著者
設樂 馨 Kaoru Shitara
雑誌
武庫川女子大学紀要. 人文・社会科学編 (ISSN:09163115)
巻号頁・発行日
vol.59, pp.1-9, 2012-03-31

How have the TELOPs run from the 1960s to the 2000s? What part have the TELOPs played in the Japanese TV programs? Japanese variety shows often use the TELOPs and writing information on the set. The viewers who enjoy the program with the TELOPs are said to have some interest in the TELOPs, but not enough research has been conducted. NHK is now prepared for those who carry on various researches. This paper investigates the actual conditions of those writing information. In this paper I use the last 50-year writing date, cited from the variety shows in the NHK archives. The amount of writing information has gradually increased from the 1960s to the 2000s. The TELOPs have two functions. The first function is to clarify the composition of the program. The second function is to bring about the stage effects and“ hook” the viewers. This research suggests that the writing tool has much changed the writing information including the TELOPs. New writing technology has“ hooked” viewers who are doing something else besides watching TV.
著者
藤井 啓祐
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.61, no.3, pp.228-230, 2020-02-15

2019年10月にGoogleのチームによる量子コンピュータを用いた量子超越実験の結果が発表され,新聞の一面で報道されるなど研究界を超えて話題になっている.量子超越(quantum computational supremacy)というセンセーショナルな言葉が一人歩きしている感もあり,さすがにビットコインが一時的に暴落するなどは過剰反応である.しかし,30年以上前に提案され,いつまでたっても実現しないと言われていた量子コンピュータが,その性能を評価するためにスーパーコンピュータが必要になる,というレベルまできたことは賞賛に値する.本解説では,量子計算の仕組みについての簡単な導入とともに,今回の量子超越実験で示されたことについて解説したい.
著者
木村 吉次 Kichiji KIMURA
雑誌
中京大学体育学論叢 = Research journal of physical education Chukyo University (ISSN:02887339)
巻号頁・発行日
vol.38, no.1, pp.1-12, 1996-10-31

The purpose of this study was to clarify the developmental process of 'Athletic Sports' from the 1874 meeting of the Imperial Naval College to the 1883 meeting of Tokyo University. Official documents of the government in the National Archives and articles of the Japan Weekly Mail were analyzed. Results of this study were as follows : 1) It was ascertained that the Imperial Naval College held 'Athletic Sports' on April 7, 1876. 2) Although most of the events were the same as those in 1874, Japanese officials of the college also joined the committee for the meeting and Japanese Fencing was added to the program. Thus the meeting was somewhat "Japanized" this time. Moreover, it must be noted that events including casualness and uncertainty, such as a blindfold race, a flat race with a bucket of water on the head, and a flat race to pick up 20 eggs, were not adopted in 1876. 3) The same site was used for 'Athletic Sports' by foreigners' athletic organizations, i.e., the Tokyo Amateur Athletic Association in 1876 and the Tokio Athletic Club in 1877 and 1878. The Parade Ground being at the disposal of the athletic organizations by the Naval Department, the attendance of the band of the Imperial Japanese Marines, and the participation of the cadets of the Imperial Naval College suggest that there was a close relationship and that the organizations were supported by the Naval Department and the Imperial Naval College. 4) F. W. Strange who taught English at Tokyo English College, later the Preparatory Course of Tokyo University, was an active member of those organizations. He also participated in the various meetings and matches held by foreigners' sports organizations in Yokohama. With his rich experiences in administration and participation, he worked for the introduction of 'Athletic Sports' at Tokyo University. From the viewpoint of sports history he was in fact a mediator between 'Athletic Sports' of the Imperial Naval College and that of Tokyo University. 5) Before the meeting of Tokyo University, F. W. Strange published a booklet, the title of which was "OUTDOOR GAMES". It aimed to give some information on the outdoor games to Japanese students to induce them to keep their health. The program of 'Athletic Sports' was composed of the same events as those cited in the booklet except for the three-legged race. It showed the exclusion of the events including casualness and uncertainty while the later Gymnastics Exhibition included some of those events, which became indispensable items for school undokai.
著者
黄 昱 Yu HUANG ファン ユ
出版者
総合研究大学院大学文化科学研究科
雑誌
総研大文化科学研究 = Sokendai Review of Cultural and Social Studies (ISSN:1883096X)
巻号頁・発行日
no.12, pp.1-16,

