著者
抜山 四郎
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
日本機械学會誌 (ISSN:00214728)
巻号頁・発行日
vol.63, no.498, pp.973-975, 1960-07-05
著者
平形 道人
出版者
日本臨床免疫学会
雑誌
日本臨床免疫学会会誌 (ISSN:09114300)
巻号頁・発行日
vol.30, no.6, pp.444-454, 2007 (Released:2007-12-31)
参考文献数
65
被引用文献数
11 12

多発性筋炎/皮膚筋炎(polymyositis/dermatomyositis : PM/DM)は,筋力低下を主徴とする慢性炎症性疾患で,その臨床像は多彩である.本疾患においても他の膠原病と同様,種々の細胞成分に対する自己抗体が高率に検出される.特に,PM/DMに特異的に見出される自己抗体(myositis-specific autoantibodies ; MSAs)は,診断,病型の分類,予後の推定,治療法の決定など臨床的に有用である.さらに,かかる自己抗体が標的とする自己抗原が細胞内の重要な生物学的機能を持つ酵素や調節因子であることが同定され,自己抗体産生機序を考える上で重要な情報をもたらしている.とくに,PMに特異的な抗アミノアシルtRNA合成酵素抗体や抗SRP抗体などが蛋白合成・翻訳と関連する細胞質蛋白を標的するのに対し,DMに特異的な抗Mi-2抗体や抗体p155抗体などが核内転写調節因子を標的とすることは,自己抗体と病態形成との関連を考える上で注目される.さらに,従来,自己抗体が稀とされてきた,amyopathic DMの抗CADM-140抗体や悪性腫瘍関連筋炎の抗p155抗体は早期診断・治療など臨床的に有用なばかりでなく,これらの疾患の病因追究に大きな手掛かりを与えるものと期待される.本稿ではPM/DMにおける自己抗体とその対応抗原や臨床的意義について,最近の知見を含め概説する.
著者
佐伯 正治
出版者
土木技術社
雑誌
土木技術 (ISSN:02855046)
巻号頁・発行日
vol.22, no.9, pp.101-110, 1967-09
著者
柴田 碧
出版者
東京大学生産技術研究所
雑誌
生産研究 (ISSN:0037105X)
巻号頁・発行日
vol.20, no.8, pp.388-398, 1968-08

原子力発電所の耐震設計に関する諸問題の展開を,本所における研究と関連させつつ述べた.
著者
若林 二郎 森 寿久 住田 侑 石井 一典 川太 徳夫 飯島 隆
出版者
Atomic Energy Society of Japan
雑誌
日本原子力学会誌 (ISSN:00047120)
巻号頁・発行日
vol.28, no.10, pp.913-923, 1986
被引用文献数
2

原子力発電所の運転形態を従来の基底負荷運転から負荷追従運転も含んだ形に拡大していく必要が高まりつつある。電力系統の負荷は季節変化,日変化,さらにより小さな時間スケールの変動成分よりなる複雑な変化を示し,それに対応して原子力発電所を運転するには新しい制御方策の導入と複数種の制御手段の有機的な統合利用が必要となる。<BR>本稿では,現在盛んに開発が進められているこの種技術の実情について、BWR,PWR,ATRの各炉型ごとに要約して紹介する
著者
田河 水泡
出版者
改造社
雑誌
改造
巻号頁・発行日
vol.33, no.18, pp.131-134, 1952-12
著者
原 豊ニ
出版者
島根大学
雑誌
山陰研究 (ISSN:1883468X)
巻号頁・発行日
vol.2, pp.90-61, 2009-12-31

鳥取県立博物館蔵(中島家旧蔵)『富士の人穴草子』は、慶長七年(一六〇二年)に書写されたものであり、この作品に関わる最古写本の一つである。本稿は、新出の本写本を全文翻刻し、それに解題を付したものである。13;
著者
浅井 達哉 有村 博紀
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-I, 情報・システム, I-情報処理 (ISSN:09151915)
巻号頁・発行日
vol.87, no.2, pp.79-96, 2004-02-01
被引用文献数
15

