著者
葉山 大地
出版者
筑波大学
雑誌
特別研究員奨励費
巻号頁・発行日
2008 (Released:2008-04-01)

本年度は,冗談に対する聞き手の反応(迎合的反応,回避的反応,感情表出反応)と冗談の不達の関連を検討した。まず,大学生203名を対象として,日常生活において,つまらない冗談や怒りを感じる冗談に対する反応傾向が過激な冗談(聞き手の外見や悩みをからかう冗談や性的・倫理的タブーを含む冗談)を友人から言われる頻度に及ぼす影響を検討した。その結果,迎合的反応と感情表出反応をする頻度が多いと,過激な冗談を言われる頻度が高まることが示された。次に,大学生417人を対象として,日常生活で,怒りを感じる冗談に対する反応傾向を規定する要因として,パーソナリティ要因(拒否感受性),動機づけ要因(個人志向性・社会志向性)を取り上げ,その影響を検討した。その結果,個人志向性が高くなると,迎合的反応の頻度を低下させる一方、回避的反応の頻度を高めることが示された。また,社会志向性が高くなると、迎合的反応の頻度を高める一方、回避的反応をする頻度を低下させることが示された。拒否感受性が高くなると,迎合的反応の頻度を高める一方、感情表出反応の頻度を低下させることが示された。迎合的反応をする頻度が高いと,自尊心が低いことが明らかとなった。さらに,冗談に対して怒りを感じた場面を取り上げ,聞き手の反応が状況的要因(話し手との関係性,周囲の友人の反応)や拒否感受性によってどのような影響を受けるのかを場面想定法によって検討した。その結果,拒否感受性が高い回答者は,親友が話し手で,かつ周囲の友人が笑っていない状況において,迎合的な反応を行なわないと評定することが示された。冗談の聞き手に関する研究はほとんど行われていないため,本研究により,聞き手が迎合的反応をすることによつて冗談の不達が起こる可能性が高まるという知見や,冗談に対する聞き手の反応が状況要因やパーソナリティ要因によって異なるという知見が得られた点は,意義があるといえる。
著者
本田 靖 西保 岳 鍋倉 賢治
出版者
筑波大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2005 (Released:2005-04-01)

地球温暖化の進む今日、夏期スポーツ時の熱中症等への安全対策を含めて、暑熱環境に対する順化のメカニズム速やかに順化する方法開発への期待が高まっている。本研究では、体温上昇時の体温調節と換気亢進反応に着目して、そのメカニズムとトレーニング効果、過去の生活環境の影響に関して検討した。得られた結果は、1)安静時および運動時における、体温上昇に伴う換気亢進割合と体温上昇に対する前腕血流の増加割合との間の関係は、安静時と運動時の両条件にいて見られること、また、最大酸素摂取量と安静時及び運動時に得られた換気亢進割合の大きさおよび前腕血流の増加割合との間にも有意な相関関係がみられ、体温上昇に伴う換気亢進割合は、暑熱耐性を評価する際の新しい生理学的指標となる可能性が示唆された。2) 7日間の暑熱トレーニングによって、皮膚血流量増加に関する体温調節反応は顕著な向上が見られたが、体温増加に対する換気亢進反応に対しての効果は見られなかった。3)安静時において、体温上昇時の換気亢進反応に対する末梢化学受容器の貢献度は2割程度であること、体温上昇時の換気亢進に伴う血中二酸化炭素分圧の低下は、換気反応には影響しないが、脳血流量には影響すること(体温上昇時の脳血流量低下の3割程度を説明する)が示唆された。4)過去の生活環境や運動経験と現在の暑熱反応との間で有意な関係は見られなかった。その理由の一つは対象集団がやや小さいこと(40名),もう一つは対象者のほとんどがスポーツを日常的い行っており,ここ数年あるいはそれ以上の間,暑さに対してのトレーニングを積んでいるために差が検出しにくくなっていたことが考えられる.
著者
白木 賢太郎
出版者
筑波大学
雑誌
筑波フォーラム (ISSN:03851850)
巻号頁・発行日
no.79, pp.60-61, 2008-03
著者
千葉 建
出版者
筑波大学
雑誌
倫理学 (ISSN:02890666)
巻号頁・発行日
vol.17, pp.69-80, 2000-12-20

カントは「判断力批判」の「第一章 美しいものの分析論」で、趣味判断が、たんに主観的な判断であるにもかかわらず、判断者であるかぎりのすべての人間に対して普遍的賛同を強要するものだと分析している。こうした ...
著者
黒田 弘子
出版者
筑波大学
巻号頁・発行日
1987

筑波大学文学博士学位論文・昭和62年12月31日授与 (乙第416号)
著者
大塚 富美子
出版者
筑波大学
巻号頁・発行日
1995

Thesis (Ph.D. in Mathematics)--University of Tsukuba, (B), no. 1067, 1995.3.23
著者
長岡 真吾
出版者
筑波大学
雑誌
言語文化論集 (ISSN:03867765)
巻号頁・発行日
vol.55, pp.223-238, 2001

1939年に出版されたジョン・ファンテの代表作『アスク・ザ・ダスト』の初版本には、2000年10月現在において2,500ドルの値がついている。その値段はファンテと同時代の作家で、たとえばヘミングウェイやフォークナーといった有名作家 ...
著者
黄 正 王 雲 鐘 傑
出版者
筑波大学
雑誌
2007年度CSテクニカルレポート・システム開発型研究プロジェクト特集号
巻号頁・発行日
2007