『徒然草』が漢籍から受けた影響は、文章レベルに止まらず、その思想内容にまで及んでいることは今までの研究において議論されてきたことである。まず『徒然草』が広く読まれていた江戸時代には、本書と漢籍との関係が注目された。『徒然草』最初の注釈書である『徒然草寿命院抄』は、『徒然草』を儒釈道の三教を兼備する書物として捉え、和文でありながら、漢籍的な要素が強い書物とした。江戸中期頃から、『大東世語』『本朝遯史』といった人物伝記や、『明霞先生遺稿』『作文率』といった漢文作品集、さらに、異種『蒙求』といった幼学書に『徒然草』が漢訳されたのは、本書に内在する漢籍的な要素が然らしめたところと言えるだろう。一方、近代の中国では、民国時代から、周作人や郁達夫といった日本文化に心を寄せた文人たちが『徒然草』を中文に訳し、また、一九八〇年代以降、日本の古典文学作品が大陸で盛んに翻訳される中、『徒然草』も五種類の全訳本が刊行されるに至っている。本稿はこのような日中における『徒然草』の漢文訳と中文訳の状況の比較分析を目的とする。具体的には、主に周作人以降の『徒然草』の中文訳を中心に分析し、これらの翻訳にあたっての章段の取捨選択の意図と、訳文の文体・表現の特徴を考察した。一九二五年に周作人が『徒然草』の中から十四の章段を選んで翻訳し、彼が加えた小引(序)・附記(跋)と訳文を考察した。さらに、彼のほかの作品における『徒然草』についての言説を考えることによって、彼の翻訳手法と『徒然草』観を明らかにした。また、一九三六年に周作人と同じく日本文化に関心を持つ著名な小説家郁達夫も『徒然草』から七章段を選訳し、本書が「東方固有思想を代表するに値する哲学書」であると絶賛した。その後、一九八〇年代以降、五種類の『徒然草』中文訳も登場したが、本稿は周作人訳と郁達夫訳とこれら現代の中文訳とを比較し、『徒然草』が中文に翻訳される時の特徴と問題点を示した。最後に、江戸・明治期の漢文基礎教養書である異種『蒙求』に見られる『徒然草』の漢文訳とこれらの中文訳との比較に触れた。『徒然草』は日本と中国の文人の間で愛読され、翻訳されていたが、両者の訳述の異同を分析する作業を通して、日本と中国での本書に対する認識の差を確認し、『徒然草』の漢籍的な要素がさらに明確になったと言える。According to existing studies, the influence of Chinese classics on Tsurezuregusa is seen not only in expression, but also in its contents and philosophy. In the Edo period, when Tsurezuregusa began to be popular, it was first noted to contain ideas about Confucianism, Buddhism and Taoism. The claim was that this book had been strongly influenced by Chinese classical works. This might be one reason why Tsurezuregusa was translated into classical Chinese by Japanese intellectuals during the Edo period. On the other hand, famous Chinese writers, Zhou Zuoren and Yu Dafu, translated some chapters of Tsurezuregusa into Chinese in the 1920’s and 1930’s. After the 1980’s, when there was a boom in making Chinese translations of Japanese classics, five complete translations of Tsurezuregusa were published.This paper is concerned with the characteristics of and differences between the various translations into Chinese of Tsurezuregusa made by both Japanese and Chinese intellectuals. Through a comparative study of these translations, we can identify differences in understanding Tsurezuregusa between Japan and China, and reappraise elements of influence that Chinese classical works must have had on Tsurezuregusa.
著者
五十嵐 裕子 イガラシ ユウコ Yuko Igarashi
雑誌
浦和論叢
巻号頁・発行日
no.46, pp.45-68, 2012-02