最近,ウェブページやXMLデータなどの半構造データに対するデークマイニングが注目を集めている.本論文では,半構造データマイニングにおける主要な技術の一つである,グラフ構造データからの部分構造パターン発見技法について,主に木パターンマイニングとグラフマイニングの観点から,近年の研究動向を紹介する.はじめに,半構造データマイニングの萌芽期の研究として,Subdue及び,GBI,Nestrovらのスキーマ発見,DehaspeらのWarmrを紹介する.次に,木パターンとグラフパターンのマイニングに関する現在の研究動向を概観する.木パターンの発見アルゴリズムとして,浅井らのFREQTとUNOT,ZakiのTreeMiner.安部らのOPTTなどを説明し,一般のグラフマイニングアルゴリズムとして,猪口らのAGMとYanらのgSpanなどを説明する.最後に,新しいデークマイニングの方向性を示すものとして,半構造データストリームからのマイニングアルゴリズムStreamTについて述べる.
著者
中村 栄
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.55, no.4, pp.229-240, 2012-07-01 (Released:2012-07-01)
参考文献数
8
被引用文献数
3 1 1

技術情報を有効活用するためにさまざまな解析ツールや解析手法(特許マップ解析)が提案されている。こういった環境の中,2006年に「PAT-LIST研究会」(株式会社レイテック主催)が発足した。本稿では,筆者が過去6年間の研究会活動でアドバイザーとして取り扱った実際の研究テーマ,中でも2010年度研究会テーマ「特定企業の知財戦略を技術情報解析結果からあぶり出す」を事例として取り上げ,実務上有益な解析プロセスを提案するとともに,解析時の留意点についてプロセスに沿って解説する。テキストマイニングツールを利用したマクロ分析,重要領域設定のための課題/解決手段マップにおける技術分類統制の意義についても紹介する。
著者
南崎 喜博 小林 金也
出版者
社団法人溶接学会
雑誌
溶接学会誌 (ISSN:00214787)
巻号頁・発行日
vol.72, no.6, pp.507-510, 2003-09-05
被引用文献数
1

接着現象は接着剤の接着界面での挙動とバルクとしての挙動との相乗作用の結果であり,接着関連商品の製品設計の際にはその両者の把握,コントロールが必要となる.そして,それらのうちバルク挙動は接着剤バルクの粘弾性測定,及び解析により比較的容易に把握できるが,接着剤と被着体(接着される側)との界面にどれくらいの相互作用エネルギー;または力が働くのかを知ることは非常にむずかしい.その値は表面に滴下した液滴の接触角測定結果から,拡張フォークス式により類推するのが一般的であるが,液により測定面が膨潤するなどして測定の精度に問題を生じることも多く,何らか別の方法でより精度良く測定,あるいはシュミレーションできることが望まれている.我々は今回の特集のテーマと同じ分子計算の一種である分子軌道法で,この界面相互作用エネルギー(界面接着エネルギー)を計算して製品設計に役立てることを試みているので,その内容を紹介する.
著者
大澤 隆幸
出版者
静岡県立大学
雑誌
国際関係・比較文化研究 (ISSN:13481231)
巻号頁・発行日
vol.4, no.1, pp.69-86, 2005-09-16

ハーンは『怪談』序で、「雪女」に取りかかるきっかけを「武蔵国西多摩郡調布のある農民が、生まれ故郷の村の伝説として私に語ってくれたもの」と記した。序は作品の一部であるので、フィクションの可能性がないとは言えない。しかし、ハーンに三男の清が生まれて、1900年9月頃「府下調布在の農家の娘」お花(一雄189)が子守として来て、また「大久保に普請をするに当り」(同190)お花の父宗八が雇われた(大久保への転居は1902年3月)。このような経緯や『八雲』第14号の小泉時氏の論考「青梅と雪女」から見て、宗八がハーンに原語を語った可能性はあるだろう。チェンバレン宛の手紙や「幽霊と化げ物 Of Ghosts and Goblins」から、彼には雪女について松江時代から相当の知識があったことが知られる。そこに大久保転居後に刺激が加わり、「雪女」が成立したのではないかと筆者は推測する。本稿は、この作品がハーンが日本文化と対話して生まれたものであることを論じる。