著者
伊藤 かおり
出版者
日本近代文学会
雑誌
日本近代文学 (ISSN:05493749)
巻号頁・発行日
vol.89, pp.33-48, 2013-11-15

本論は、これまで統一的な構造が見出し難いと評されてきた夏目漱石『彼岸過迄』(一九一二年)の分析を通して、世間から期待される男たちの暗闘を個人-世間-社会を繋ぐメカニズムとして浮かび上がらせる試みである。具体的には、明治期末の新青年たちに向ける年長者たちの期待に着目しながら、『彼岸過迄』に描かれる男たちの<嫉妬>の連鎖を分析する。彼らが抱く<嫉妬>の質を問い直すことで明らかになるのは、男たちの競争意識に根ざした期待が相手の失敗を望むような期待であること、またそれが彼らの不安を生じさせていることである。この分析を通して、これまで議論の中心となっていたこの小説の内容面と構成面を有機的に結びつける糸を新たに浮かび上がらせる。

1 0 0 0 OA 鴫の声

著者
野口 雨情[作詞]
出版者
ニッポノホン
巻号頁・発行日
1927-10

1 0 0 0 OA 壹岐産牛史

著者
山口 麻太郎
出版者
社会経済史学会
雑誌
社会経済史学 (ISSN:00380113)
巻号頁・発行日
vol.7, no.11, pp.1255-1291, 1938-02-15 (Released:2017-09-25)
著者
鈴木 修斗 加藤 弘通
出版者
北海道大学大学院教育学研究院附属子ども発達臨床研究センター
雑誌
子ども発達臨床研究 (ISSN:18821707)
巻号頁・発行日
vol.17, pp.33-40, 2023-03-24

本論文では、従来の集団外成員の排除に焦点化した仲間集団の排他性について、その概念を見直し、排他的なグループにおけるグループ外の者との関係を阻害する2 つの要因について検討する。一つ目は、グループ外の者がグループ内に入ることを阻害する要因「内関係阻害」、二つ目はグループ内の仲間がグループ外の者と関係をもつことを阻害する要因「外関係阻害」である。排他的な友達グループには内関係阻害と外関係阻害の2 つの阻害要因が関係していると考えられるが、外関係阻害については十分な検討がされていない。そこで本研究では、仲間集団の外関係阻害に関する暫定尺度を開発し、友達グループの外関係阻害の実態を示すことを目的とする。そのために、①項目を作成し、因子構造の検討を行い、②自由記述調査をふまえ、さらにその項目内容について検討した。
著者
森谷 峰雄
出版者
佛教大学
雑誌
文学部論集 (ISSN:09189416)
巻号頁・発行日
vol.97, pp.31-46, 2013-03-01

法然は、讃岐滞留に三つの福という名のつく寺-清福寺、真福寺、生福寺-を使って伝道したという謂れがある。しかも、夫々の間隔は、数百メートルであるので、拡声機もない当時に、これらの寺を同時に使用したとは、考え難く、又、時間を別にして、使用したとしても、近隣の故に、それほどの必要性はなかったと思われる。それでは、なぜ法然はこれら三福寺にかかわったのか、という疑問に出会う。それで、謎の三福寺とタイトルにしたのである。それは、法然がこれらの寺を建立したのではなく、当時すでに三福寺は建立されていて、それを法然が伝道に使用した、と考える。
著者
佐佐弘雄著
出版者
佐佐縫子
巻号頁・発行日
1977
著者
佐佐弘雄著
出版者
日本放送出版協會
巻号頁・発行日
1946
著者
佐々弘雄[著]
出版者
岩波書店
巻号頁・発行日
1932