日本の折り紙のはじまりは神事や贈答儀礼に用いられる「儀礼折り紙」であった。江戸時代になると、折り紙は礼法や決まりから離れ、折り方そのものを楽しむ「遊戯折り紙」がおとなの遊びとして広まった。江戸時代中期には、それまで祖母や母から女子の躾として伝承されていた折り紙が、「子どもの遊び」となり普及していくようになる。一方西欧では、フレーベルが子どもの創造的活動衝動を自由に表現するための「作業具」の1つとして、折り紙を位置づけた。フレーベルの教育理論を導入した日本の幼稚園でも折り紙は保育教材として採用されたが、フレーベルが折り紙に込めた教育的意図は理解されないまま、折り紙はやがて保育教材・教具から放逐されていった。しかし折り紙遊びはその後も現代に至るまで家庭や幼稚園、保育園で子どもたちに親しまれている。折り紙あそびの普遍的魅力を再考し、折り紙の教材的価値や折り紙遊びにおける子どもへの適切な援助に関する研究が望まれる。
著者
大森 隆子
雑誌
教育学部紀要 (ISSN:18838626)
巻号頁・発行日
no.8, pp.231-238, 2015
著者
野口敦弘 高橋雅隆 納富一宏 斎藤恵一
雑誌
第74回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2012, no.1, pp.641-642, 2012-03-06

近年,暗証番号やパスワードの不正利用による犯罪が横行している.特に,普及が著しいスマートフォンやタブレットPCなどのロック解除を行う際に,覗き見によるパスワードの盗難に遭うことから,暗証番号での認証はセキュリティ上,問題があるといえる.そこで,本研究では,暗証番号をなくし,タッチスクリーンを用いたバイオメトリクス認証手法について提案する.利点として,タッチするだけで認証が行える点であり,ユーザの煩わしさを軽減できると考える.また,番号がないため,背後から覗き見されても入力情報が盗難されづらくなると推測する.本稿では,静電容量タッチスクリーンを用いたリズム認証手法の有用性について考察する.
著者
井上 清子
出版者
文教大学
雑誌
生活科学研究 = Bulletin of Living Science (ISSN:02852454)
巻号頁・発行日
vol.37, pp.97-105, 2015-03-01

親および教師からの褒められ経験 ・ 叱られ経験と自尊感情の関連について明らかにする目的で、大学生252名を対象に、質問紙調査を行った。自尊感情高群と低群において、褒められた経験・叱られた経験の頻度に差があるかを調べるためにt検定を行った。褒められた経験では、父親 ・ 母親 ・ 教師いずれに対しても有意差がみられ (p<.01)、自尊感情高群の方が低群よりも、児童期によくほめられたと感じていた。叱られた経験では、母親 ・ 父親 ・ 教師いずれに対しても有意差はみられなかった。また、母親では、「礼儀 ・ 思いやり」(p<.01) 「性格・態度」 (p<.05)、父親では、「学業」、(p<.05) 「礼儀 ・ 思いやり」 (p<.05) 「習い事 ・ スポーツ」 (p<.01) 「課題達成」 (p<.05)、教師では「礼儀・思いやり」 (p<.01) 「習い事・スポーツ」 (p<.01) で有意差がみられ、すべて自尊感情得点高群の方が褒められた経験が多いことが分かった。
著者
天池 洋介
出版者
日本福祉大学子ども発達学部
雑誌
日本福祉大学子ども発達学論集 = THE JOURNAL OF CHILD DEVELOPMENT (ISSN:24352802)
巻号頁・発行日
vol.12, pp.29-45, 2020-01-31

