著者
日下 文男
出版者
大阪府立大学
雑誌
大阪府立大學經濟研究 (ISSN:04516184)
巻号頁・発行日
vol.51, no.2, pp.67-104, 2005-09-30
著者
辰巳砂 昌弘 忠永 清治 林 晃敏
出版者
大阪府立大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2009

Li_2S-P_2S_5 系をベースとするガラスの作製方法、結晶化条件、組成を詳細に調べることによって、室温で 5×10^<-3>S cm^<-1>以上の高い導電率を示す硫化物ガラスセラミックスを作製した。またこれまでほとんど検討されていない硫化物電解質の大気安定性の評価方法を確立した。Li_2S 含量 75mol%組成の電解質が比較的大気安定性の高いことを見出し、さらに金属酸化物との複合化によって、大気安定性を向上させることができた。得られた電解質を用いた全固体リチウム電池が、サイクル性に優れた二次電池として作動することがわかった。
著者
黄瀬 浩一 岩村 雅一 岩田 基 内海 ゆづ子
出版者
大阪府立大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2010

実世界指向Web とは,我々の周囲にある物体が情報の出入り口になるWeb である.物体にカメラをかざすと関連情報を瞬時に取り出せる.また,物体の撮影を通してユーザ自らが情報を関連付けることもできる.扱う物体は,文字,文書から3次元物体,顔など様々である.本研究では,このような新しいWeb を実現する上で必須となる物体認識技術の大規模化(文書の場合,1 億ページの識別),高速化(文書の場合,27ms/query),高精度化(文書の場合,認識率99%),およびその理論的基盤の構築,さらには,実世界指向Web のプロトタイプの作成を行った.
著者
斎藤 憲 ネイサン シドリ
出版者
大阪府立大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2009

数学文献の写本に現れる図版を容易かつ正確に再現するソフトウェアDRaFTの開発をおこなった.これによって次の著作の主要写本における図版を再現し,公開した:エウクレイデス『原論』6, 11, 12, 13巻(12巻について他の伝承と大きく異なり,未刊行であったボローニャ写本の図版を含む),メネラオス『球面論』アラビア語訳のAl-Harawi版.これらの図版とソフトウェアはhttp://www.greekmath.orgに掲載されている.また,異なる写本の図版に異同がある場合の校訂の原則について,提案をおこなった.
著者
有馬 正和
出版者
大阪府立大学
雑誌
奨励研究(A)
巻号頁・発行日
1997

本研究の最終目標は,フェリー・客船などの動環境における車いすのユーザビリティ(使用性能)を正確に予測・評価することによって,車いす使用者が安心して船旅を楽しむことができるようにすることである。本年度は,動環境における「車いす一人体」系のモデリングを行うために,大阪府立大学工学部海洋システム工学科の「乗り心地シュミレータ」を用いて低周波動揺暴露時の人体の運動を計測した。外力としての動揺を把握するために,加速度計および角速度計を組み込んだ「船体動揺計測装置」を用いてキャビン床面の6自由度運動を計測した。一方,人体の応答運動を調べるために,座席上に置いた重心動揺計を用いて被験者の重心の移動を計測し,さらに,キャビンに固定したビデオカメラを用いて被験者の脊椎の曲がり具合等を計測・録画した。これは,動環境における車いすの挙動には人体をも含めた重心位置の変化が大きく影響すると判断したことによる。個人差の影響を調べるために,複数の被験者に依頼して,動揺暴露実験を実施した。また,人体モデルとの比較のため,昨年度に製作した「車いす用テストダミー(ISO7176-11準拠)」を用いた実験も実施した。ビデオに録画された被験者の脊椎の曲がり具合等から人体の重心位置を予測するためのモデルの構築を試み,重心動揺計による結果とほぼ一致することがわかった。本研究では,「車いす一人体」系のモデリングに必要となる資料を得ることができた。今後は,「動揺刺激⇒車いす⇔人体」の系全体を考慮したモデルの構築が望まれる。
著者
黄瀬 浩一 岩村 雅一 大町 真一郎 内田 誠一
出版者
大阪府立大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2011

