- 著者
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児玉 臨麟
岡本 明
福島 正義
興地 隆史
- 出版者
- 新潟大学
- 雑誌
- 基盤研究(C)
- 巻号頁・発行日
- 2007
本研究は,エナメル亀裂の発生頻度や臨床症状にっいて調査を行った.その結果として:1.亀裂検出率は年齢増加と共に上昇傾向を示し50代以後では100%の被験歯に亀裂が認めた.2.10~30代の被験者では,修復歯は非修復歯と比較して亀裂検出率が高い傾向を示した.3.加齢に伴って亀裂の着色により肉眼で容易に確認可能できる亀裂の割合が増加した.4.冷刺激による誘発痛は,20-60代の被験者において亀裂歯の13-16.7%に認められた.5.噛み合わせ指導、う蝕予防、口腔衛生指導、低稠度樹脂性材料による亀裂の封鎖などは、亀裂の予防対策あるいは早期治療方法として有効である。