著者
齋藤 健治 渡辺 正和 佐藤 菜穂子 井上 伸一
出版者
名古屋学院大学総合研究所
雑誌
名古屋学院大学論集 医学・健康科学・スポーツ科学篇 = THE NAGOYA GAKUIN DAIGAKU RONSHU; Journal of Nagoya Gakuin University; MEDICAL, HEALTH, and SPORTS SCIENCES (ISSN:21875162)
巻号頁・発行日
vol.9, no.2, pp.1-16, 2021-03-31

投球速度が異なる2名の大学野球投手を対象に,投球動作とパワー系体力を測定分析し,その差の原因を探ることを目的とした。対象とした2名の選手間には体格の差はないものの,投球スピードの差が10~20km/hあった。投球動作の量的分析には三次元動作解析法を用い,ハイスピード動画撮影による質的な分析も行った。動作解析では,指先から肘,肩,体幹,腰などの速度や,肩,肘,腰などの関節運動の角速度等を求めた。これらの動作解析結果と体力測定結果から,2名の選手間には体幹部の動きの方向,近位部の減速による遠位部の加速という相互作用,上肢関節の使い方,立ち五段跳びやメディシンボール投げなどのパワー系体力と背筋力などに違いがあることが明らかとなった。
著者
原 圭寛
出版者
湘南工科大学
雑誌
湘南工科大学紀要 = Memoirs of Shonan Institute of Technology (ISSN:09192549)
巻号頁・発行日
vol.56, no.1, pp.73-77, 2022-03-31

本稿では,日本の学校段階の概念、特に中等教育と高等教育との接続について,アメリカの学士課程教育の歴史との比較によって,その歴史的・構造的問題を考察する。アメリカの歴史においては,カレッジでの学士課程教育が中等教育に属するか高等教育に属するかが議論され続けてきた結果,学士課程教育は次第に中等教育と高等教育をつなぐ役割を担うようになった。一方で日本の学校段階の構造は,そのような段階的な接続をほとんど意図していない。この違いは,日本における高等教育の大衆化に伴って現れる問題の原因の一端となっていると考えられる。This paper examines the historical and structural problems of the Japanese concept of the educational stages, especially the connection between secondary and higher education, by comparing it with the history of undergraduate education in America. In American history, as a result of continuous debates on whether undergraduate education in colleges belongs to secondary education or higher education, undergraduate education has gradually come to play a role in connecting secondary and higher education. On the other hand, the structure of the educational stages in Japan has little intention of such a gradual connection. This difference is part of the reason for the problems that appear with the popularization of higher education in Japan.
著者
樺太庁鉄道事務所 編
出版者
行政学会
巻号頁・発行日
vol.下巻, 1931
著者
金 惠英 藤野 陽三 勝地 弘 SIRINGORINGO Dionysius Manly 山田 均 大越 秀治
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集A1(構造・地震工学) (ISSN:21854653)
巻号頁・発行日
vol.77, no.1, pp.107-120, 2021 (Released:2021-02-20)
参考文献数
31
被引用文献数
1

本研究は,まず,Large Eddy Simulation (LES)により橋桁上にある車両の周辺流を再現し,車両に対する空気力を求め,次に,その空気力を用いた車両の動力学的安定解析から横転,横滑り,ヨーイング現象の発生限界風速を求めている.その結果,1)車両周りの流れ場は,橋桁の端部から剥離するせん断流の影響を強く受け,車両の車線位置により流れ場が大きく変わり,そのため車両に作用する空気力特性も大きく異なる.次に,2)5質点7自由度の車両モデルに,得られた空気力を作用させ,横転,横滑り,ヨーイングの不安定モードの発生限界風速を求め,3)3つのうち,ヨーイングが支配的な不安定モードであり,限界風速は風上側車線に位置するときが最も低く,風下側車線に位置が変わるにつれ高くなることが分かった.
著者
圓田 浩二
出版者
沖縄大学経法商学部
雑誌
沖縄大学経法商学部紀要 = Okinawa University JOURNAL OF Law, Economics and Management (ISSN:13463128)
巻号頁・発行日
no.2, pp.15-27, 2021-03-31

本稿は、ポケモンGOの社会学的諸研究の一つであり、コロナ禍でポケモンGOというゲームアプリがどのように変化したのかを分析している。COVID-19の全世界的流行を受けて、ポケモンGOはこれまでの「外に出て歩く」というゲームスタイルを捨て、①オンライン化とリモート化を行い、②さまざまなゲーム機能を取り込むことでゲーム・コンテンツの充実に努めた。この試みのおかげで、ポケモンGOはその人気を保つことができた。最後に、この分析から得られた知見から、「時間」と「空間」、「密度」の社会学理論の構築を試みている。

1 0 0 0 鳥取郷史

著者
根来治 著
出版者
根来康子
巻号頁・発行日
1973
著者
青山 幸二 齋藤 晴文
出版者
日本マイコトキシン学会
雑誌
マイコトキシン (ISSN:02851466)
巻号頁・発行日
vol.72, no.1, pp.15-22, 2022-01-31 (Released:2022-03-25)
参考文献数
31

室間共同試験で妥当性を確認した公定分析法を用いて,2014~2019年度に日本で流通した飼料中のゼアラレノンおよびその代謝物(ゼアララノン,ゼアラレノールおよびゼアララノール)の汚染実態を調査した.とうもろこし121検体,大豆油かす62検体および配合飼料205検体を調査した結果,90 %以上の試料からゼアラレノンが検出された.ゼアララノールはいずれの試料からも検出されなかった.β-ゼアラレノールはゼアラレノン代謝物の中で最も検出率が高かった.また,原料によりゼアラレノン濃度に対するゼアラレノン代謝物濃度の割合が異なることが示唆された.

1 0 0 0 青春と読書

著者
集英社 [編]
出版者
集英社
巻号頁・発行日
vol.25(11), no.167, 1990-11