人間が外界とやりとりをする重要な情報の多くは,読む・書くという行為による.本研究では,このうち書く行為に焦点をあて,そのすべてをライティング・ライフ・ログとして記録することに挑戦する.記録は単なる画像データとしてではなく,どの文書のどの位置に何を書いているのかを認識する処理による.これにより,書く行為を元にした様々な処理,例えば,学習支援やユーザの興味推定が可能となる.この挑戦を可能とするため,本研究では,ペンに取り付けたカメラから得た時系列画像を用いて筆跡を復元する処理,それを文書の正しい位置に配置する処理の2つを考案,改善した.その結果,高い精度で筆跡が復元可能であることがわかった.
著者
宮脇 幸生 石原 美奈子 佐川 徹 田川 玄 藤本 武 眞城 百華 増田 研 松田 凡 松村 圭一郎
出版者
大阪府立大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2008

本研究によって明らかになったことは、エチオピアでは(1)開発の主体が政府から、政府だけでなく、国内外の企業家、国際機関およびそれと連携したNGOと、複数化しているということ、(2)一部でNGOと政府の間に密接な政治的関係が観察されたこと、(3)開発プロジェクトが実践された地域では、一部の地域住民の開発への参画と包摂、地域や世代による地域集団の分裂と対立、そして民族集団間の紛争に至るまで、それぞれの地域の社会的条件に応じて多様な形で地域社会の再編が進行しているということである。
著者
山口 裕文 佐合 隆一 伊藤 一幸 榎本 敬 種坂 英次 秋本 正博 副島 顕子 大野 朋子
出版者
大阪府立大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2007

耕地雑草あるいは侵入植物として生物多様性に影響を及ぼす恐れのあるヒエ属植物(イネ科)について、ユーラシア、北南米、アフリカ、オセアニア地域において海外踏査を行い生態的特性と形態的多様性の実態を調査し、植物標本館における調査と併せて、地域ごとに多様性の実態をまとめた。一年生種は原生地および侵入地とも稲作や畑地の雑草として、国際移動した多年生種は侵入種として水辺や湿地の生物多様性に影響すると推定される。
著者
若林 緑 MCKENZIE COLIN ROSS 菅 万理 坂田 圭 玉田 桂子 吉田 恵子 梶谷 真也 暮石 渉 関田 静香
出版者
大阪府立大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2007

本研究では、われわれは家計行動や家計の労働供給行動に関して家計全体ではなく家計のそれぞれの行動を考慮に入れて分析を行った(たとえば親子同居や家族の金銭的、被金銭的援助について分析を行った。われわれは理論モデルを構築しそれに関して日本のマイクロデータを用いて議論した。われわれは家計のメンバーそれぞれの行動について分析することがunitary modelよりも重要であることを発見した。
著者
鎌田 佳奈美 楢木野 裕美 石原 あや 吉川 彰二 通山 由美子 森 瞳子 鈴木 敦子
出版者
大阪府立大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2008

本研究は、看護職が潜在的な虐待のリスクをもつ家族をアセスメントするためのツールを開発することを目的とした。小児病棟および救急病棟、小児外来、救急外来、保健センターに勤務する看護職12名の面接調査を行ない、虐待が起こるかもしれないと感じた子どもや家族の言動を抽出した。これらの項目の重視度について、子どもと家族にかかわりをもつ看護職を対象に質問紙調査を実施した。全国500床以上の病院および小児専門病院で、調査の協力に承諾の得られた72病院に勤務している看護職729人に質問紙を送付し郵送にて回収し、326人(回収率44.7%)より回答を得た。子どもと家族の観察項目で看護師が重要視する割合の高い内容をもとに、潜在的な虐待リスクをもつ家族をアセスメントするツールの試案を作成した。
著者
藤本 典幸 筒井 茂義
出版者
大阪府立大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011

様々な選択肢の中から最もよいものを見つける問題を組み合わせ最適化問題と言う.組み合わせ最適化問題を解くための有望な手法のひとつに生物の進化から着想を得た進化計算がある.本研究では,進化計算により様々な組み合わせ最適化問題をパソコンに標準搭載されているGPUという電子部品を用いて高速に解く手法について研究を行った.その結果,2次割当問題,巡回セールスマン問題などの問題に対してCPUの1コアに比べて最大101倍の高速化を実現した.
著者
佐保 美奈子(井端美奈子) 古山 美穂 工藤 里香 島田 憲次
出版者
大阪府立大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2010-04-01

