出版者
日経BP社
雑誌
日経コンストラクション (ISSN:09153470)
巻号頁・発行日
no.608, pp.12-17, 2015-01-26

伊豆箱根鉄道駿豆線の終着駅「修善寺駅」の北口で2014年5月にオープンしたのが、駅前広場「北広場」だ。目を引くのは、その立体的な形状。擁壁と芝生に縁どられた三次元的な姿は、まるで小さな城跡のように見える。
著者
清野 純史 三浦 房紀 瀧本 浩一
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集
巻号頁・発行日
vol.1996, no.537, pp.233-244, 1996
被引用文献数
9

本研究では, 個体個々の動きのみならず群集の全体的挙動をも把握することが可能な個別要素法 (DEM) を用いた群集避難行動シミュレーション手法の提案を行った. そして, 被災時の地下街のような閉鎖空間からの避難行動に対する基礎的な考察として, 避難中の人間が部屋から通路あるいは階段へ移動する場合の群集の動きや, 個々に働く力などの時間的, 空間的変化ついて検討を行った. さらに, 滞留現象に関する理論式を密度関数で表現し, この関数のパラメータをDEMによるシミュレーションによって避難人数, 群集密度, 幅員, 歩行速度などの関数で表現した. これにより, 対象空間全体, あるいはその空間の特定め地点における避難者の行動を時々刻々追跡できるとともに, 群集の流動状況の把握が可能となった.
著者
松木 教夫
出版者
The Stomatological society, Japan
雑誌
口腔病學會雜誌 (ISSN:18845185)
巻号頁・発行日
vol.38, no.3, pp.333-362, 1971
被引用文献数
2

補綴的処置に伴なう患者の音声の変化を聴覚的に検査する方法として, 国際音声記号を基本として, これに更に詳細な注を付すことによって音の歪等を忠実に表記する方法を試みた。<BR>検査用語は (1) 語音100個を全く任意の順番に配列したもの (R法) , (2) 語音100個を50音図の順に従って配列したもの (O法) , (3) 単語200個, (4) 文章1種類とした。<BR>検者は国際音声記号の表記法についてとくに訓練された3名の言語治療士で, 被検者の音声の録音を繰返し聴取してから表記を行ない, これを原表と照合して不正音について検討を行なった。<BR>全部床義歯患者38名について上記の方法で検査を行なったところ, 次のような結果が得られた。なお, 検査時期は, 語音の検査では, (1) 術前, (2) 義歯装着直後, (3) 義歯装着30日後の3時点, 単語及び文章の検査では (1) 術前, (2) 義歯装着30日後の2時点とした。<BR>また, 被検者を (1) 術前に旧全部床義歯を装着していた者 (経験者群) と (2) 義歯を使用せず無歯顎であった者 (未経験者群) の2群に分けて検討した。<BR>語音の検査における明瞭度 (正解音数率) を見ると, いずれの時点でもR法の方が0法よりも低い。また, 経験者群では明瞭度の変動は比較的少ないが, 未経験者群では術前の明瞭度が著明に低く, 義歯装着直後, 30日後に明瞭度は上昇し有意差が認められた。<BR>語音の検査における不正音を子音別にみると, R法では経験者群, 未経験者群ともに多くの子音に分散してみられたが, 0法では, 全体の不正音はR法の場合よりも少なく, 特定の時点, 音に集中してより多くの不正音がみられた。とくに未経験者群の術前で [s] , [dz] , [∫] , [t∫] , [d〓] に不正音が多かったが, 義歯装着後には急激に減少してゆく。<BR>子音の調音点別にまとめてみると, R法では全体に不正音がみられるが, 0法によると未経験者群の術前で, 歯音, 歯茎音の不正音が多く, 義歯装着後には著明に減少していた。硬口蓋音では, 義歯装着後に経験者群も未経験者群もほぼ同程度の不正音がみられた。また, 軟口蓋音では義歯装着直後に一時的に不正音が増加していた。<BR>単語を用いた検査では, 語音のO法より更に全体の不正音は少ないが, 未経験者群の術前では [s] , [ts] , [∫] , [t∫] などの限られた音に不正音がみられた。また, 子音の前後の音の調音点別の組合わせによる影響を検討したが一定の傾向はみられなかった。<BR>文章を用いた検査では, 単語の場合よりも更に全体の不正音は少なくなり, 特定の時点, 音に集中していた。また, 前後の音の種類による影響も認められなかった。
著者
神崎 一男 鈴木 真一郎 川崎 晴久
出版者
公益社団法人精密工学会
雑誌
精密工学会誌 (ISSN:09120289)
巻号頁・発行日
vol.59, no.1, pp.107-112, 1993-01-05
被引用文献数
2 3

Several kinds of cam motion curves have been utilized to the high speed positioning or the contour tracing. To realize the same performance by servo motors, the bangbang or the optimum control and others are applied recently. This paper describes the feedforward methods to obtain the same high speed positioning as the mechanical cam motion by applying the inverse transfer function compensation for DC motor driving system with one degree of freedom vibration load, giving the Polydyne motion curve inputs. By this method to give the dwell-risedwell polynomial motion curve with continuous velocity, accelaration and the other higher order differential at start and final points, the output loads are able to be obtained the positioning at arbitrary setting conditions without the feedback from the load. By the adequate selection of Polydyne curves on the basis of the residual vibrating characteristics, the positioning stable for parameter variations are clarified to be obtained.

