著者
堀越 昌子 大森 久和
出版者
滋賀大学
雑誌
滋賀大学教育学部紀要. 自然科学 (ISSN:04886291)
巻号頁・発行日
vol.30, pp.94-101, 1980

Tar dyes were determined quantitatively in ice candies by double-wavelength spectraphotometry. Tar dyes were detected in 80% of colored ice candies, The meanvalue of the concentrations of tar dyes in ice candies was 7.78±6.40ppm. Tartrazine(Y4) was used most extensively and detected in 77% of ice candies which contained tar dyes. Brilliant blue FCF(B1) was detected in 43% of them. The mean value of the concentration of tartrazine was 7.21ppm and that of brilliant blue FCF was 0.76ppm. Ice candies which contained a single dye were 37%. The most ice candies contained plural species of dyes. The ratio of the mixture of dyes was determined by double-wavelength spectrophotometry. When there were many samples which contained a mixture of dyes and their specific absorption peaks different with one other, the double-wavelength spectrophotometric method was very useful.
著者
高久雅生 江草由佳 岡本真 大向一輝
雑誌
研究報告情報基礎とアクセス技術(IFAT)
巻号頁・発行日
vol.2012-IFAT-108, no.4, pp.1-6, 2012-09-18

東日本大震災を契機として,博物館,図書館,文書館,公民館の被災・救援情報を集約するウィキサイトを構築した saveMLAK ウィキにおける編集がどのように行われたかを定量的に分析する.サイト設立から 1 年以上にわたる有志のボランティアによるウィキ編集行為の内容を明らかにすることを試みる.
著者
大礒 正嗣 松村 嘉之 保田 俊行 大倉 和博
出版者
Japan Society for Fuzzy Theory and Intelligent Informatics
雑誌
知能と情報 : 日本知能情報ファジィ学会誌 : journal of Japan Society for Fuzzy Theory and Intelligent Informatics (ISSN:13477986)
巻号頁・発行日
vol.23, no.1, pp.18-28, 2011-02-15
被引用文献数
4

多数の演算器を持ち並列計算可能な Graphic Processing Units(GPU)は,近年,CPU をはるかに上回る演算性能を持つようになり,GPU を用いて数値計算を高速化する研究が多くなされている.進化計算の計算量に対しても GPU 計算が注目されており,遺伝的アルゴリズム(GA)の分野において,集団の並列化についていくつかの議論が緒についた.本稿では,GPU 向け開発計算環境である CUDA を利用して,集団の並列化だけでなく個体単位での並列化を行うことによりGAの高速化とオーバーヘッドの隠蔽を行う実装手法を提案する.進化計算のベンチマークである関数値最小化問題とアプリケーションである進化ロボティクス問題に対して提案実装手法を適用し,計算機実験を行った.結果として,提案実装手法は従来の CPU による計算に対して 7.6~23.0 倍の高速化を達成した.
著者
平松 緑
出版者
岡山大学
雑誌
一般研究(C)
巻号頁・発行日
1986

放り上げ刺激により痙攣が誘発可能になったElマウスの安静時〔El(+)〕,放り上げ刺激をしていないElマウス,すなわち痙攣誘発のないELマウス〔El(-)〕,及びElマウスの母系であり痙攣素因のないddYマウスの大脳皮質切片を作成し、放射性タウリンとアスパラギン酸を用いてuptakeとreleaseについて検討した。その結果、(1)El(+)のタウリンのuptakeはddY及びEl(-)に比べて低下していること、(2)El(-)のタウリンのreleaseはddYに比べて増加していたが、El(+)のreleaseはEl(-)に比べて低下していること、(3)El(-)のタウリン量はddYに比べて高いが、El(+)とは有意差のないこと、(4)El(-)のアスパラギン酸のuptakeはddYに比べて低いが、El(+)のuptakeはEl(-)に比べて高いこと、(5)El(-)のアスパラギン酸のreleaseはddYに比べて低下しているが、El(+)のreleaseはEl(-)に比べて増加していること、(6)El(-)のアスパラギン酸の量はddYに比ベて高いが、El(+)のアスパラギン酸の量はEl(-)に比べて低下していること、が明らかとなった。タウリンは抑制性神経伝達物質、アスパラギン酸は興奮性神経伝達物質と想定されている。けいれん準備性を獲得したElマウス〔El(+)〕の大脳皮質においては、El(-)に比べてタウリンのuptakeとreleaseは低下しているが、アスパラギン酸のuptakeとreleaseは亢進していることが明らかとなった。又、Elマウスの痙攣を阻止するdiphenylhydantoin及びdipropylacetateは、El(+)のタウリンのreleaseを亢進させることが認められた。これらのことは、興奮性神経伝達物質の機能亢進と抑制性神経伝達物質の機能低下が、Elマウスの痙攣準備性に密接に関与していることを示唆している。
著者
陳 仲奇
出版者
島根県立大学
雑誌
総合政策論叢 (ISSN:13463829)
巻号頁・発行日
vol.10, pp.55-71, 2005-12

