著者
長野 栄俊
出版者
福井県文書館
雑誌
福井県文書館研究紀要 (ISSN:13492160)
巻号頁・発行日
no.18, pp.140-124, 2021-03
著者
結城 康博
出版者
日本保健医療社会学会
雑誌
保健医療社会学論集 (ISSN:13430203)
巻号頁・発行日
vol.15, no.2, pp.104-114, 2005

医療技術の進歩は患者の利益を向上させる反面、社会福祉分野のニーズを高め生活面の課題を担わせることにつながる。確かに、「第一次医療革新」を基本とした医療技術は根治型医療につながり、患者は限られた福祉資源しか必要としなかった。しかし、「第二次医療革新」が基軸となっていく時期には、クライエントは多様な福祉制度の活用に迫られることになった。例えば、人工透析患者や慢性疾患等のクライエントは、「第二次医療革新」を中心とした医療技術の恩恵を受けたものの、より福祉分野のニードを必要とすることになった。本研究では、医療技術の進展に伴う社会福祉分野の役割・機能について分析し、医療と福祉の関連について論じることとする。そして、遺伝子医療が主流になると予測される将来、医療技術の進歩を視野に入れた福祉制度の構築が必要であることを明確にする。
著者
金城 克哉 Kinjo Katsuya
出版者
九州地区国立大学間の連携に係る企画委員会リポジトリ部会
雑誌
九州地区国立大学教育系・文系研究論文集 (ISSN:18828728)
巻号頁・発行日
vol.1, no.2, 2014-03

本論は、ゲイ向け雑誌『G-men』誌に掲載された官能小説(「野郎小説」)に頻出する9つの男性器表現を述語との共起関係から特徴づけることを目的とするものである。従来このような性に関する言葉は学術的に研究されることがほとんどなかった。本論では因子分析により3つの因子を抽出し、また階層的クラスター分析によって9つの表現の類似度を示すことに成功している。セクシュアリティと言葉の関わりという点から、これまでなされていない新たな研究の可能性が示唆されたと言える。This paper tries to analyze characteristics of nine male genital expressions which often appear in gay-targeted erotic novels by applying multivariate statistics. Based on the observation of cooccurrence between these genital expressions and their accompanying verbs, it will be claimed that factor analysis identified three factors, namely, Chimpo factor, Chinko factor and Inkei factor, which express "virility or toughness", "being embarrassed", and "organ" respectively. Also, principal component analysis reveals that "virility or toughness" is in the opposite end of "being embarrassed". Further, hierarchical cluster analysis will show us these nine expressions are grouped into three clusters. The academic discussion on these expressions is rare, so the analyses conducted in this paper contribute extensively to the study of sexuality-related expressions.この論文は「言語文化研究紀要」(22号2013年p21-40)に掲載された論文を査読し、「九州地区国立大学教育系・文系研究論文集」Vol.1, No.2(2014/3)に採択されたものである。
著者
長友 信人 松尾 弘毅
出版者
宇宙航空研究開発機構
雑誌
東京大学宇宙航空研究所報告 (ISSN:05638100)
巻号頁・発行日
vol.4, no.2, pp.325-334, 1968-04

太陽熱を動力源とした低推カロケットを,地球の近傍のミッションに用いる場合は,地球の日かげの部分でエネルギーの供給が停止する.とくに低高度の人工衛星として打ち上げられた太陽熱ロケットが,その速度方向に加速することによって,その軌道を拡大する場合は,日かげに入っている時間が長く,その飛行軌道に日かげの影響があらわれる.ここでは,この影響がもっともよくあらわれるようなケースについて軌道計算し,日かげなしの場合と比較した.すなわち,地球の公転によるかげの一の移動はなく,太陽熱ロケットは太陽と地球を含む面内を飛行し,しかも太陽ロケットの作動は,日かげでは停止し加速されないとする.ミッションとしては,500km高度円軌道から同期円軌道への遷移として,太陽熱ロケットの諸元としてのこのミッションに適した値とし考えられるものを用いた.解析結果を比較すると,日かげのある場合は,ない場合に比べてミッションに要する時間は25%多く,この値はロケットの比推力その他のパラメータの変化の影響をほとんどうけない.日かげなしのとき準円軌道で拡大してくる飛行経路は日かげありの場合,出発直後は比例的に長円となる傾向があるが,ミッション最終段階では,この傾向は鈍化し,そのときの離心率に相当する値はそれほど大きくなく,ここでの軌道修正は容易である.したがってエネルギー的損失も,ほとんど問題にならないくらい小さい.
出版者
海人社
雑誌
世界の艦船
巻号頁・発行日
no.802, pp.21-47, 2014-08
著者
衣川 清子
出版者
埼玉女子短期大学
雑誌
埼玉女子短期大学研究紀要 (ISSN:09157484)
巻号頁・発行日
vol.10, pp.433-448, 1999-03-01