2 0 0 0 OA 生の悶え

著者
鄭然圭 著
出版者
宣伝社
巻号頁・発行日
1923
著者
松浦 義昭 植田 千春 小林 健一
出版者
一般社団法人日本時計学会
雑誌
日本時計学会誌 (ISSN:00290416)
巻号頁・発行日
no.103, pp.28-41, 1982-12-25

We have developed a very low power consumption lOOnA IC for analog quartz watch, using the current control system. As the reference voltage for the current source, we have used a circuit in which the threshold voltage of the depletion and enhancement MOS transistors and their ratio of conductance coefficient are used. For the current source, we have used the current saturation characteristic of MOS transistor. Further, this IC features excellent electrical characteristics, stable temperature characteristics and high yield, due to the CMOS Al gate process in which thin gate oxide is used.
著者
稲葉利江子 山﨑礼実 渡邉恵理子 小舘香椎子
雑誌
第76回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2014, no.1, pp.551-552, 2014-03-11

近年、スマートフォン・タブレット端末の普及にともない、デジタルコンテンツ視聴の機会が増えてきている。これまで、経済産業省の委託事業等からリーチサイトやストレージサイトによる違法コンテンツの流通が問題となってきている。さらに、2012年の著作権法改正により違法コンテンツのダウンロードに対する刑事罰化が施行されたが、一般に、その内容を正確に理解されているのかが疑問である。そこで、大学生を対象に、デジタルコンテンツ視聴に関する実態調査を行なった。さらに、コンテンツの公式性の意識についてもヒアリング調査も含め実施したので、その結果を報告する。
著者
美崎 栄一郎
出版者
日経BP社
雑誌
日経ものづくり (ISSN:13492772)
巻号頁・発行日
no.714, pp.109-114, 2014-03

「衰えない吸引力」のコンセプトを生み出したのは、皆さんもご存知のDyson社創業者、James Dyson氏です。その馴れ初めをPeekさんが資料を広げて説明してくれました。 今でこそエンジニアのイメージの強いDyson氏ですが、意外にも大学での専攻は家具デザインでした…
著者
山田 徹雄
出版者
跡見学園女子大学
雑誌
跡見学園女子大学紀要 (ISSN:03899543)
巻号頁・発行日
vol.15, pp.172-150, 1982-03-15

帝制ドイツ建設期における国内市場の在り方をめぐる議論には, 二つの対立する見解-「統合」論と「地域分化」論-がみられる。国内市場形成の錠を握る鉄道建設の進展及びそれにともなう商品流通の深化は, なるほどドイツ経済の「統合」に促進的ではあったが, 地域間競争を排除するものではなかった。即ち, 長距離の幹線建設が地域的市場相互間の商品流通を促進し, 統一的な国内市場の形成に寄与したのに対し, ローカル線建設は工業生産の中心地を核に地域経済的循環を強化することすらあった。こうした脈絡のうちに帝制期フランケン地方の商品流通構造を確定すれば, 次のようになる。ニュールンベルクの工業生産と周辺地域の農業生産との間にみられる分業関係は, 同地方の再生産の基底をなしていた。しかし, 同地方は工業原料及び同製品の調達にあたり, 中部ドイツを始めとする国内のさまざまな地域と市場関係を結ぶ一方, 農産物の地域内自給率は相当高いにせよ, 南バイエルンの穀物生産との関係も無視できない。こうした流通構造は, フランケン地方に二種類の市場的な展望を開かせることになる。即ち, 同地方の農産物と中部ドイツの工業生産物の交換の可能性は, 前者の後者への市場的包摂を展望するものであり, またフランケン地方の工業製品と南バイエルンの農産物の交換は, 「バイエルン」市場をも展望しうる。にもかかわらず, 同地方は隣接地域の市場形成力が衝突し, 相殺しあうという緊張関係の為に, 地域内の分業関係が豊かに形成され, また逆に, 地域内分業の進展が隣接市場への包摂を阻止するという均衡状態にあった。その際, 流通の結節点であり, また地域的な生産拠点であるニュールンベルクの位置は, そこから放射線状に伸びる鉄道によって確固たるものとなっていた。
著者
大江 浩
出版者
国際ボランティア学会
雑誌
ボランティア学研究 (ISSN:13459511)
巻号頁・発行日
no.12, pp.27-40, 2012-07-31

3.11。大地震・大津波そして原発事故。死者・行方不明は約2万人。私たちは、東日本大震災という悲劇に遭遇し、今も忘れえぬ生々しい記憶と共に生きている。本稿は、阪神・淡路大震災(1995)の復興支援、そしてその後の国内外の災害支援の現場、そして今3.11の支援に関わる体験者からの「現場の声」である。テーマは、「災害と惨事ストレス」、そして「支援者のケア」である。災害は、悲痛な体験と共に死別・喪失をもたらす。明日の見えない絶望のトンネルの只中にあって、Survivor's Guiltを生きる被災者。しかしその「深く傷ついた人々の想い」に寄り添う支援者も「傷ついている」。支援者は共感すると同時に負いきれぬ想いにつぶれそうになる。限界を感じ、時に挫折し燃え尽きそして孤立化する。 日本では危機介入従事者や支援者のトラウマに対する認識が高くなく、ケアの取り組みが遅れている。筆者が受けた米国での研修と米国での取り組みからの学び、災害支援の現場での様々な事例、そして精神保健・心理支援の専門家の至言を交えながら、「支援者の必要性」について考察していきたい。
著者
村松 郁栄
出版者
公益社団法人 日本地震学会
雑誌
地震 第2輯 (ISSN:00371114)
巻号頁・発行日
vol.15, no.4, pp.341-342, 1962-12-25 (Released:2010-03-11)
参考文献数
6
被引用文献数
1