魅力ある大学院教育イニシアティブ:実践IT力を備えた高度情報学人材育成プログラム
著者
齊藤 泰嘉
出版者
筑波大学
雑誌
筑波フォーラム (ISSN:03851850)
巻号頁・発行日
vol.60, pp.32-34, 2001-11

「こらっ!それが上司に物を渡すときの態度か!」 いきなりの雷にドッキリ、びっくり。1977年4月。春とは名のみの北海道は札幌でのこと。 北海道立近代美術館建設準備室の看板のかかるプレハブ庁舎に叱声が響く。 時間が止まり、職場に沈黙が・・・。 叱ったのは、倉田公裕準備室長 ...
著者
嵯峨 寿
出版者
筑波大学
雑誌
筑波フォーラム (ISSN:03851850)
巻号頁・発行日
no.69, pp.106-109, 2005-03

正月、今年もまた箱根駅伝に見入った。順大の今井君が5区の山登りで颯爽と11人を抜き去り、区間新記録をたたき出した。最後まで気力みなぎるその走りに、興奮した。 早大生時代、花の2区を走った篠田正浩さん(映画監督)は駅伝をみる楽しみを次のように解釈しておられる。 ...
著者
村木 征人
出版者
筑波大学
雑誌
筑波大学運動学研究 (ISSN:09163247)
巻号頁・発行日
vol.11, pp.29-43, 1995-04

The purpose of this study has focused on at first trying to classify sport teams and coaching roles generally from the perspective of structure and power as applying the categorizing scheme "Configurations" of H.Mintzberg. Then, it was directed to the scholastic athletics in Japan to clarify actual problems of today for future development.From the structural view point, it is an inevitable consequence that a team tends to derive a typical entrepreneurial configuration to get the better results. For that sake,the coach has forced to be responsible for the direct managerial role at the strategic apex of the team together with the specific technical coaching roles in a narrow sense.However, coaching in most of the scholastic team has been left as a bona fide voluntary work of the teacher-coach in the traditional style.For the conclusion, this study proposes that the major roles and functions of scholasticathletics related in pursuit of the top-level sports should be taken out from the framework of the school to the regional community to serve and function as the national and/or regional complex sports training centers or clubs.
著者
Honma Takeru Okazaki Masao Homma Shinsuke Tanaka Kazuhiko Tanaka Shin-ichi
出版者
筑波大学
雑誌
Tsukuba English studies (ISSN:09116184)
巻号頁・発行日
vol.9, pp.369-371, 1990

In this talk, we focused upon wanna-contraction as exemplified below, and argued that it is possible to characterize the phenomenon as one of the cases for which any version of prosodic theory is responsible. ...
著者
小林 達彦 合田 昌彦 東端 啓貴 橋本 義輝
出版者
筑波大学
雑誌
萌芽研究
巻号頁・発行日
2002 (Released:2002-04-01)

昨年度までに、(D-アミノ酸ラセマーゼ,D-アミノ酸トランスアミナーゼ,D-アミノ酸オキシダーゼを含む)既知のD-アミノ酸代謝酵素遺伝子とは全く相同性を示さない、新規な酵素がD-アミノ酸代謝に関わっていること明らかにした。大腸菌ゲノムデータベース上でo341#16と登録されている遺伝子が本資化能に関与しているが、予想される開始コドンより32アミノ酸下流のメチオニンがN末端アミノ酸であると同定した。そこで、本メチオニンに対応するコドンを基に新たにデザインした合成オリゴヌクレオチド(と、終止コドン下流の塩基配列を基にデザインした合成オリゴヌクレオチド)を用いてPCR法によって増幅した遺伝子の大腸菌JM109での発現をSDS-ポリアクリルアミドゲル電気泳動で検討した結果、全可溶住タンパク質の40%もの著量発現が認められた。本発現産物を用いて、D-シスチン分解酵素活性を測定した結果、顕著な活性を示すことが明らかとなった。また、分解産物として、ピルビン酸、アンモニア、硫化水素を同定することに成功し、本発現産物はD-シスチンデスルフヒドラーゼであることが判明した。続いて、本酵素をDEAE-Sephacel、Mono-Qカラムクロマトグラフィーに供することによって、電気泳動的に単一に単離精製することに成功した。本酵素の分子量は72,000であり、分子量35,000のサブユニット2個から構成されることが明らかとなった。本酵素のD-シスチンに対するKm値は1.07mMであり、Vmaxは9.32μmol/min/mgであることが判明した。また、本酵素はD-システインにも作用し、そのKm値は0.87mMであり、Vmaxは4.51μmol/min/mgであった。さらに、本酵素は逆反応をも行うことが判明した。
著者
奥村 輝
出版者
筑波大学
雑誌
筑波フォーラム (ISSN:03851850)
巻号頁・発行日
no.64, pp.11-15, 2003-03

新聞記者2年目の私は、いまも取材先に、決まってこう驚かれる。「えっ、物理やってたの!」理工学研究科で理論物理のまねごとをし、修士の学位をいただいた。そこまで説明すると、次の質問がくる。「また、どうして?」物理学者になれなかった私には、 …