著者
嶋田 義皓
出版者
公益社団法人 応用物理学会
雑誌
応用物理 (ISSN:03698009)
巻号頁・発行日
vol.92, no.8, pp.471-474, 2023-08-01 (Released:2023-08-01)
参考文献数
4
著者
清水 克哉
出版者
公益社団法人 応用物理学会
雑誌
応用物理 (ISSN:03698009)
巻号頁・発行日
vol.92, no.12, pp.706-708, 2023-12-01 (Released:2023-12-01)
参考文献数
15
著者
伊藤 俊樹
出版者
公益社団法人 応用物理学会
雑誌
応用物理 (ISSN:03698009)
巻号頁・発行日
vol.88, no.1, pp.31-35, 2019-01-10 (Released:2019-09-20)
参考文献数
7

ナノインプリントリソグラフィ(NIL)は,ナノスケールの微細加工技術として有効な技術であることが示されてきた.本稿では,NANDフラッシュメモリやDRAMなどの先端デバイスへの適用に向け開発している新しいインプリント装置の紹介,技術開発の進捗状況,ほかの先端半導体デバイス量産装置候補よりも魅力的な生産コストで,かつ将来の要求仕様に適したインプリント技術の展望について報告する.
著者
武田 俊太郎
出版者
公益社団法人 応用物理学会
雑誌
応用物理 (ISSN:03698009)
巻号頁・発行日
vol.92, no.4, pp.214-219, 2023-04-01 (Released:2023-04-01)
参考文献数
25

現在,世界各国で多彩な方式で量子コンピュータ開発が進められる中,異色のアプローチでひときわ存在感を放っているのが光量子コンピュータである.光量子コンピュータの近年の進展は目覚ましく,特定の計算でスーパーコンピュータに勝つ「量子超越性」が達成されたのみならず,大規模な量子コンピュータへ拡張可能な道筋も見いだされつつある.この躍進の背景には,光量子コンピュータの伝統的な方法論から脱却した新しいアプローチへの転換がある.本稿では,光量子コンピュータの近年の進展の背景を解説するとともに,その新しいアプローチに基づく我々独自のループ型光量子コンピュータの開発や応用について紹介する.
著者
大橋 力
出版者
公益社団法人 応用物理学会
雑誌
応用物理 (ISSN:03698009)
巻号頁・発行日
vol.59, no.4, pp.466-472, 1990-04-10 (Released:2009-02-05)
参考文献数
25

「筑波病」は筑波研究学園都市における自殺症候群である.現代精神医学では,自殺はうつ病・分裂病に深くかかわるとされ,これらの精神病は脳内神経伝達物質の代謝活性異常を反映する病気であることが解明されている.実験動物へのある種の化学物質の投与でうつ病・分裂病症状が導かれ,同じく,ある種の情報の入力・遮断によってもほぼ同質の症状が発現される.これは,脳が物質的環境入力と同様に情報的環境入力の影響を受けることを示す.このことからみても,これまでの環境を物質・エネルギーという尺度でとらえる態度から,それらに情報を加えた総合的な視座で環境をとらえる態度に早急に切り換えねばならない.この観点から,著者らは情報環境学の体系化を進めている.
著者
三上 直彦
出版者
公益社団法人 応用物理学会
雑誌
応用物理 (ISSN:03698009)
巻号頁・発行日
vol.49, no.8, pp.802-812, 1980-08-10 (Released:2009-02-09)
参考文献数
35
被引用文献数
1

A supersonic free expansion of polyatomic molecules seeded in an inert carrier gas has been regarded as an excellent technique to produce the isolated and ultracold molecules which satisfy the requirements of an ideal spectroscopic sample. The cooling effects in the supersonic molecular beam are briefly summarized. An experiment on aniline with a simple pulsed supersonic nozzle combined with a pulsed tunable UV light source is described as an example of the fluorescence excitation spectroscopy. Recent progress on the optical spectroscopy of polyatomic molecules by use of the seeded supersonic free jets is reviewed from the photochemical and the photohysical point of view. The molecular structures and the dynamical behaviors in the excited states of the stable molecules and the van der Waals complexes are discussed.
著者
東 照正 竹内 徹也
出版者
公益社団法人 応用物理学会
雑誌
応用物理 (ISSN:03698009)
巻号頁・発行日
vol.67, no.10, pp.1142-1145, 1998-10-10 (Released:2009-02-05)
参考文献数
13

