著者
荏原 明則
出版者
筑波大学
巻号頁・発行日
1980

筑波大学法学博士学位論文・昭和55年3月25日授与(甲第51号)
著者
渡辺 政隆
出版者
筑波大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2014-04-01

サイエンスライティングをサイエンスコミュニケーションの主要な実践として位置付け、効果的なライティング作法とその教育法を探求した。実施にあたっては、大学院生等を対象としたライティング講座を実施し、「魅力的なサイエンスライティングのポイント;初心者が陥りやすい罠;想定する読者・媒体;専門用語の“ほぐし方”」といった観点から講じ方に関する基礎データを収集した。その成果は専門のウェブサイトを設けて公開した。
著者
安部井 誠人
出版者
筑波大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
1998

現在,コレステロール(以下,Ch)胆石症に対する溶解療法(経口胆汁酸療法)の成功率は低く長期間を要することから,より有効な薬物療法の開発が望まれる.我々は,魚油(エイコサペンタエン酸;EPA)が胆汁中レシチンを増加させCh結晶析出を抑制することによりCh胆石の予防効果を発揮することを見出した.本研究ではEPAがCh胆石に対して治療効果をも有するのではないか,との仮説に基づき,魚油(EPA)の胆石溶解効果を臨床的および実験的に探究することを目的とした.まず,「ハムスター胆石モデルにおけるEPAの胆石溶解効果の実験的検討」を行った.その結果,催石食+EPA群では,催石食単独群に比し,胆汁中レシチンの増加とともに,胆石総重量の有意な減少が認められた.次に,「胆石患者におけるEPA投与の臨床効果」を検討した.その結果,EPAの6ヶ月間の経口投与が,治療前に比し,胆汁中の催石性指標(Ch過飽和度およびCh結晶析出時間)を顕著に改善することが判明した.さらに,EPAの投与を長期間(一年以上)継続した結果,2例に完全溶解,1例に部分溶解を認めた.以上,本研究により,初めて魚油(EPA)のCh胆石溶解効果が実験的ならびに臨床的に明らかとなった.動脈硬化血栓症や高脂血症の治療に広く使用されている魚油(EPA)に「Ch胆石症に対する治療効果」という新たな臨床的意義が見いだされた.
著者
浅井 武 洪 性賛 小池 関也
出版者
筑波大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2020-04-01

本研究では,回転,及び無回転(低回転)で自由飛翔するスポーツボール(サッカー,バレー,ラグビー)の飛翔軌跡,非定常流体力,及び非定常渦構造を,3次元モーションキャプチャシステム,ボールインパクトロボット,表面流れ計測用特製ボール(タフトボール),高速カメラ,ステレオ流体可視化システム(Particle Image Velocimetry)を用いて高精度に同時計測し,ボール飛翔軌跡と,流体力,渦構造の関係を検討すると共に,ボールリリース時(インパクトを含む)の初期条件(直線運動と回転運動)やボール変形,打突形状が,ボール飛翔軌跡や非定常流体力に与える影響を明らかにする.
著者
沖 明典 石川 博 丸島 愛樹 松丸 祐司 松村 明 豊村 順子 大山 晃弘
出版者
筑波大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2019-04-01

申請者らは、幹細胞が多いとされるヒト歯髄にも全能細胞(Muse細胞)[間葉系マーカー(CD20, CD105, CD90 陽性とES細胞マーカー (SSEA-3) 陽性)が存在することを発見した。そこで、歯髄由来のMuse細胞を天蓋培養して胚様体を形成させ、これを還流培養して3胚葉性の胚子様構造物を育てる。ここから中枢神経の原基を採取し初代培養する。このなかには中枢神経を構成する細胞がone set存在しているはずである。本研究は、胚子様構造体から中枢神経原基を採取し、脳梗塞やパーキンソン病の患者に自家移植できれば、感染、免疫、倫理の問題もなく極めて安全性の高い治療を開発できると考えた。
著者
長谷川 悦示
出版者
筑波大学
雑誌
筑波フォーラム (ISSN:03851850)
巻号頁・発行日
no.64, pp.79-83, 2003-03

今年度における筑波大学のスポーツクラブの活躍は近年のなかでも目に見張るものがある。バレーボール男子が大学選手権6連覇を達成し、バレーボール女子も15年ぶりに選手権制覇でアベック優勝を果たした。同様に剣道の男女が団体で …
著者
嵯峨 寿
出版者
筑波大学
雑誌
筑波フォーラム (ISSN:03851850)
巻号頁・発行日
no.69, pp.106-109, 2005-03

正月、今年もまた箱根駅伝に見入った。順大の今井君が5区の山登りで颯爽と11人を抜き去り、区間新記録をたたき出した。最後まで気力みなぎるその走りに、興奮した。 早大生時代、花の2区を走った篠田正浩さん(映画監督)は駅伝をみる楽しみを次のように解釈しておられる。 ...
著者
今 孝悦
出版者
筑波大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2016-04-01

本研究では、砂浜域の生物生産が、隣接海域や陸域から流入する漂着物に依存するか否かを明かにし、そうした漂着物の機能を餌資源および空間資源の観点から検証した。砂浜域の漂着物は、大部分が海藻類で占められていた。漂着海藻の存在する地点と存在しない地点の底生動物群集を比較したところ、海藻が存在する地点では種数・個体数が多く、生産力が高まることが推察された。それら動物が海藻類をどのように利用するかを炭素・窒素安定同位体分析および野外操作実験で調査したところ、海藻類は主に餌資源として利用されることが判明し、従って、砂浜域の生物生産の維持には、漂着海藻が需要な役割を果たすことが推察された。
著者
西中 研二
出版者
筑波大学
巻号頁・発行日
2013

