著者
池野 栄宣 多田 豊 平岡 節郎 池井 正輝 周戸 祐介
出版者
The Society of Chemical Engineers, Japan
雑誌
化学工学論文集 (ISSN:0386216X)
巻号頁・発行日
vol.30, no.1, pp.14-21, 2004-01-20
被引用文献数
2 4

バグフィルターにおいて, 払落とし操作後のろ過面に残留する粉塵量が場所によって差異があるとして, ろ過面が粉塵の残留した汚れろ布抵抗ζ<SUB>D</SUB>を有するろ過面と清浄ろ布状態まで払落とされた清浄ろ布抵抗ζ<SUB>C</SUB>を有するろ過面の2面で構成されているとする斑落ちモデルを提示した. その面積比率をε<SUB>D</SUB>対ε<SUB>C</SUB>としてこのモデルに基づく数値計算を行った結果, 回分運転における本体圧力損失の時間変化の計算結果が全時間領域で実測値と良好に一致することを示した.<BR>また, 回分運転から得られた比抵抗α, 汚れろ布抵抗ζ<SUB>D</SUB>, 清浄ろ布の面積比ε<SUB>C</SUB>, 清浄ろ布抵抗ζ<SUB>C</SUB>を用いて3列構成バグフィルターの連続運転における本体圧力損失の時間変化挙動を数値計算した結果, 汚れろ布抵抗ζ<SUB>D</SUB>を補正することにより実測値を精度よく表すことができることを示した.<BR>ろ過操作中のろ過速度変化に対応する比抵抗αの速度依存性を考慮した場合の回分運転における本体圧力損失値は, 速度依存性を考慮しなかった場合のそれとほとんど変わらないことが分かった. また, 連続運転型である3列構成バグフィルターの汚れろ布抵抗ζ<SUB>D</SUB>は, 速度依存性を考慮しなかった場合のそれより僅かに小さな値を与えた. しかし, 本体圧力損失の時間変化挙動は比抵抗αの速度依存性にはあまり影響を受けないことが分かった.
著者
李晃伸 山田 真士 西村 竜一 鹿野 清宏
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告音声言語情報処理(SLP) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2004, no.103, pp.49-54, 2004-10-22
被引用文献数
8

機械に対するユーザの自然な実発話の収集と統計的な分析のために,我々は音声情報案内エージェントシステム「たけまるくん」を公共施設に設置し,2004年5月までの19ヶ月間で約17万発話を収集・整備した.本稿では現在のシステム構成,収集データの分析結果および雑音・不要音棄却実験の結果を報告する.全体のおよそ 30%が雑音などの非音声入力であった.音声入力のうち81%が有効発話であり,残りは背景会話・無意味な発声・不明瞭で聞き取れない発声・発話断片・オーバフローなどの応答不能な無効発話であった.これらの無効発話に対して,入力長とGMMに基づく雑音・不要音棄却の性能を評価した.1か月分8 248個のデータで実験した結果,雑音・息・咳・笑い声などの非音声入力は99%棄却でき,叫び声や遠隔で発声された背景会話もある程度棄却できることが分かった.一方で,発話断片やドメイン外発話については音響的特徴からの弁別は難しかった.In order to collect user's actual utterances to a speech dialogue system on real situation, we have located a speech-oriented information guidance system called ``Tekemaru-kun'' at a public civil hall, and collected 177,789 inputs via 19 months' operation. This paper will report the current system architecture, details of collected data and experimental results of invalid input rejection. As a result, non-voice (noise) inputs occupies about 30% of total input, and 81% of voice inputs are valid inputs. The rests are invalid voice inputs that includes background speech, incomprehensible voice, obscure speech, fragmented speech, level overflow and so on. Rejection of those invalid inputs has been examined based on input length threshold and GMM-based identification. Experiments on 8,248 inputs of one month showed that almost all of noise and non-verbal inputs such as breath, coughing and laughter can be rejected successfully, and distant background speech and shouts were also discriminative, whereas out-of-domain utterance, obscure speech and fragments cannot be detected only by the acoustic property.
著者
香川 直己
出版者
福山大学
雑誌
福山大学工学部紀要 (ISSN:0286858X)
巻号頁・発行日
vol.30, pp.13-18, 2006-12

