著者
白井 克彦 誉田 雅彰
出版者
The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers
雑誌
電子情報通信学会論文誌 A (ISSN:03736091)
巻号頁・発行日
vol.J61-A, no.5, pp.409-416, 1978-05-25

調音器官の構造に基づいて,声道形を表現する調音モデルを設定し,音声波からモデルマッチングの手法によって,調音状態を推定する方法について述べる.この方法では,音声スペクトルに関して,設定されたモデルの適合誤差を最小にすることを基本とした非線形最適化問題として,調音パラメータが推定される.その場合,解の唯一性や収束の安定性が問題となるが,調音パラメータの変動範囲および分析フレーム間の連続性の制約を評価関数に取入れること,声道特性の分離基準としてモデルの特性を考慮すること,適切な初期値の設定などによって,二,三回の反復計算により十分安定に解が求まることが,合成分析実験により明らかになった.更に,本方法を実音声に適用し,良好な結果が得られることを確認した.
著者
汪 増福 加藤 博一 佐藤 宏介 井口 征士
出版者
The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers
雑誌
電子情報通信学会論文誌 D (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.J75-D2, no.7, pp.1177-1186, 1992-07-25

鏡面物体の3次元復元問題は視線の拘束,スネルの反射法則および理想的な結像の拘束といった拘束条件下での局所的最小化問題として形式化される.そこで,周囲の物体などの3次元環境および物体の鏡面像の3次元位置を既知として,物体とその鏡面像の対応関係を用いて鏡面物体の3次元情報を再構成する手法を提案し,これを実現する実験的なシステムを構成し,実物の鏡面物体を対象に,手法の有効性を示した.
著者
HUANG Min Li LEE Jin SETIAWAN Hendra OCHI Hiroshi PARK Sin-Chong
出版者
The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers
雑誌
IEICE transactions on communications (ISSN:09168516)
巻号頁・発行日
vol.93, no.4, pp.948-960, 2010-04-01
参考文献数
15
被引用文献数
1 2

With the growing demand for high-performance multimedia applications over wireless channels, we need to develop a Medium Access Control (MAC) system that supports high throughput and quality of service enhancements. This paper presents the standard analysis, design architecture and design issues leading to the implementation of an IEEE 802.11e based MAC system that supports MAC throughput of over 100Mbps. In order to meet the MAC layer timing constraints, a hardware/software co-design approach is adopted. The proposed MAC architecture is implemented on the Xilinx Virtex-II Pro Field-Programmable Gate Array (FPGA) (XC2VP70-5FF1704C) prototype, and connected to a host computer through an external Universal Serial Bus (USB) interface. The total FPGA resource utilization is 11, 508 out of 33, 088 (34%) available slices. The measured MAC throughput is 100.7Mbps and 109.2Mbps for voice and video access categories, transmitted at a data rate of 260Mbps based on IEEE 802.11n Physical Layer (PHY), using the contention-based hybrid coordination function channel access mechanism.
著者
Abe Shin-ya Shi Youhua Yanagisawa Masao Togawa Nozomu
出版者
The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers
雑誌
IEICE Electronics Express (ISSN:13492543)
巻号頁・発行日
vol.9, no.17, pp.1414-1422, 2012
被引用文献数
14

In this paper, we propose multiple-supply-voltages aware high-level synthesis algorithm for <i>HDR architectures</i> which realizes high-speed and high-efficient circuits. We propose three new techniques: <i>virtual area estimation</i>, <i>virtual area adaptation</i>, and <i>floor-planning-directed huddling</i>, and integrate them into our HDR architecture synthesis algorithm. Virtual area estimation/adaptation effectively estimates a huddle area by gradually reducing it during iterations, which improves the convergence of our algorithm. Floorplanning-directed huddling determines huddle composition very effectively by performing floorplanning and functional unit assignment inside huddles simultaneously. Experimental results show that our algorithm achieves about 29% run-time-saving compared with the conventional algorithms, and obtains a solution which cannot be obtained by our original algorithm even if a very tight clock constraint is given.
著者
横平 徳美 滝広 眞利 井上 尚子 岡本 卓爾
出版者
The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers
雑誌
電子情報通信学会論文誌 B (ISSN:09151885)
巻号頁・発行日
vol.J77-B1, no.3, pp.132-140, 1994-03-25

