著者
井上 奈智
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.71, no.8, pp.362-365, 2021-08-01 (Released:2021-08-01)

図書館資料としてのアナログゲームの検索は,現時点では十分な検索ツールは乏しい。また,購入する側も知識が十分でない場合もあるため,先行して導入した図書館のリストに頼ることが現実的であると考えられる。アナログゲームに精通した者であれば,ボドゲーマなど,アナログゲームを検索できるウェブサイトがある。
著者
有井 彩 山根 精一郎
出版者
日本雑草学会
雑誌
雑草研究 (ISSN:0372798X)
巻号頁・発行日
vol.51, no.4, pp.263-268, 2006-12-22 (Released:2007-10-19)
参考文献数
9
被引用文献数
1 1 2
著者
二階堂 善弘
出版者
関西大学東西学術研究所
雑誌
関西大学東西学術研究所紀要 (ISSN:02878151)
巻号頁・発行日
vol.50, pp.41-50, 2017-04-01

I have been engaged in research on temple guardian gods in Japan and China, as well as, over the course of several years, investigations into Buddhist temples in Vietnam. I have come to the conclusion that the Vietnamese temple guardian known as Duc chua ong has its origins in India Sudatta (Anathapindika). In mainland China some papers asset an Erlanshen influence from Zoroastrianism. I agree in part with this viewpoint.
著者
太田 勝造
出版者
数理社会学会
雑誌
理論と方法 (ISSN:09131442)
巻号頁・発行日
vol.19, no.1, pp.53-65, 2004-03-31 (Released:2008-12-22)
参考文献数
20

法律学の持つ「後ろ向き」,「個別性」,「言語操作志向」,および「排他志向」の点で,法の分野での社会科学の利用には困難があり,エージェント・ベースト・モデルの利用もその例外ではない.しかし,法学と経済学の学際研究分野である「法と経済学」の近年の発展は,エージェント・ベースト・モデルの法の分野での利用に道を拓いている.たとえば,法現象の分析に,遺伝アルゴリズム,進化ゲーム論,シグナリング理論などの手法が利用され始めている.とはいえ,伝統的法律学自体もシグナル機能を有しており,エージェント・ベースト・モデルをはじめとする新たな社会科学方法論と法解釈学の鬩ぎ合いは続くであろう.
著者
植野 義明
出版者
東京工芸大学工学部
雑誌
東京工芸大学工学部紀要 = The Academic Reports, the Faculty of Engineering, Tokyo Polytechnic University (ISSN:03876055)
巻号頁・発行日
vol.42, no.1, pp.14-24, 2019-12-25

数学教育学会では、研究グループ「数式音読SG」が新たに発足し、第1回ワークショップが2018年8月6日に開催された。この研究グループでは、数式を声に出して読むことの教育的意義に関する教育心理学における先行研究に基づいて、学校現場で数式を読む方法の標準を構築するための基礎研究を目的としている。このような研究は、小学校から大学までの教育現場に直接影響を与えることが期待されており、多くの人々の知識と実証データを収集することにより促進されるべきである。本論考では、上記の研究グループが本格始動する前の準備として、小学校から大学までのカリキュラムに含まれるいくつかの数式について、日本語と英語での読み方を比較・検討したい。
著者
高瀬 英彦
出版者
大阪樟蔭女子大学
雑誌
大阪樟蔭女子大学学芸学部論集 (ISSN:18807887)
巻号頁・発行日
vol.45, pp.247-255, 2008-01-31

十数年前、セーヌ川沿いのコンシェルジュリーのマリー・アントワネットの独房で、「ギロチン」とマリー・アントワネットが処刑前に書いた妹宛の「手紙」を見た.「マリー・アントワネットの遺言書」といわれているものだ.涙でにじんだ文字が痛々しかった.フランス革命という歴史を実感しつつ、歴史の残酷さに胸が痛くなったことを思い出す.その後、「ギロチンと手紙」はどこかへ消えた.リアルすぎて、一般の目に触れぬよう資料館に移され、保存されたようだ. 今年、ラファイエット百貨店近くの「贖罪礼拝堂」を訪れた際、その手紙が、コピーされて残っていた.そのコピーが手に入ったので記録のため、ここに再録して保存しておきたい. 手紙を読むと歴史上の女王というより、残してゆく子供たちを気遣う母親そのものの姿だ.歴史上の出来事、人物像については様々な観点から様々な見方がなされる.マリー・アントワネットについても同じで.彼女の生き方に同情もあれば非難もある.以下、本文では1)マダム・エリザベットに宛てたマリー・アントワネットの最後の手紙 (1)日本語訳 (2)直筆の手紙2)マリー・アントワネットの誕生から結婚までの概略3)国家財政の逼迫4)オーストリアへの亡命失敗と処刑の順で記録した.
著者
荒 義昭
出版者
公益社団法人 日本薬学会
雑誌
ファルマシア (ISSN:00148601)
巻号頁・発行日
vol.54, no.3, pp.212-216, 2018 (Released:2018-03-01)
参考文献数
4