正常な赤血球の静磁場(最高8T:テスラ)での配向を顕微鏡観察と光学的測定でとらえた.“生の赤血球”はその円盤面を磁場に平行に配向する.これはおもに細胞膜の脂質二重層や膜貫通タンパク質の反磁性磁気異方性によるものであり,細胞内のヘモグロビンは関与しない.一方,タンパク質分子間の架橋剤であるグルタルアルデヒドの作用で“硬化した赤血球”は円盤面を磁場に垂直に配向する.これは細胞膜にわずかに結合しているメトヘモグロビンの強い常磁性磁気異方性のためと考えられる.赤血球の動きは磁場に印加後5秒以内で平衡に達するが, 1Tの磁場強度で影響を受け始め, 4Tでほぼ完全に配向する.
著者
霜田 光一
出版者
公益社団法人 応用物理学会
雑誌
応用物理 (ISSN:03698009)
巻号頁・発行日
vol.69, no.8, pp.929-933, 2000-08-10 (Released:2009-02-05)
参考文献数
8

電波分光学とエレクトロニクスの組み合わせから, 1954年にメーザーが生まれ, 1960年にはレーザーが現れた.それによって非線形光学をはじめとして,量子エレクトロニクスと光エレクトロニクスが急速に発展した.その結果,光通信などの光技術の躍進と,レーザー分光やレーザー冷却などから基礎物理学や分子生物学の革新がもたらされた.これから21世紀に向かって,高度情報化社会における光・量子エレクトロニクスの意義と,それがもたらす科学技術の新しい流れについて考察する.
著者
野上 毅
出版者
公益社団法人 応用物理学会
雑誌
応用物理 (ISSN:03698009)
巻号頁・発行日
vol.92, no.6, pp.340-346, 2023-06-01 (Released:2023-06-01)
参考文献数
53

銅配線(以下,Cu配線)は,二十数年間のトランジスタの微細化に対応して,いくつものブレークスルー技術の導入によって,延命使用されてきた.2nmノードにおいても,Cuダマシン配線を更に延命使用するための革新的技術の研究開発が進められている.これと並行して,Cu配線技術延命使用の限界が近いことを見越して,Cuに替わるルテニウムなどの代替配線金属材料の検討も進められている.本稿では,Cu配線が遂げてきた二十数年にわたる主だった進化を概説し,そのうえで,来る2nmノードに延命使用するために導入が検討されている代表的な新規技術を紹介する.最後に,Cu配線の限界の後に期待されている代替金属配線技術研究開発について概説する.
著者
中村 泰信
出版者
公益社団法人 応用物理学会
雑誌
応用物理 (ISSN:03698009)
巻号頁・発行日
vol.90, no.4, pp.209-220, 2021-04-05 (Released:2021-04-05)
参考文献数
158
被引用文献数
1

昨今,量子技術への関心が高まり,ニュースでもしばしば量子コンピュータや量子インターネットなどの話題が取り上げられる.中でも超伝導回路を用いた量子コンピュータの研究開発は,米国Google社やIBM社といった大企業が先頭を切って取り組んでいることもあり,大きな注目を集めている.その背景には,超伝導量子コンピュータの核となる要素回路であり,その誕生から20年を経てもなお進化し続けている超伝導量子ビット研究の進展がある.本稿では,超伝導量子ビット研究の最近の進展を紹介し,今後の課題について議論する.長い歴史をもつ電気回路工学やマイクロ波工学の研究分野も,「量子」という新しい視点で捉え直すと,また違った世界が開けてくる.
著者
渡部 俊太郎 足立 俊輔
出版者
公益社団法人 応用物理学会
雑誌
応用物理 (ISSN:03698009)
巻号頁・発行日
vol.76, no.2, pp.115-124, 2007-02-10 (Released:2019-09-27)
参考文献数
79
被引用文献数
5

超短パルス発生技術の進展について,発振器も含めた比較的小出力の領域の短パルス化,TW級高出力レーザーにおける短パルス化および高調波を用いたアト秒パルスの発生について報告する.可視域ではチャープ鏡や適応型位相制御などの技術革新によりモノサイクルに近づきつつある.高出力増幅器では主にチタンサファイアレーザーが用いられてきたが,より広い帯域が得られるパラメトリック増幅に変わりつつある.高次高調波ではアト秒パルスの発生と計測が達成され,100アト秒(attosecond,10-18秒,以降asを使用)を切るパルスが目標となっている.
著者
菅原 良孝
出版者
公益社団法人 応用物理学会
雑誌
応用物理 (ISSN:03698009)
巻号頁・発行日
vol.70, no.5, pp.530-535, 2001-05-10 (Released:2009-02-05)
参考文献数
12

SicパワーデバイスにはSiの物性限界を打破した飛躍的な高性能が期待でき,電力変換装置に適用した場合について試算すると,電力損失と体積の大幅な低減が図れる.この結果,装置の大幅な省エネ化や省資源化が期待できる.開発レベルでは,すでにダイオードやFETでは,おのおの19kVや6kVの高耐圧が達成されるとともに, Siの性能限界もはるかにりょうができており,実用化の機運も高まりつつある.実用化にあたっての主要な課題は,コストに直接影響する歩留まりの向上と高温高信頼稼働の実現である.特に,前者に関してはSicウエ八一とエピタキシャル層の結晶品質の問題が深刻であり,実用レベルの電流容量を実現するうえで大きな障害になっている.