本論文では,Manhattan Street Network(MS-Net),ShuffleNet(SH-Net)およびShuffle-Exchange Network(SX-Net)を対象にして,う回ルーチング(deflection routing)を行ったときのエンドユーザ間での性能を,シミュレーションによって評価・比較している.まず,ユーザからネットワーク内へのパケットの送出モードとして,新たにSCANモード(ユーザから発生するパケットを適宜選択して送出するモード)を考え,従来のFIFOモード(先着順に送出するモード)との得失を検討している.その結果,三つのネットワークにおいて,どちらの送出モードを用いても,中継バッファの容量が2であれば,無限大のときとほぼ同じ性能が得られること,MS-NetおよびSH-NetにおいてはSCANモードの方が,SX-NetにおいてはFIFOモードの方が優れていることを明らかにしている.次に,三つのネットワークの性能を相互に比較し,ノード数の少ない小規模なネットワークではMS-NetとSH-Netが優れており,大規模なネットワークではSX-NetとSH-Netが優れていることを明らかにしている.
著者
平田 晃正 大西 輝夫 渡辺 聡一
出版者
The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers
雑誌
電子情報通信学会 通信ソサイエティマガジン (ISSN:21860661)
巻号頁・発行日
vol.5, no.4, pp.312-320, 2012
被引用文献数
3

ユビキタスネットワーク社会の到来により,電波が一般生活の至るところで利用される一方,電波の安全性に対する関心が高まってきている.しかしながら,電磁波の人体への作用は周波数により異なる.本論文では,電磁波の生体への作用を述べ,電波に対する防護ガイドラインの根拠について概説するとともに,現在の研究動向について述べる.また,電波防護ガイドラインに基づく,無線通信機器に対する防護ガイドラインの適合性評価法の標準化動向についても示し,今後の研究課題について紹介する.
著者
上瀧 剛 内村 圭一
出版者
The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers
雑誌
電子情報通信学会論文誌 D (ISSN:18804535)
巻号頁・発行日
vol.J96-D, no.8, pp.1664-1674, 2013-08-01

固有顔法などで用いられる主成分分析をスケールスペースに応用する.スケールスペースへの変換作用は連続的であるため,従来の行列ベースの主成分分析を無限次元に拡張する必要がある.本研究では,これをスペクトル分解を用いて固有値問題を積分方程式の問題に帰着させ,連続的な固有解を多項式で近似して求める方法を提案する.ガウシアンスケールスペース及び,SIFTなどで用いられるScale Normalized LoG空間に対してスペクトル分解を行い,具体的な固有解を導出する.応用例として,任意のスケールのぼけ画像の生成,及び高精度な特徴点検出法を挙げる.
著者
金子 和正 関 健二 井原 俊夫
出版者
The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers
雑誌
電子情報通信学会論文誌 B (ISSN:13444697)
巻号頁・発行日
vol.J96-B, no.8, pp.871-875, 2013-08-01

本研究では,60 GHz帯において,複数の発泡度を存する4種類の発泡スチロール板(厚さ5 cm)の透過係数位相の入射角特性を測定し,その測定データに適合する発泡スチロール板の屈折率実部を非線形最小二乗法により推定した.得られた実験結果を用い,発泡スチロールの屈折率実部と発泡スチロール体積に占めるポリスチレン成分の体積分率の関係を表す線形近似の実験式を求めた.また,発泡スチロール透過係数絶対値の層の厚さ依存性の測定より,屈折率虚部についても推定を行った.
著者
石井 大祐 河村 圭 渡辺 裕
出版者
The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers
雑誌
電子情報通信学会論文誌 D (ISSN:18804535)
巻号頁・発行日
vol.J90-D, no.7, pp.1667-1670, 2007-07-01