The thesis of this paper is based on the following hypothesis. Cultural communications between Japan and China are represented by words of the same characters in Japanese and Chinese. During the May 4th Era, China borrowed many new words from Japan. The majority of the new Japanese words, written in the same characters as Chinese, have been absorbed into the Chinese language and used by the Chinese in daily life without any sense of incongruity as if they were native Chinese words. However, some Japanese words with the same characters but different meanings have not been absorbed by Chinese society, as if the stones carried by the waves in the high tide were left scattered on the beach on the ebb tide, which may also be characteristic of the cultural communications between the two countries. The works of Luxun are representative of this. It is in the light of the original age of the particular works and the original language environment that the "marks" of cultural communications between the two countries can be understood and clarified. Only in this way can the wordings be analyzed. Through an analysis of Luxun's works in this may, many Japanese expressions were found.
著者
中嶋 智 新谷 幹夫 白石 路雄 桂川 秀嗣 小川 ゆう子 川島 基展 近藤 邦雄
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.36, no.16, pp.27-30, 2012-03-09

二十四式太極拳は激しい動きを伴わない拳法であり、健康運動として世界中で練習されている。太極拳の演武は複雑な動作から構成されており、初心者の多くはビデオ教材を用いて学習する。しかし、市販のビデオ教材はカメラアングルの制限により、シーンによっては師範の動きが見にくい。本研究では、ユーザーが見たいと思った師範の部位を見ることができるように、カメラアングルの変更や鏡の設置が可能なCG教材を作成した。また、被験者にCG教材と市販の教材を使って学習してもらい、ユーザーによる評価を行ったところ、カメラの回転と鏡の設置が見やすさの向上につながるという有意な結果が得られた。

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著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1951年12月27日, 1951-12-27
著者
吉田 弘輝 藤井 章博
雑誌
研究報告電子化知的財産・社会基盤(EIP)
巻号頁・発行日
vol.2012-EIP-57, no.19, pp.1-6, 2012-09-06

従来, CAD 図面の運用機能は限られたニーズに対応するプロプライエタリ-なアプリケーションソフトウエアによって提供される場合がほとんどである. Web 技術の進展により多様な Web サービスが,共通の運用基盤,すなわち Web ブラウザと HTTP プロトコルによって提供できるようになっている.特に,最近 Web ブラウザに導入が進んだ HTML5 の canvas 機能により SVG 形式の画像情報をタブレットや PC 上に柔軟に利活用することが可能になった.本研究では,機械部品の CAD 図面等を基に作成した SVG データをリソースとして蓄積し, RESTful なアクセス機能を実装したデータベースシステムを構築した.また,こうしたリソースを利用して多様な電子商取引のニーズに対応するためのマッシュアップ機能を備えたミドルウエアの開発を行っている.機械部品流通などの分野における EDI に対するニーズは多岐にわたる.本稿では,開発中のシステムを利用して機械のメンテナンスのために部品の在庫管理を行うシステムの実装を述べ,特に SVG の利活用に関する課題を検討する.