審査報告書を読んだことはありますか?ページ数が多い、黒塗りでよく分からない、どこに何が書いてあるかわからない。初めて読んだときはそう思うかもしれない。しかし読み方を覚えると、なかなか良い医薬品情報源である。本稿では審査報告書の読み方とポイントを紹介し、医薬品リスク管理計画書(risk management plan:RMP)についても触れていきたい。
巻号頁・発行日
1632

題額書名。題額の「庄」は「垂れ」の一部を残して逸失。木版筆彩。無刊記だが現存する江戸図の最古版とされる。屋敷名は寛永7,8年ごろの状況を示すが、版式からみてこの当時の刊行とするには疑問があり、後年の比較的早い時期に刊行されたのではないかとされる(川瀬一馬「寛永の江戸図に就いて」『書誌学』2(1)1934.1など)。安田文庫旧蔵図(焼失、稀書複製会複製本あり)とは同内容ながら、芝浦の葦原に描かれる3羽の鶴の有無(本図には鶴がない)、文字表記等に小異がある異版。収録地域は江戸城とその北、東、南の狭い範囲に限られ、周辺部は地図の枠近くまで切除されている。正確な縮尺にもとづく表現ではなく、江戸城、増上寺、溜池、愛宕山などの絵画的表現が顕著。屋敷名を含む文字注記が図の上から下へ一定の向きに並ぶこと、附記に記された里程を6丁1里としている点など、早期の特色を示す。
著者
大島 義則
出版者
情報ネットワーク法学会
雑誌
情報ネットワーク・ローレビュー (ISSN:24350303)
巻号頁・発行日
vol.19, pp.1-15, 2020-12-20 (Released:2020-12-25)

本稿は、日本の個人情報保護法に課徴金制度を導入する際の理論上の障害となっている「我が国の法体系特有の制約」の意義を明らかにし、個人情報保護法に課徴金制度を導入することが可能かを検証することを目的とする。本稿では、①個人情報保護法の改正過程における課徴金に関する議論を紹介し、②国内における課徴金制度の立法上の先例を確認した上で、③「我が国の法体系特有の制約」の意味内容を明らかにし、個人情報保護法に課徴金制度を導入するための現実的な制度設計を提案する。
著者
田原 英一 村井 政史 犬塚 央 岩永 淳 大竹 実 土倉 潤一郎 矢野 博美 木村 豪雄 三潴 忠道
出版者
一般社団法人 日本東洋医学会
雑誌
日本東洋医学雑誌 (ISSN:02874857)
巻号頁・発行日
vol.62, no.6, pp.718-721, 2011 (Released:2012-03-21)
参考文献数
4

小半夏加茯苓湯を後鼻漏の15症例に対して投与した。有効10例,無効5例の,自覚症状,他覚所見を検討した。全例で嘔気は認めなかった。有効例では鼻汁の性状が水様で,振水音を聴取したものを多く認めた。鼻汁が粘調で,振水音を認めなかった症例は無効であった。小半夏加茯苓湯は明らかな嘔気を伴わなくても,鼻汁が水様であり,振水音を聴取する後鼻漏に試みてよい方剤と考えられる。
著者
高橋 綾子 藤井 修平
出版者
公益社団法人 日本心理学会
雑誌
心理学研究 (ISSN:00215236)
巻号頁・発行日
2022

<p>The purposes of this study are to clarify the relationship between attitudes toward <i>Amabie</i> (folkloric mermaid -like creature) during the COVID-19 calamity and traditional values, including everyday religious activities in<b> </b>Japan, and to explore the social functions of <i>Yokai</i> (Japanese supernatural creature and phenomena). Although <i>Yokai</i> have historically had both religious and entertainment roles, recent studies have shown that contemporary <i>Yokai</i> are only seen as entertainment. In Japan, however, <i>Amabie</i> has been attracting public attention for its historic ability to repulse plagues and therefore seems to have social functions other than entertainment. Study 1 used newspaper articles and other supporting materials to investigate the social prevalence of <i>Amabie</i> and the way people relate to it. Study 2 investigated attitudes towards <i>Amabie</i> and traditional values. The results suggested that with the expectations that <i>Amabie</i> could drive the plague off, <i>Amabie</i> evoked not only positive but also negative impressions, and for that reason, it might be accepted as a <i>Yokai</i>. This showed that the function of <i>Yokai</i> may change depending on the situation. </p>