筑波大学博士 (学術) 学位論文・平成25年3月25日授与 (甲第6373号)
著者
中野 善逹
出版者
筑波大学
雑誌
筑波大学リハビリテーション研究 (ISSN:09178058)
巻号頁・発行日
vol.4, no.1, pp.41-44, 1995

アメリカ合衆国では、1979年10月17日制定された教育省組織法(P.L.96-88 Department of Education Organization Act of 1979)により、保健・教育・福祉省から教育省が分離・独立することとなり、1980年5月4日、連邦政府の第13番目の省として教育省が新しく発足した。これは教育を重視し、教育省設置推進を選挙公約の1つに掲げて ...
著者
河上 正秀
出版者
筑波大学
雑誌
哲学・思想論集 (ISSN:02867648)
巻号頁・発行日
vol.27, pp.1-17, 2001

一 著書『おそれとおののき』を基本テキストとしながらキルケゴール思想を現代的解釈に付す、さらにはこのテキストを通して現代における倫理学的基礎理念を構築しようとする思想動向がある。その動向は、かつてハイデガーの実存思想の発展的解消として ...
著者
小島 寛
出版者
筑波大学
雑誌
筑波フォーラム (ISSN:03851850)
巻号頁・発行日
no.66, pp.107-110, 2004-03

-あのころ骨髄バンクがあったなら、きっと僕らは46歳になった夏目さんに会えたに違いない-これは昨年骨髄移植推進財団(骨髄バンク)のキャンペーンに使われたコピーである。昭和60年、女優の夏目雅子さんは急性骨髄性白血病を ...
著者
平松 祐司 北村 豊 長谷川 雄一 堀米 仁志
出版者
筑波大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2011

「ビタミンKを含まない納豆風味食品」の開発試験を実施した。発酵納豆から粘性物質を溶出し、この水溶液に紫外線照射を加えてビタミンKの分解および納豆菌の殺滅を図った。これを粉末化したものを別途蒸煮した大豆に還元し、納豆風味の煮大豆を得た。1)納豆粘性物質中のビタミンKの分解特性の解明、2)納豆粘性物質中の納豆菌の熱死滅特性の解明、3)納豆粘性物質の乾燥特性の解明のための評価を実施し、紫外線照射や加熱操作の適用性の向上、粘性物質の保存性や加工性の向上、および高い次元での納豆風味の再現を目指した。
著者
織野 英史
出版者
筑波大学
雑誌
比較民俗研究 : for Asian folklore studies (ISSN:09157468)
巻号頁・発行日
vol.14, pp.3-25, 1996-09
著者
臼山 利信
出版者
筑波大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2020-04-01

日本の地方自治体で広がりを見せる「やさしい日本語」による表現方法や情報を英・露・中・韓・西・独・仏語他に援用・発展させる可能性を探り、特に災害などの緊急時や地域社会での日常生活等に役立つ、多様な「やさしい言語」の言語表現の形態を検討・考察し、地方自治体の言語サービス、自動音声通訳・翻訳技術の分野などにおいて社会実装するための方法や形態を研究することである。「やさしい言語」研究の第一歩として、先行研究による従来の優れた「やさしい日本語」研究の成果と蓄積を活かし発展させながら、国内外における「やさしい言語」研究の必要性、可能性とその課題を明らかにする。
著者
渡辺 俊
出版者
筑波大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2009

裁量労働制を採用している法人組織のメールサーバーのアクセスログの分析を通じて、今日の就業者は4種類の執務スタイル(保守型、時間流動型、空間流動型、ポスト定住型)に分類できることを確認した。さらに、アクセスログの詳細分析、およびWeb上のデータベースサービスと地理情報システムの活用を通じて、就労スタイルごとの時間分布・空間分布を明らかにするとともに、就業者ごとに執務行為の流動化の度合いを計測・比較可能な指標を提示した。
著者
平松 祐司 北村 豊 長谷川 雄一 堀米 仁志
出版者
筑波大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2013-04-01

「ビタミンK低含有納豆様大豆食品」の開発を実施した。従来の研究のような納豆の発酵プロセスの改質にこだわらず、納豆粘性物質水溶液を利用して納豆風味を保持し、この水溶液に紫外線を加えてビタミンKおよび納豆菌を低減した大豆食品の加工を目指した。並行してビタミンK低産生納豆菌株の同定を実施した。粘性物質を粉末化したものを蒸煮大豆に還元し、納豆風味の大豆加工食品を作成した。1)粘性物質水溶液中のビタミンKの分解特性の解明、2)粘性物質水溶液中の納豆菌の熱特性の解明、3)粘性物質の乾燥特性の解明のための評価、さらにボランティアによる摂食試験を実施した。
著者
仲田 誠
出版者
筑波大学
雑誌
哲学・思想論集 (ISSN:02867648)
巻号頁・発行日
vol.27, pp.214-232, 2001

序論 昨年(2000年)のことだが、週刊文春をたまたま読んでいたらこんな記事に遭遇した。記事というよりは短い評論だが、最近のテレビや新聞の情報社会賛美の記事、報道に辟易してこれをばっさりと切り捨てた記事だ。 ...