著者
谷 喬夫
出版者
新潟大学
雑誌
法政理論 (ISSN:02861577)
巻号頁・発行日
vol.44, no.2, pp.26-80, 2012-03-30
著者
浦崎 貞子
出版者
新潟大学
雑誌
現代社会文化研究 (ISSN:13458485)
巻号頁・発行日
vol.34, pp.107-122, 2005-12

After the official announcement of Niigata Minamata disease, Niigata Prefecture established a task force immediately, and gave women instructions on "pregnancy regulations" and "prohibition of breast-feeding." As a result of these instructions, only one case of fetal Minamata disease was reported in Niigata. The judicial trial concerning the Niigata Minamata disease has been reconciled politically and it appears that this problem has been settled. However, when we take a closer look at the problem from the point of view of gender, it is obvious that "Reproductive Health and Rights" was not taken into consideration. Consequently there are many issues which remain unresolved. Therefore, we examined the process by which these "regulations" were established from the viewpoint of "gender" and "Reproductive Health and Rights" in relation to current environmental issues.
著者
安保 徹
出版者
新潟大学
雑誌
新潟医学会雑誌 (ISSN:00290440)
巻号頁・発行日
vol.117, no.3, pp.114-119, 2003-03

We could not properly understand the mechanisms underlying gastroentestinal failure without introduction of the concept of "Regulation of leukocytes by the autonomic nervous system". leukocyles consiste of granulocytes and lymphocytes and they are regulated by the sympathetic nervous system and the parasympathetic nervous system, respectively. Therefore, the number of granulocytes increases by stimulation of sympathetic nerves whereas that of lymphocytes increases by stimulation of parasyrnpathetic nerves. Almost all of these responses are beneficial for our body protection. However, If the autonomic nervous system deviates too much to one direction, our body falls victim to certain diseases, including gastroentestinal failure.
著者
岩佐 有華
出版者
新潟大学
雑誌
研究活動スタート支援
巻号頁・発行日
2011

面会に回数や時間などの制限がないICUにおける重症患者の家族のニーズを構造化することを目的とし,24時間面会可能なICUに入室した重症患者の家族を対象に半構造化面接を行い,質的記述的に分析を行った.その結果,【そばにいたい】【会いたいときに会いたい】【後悔したくない】【居心地の良い場の提供】【その場にいても良いという保障】【そばにいることを自分の意志で選択】【帰ることの自己決定】などのカテゴリーが抽出された
著者
佐々木 朋裕
出版者
新潟大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2011

金属材料の固相接合法の一種である超音波接合を対象として,接合界面組織の金属学的評価に加えて,デジタル画像相関法による接合中の材料および接合工具の相対運動解析を行った.さらに,接合界面近傍の塑性変形領域におけるひずみ場の可視化を試みることにより,超音波接合プロセスにおける接合材の動的挙動を定量的に評価した.相対運動挙動の観点から超音波接合過程を考察し,振動を付加する工具と接合する材料の相対運動が接合組織に及ぼす影響を明らかにした.
著者
山内 健 坪川 紀夫
出版者
新潟大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2010

カーボンナノチューブ(CNT)は機械的強度に優れ、高い導電性と熱伝導性を有しているため、LSI配線への応用が期待されている。しかし、CNTは分子間力により凝集するため分散性に乏しく、ハンドリングが困難である。そこで、熱応答性高分子に着目して、熱応答性高分子をCNTにグラフトすることで、CNTへ熱応答性を付与でき、水中において低温では親水性により分散、高温では疎水性相互作用により凝集するスマートナノ材料の合成を検討した。得られた複合ナノ粒子は体温と同様の40℃程度の熱に応答して、溶媒中で分散と凝集を繰り返すことを見出した。さらにCNTは赤外光照射により発熱する性質を持つことを利用して、赤外光レーザーを照射してCNTを加熱することで、集積体の形成について検討した。その結果、赤外光レーザーによる局所加熱で、CNTを集積して、さらに2次元に配列することに成功した。
著者
田中 礼 小林 富貴子 伊藤 寿介 小山 純市 平 周三 田中 礼 小林 富貴子
出版者
新潟大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2001

本研究は、顎顔面領域へのMD-CTの臨床応用に際し、その至適撮影条件を明らかにすることを主な目的とした。具体的には、顎関節症症例、顎変形症や顎顔面形成不全症例などにおける顎関節部の骨の診断への応用を考え、顎関節部の撮影条件について検討した,撮影時間の短縮と被曝量の低減が可能であり、かつ、読影のためのより良好な画像データを得るために、ビーム幅を一定にしたときにテーブル移動速度(ピッチ)、再構成間隔、再構成関数の組み合わせを最適化することに主眼をおいた。研究成果は以下のとおりである。顎関節部のMD-CT至適撮影条件は、管電圧;120kV、ビーム幅;1.25mmの条件で、頭部ファントムを撮影し次のとおりと考えられた。ヘリカルピッチ;3(High Quality)、再構成関数;bone、管電流;80mA、再構成間隔;0.25mm。撮影時間と被曝量:撮影時間;14.8秒、CTDIw, eff;25.08mGy、DLPw;139.15mGycm。顎関節部の冠状断、および矢状断の再構築画像において、骨を中心に評価をする場合、観察しやすい画像の条件は、再構成間隔に大きく影響されると考えられた。今回、1.25mmのビーム幅に対して、1.25mm、1.0mm、0.5mm、0.25mmの4とおりの間隔で画像データを再構成し、冠状断、および矢状断のMPR画像を作成したが、それらのうち、最小の0.25mm間隔による再構成が有効であった。再構成間隔を一定にして、管電流による比較を行ったが、画像の観察しやすさは、管電流の大きさに必ずしも依存しない可能性が考えられた。ヘリカルピッチ3とヘリカルピッチ6では、同一の被曝量を示す条件での比較で、ヘリカルピッチ3の方が、より観察しやすい画像が得られた。再構成関数は、骨を中心に観察する場合、硬組織表示に適した「bone」が最も有効であった。
著者
新城 道彦
出版者
新潟大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2012-04-01

