS attacks by manipulating HTTP server response. The system also shares collected vulnerability information via a central repository.
著者
木下 智義 坂井 修一 田中 英彦
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-II, 情報・システム, II-パターン処理 (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.83, no.4, pp.1073-1081, 2000-04-25
被引用文献数
19

音響信号により外界の事象を理解する聴覚的情景分析に関して, 従来多くの研究がなされてきた.特に対象を音楽に絞った場合, 自動採譜等の実現を目指し, いくつかの研究例がある.その一つとして, 筆者らはこれまでに音楽音響信号を対象とした聴覚的情景分析の処理モデルOPTIMAを提案し, その実験システムを構築した.しかしながら, その認識精度は実用上十分とはいえず, その改善が課題となっている.本論文では, 従来の処理の問題点である周波数成分の重なりに対する脆弱性を改善するための新たな処理を提案する.本手法では, 周波数成分が重なったときの特徴に合わせて特徴量を分類し, それに応じて重なりのある周波数成分の特徴量を適応的に変化させ, 音源同定処理を行う.また, 各特徴量の音源同定の際の手掛りとしての重要度を計算し, 同定処理に導入した.評価実験の結果, 処理精度の向上が認識され, 提案する処理の有効性が明らかになった.
著者
鈴木 尚文 西谷 隆 土橋 寿昇 永井 靖浩
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. KBSE, 知能ソフトウェア工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.100, no.541, pp.33-38, 2001-01-05

複数枚の非接触ICカードを利用し、ネットワークを介して、特定の会員を対象に予約サービスを提供する会員サービスシステムについて述べる。本システムでは、カードを所有する会員が、パーソナルコンピュータのWEB画面上から各種予約や支払い等を行う事が出来る。また、一台のリーダライタで複数枚のカードを同時に検出できる非接触ICカードの特徴を活かした、複数会員による同時予約や、決済用カードとの組み合わせによる新しいサービスについても検討した。
著者
大野 健彦
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. HIP, ヒューマン情報処理 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.100, no.138, pp.31-36, 2000-06-15
被引用文献数
6

本論文では人がWWWを利用して目的の情報を探すプロセスを明らかにするため, ユーザーの視線を測定して注目している領域の種類を調べた結果について報告する.実験はあらかじめWWWプラウザの画面をキャプチャして得られた画像を被験者に提示し, 被験者に目的の情報を選択させる形式でおこなわれた.実験の結果, 被験者は一般に各領域に対して極めて短い時間しか注目していないということがわかった.また, 被験者が特定領域に長く注目している回数は, 問題によって大きく異なるという結果が得られた.これらの結果はWWW画面のデザインによってユーザーが目標を探し出すプロセスが大きく異なることを示しており, ユーザーの視線を測定することでWWWの画面デザインを評価できる可能性があることを示している.
著者
河岸 洋暁 小磯 健吾 田中 克己
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. DE, データ工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.99, no.201, pp.121-126, 1999-07-21

本稿では, 地理情報の検索やブラウジングを目的とした空間グルー操作について述べる。空間グルー操作とはビデオデータベースの検索手法として提案された区間グルー操作を2次元に拡張した概念で, 空間中に点在する空間オブジェクトの領域を, 外周最小となる矩形で表わしたMBR(Minimum Bounding Rectangle)の集合から, その集合の要素全てを含むMBRをさらに求める演算である。ここで定義されるグルー演算は, 属性情報を与えることによって, その問い合わせの答えとして適するオブジェクトを含む領域を, 動的また領域可変に決定するものである, このとき, グルー演算の解集合の中には, その問い合わせに対して不適切な空領域が含まれる可能性があるが, そのような不適切な空間を解集合から除去するために, フィルタの概念を満たす関数演算を空間グルー操作に導入する。本稿ではまた, 多様なフィルタリング関数について, それの満たすべき必要十分条件を証明について述べる。
著者
野村 正英 高橋 剛夫
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. EID, 電子ディスプレイ (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.99, no.162, pp.75-80, 1999-07-02

厚生省が科学特別研究として行った「ポケモン事件」の際発生した光感受性発作についての調査研究報告は、ビデオ映像の視聴によって内容依存型VDT障害が広く生じ得ることを示している。我々は、光感受性者を対象に脳波測定の臨床検査を行い、ビデオ映像に含まれるフリッカーによって引き起こされる光感受性健康障害が、野村によって提案された適応型時間フィルターによって防止できることを見い出した。
著者
石田 則明
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. B, 通信 (ISSN:13444697)
巻号頁・発行日
vol.85, no.10, pp.1719-1727, 2002-10-01
被引用文献数
5

本論文は,チャネル間隔の狭小化を目的として,方形スペクトルを基本とした新しい波形伝送系を提案する.送信波形として,方形スペクトルを最も良く近似するk乗n段バタワース(以下,BWと略記)とし,受信フィルタとしては通常のm段BW形を用いその3dB帯域幅を選定することにより,受信波形の最適化を図った.C/N及びチャネル間干渉の点からk=2が最も望ましいことを明らかにした.この2乗BWスペクトルについて,アイ開口率,チャネル間干渉等を計算し,2乗BWを用いれば現行のPDCのチャネル間隔を約半分に縮小できる可能性を示した.

1 0 0 0 ECOC2007報告

著者
忠隈 昌輝 高橋 正典 今村 勝徳 杉崎 隆一 八木 健 森本 政仁
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. OFT, 光ファイバ応用技術 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.107, no.451, pp.1-4, 2008-01-17

2007年9月16日〜20日にドイツ・ベルリンにて開催されたECOC2007の概要を報告する。約450件の報告の中から光ファイバ技術関連のトピックスを概説する
著者
長谷川 康樹 上田 賀一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. KBSE, 知能ソフトウェア工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.104, no.725, pp.25-30, 2005-03-08
被引用文献数
1

オブジェクト指向開発において一般的な問題の解決策をまとめたデザインパターンが広く用いられている.デザインパターンを用いることにより, 再利用性の高いソフトウェア開発が可能になる.しかし, 設計の中でどのパターンを用いるか判断することは, 経験がない人にとっては難しいことである.本研究では, OCDJ要求記述から適用できそうなパターンを判断/提示するデザインパターン適用支援ツールを開発した.要求となるOCDJとは, 日本語ベースのオブジェクト指向記述言語であり, オブジェクト固有の情報の特定やオブジェクト間の関連情報なども記述することができる.そのため, デザインパターン判断の基礎となる適用ルールを定義するに当り, 日本語解析だけでなく, オブジェクト指向特有の情報も考慮することにした.本ツールでは, 結果がUML形式で与えられるため, ソフトウェア開発初心者でも, パターンの構造を一目で認識でき, デザインパターン利用促進のための教育につながると考える.