2分割を繰り返すことによりコミック画像を各コマに分割する手法が提案されている.本論文では,幅をもつ検査帯により分割線候補の検出を行い,分割線適合検査によりコマ分割を決定する手法を提案し,実験によりしきい値と分割精度について評価を行った.
著者
小関 勇気 園田 潤 金澤 靖 佐藤 源之
出版者
The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers
雑誌
電子情報通信学会論文誌 C (ISSN:13452827)
巻号頁・発行日
vol.J96-C, no.6, pp.151-155, 2013-06-01

これまで,室内モデル等によるFDTD解析が行われているが,解析結果の現実的かつ三次元可視化の高速化に課題があった.本論文では,SfMシステムにより構築した実環境モデルと,データ転送量を削減したマルチGPUによるFDTD法を組み合わせ,実環境下における三次元ポインティングベクトル分布の高速可視化を実現する.
著者
Hitoshi OHNISHI Kaname MOCHIZUKI
出版者
The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers
雑誌
IEICE TRANSACTIONS on Communications (ISSN:09168516)
巻号頁・発行日
vol.E90-B, no.1, pp.12-20, 2007-01-01
被引用文献数
33

The performance of a force feedback system is disturbed by delay that arises from the time required for transmission and processing of data. We used a psychophysical method to measure how much a user's subjective impression of elasticity associated with delays of feedback force deviated from the original physical elasticity. The results show that users' point of subjective equality (PSE) for their subjective impression of elasticity decreased as the delay of feedback force increased. We proposed a model that estimates the PSE of elasticity from the variables that can be physically measured. Another experiment was conducted to examine the model's prediction, which the results supported.
著者
村田 晴美 荻原 昭夫 岩田 基 汐崎 陽
出版者
The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers
雑誌
電子情報通信学会論文誌 D (ISSN:18804535)
巻号頁・発行日
vol.J96-D, no.4, pp.941-951, 2013-04-01

本論文では,従来の音楽電子透かし法とは異なった視点から埋込を行う手法を提案する.音楽を対象とた電子透かしでは,透かしが埋め込まれた後に音楽データとしての価値を損なわないように音質を維持することが求められている.この要件に対して,従来の手法では音質劣化が知覚されないように埋め込んでいた.しかし,種々の攻撃に耐性を有し,かつ十分な埋込容量を確保しながら音質劣化が知覚されないように埋め込むことは難しい.そこで,音質劣化が「知覚されない」ではなく,「知覚されても違和感がない」ように埋め込むことで要件を満たすために,演奏楽器と類似した音色をもつサンプリング音を透かし信号とした埋込法を提案する.
著者
鳥海 不二夫 石井 健一郎
出版者
The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers
雑誌
電子情報通信学会論文誌 D (ISSN:18804535)
巻号頁・発行日
vol.J90-D, no.9, pp.2456-2464, 2007-09-01

小学校などの学級集団においては,教師が集団を適切にコントロールすることが 求められる.特に,近年問題となっている「いじめ」や「学級崩壊」は教師の 適切な学級運営によって防ぐことができるケースが多い.そこで,我々は学級 集団構造の変化を解析するために,学級集団のマルチエージェントモデルを提案した. 本論文では,学級運営における教師の介入が学級集団形成にどのような影響を 与えるかをシミュレーションによって確認した. シミュレーションでは教師によるコミュニケーション介入として二つの手法を モデル化し適用した. その結果,孤立した生徒の増加に対しては, 適度な教師の介入が有効であることが示唆された. また,一般的な介入方法である「班」の導入が効果的であることをシミュレーション によって確認した.
著者
村田 恵介 古川 利博 久保田 一
出版者
The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers
雑誌
電子情報通信学会論文誌 A (ISSN:09135707)
巻号頁・発行日
vol.J96-A, no.5, pp.278-282, 2013-05-01

本論文では,NMRにおける極推定の問題に対し,帯域抽出を用いた極推定法における抽出帯域幅がAR係数推定誤差と求根誤差に与える影響を議論し,適切な抽出帯域幅に関する検討を行っている.また,これを計算例によって確認している.
著者
小菅 義夫
出版者
The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers
雑誌
電子情報通信学会論文誌 B (ISSN:13444697)
巻号頁・発行日
vol.J93-B, no.11, pp.1504-1511, 2010-11-01