本研究の課題は、韓国併合で王公族を創設したことによって天皇制が変容していった過程を解明することである。そこで、①旧韓国皇室たる王公族をどのように日本に編入したのか、②王公族の法整備と歴史書の編纂はどのようになされたのか、を中心に調査を進めた。調査の結果、以下の点が明らかとなった。①韓国併合に際して東アジアにおける国際関係の伝統、すなわち冊封体制は否定され、李王は天皇に対して臣下の礼をとらなかった。②王公族が離婚・離縁した場合の戸籍の移動に関して、皇族の前例に準じた法律を制定して解決したため、共通法という帝国法制の基盤が破綻した。
著者
高橋 秀樹
出版者
新潟大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2009

本研究は、古代世界における政治文化について、古代キリシアと古代エジプトの事例をそれぞれ分析しつつ、比較しながら、それぞれの独自性と共通性を明らかにしようとするものである。具体的には、古代ギリシアの叙事詩と古代エジプトの教訓文学を比較し、弁論術(話術)がエリート層の政治的教養とされている点は共通しているが、過去の出来事をどのように利用して演説を行うかという点で異なっていることが明らかになった。
著者
蔡 宜静
出版者
新潟大学
雑誌
現代社会文化研究 (ISSN:13458485)
巻号頁・発行日
vol.29, pp.18-34, 2004-03

筆者於參考了近數十年的學術論文後,發現所有關於萩原朔太郎詩作的論述皆囿於他詩論中比擬音樂的説法,作爲詩作構思和靈感的論證。但過於偏頗於詩中聽覺側面的描寫時,不僅有忽略詩中視覺展開和映像等特徴的缺憾,也無法將他的創作動機和意圖提出一合理的詮譯。姑且不論萩原早期觀看默片的豐富經驗爲詩題材所帯來的影響,就針對他看了由愛倫坡原作改編的≪鄂雪巨宅的落敗≫這部電影後,曾説過:「將我的抒情詩≪吠月≫和≪青貓≫改編爲電影故事也不定困難的事了。我現在就思考如何將我的詩作編寫爲電影劇本。」筆者認爲他的詩作與電影的關係,有充分値得深入探討的必要性和意義。
著者
松平 雄策
出版者
新潟大学
雑誌
奨励研究
巻号頁・発行日
2012

未曾有の被害をもたらした東日本大震災。2年経過した今日でも未だに、震災の爪跡を残した被災地の様子がマスコミ等で映し出されます。当研究は震災直後、陸路等の寸断で孤立した人々を映像で目の当たりにし、空路を使用し安全を考慮した無人の輸送システム,飛行ロボットを開発できないものかと思い、先ずは動力となる小型ジェットエンジンから着手しました。さらに、研究者の所属する熱工学研究室では、様々な熱機関も講義に取り入れており、学生にエンジン構造を享受するのにも役立つものと思い、この研究テーマとしました。研究者が所属する研究室に於いては、創造性豊かな技術者を育てるため、無人航空機UAV (Unmanned Aerial Vehicle)用の超小型ジェットエンジンの開発と、それを活用した民生利用UAVに、1システムの検討を創造教育に取り入れています。今回頂きました科学研究費補助金の助成により、小型模型のジェットエンジン(外郭寸法φ150mm×200mm)を製作(参考文献:ENGINES FOR MODEL AIRCRAFT by KURT SCHRECKLING)、さらにリニアガイドとロードセルを組み合わせた推力測定装置を開発しました。ジェットエンジンは手作りながら良好なアライメントが得られ(エア・コンプレッサーのエア吹きつけのみで、8000rpmを出力)、軸振れによる振動も少なく、高回転数までスムーズに運転可能となりました。またこの装置は、学生に対しても教材として活用し、熱機関,ジェットエンジンの構造を知るのに、一役を担っています。最後になりましたが、平成24年度科学研究費補助金を助成していただき、誠にありがとうございました。
著者
佐藤 努 藤橋 雅宏 品田 哲郎
出版者
新潟大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2013-04-01