性分化疾患や総排泄腔遺残症などにより、膣形成術予定の思春期以後の女性と家族が、恋愛・結婚へと夢をつなぐためのセクシュアリティ支援について、検討した。毎月のストーマ・セクシュアリティ外来において性に関するカウンセリングをし、カンファレンスに参加し、意見を述べた。国内学会での情報収集・情報発信を活発に行ない、韓国の大学病院にて性別適合手術を見学した。障がい者用衣服についての講演会・排泄障がい者の女子会を開催した。研究成果物として、『こころとからだBook』『おつきあいのマナーかるた』『膣拡張用樹脂製ダイレーター』『女性オストメイト用おしゃれ下着』各種パンフレット・小冊子などがある。
著者
京 俊輔
出版者
大阪府立大学
雑誌
社會問題研究 (ISSN:09124640)
巻号頁・発行日
vol.55, no.2, pp.103-121, 2006-03

土井洋一教授退職記念号(The Commemoration Number for The Retirement of Professor Youichi Doi)
著者
土橋 一仁
出版者
大阪府立大学
雑誌
奨励研究(A)
巻号頁・発行日
1993

1.本研究の目的星は高密度ガスが重力収縮することによって造られる。一方、形成されつつある星では、分子流と呼ばれる質量放出現象がしばしば観測される。本研究の目的は、分子流の年齢と、高密度ガスの質量・乱流運動の大きさとの間の関係を観測的に見い出し、両者(分子流と高密度ガス)の間の相互作用についての知見を深めることである。2.観測と結果本研究の対象となる分子流のサンプルは、望遠鏡の角分解能の制約により、太陽系近傍(<1kpc)のものである必要がある。また、均一なデータを取得するために、等しい距離にあるサンプルを見つけなくてはならない。そこで本研究は、散開星団IC5146に付随する暗黒星雲(0.9kpc)において、分子流を伴う若い星(分子流天体)を捜索することから始まった。この捜索により、同分子雲中で新発見4個を含む5個の分子流天体を検出した。さらに、これらの分子流天体に付随していると考えられる高密度ガスを検出するために、一酸化炭素の同位体(C^<18>O)の輝線スペクトル(回転遷移J=1_-0)を用いた観測を行なった。その結果、これらの分子流天体全てに10^3cm^<-3>以上の高密度分子ガスが付随していることが明らかになった。以上一連の観測は、本研究を推進するのに不可欠な分子流天体のサンプルを得るという予備的かつ基礎的な性格を帯びており、その成果は平成5年度、米国の専門誌に発表済みである(Dobashi et al.1993)。これらの基礎観測に基づいて、本研究の目的を達成するための本観測を、野辺山宇宙電波観測所の45m電波望遠鏡を用いて行なった。同望遠鏡の高角分解能を活かして、5つの分子流と、それらに付随する高密度ガスの空間分布を〜0.1pcスケールで描き出した。現在、分子流の年齢と高密度ガスの質量・乱流運動の大きさを算出するためのデータ解析をしており、その結果は平成6年度に公表する予定である。
著者
中谷 奈津子 森田 美佐
出版者
大阪府立大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2010

本研究でいう「育児をめぐる迷惑意識」とは、社会全体が抱きがちな育児に対する迷惑意識のことをいう。「育児をめぐる迷惑意識」の実態と形成要因、またその意識が育児を担う人々に与える影響について明らかにし、育児不安や出生意欲との関連も検討した。自分の子育てについて、配偶者や祖父母、迷惑をかけたと回答するものは多く、職場や公共の場での迷惑も指摘された。育児をめぐる迷惑意識は、育児不安や出生意欲と関連しており、育児をめぐる迷惑意識を規定する要因として母親規範意識や世間の目が考えられた。
著者
萩原 弘子
出版者
大阪府立大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2009

戦後の移民政策の結果、多民族国家となったイギリスで、既存の美術機構から周縁化されてきたブラック・アーティストに注目し、1980~90年代の「ブラック・アート運動」と呼ばれる動きとその後の推移を分析・考察することで、表象文化と視線をめぐるポリティクスを研究した。それにより、視覚表象文化が規範や社会関係(移民、人種等)の構築・解体の行なわれる現場であること、現代世界における移動の行為が表象文化形成にとって重要な意味をもつことを示した。
著者
橋本 朋広
出版者
大阪府立大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2006

祭りの調査研究によって臨床心理学的象徴研究を進展させたと考えられる。具体的には,各季節の祭りにおける代表的象徴を明らかにし,各象徴を使用した代表的祭りを調査した。そして,祭りにおける人間と象徴の相互作用を考察し,祭りにおける象徴的時空間の構成過程,通過儀礼におけるリアリティ変容の心理学的構造,春の火祭における火のイメージの心理学的構造,象徴的体験を分析する枠組みとしての象徴的現実の構造解析などを行った。