グローバル化によって, 教育が国際貿易における商品となり, 教育政策が人的投資戦略に転換している. EU では各国の教育政策が資格枠組みを通して統合化されるとともに, エラスムス計画をはじめとするヨーロッパの次元での教育政策が展開している. 北欧の次元の教育政策としてノルドプラスがあるが, その内容も歴史的変遷も, ヨーロッパの次元の教育政策と類似している. しかしノルドプラスは北欧諸国・バルト諸国の統合を目標とはせず, あくまで国家間の多様性を保持したまま, 弱点を補い合い相乗効果を発揮するシナジーを形成する, 共同による国家間制度である. ノルドプラスは, 北欧諸国間における共同の原理によって, 競争的なグローバル教育市場を組み替えている.
著者
中尾 鷹詔 久保田 智規 吉田 英司
雑誌
研究報告システムソフトウェアとオペレーティング・システム(OS) (ISSN:21888795)
巻号頁・発行日
vol.2020-OS-148, no.7, pp.1-6, 2020-02-20

近年,動画データの増大が著しく,どのようにサーバやクラウドに転送・蓄積するかが課題となっている.また,ディープラーニング技術の進化に伴い AI による画像解析の需要が高まっている.そこで,我々は動画像を解析可能かつより小さなデータサイズに符号化する手法を研究している.本稿では物体検出手法の一つである YOLOv3 を対象として,AI が物体を検出するのに必要な領域を解析し,不要な領域のみ画質を劣化させる高効率な動画像符号化方式を提案する.本手法を用いることで,人が解析することを想定した符号化方式と比べて圧縮率と検出率が向上することを確認した.
著者
横山 遼 坂本 龍一 中村 宏
雑誌
研究報告システムソフトウェアとオペレーティング・システム(OS) (ISSN:21888795)
巻号頁・発行日
vol.2020-OS-148, no.9, pp.1-9, 2020-02-20

複数の物理マシンにまたがって動作するマイクロサービスによるアプリケーションで,通信オーバーヘッドが問題となっている.物理マシン間通信削減のためマイクロサービスを少数マシンに集約配置すると,リソース使用量に偏りが生じ一部のマシンがボトルネックとなりスループットが低下しうる.本研究ではリソース使用量の複数マシンへの配分と物理マシン間通信の削減をアプリケーションに合わせたバランスで行う,マイクロサービスの物理マシンへの最適配置アルゴリズムを提案する.その後,既存のマイクロサービスアプリケーションにも容易に導入可能な最適化システムおよび評価環境を実装した.ベンチマークを用いた性能評価では,マイクロサービス動作環境のデファクトスタンダードである Kubernetes スケジューラと比較してより均一なリソース使用量配分および通信時間削減を果たし,スループット・レイテンシ共に改善を果たした.
著者
渡部 聡也 後藤 秀樹 山中 直道 鄭 俊俊 毛利 公一
雑誌
研究報告システムソフトウェアとオペレーティング・システム(OS) (ISSN:21888795)
巻号頁・発行日
vol.2020-OS-148, no.6, pp.1-6, 2020-02-20

近年,様々な製品は,高機能,高性能化が要求されており,内蔵する組込み機器の数が増加している.内蔵する組込み機器が増加することにより,消費電力の増加やコストの増加,製品の内部スペースの圧迫,ネットワークの複雑化といった問題がある.この問題を解決するための方法として,複数の組込み機器で動作するソフトウェアを 1 つの組込み機器に集約する方法がある.しかし,複数のソフトウェアを 1 つに集約するとメモリ空間の競合やデバイスの競合といった問題が発生するため,複数のソフトウェアが互いに影響を及ぼさないように動作させる必要がある.複数のソフトウェアを動かす方法として,仮想化が用いられるが,仮想化ではエミュレーションによるオーバヘッドが発生する.また,仮想化で使用する VMM は規模として大きくなるため組込み機器の限られたメモリ資源を圧迫してしまう.以上の背景から本論文では,マルチコアプロセッサを用いて,複数の組込みソフトウェアを起動してハードウェアを直接割当てることでオーバヘッドを減らす制御基盤ソフトを提案し,提案した基盤ソフト上で複数組込みソフトウェアを動作させる機能について述べる.
著者
道上 和馬 中村 朋生 小泉 透 入江 英嗣 坂井 修一
雑誌
研究報告システム・アーキテクチャ(ARC) (ISSN:21888574)
巻号頁・発行日
vol.2020-ARC-240, no.31, pp.1-9, 2020-02-20