ゲノムマイニングおよび基質許容性解析・多機能性解析から新規テルペンの発見や非天然型テルペンの創出を達成することができた。特に、オノセロイド(スクアレンの両末端環化によって生合成されるトリテルペン)合成酵素を初めて見いだすことができた。加えて、香料や媚薬として利用される龍涎香の主成分アンブレインの酵素合成に成功した。マイコバクテリア由来の新型酵素の発掘や新規酵素の触媒機構解析も順調に進んだ。
著者
宮崎 謙一
出版者
新潟大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
1997

絶対音感は、単独に提示された音の音楽的音名を他の音を基準として比較することなしに答えることができる能力であるが、このような能力をこどもの頃に獲得すると、音高関係を処理する能力が十分に発達しないままにすぎてしまうという可能性がある。そこで、絶対音感保有者と非保有者のメロディの比較再認課題の遂行成績を比較する実験を、日本とポーランドの音楽専攻学生を被験者にして行った。被験者に、標準メロディをハ長調で記譜された楽譜の形で提示し、比較メロディを3通りの異なる調で聴覚的に提示して、これらが同じか違うかという再認判断を求めた。その結果、絶対音感を持たない被験者は、相対音高情報を用いることによって、比較メロディがどの調性で出された場合でも同じような正確さで判断することができた。これに対して絶対音感を持つ被験者は、楽譜のメロディと聴覚的メロディの調が一致する条件では高い正答率を示したが、不一致の条件では判断が不正確になった。日本とポーランドの音楽学生は基本的には同様の傾向を示した。ただ不一致条件で絶対音感保有者が成績の低下を示す傾向は、ポーランドの被験者よりも日本の被験者で顕著に見られた。また絶対音感を持たない被験者ではポーランドの学生の方が日本の学生よりも全体に高い成績を示した。以上の結果から、絶対音感保有者が音楽的高さを相対的にとらえる聞き方が弱いという傾向は、日本の音楽学生により顕著に見られるものであると言える。この実験の結果から、絶対音感保有者が、音楽的音高を調性の枠組みの中で聞こうとせずに絶対的に聞こうとする傾向があることが示されたが、今後このような認知処理のしかたの詳細を、処理の自動化の観点から検討していく予定である。
著者
松原 幸夫 尾田 雅文 川崎 一正 小浦方 格 平沢 信康
出版者
新潟大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011-04-28

本研究の目的は、日本の大学教育において未だ十分には達成されていない高度熟練技術分野における人材育成法を活用した教育カリキュラムを開発することにある。本研究は、現在最先端技術分野において、高度な熟練技術を保有し先進的な取り組みをしている企業(以下「先進企業」という)の人材育成法および日本と欧州の伝統的技術伝承法に関するこれまでの研究成果を検証、統合し推進される。
著者
大石 誠 平石 哲也 北浦 弘樹
出版者
新潟大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2012-04-01

脳組織において「てんかん原性」がいかに発現し獲得されるかは,いまなお解明されていない.本研究では,脳神経外科手術摘出直後の生きた大脳組織標本を実験に活用し,当施設で開発された蛍光イメージング(フラビン傾向反応)による組織の生理学的反応,特に刺激の易伝播性と,免疫組織学的所見・病理組織検索による抑制ニューロンの脱失所見が相関すること,しかもてんかん発症初期にすでにこの所見が見られていることを明らかにすることに成功し,てんかん原性の発現と獲得の過程の一部を視覚化し得ることができた.
著者
泉池 敬司 羽鳥 理 古谷 正 中路 貴彦 林 実樹広 大野 修一
出版者
新潟大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2004

研究代表者は(共同研究で)次の研究成果を得た。1)バイデスク上のハーデイ空間の不変部分空間において、zの掛け算作用素とwの掛け算作用素の共役作用素の交換子がランク1になる場合を調べ、ある条件の下で完全に決定することができた。同様に圧縮作用素S_zとS_wの交換子がランク1になるときの逆不変部分空間を決定した。2)有界解析関数空間の合成作用素の差の本質ノルムの上界と下界の評価式を与えた。また、加重合成作用素の差がコンパクトになるときの特徴づけを与え、位相構造を調べた。3)2次元のFock空間の中で主導項をもつ多項式の研究を行い、それに付随する準不変部分空間が相似になるときを決定した。4)1変数のハーデイ空間上で、ハンケル作用素の積がハンケル作用素のコンパクトな摂動となるときの特徴づけを与えた。5)有界解析関数環における、閉素イデアルに関するゴルキン・モルチニの問題の部分解を与えた。6)互いに特異である、単位円周上の特異測度に対して、その絶対連続測度に対応する特異内部関数の共通零点集合が互いに素であることを示した。またモルチーニ・ニコラウの特異内部関数のフロストマンシフトに関する2つの問題を解決した。中路氏は、可換持ち上げ定理はバイデスク上のハーデイ空間の2つの圧縮作用素の場合でも成立しないが、しかし多くの圧縮作用素では、可換持ち上げ定理が成立することを示した。大野氏は単位開円板上の有界調和関数空間上のハンケル型作用素のコンパクト性、完全連続性の特徴づけを行い、そのときのシンボルを決定した。また合成作用素の本質ノルムを決定した。その上ブロック空間上の2つの合成作用素の差のコンパクト性を特徴づけた。