Observation of KOSA, Asian Dust, has been carried out every spring since 2001 with a constructed polarized Mie LIDAR system in department of electronic and electrical engineering, Fukuyama university at 133.23/34.47N. In this report, significant data of KOSA events obtained in 2004 and 2005 are shown.
著者
柳井 健宏 高尾 和也 香川 直己
出版者
福山大学
雑誌
福山大学工学部紀要 (ISSN:0286858X)
巻号頁・発行日
vol.27, pp.7-14, 2003-12

Observation of aerosols in 2002 at Fukuyama University with a polarized Mie LIDAR system is described. Location of the LIDAR system is 133.23/34.47N. In this report, we show a result from April 08 to 13 of 2002, under significant KOSA event, and another result from September 02 to 06, which was first data obtained automatically. The extinction coefficient was also predicted by using the volume particle size distribution and optical depth monitored by sky radiometer.
著者
橋本 正洋 坂田 一郎 梶川 裕矢 武田 善行 松島 克守
出版者
研究・イノベーション学会
雑誌
年次学術大会講演要旨集
巻号頁・発行日
vol.22, pp.302-305, 2007-10-27
被引用文献数
1

イノベーションという概念は、経済学、経営学等という学問分野だけでなく、経済政策の運営にとっても、近年とみに重要性を増し、学術と政策との連関が深まっているが、他方で、学術の世界におけるイノベーションに関する議論については、これまで、どういう視点で何が議論されてきたのか、今後の研究の重点課題は何かということについて、必ずしも明確になっていない。筆者らは、学術論文の引用分析という手法により、イノベーションに対する学術研究の俯瞰を試みた。具体的には、論文のタイトルやアブストラクトといった書誌事項に「イノベーション」という用語を含むものを抽出した。4万件近い学術論文が該当した。次に、それらの間の引用分析を行った。これら論文群によって構成される引用ネットワーク中、最大連結成分に含まれる論文について、Newman法を用いてクラスタリングをし、主要なクラスターの特性の一部を明らかにした上で、可視化(俯瞰マップの作成)を行った。更に、各クラスターの平均年齢の特定も行った。主要なクラスターには、イノベーション創成の環境、技術経営、組織のイノベーションなどの横断的テーマのほか、ヘルスケア、環境問題、サービス、農業などの分野別テーマがみられる。また、時系列的にみると、イノベーション研究そのものは70年代以前から行われてきたが、90年代初頭から活発となり、論文数は急速に増加している。その傾向は、最近一段と顕著になっている。分野別には、技術経営は、特に成長が著しい。また、大学とイノベーションとの関係に関する論議も、90年代初頭から活発化していることが判明した。このように、学術論文の引用分析という手法を用いることで、イノベーションに関する研究動向を客観的に捉えることが可能となった。
著者
益田 勝実
出版者
法政大学
雑誌
日本文學誌要 (ISSN:02877872)
巻号頁・発行日
vol.33, pp.2-14, 1985-11-25
著者
森 淳哉 加藤 潤 天目 真樹 奥田 知明 田中 茂 He K. Ma Y. Yang F. Yu X.
出版者
社団法人大気環境学会
雑誌
大気環境学会年会講演要旨集
巻号頁・発行日
no.43, 2002-09-11

中国北京市において、大気粉塵による環境汚染は非常に深刻な状況にある。大気粉塵の主要な発生源は、石炭燃焼などによる人為起源の粒子と、内陸部の砂漠乾燥地帯から発生する砂塵嵐に起因する土壌(黄砂)を含む自然起源の粒子に大別できる。これら両起源の大気粉塵は、世界各国の首都圏のこれらの大気濃度と比べても極めて高く、人為起源の大気粉塵と自然起源(主に黄砂)の大気粉塵が高濃度で混ざり合った大気汚染は、北京市特有のものである。東アジア地域の環境(Environment)・エネルギー(Energy)・経済(Economy)の問題の実態を把握し、その対策を提言する目的で、1998年より、中国・清華大学と慶應義塾大学との共同研究(3E研究プロジェクト)が開始された。そして、北京市の大気汚染の実態を把握する為、3E研究プロジェクトの一環として、2001年3月より中国・清華大学と共同で北京市において大気観測を行った。本研究では、大気粉塵濃度及び粉塵中水溶性イオン成分濃度を測定することによって、中国北京市における大気粉塵による大気汚染の実態の把握とともに、北京市における大気粉塵の化学的な特徴を明らかにし、その存在形態についても検討を行った。