追尾フィルタは,センサから得られる観測誤差を含んだ航空機などからの目標位置観測値をもとに,目標の位置,速度などの真値を推定するアルゴリズムである.追尾フィルタの代表例は,線形最小二乗フィルタ,α-βフィルタ,等速直線運動モデルを使用したカルマンフィルタである.本論文では,これら各種追尾フィルタについて概説する.また,設計パラメータが所要追尾性能より直接決定できる,新たな追尾手法であるNPフィルタについて述べる.
著者
Kazuya HARAGUCHI Hirotaka ONO
出版者
The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers
雑誌
IEICE TRANSACTIONS on Information and Systems (ISSN:09168532)
巻号頁・発行日
vol.E96-D, no.3, pp.481-488, 2013-03-01

BLOCKSUM, also known as KEISANBLOCK in Japanese, is a Latin square filling type puzzle, such as Sudoku. In this paper, we prove that the decision problem whether a given instance of BLOCKSUM has a solution or not is NP-complete.
著者
Tatsuki HYODO Gaku ASAKURA Kiwamu TSUKADA Masashi KATO
出版者
The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers
雑誌
IEICE TRANSACTIONS on Fundamentals of Electronics, Communications and Computer Sciences (ISSN:09168508)
巻号頁・発行日
vol.E96-A, no.4, pp.824-825, 2013-04-01

This letter proposes an analog active noise control (ANC) circuit with an all-pass filter (APF). To improve performance of the previously reported analog ANC circuit, we inserted an APF to the circuit in order to fit phases of a noise and an electrical signal in the circuit. As a result, we confirmed improvement of the noise canceling effect of the analog ANC circuit.
著者
Yuichiro TAJIMA Kinya FUDANO Koichi ITO Takafumi AOKI
出版者
The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers
雑誌
IEICE TRANSACTIONS on Information and Systems (ISSN:09168532)
巻号頁・発行日
vol.E96-D, no.4, pp.826-835, 2013-04-01

This paper presents a fast and accurate volume correspondence matching method using 3D Phase-Only Correlation (POC). The proposed method employs (i) a coarse-to-fine strategy using multi-scale volume pyramids for correspondence search and (ii) high-accuracy POC-based local block matching for finding dense volume correspondence with sub-voxel displacement accuracy. This paper also proposes its GPU implementation to achieve fast and practical computation of volume registration. Experimental evaluation shows that the proposed approach exhibits higher accuracy and lower computational cost compared with conventional method. We also demonstrate that the GPU implementation of the proposed method can align two volume data in several seconds, which is suitable for practical use in the image-guided radiation therapy.
著者
佐古 和恵
出版者
The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers
雑誌
電子情報通信学会論文誌 A (ISSN:09135707)
巻号頁・発行日
vol.J96-A, no.4, pp.139-148, 2013-04-01

IDを使わずにユーザの正当性を認証する匿名認証技術を紹介する.IDをひもづける名寄せによるプライバシー侵害を防止できるとして,実用化に向けたプロジェクトが欧州でスタートし,ISO/IECでは標準化が進められている.匿名認証技術はグループに基づく方式と,それを一般化した属性に基づく方式,そしてブラインド署名に基づく方式の三つに大別される.それぞれを紹介するとともに,匿名認証に特有な無効化についても言及する.
著者
佐藤 健一
出版者
The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers
雑誌
電子情報通信学会論文誌 B (ISSN:13444697)
巻号頁・発行日
vol.J96-B, no.3, pp.220-232, 2013-03-01

インターネットのトラヒック量が増加するとともに,ハイパージャイアントコンテンツホルダの出現により,ネットワークのトラヒックの流れが大きく変わりつつある.一方,半導体の性能の進展速度が低下するとともに,消費電力のボトルネックが顕在化しつつある.将来の大容量トラヒックを扱うためには,スループット当りの消費電力が極めて小さい光ルーチング技術の重要性が増加する.しかしながら光の特性を最大限に生かしたネットワークの実現にはノード技術の革新が必要である.今後の光ネットワーク技術の開発方向を議論する.