著者
青木 俊明
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集 (ISSN:24366021)
巻号頁・発行日
vol.79, no.3, pp.22-00037, 2023 (Released:2023-03-20)
参考文献数
28

本研究は,社会基盤整備の住民説明会における住民側発言の一般的傾向を把握することを目的とし,NIMBY性を持つ14事業の議事録を用いて,住民側参加者の発言内容を分析した.分析の結果,NIMBY性の高い事業では,住民側の発言が多様であり,発言数も多くなる傾向がうかがえた.決定手続き,リスク管理,決定への疑義,誹謗中傷に関する住民発言が増えることも示唆された.特に,NIMBY性の高い事業では,誹謗中傷や各種の疑義といった攻撃的な発言が参加者から多く発されていた.これらを踏まえ,厳しい質疑が予想される場合には,説明者側は心理面も含めた準備を行い,誠実で分かりやすい説明を行うことや,平素から信頼醸成に努めることにより,協議の厳しさが軽減される可能性が考察された.
著者
木曽 明子
出版者
京都大学
巻号頁・発行日
1987

博士論文
著者
長沼 大樹 藤森 岳 武内 茉莉 長瀬 准平
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 第36回 (2022) (ISSN:27587347)
巻号頁・発行日
pp.1D1GS202, 2022 (Released:2022-07-11)

自然勾配学習法の高速な近似手法の開発により、高い収束性を持つ二次最適化が深層学習においても用いられている。二次最適化においては、情報行列の逆行列計算が必要となるが、一般に深層学習の問題設定では情報行列は退化する。そのため、ヒューリスティックスとして、定数倍された単位行列を足し込む dampingと呼ばれる手法が用いられている。本研究では、Levenberg-Marquardt法による damping決定方法から着想を得て、dampingをスケジューリングする手法を提案し、その効果を検証した。
出版者
順天堂医学会
雑誌
順天堂医学 (ISSN:00226769)
巻号頁・発行日
vol.M21, no.27, pp.27_32, 1888-02-15 (Released:2015-06-18)
著者
住田 慶次郎
出版者
順天堂医学会
雑誌
順天堂医学 (ISSN:00226769)
巻号頁・発行日
vol.M22, no.50, pp.69-73, 1889-01-30 (Released:2015-06-18)
著者
中村 恵子
出版者
日本コンピュータ化学会
雑誌
Journal of Computer Chemistry, Japan (ISSN:13471767)
巻号頁・発行日
vol.21, no.3, pp.A7-A11, 2022 (Released:2023-03-24)
参考文献数
9

コンピュータ化学会創立ならびにJournal of Computer Chemistry, Japanの発行20周年を記念して,創設期の先生がたから受け継いだものと新しい時代の流れに即して変化を重ねてきた部分を振り返るとともに,ジャーナルの現状と未来についての私見を述べる.
著者
Makoto Takeyama Sen Yachi Yuji Nishimoto Ichizo Tsujino Junichi Nakamura Naoto Yamamoto Hiroko Nakata Satoshi Ikeda Michihisa Umetsu Shizu Aikawa Hiroya Hayashi Hirono Satokawa Yoshinori Okuno Eriko Iwata Yoshito Ogihara Nobutaka Ikeda Akane Kondo Takehisa Iwai Norikazu Yamada Tomohiro Ogawa Takao Kobayashi Makoto Mo Yugo Yamashita
出版者
Japan Epidemiological Association
雑誌
Journal of Epidemiology (ISSN:09175040)
巻号頁・発行日
vol.33, no.3, pp.150-157, 2023-03-05 (Released:2023-03-05)
参考文献数
53
被引用文献数
2

Background: Reports of mortality-associated risk factors in patients with the novel coronavirus disease 2019 (COVID-19) are limited.Methods: We evaluated the clinical features that were associated with mortality among patients who died during hospitalization (n = 158) and those who were alive at discharge (n = 2,736) from the large-scale, multicenter, retrospective, observational cohort CLOT-COVID study, which enrolled consecutively hospitalized COVID-19 patients from 16 centers in Japan from April to September 2021. Data from 2,894 hospitalized COVID-19 participants of the CLOT-COVID study were analyzed in this study.Results: Patients who died were older (71.1 years vs 51.6 years, P < 0.001), had higher median D-dimer values on admission (1.7 µg/mL vs 0.8 µg/mL, P < 0.001), and had more comorbidities. On admission, the patients who died had more severe COVID-19 than did those who survived (mild: 16% vs 63%, moderate: 47% vs 31%, and severe: 37% vs 6.2%, P < 0.001). In patients who died, the incidence of thrombosis and major bleeding during hospitalization was significantly higher than that in those who survived (thrombosis: 8.2% vs 1.5%, P < 0.001; major bleeding: 12.7% vs 1.4%, P < 0.001). Multivariable logistic regression analysis revealed that age >70 years, high D-dimer values on admission, heart disease, active cancer, higher COVID-19 severity on admission, and development of major bleeding during hospitalization were independently associated with a higher mortality risk.Conclusion: This large-scale observational study in Japan identified several independent risk factors for mortality in hospitalized patients with COVID-19 that could facilitate appropriate risk stratification of patients with COVID-19.
著者
伊藤 秀明
出版者
公益社団法人 日本語教育学会
雑誌
日本語教育 (ISSN:03894037)
巻号頁・発行日
vol.173, pp.69-76, 2019-08-25 (Released:2021-08-28)
参考文献数
5