Approximate Computing は,計算精度と引きかえに実行時間と消費電力の双方を削減する技術である.この技術の適用範囲を広げる上での課題のひとつは,誤差を許容範囲内に収めることである.本論文では,この許容範囲がしばしばユーザの主観によって動的に変化することに着目し,計算精度を動的制御可能なアーキテクチャと計算精度の段階的制御が可能なループ近似手法「Loop Body Switching」を提案する.近似の積極度合いを指示する近似レベルを,Control and Status Register(CSR)に保持し,その値で Loop Body Switching の計算精度を制御する.提案するアーキテクチャをシミュレータ上に実装し,4 つのベンチマークを用いて評価をおこなう.近似レベルの増加に対して実行サイクル数は段階的に減少し,専用の分岐命令とハードウェア装置によりさらに実行サイクル数が減少した.
著者
眞下 達 塩谷 亮太 井上 弘士
雑誌
研究報告システム・アーキテクチャ(ARC) (ISSN:21888574)
巻号頁・発行日
vol.2020-ARC-240, no.32, pp.1-11, 2020-02-20

動的スクリプト言語は幅広い分野で利用されているものの,その実行時オーバーヘッドが大きな課題となっている.動的スクリプト言語を処理する仮想マシンでは一般に,実行時にさまざまな要素を動的に解決する必要がある.特に,仮想マシン上のオペランドの処理では多くのメモリ・アクセスを必要とし,それが実行性能を下げる大きな要因となっている.このオーバーヘッドを削減するために我々は OFAR (Operand Fetching And Remapping)と呼ぶ手法を提案する.OFARは,(1) オペランド値の浮動小数点物理レジスタ (FPPR: Floating-Point Physical Register) へのマップと,(2)オペランド番号のフロントエンドによるフェッチの,2つから成る.一般に,仮想マシンの大分部は整数命令によって実装されており,FPPR の大部分は使用されていない.これを利用し,通常はメモリ上に置かれる仮想的なオペランドの値を FPPR にマップする.これにより,オペランド・アクセスに伴うメモリ・アクセスの多くを省略することができる.また一般に,仮想命令のオペランド番号は基本的には不変であり,命令コードと同様に演算の結果により書き換わることがない.これを利用し,通常はバックエンドで読み出されるオペランド番号を,命令フェッチと同じようにしてフロントエンドで読み出す.これにより,オペランド番号をロードするための命令が省略されることに加え,早期にオペランド番号が得られることによりレイテンシを削減する.
著者
浅川 伸一
出版者
東京女子大学比較文化研究所
雑誌
東京女子大学比較文化研究所紀要 (ISSN:05638186)
巻号頁・発行日
vol.75, pp.1-18, 2014-01-01

A neural network model to read aloud proposed. Although two succeeded models\r were proposed so far, some problems still remained unsolved. The problems are the way\r of implementation about the“lookup table”in the dual route cascaded model, and the\r existence of“division of labor”in the triangle model. The model proposed here was\r intended to integrate both models in order to give a solution to these problems. The model\r is consisted of two local perceptrons to deal with information of orthography and\r semantics, and a gating perceptron to adjust outputs of local perceptrons. Introducing a\r Gaussian function and its interpretation, this model can describe contribution of semantics\r clearly. This model can also explain the grapheme-to-phoneme-correspondence rule to\r read regular words, and the way of reading irregular words. According to this model,\r there is no difference between the dual route cascaded model and the triangle model. The\r outward difference between these models can be absorbed in a variance parameter. The\r variance parameter will be adjusted or learned through training many times. Therefore,\r this model can formulate for the problems in which both models could not describe. This\r model can be regarded as an extended and generalised version of previous models which\r are absorbed in this model.