This paper shows a potential use of rock/pop songs in a lecture on American culture and society. Selected songs here are considered appropriate teaching materials when we talk about alienation/isolatedness that non-Americans (and immigrants) feel, serious problems and harsh realities in America, and more positively, American dreams and hopes, all of which are important aspects of American society and culture.
著者
河田 貞
出版者
日本美術工芸社
雑誌
日本美術工芸 (ISSN:09119221)
巻号頁・発行日
no.638, pp.p7-18〔含 図版〕, 1991-11
著者
古市 久子 加藤 美恵
出版者
大阪教育大学幼児教育学研究室
雑誌
エデュケア
巻号頁・発行日
vol.25, pp.15-30, 2005-03-31

本研究では、家庭教育について、幼稚園児をもつ親206名から得たデータをもとに、アンケート調査を実施した結果を報告している。「親の意識の変化」に焦点を当てて、家庭で重要と思われることと、実際に実行している程度の差を調べることで家庭の教育力の低下を考えた。その結果1 【子どもの反社会的行動への規制】【対人的なやりとり】【親子の触れ合いに関するもの】については教育する力が強く、【大人の時間的余裕を必要とするもの】【子どもの行動を規制するもの】に関しては教育する力が低いことがわかった。###本調査において、近年の親は自分の養育者から受けた育児をそのまま実践しているのではなく、影響を受けながらも自分流の子育てをしている、ということがわかった。そして、その内容については「好きな所・良かったと思う所」を取り入れている割合は非常に高く、「嫌いな所」を自然と行っている割合は意見を二分した。###これらを教育する力の低下の是非を問う判断材料とする時、少なくとも親の意識は「低下していない」という認識を持っていると考えられるであろう。やはり、家庭の教育力の低下の原点は「力不足」ではなく「意識の変化」にあると言える。
著者
古賀 敬太 コガ ケイタ Koga Keita
出版者
大阪国際大学
雑誌
国際研究論叢 = OIU journal of international studies : 大阪国際大学・大阪国際大学短期大学部紀要 (ISSN:09153586)
巻号頁・発行日
vol.29, no.3, pp.35-54, 2016-03

This article attempts to analyze the conception of democracy and absolute pacifism in Yanaihara's political thought. For Yanaihara democracy didn't mean majority rule or due process ,but meant creation of political subject who bearsresponsibility for his nation. As to his pacifism he refused the role of balance of power in international relations and went too far into the negation of the right of self defense. Since he was skeptical of the conception "justice" in politicalarena, he clearly denied to distinguish just war and unjust war. Yanaihara insisted that democracy and absolute pacifism can be fully realized, when nations experience the religious reformation in their souls. In this sense,democracy and absolute pacifism go hand in hand with spiritual revolutionoccurred by Christianity. It is true that such an approach met with severecriticism, but it's a really interesesting attempt to consider the public role ofreligion, if, we don't confine religion in the private affair.
著者
ALZATE Juliana Buritica
出版者
国際基督教大学ジェンダー研究センター
雑誌
Gender and sexuality : journal of Center for Gender Studies, ICU (ISSN:18804764)
巻号頁・発行日
no.10, pp.133-157, 2015

この論文は、フェミニスト障害学を通して、身体肯定と自己肯定の関連における相互信頼(interdependence)の問題について論じる。著者は「倫理の想像力」の概念に目を向けつつ、障害のある身体の経験に対して関心を持っており、このアプローチが、身体を恥じることから身体を肯定することへの文化的態度の変化という提案して大きく寄与することを論じる。 相互依存に対する肯定的な視点は、身体についての肯定的なイメージと自己肯定のより高い感覚を明るみに出す。相互依存の概念は次の三つのセクションで論じる。第一のセクションでは、間主観性の概念について明らかにし、身体と自己の間に生じる断裂を修復することに焦点を当てる。第二のセクションでは互恵関係とケアの概念について論じ、自立という理想に挑む。第三のセクションでは、自らの身体を肯定することおよび自尊心の観念と照らし合わせ、相互依存の概念について論じる。 相互依存は、障害者にも健常者にも影響を与えるもので、自立と自己充足の神話を解体する鍵となる語である。フェミニズムの障害学的視点からすると、我々は自由のしるしとしての自立の概念について再検討することが推奨される。相互依存は、自らの身体を肯定することと自尊心に対する一つのアプローチとして考えられる。相互依存を受け入れることは自分の弱さを受け入れることである。 身体障害者の経験から得られる重要な教訓とは、自己受容、ケア、そして他者の受容という三者の関係性や、身体は決して単独で存在しないという事実を含んでいる。つまり、相互に信頼しあうこととは、我々が関わりあう主体としての他者のことを慮るよう我々に促すものである。他者と関わりあうという行為は、団結と互恵モデルにとって決定的なものである。ゆえに、相互依存は我々を身体肯定と自己肯定に近づける。