2001年に欧州評議会が発表したCommon European Framework of Reference for Languagesは近年,様々な外国語教育で受け入れられてきているが,これらの取り組みの多くは言語参照レベルに注目が集まっており,それぞれの言語参照レベルにおいてどのような能力が重視されているのかについては理解が深められていない。そこで本稿では,視覚的な受容的活動でどのような能力が重視されているかを明らかにするために,視覚的な受容的活動のCan-doに書かれているテキストを計量的に分析し,各レベルの語の共起関係から考察をおこなった。その結果,A1レベルからB1レベルまではテキストの種類とその読み方が重視されているが,B2レベルからはテキストの内容をどの程度理解しているのか,ということが重視されていることが明らかとなった。
著者
太瀬 隆敬 岡村 敏之
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集 (ISSN:24366021)
巻号頁・発行日
vol.79, no.3, pp.22-00029, 2023 (Released:2023-03-20)
参考文献数
49

開発途上国では自家用車・オートバイの普及が急速に進んでいる.経済成長に伴いオートバイから自家用車中心へシフトすると想定されてきたが,アジアでは,経済成長を経ても自家用車への転換が緩やかな都市や,自家用車の普及が先行しながらオートバイが追従・逆転した都市が確認されている.本研究は,アジア大都市における自家用車・オートバイの保有率を整理し,両者の普及経緯について,道路整備と都市規模の観点より分析する. 分析の結果,私的交通の普及パターンに影響を及ぼす要因として,人口密度と道路整備水準が考えられ,市街地が高密かつ道路空間が限られている都市ではオートバイから自家用車への転換が行われない可能性が示された.交通政策への提言にあたり,道路面積に関するデータの重要性が示唆された.
著者
本田 敏雄
出版者
一般社団法人 日本統計学会
雑誌
日本統計学会誌 (ISSN:03895602)
巻号頁・発行日
vol.52, no.2, pp.113-129, 2023-03-01 (Released:2023-03-01)
参考文献数
62

データ収集技術の飛躍的進歩により,説明変数の数pの非常に多い高次元データが得られるようになり,その統計解析が重要な話題となって久しい.そして代表的な解析手法であるLassoなどは,学部生向けのテキストにも紹介されるようになっている.またさらに,説明変数の数pが標本数nの指数オーダーと考えて差し支えないような超高次元データも,統計解析の対象になっている.この解説論文では,生存時間解析でもっともよく使われているといってもよいCox回帰モデルを中心に,(超)高次元の説明変数がある場合の生存時間に関する最近の研究について,著者自身の研究の観点から紹介する.
著者
中村 恵子
出版者
日本コンピュータ化学会
雑誌
Journal of Computer Chemistry, Japan (ISSN:13471767)
巻号頁・発行日
vol.21, no.3, pp.A25-A27, 2022 (Released:2023-03-24)
参考文献数
1

2021年9月に亡くなられた世界的に有名な化学計算ソフトWinmostar開発者の千田範夫さんと数年間にわたってご一緒させていただいたサイエンスコミュニケーション活動を振り返り,千田さんとの思い出を語る.
著者
薄井 玲子
出版者
日本コンピュータ化学会
雑誌
Journal of Computer Chemistry, Japan (ISSN:13471767)
巻号頁・発行日
vol.21, no.3, pp.A12-A17, 2022 (Released:2023-03-24)

筆者が30年来憧れている千田範夫さんが亡くなってしまわれた.とても悲しく,寂しい.私が千田さんに憧れていることはご本人にもお伝えしているし,今までも方々で公言しているが,いま一度改めてお伝えするとともに,私が事務局を務めているCAMMフォーラムに千田さんがかつて寄稿された原稿をご紹介して,千田さんのご功績とお人柄を残したい.
著者
石田 健二 岩井 敏 原口 和之 賞雅 朝子 當麻 秀樹
出版者
一般社団法人 日本原子力学会
雑誌
日本原子力学会誌ATOMOΣ (ISSN:18822606)
巻号頁・発行日
vol.63, no.2, pp.168-173, 2021 (Released:2021-02-10)
参考文献数
7

国際放射線防護委員会(ICRP)の幹細胞生物学に関するドラフト報告書「Stem Cell Biology with Respect to Carcinogenesis Aspects of Radiological Protection」は,2015年12月にICRP Publication 131(以降「Publ.131」と記載)「放射線防護のための発がんの幹細胞生物学」として発行された。同報告書には,放射線と幹細胞の動態に関する知見が示されており,発がんリスクに対する直線しきい値なし(LNT)モデルに基づく「現行の放射線防護体系」の見直しにつながる可能性がある。