著者
大谷 弘
出版者
国士舘大学哲学会
雑誌
国士舘哲学 (ISSN:13432389)
巻号頁・発行日
vol.12, 2008-03
著者
大森康朝 中川 友紀子 野田 五十樹
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.52, no.3, pp.334-341, 2011-03-15

最新のプロセッサでは複数の実行コアを備えた「マルチコア」が一般的になっている.しかし,多数のマルチコアCPUやGPGPUなどが相互接続された並列分散環境を活用するためのプログラミングは容易ではない.このような並列分散プログラミングの生産性を向上させることを目標とした,新しいプログラミング言語がX10(エックステン)である.X10はいわゆるPGAS(Partitioned Global Address Space)を採用している言語族の一員であり,複数の「プレース」にまたがったデータ構造を扱える.さらに,軽量な並列タスクを生成するための「async」や分散処理のための「at」,同期のための「atomic」や「clocked」などの構文を提供している.本稿では,X10の設計思想やプログラミングモデルに加え,これらの特徴的な構文についても使用例を交えつつ解説する.
著者
松村 真木子 Makiko MATSUMURA
出版者
埼玉学園大学
雑誌
埼玉学園大学紀要. 人間学部篇 = Bulletin of Saitama Gakuen University. Faculty of Humanities (ISSN:13470515)
巻号頁・発行日
vol.15, pp.165-178, 2015-12-01

インターネットが家庭に定着した2007年から2015年の時期における、子どもをめぐるインターネット環境の変化を、朝日、毎日、日経各紙の記事から分析した。通話のPHS時代、メールの携帯時代を経て、2013年から中高生は一気にLINEのスマホ時代に突入した。そして、子どもをトラブルから護るための対策であったフィルタリングが有効性を失った。メール時代から続く「即レス」(すぐに返事をすること)が、LINEのチャットで加速した。仲間はずれにならないために深夜までチャットに参加し、子どもたちは疲弊している。さらに、SNSで誰もが不特定多数に対し情報を発信し交流できる環境は、さまざまなトラブルに出会う危険性をはらんでいる。このような時代の実情をふまえて、まずネットの仕組みを理解させること、そのうえで子どもの心の成長に合わせて、子どもたち自身が、チャットの時間帯を含めてネットの安全な使い方を考えられるようなサポートが必要である。
出版者
思文閣出版

まえがき目次第一部 大日本帝国の時代から論文 はたして言語学者はふがいないのか : 日本語系統論の一断面 / 長田 俊樹論文 帝国大学の創設と日本型社会科学の形成 / 瀧井 一博論文 天心の「子ども」たち : 日本美術史の思想はどう継承されたのか / 藤原 貞朗論考 「日本美術史」の形成と古都奈良・京都 / 高木 博志論考 邪馬台国論争の超克 : 白鳥・津田史学からの脱却 / 小路田 泰直論考 特高警察と民衆宗教の物語 / 永岡 崇論考 日本人起源論研究をしばってきたものごと / 斎藤 成也第二部 戦後の光景論文 エポックメイキングな歴史書 : 大塚久雄・越智武臣・川北稔の歴史学 / 玉木 俊明論文 〈国文学史〉の振幅と二つの戦後 : 西洋・「世界文学」・風巻景次郎をめぐって / 荒木 浩論文 民科とスターリン言語学 / 安田 敏朗論考 中世史学史の点と線 : 石母田史学の挑戦 / 関 幸彦論考 戦後日本古代史学への雑考 / 若井 敏明論考 学問への内外の規制 : 日本史学の場合 / 今谷 明幕間コラム 共同研究の支え : 樋口謹一の仕事 / 鶴見 太郎コラム 「教育勅語」と「十戒」雑感 / 上村 敏文コラム 角屋と桂離宮 / 井上 章一コラム 真理と自由、そして学会 / 井上 章一第三部 戦後は明治をどうとらえたか論文 学問を、国という枠からときはなつ : アメリカのフランス革命、ソビエトの明治維新、そして桑原武夫がたどった途 / 井上 章一対談 明治絶対王政説とは何だったのか / 竹村 民郎 ; 井上 章一論文 二〇世紀初頭、天皇主義サンディカリズムの相剋 : 北一輝・大川周明・安岡正篤・永田鉄山の関係に留意して / 竹村 民郎第四部 再録論考 『つくられた桂離宮神話』より / 井上 章一論考 歴史はどこまで学統・学閥に左右されるのか / 井上 章一あとがき研究会の記録人名索引執筆者紹介奥付
著者
松本 裕治 武田 浩一 永田 昌明 宇津呂 武仁 田代 敏久 山下 達雄 林 良彦 渡辺 日出雄 竹澤 寿幸
雑誌
情報処理学会研究報告自然言語処理(NL)
巻号頁・発行日
vol.1998, no.48(1998-NL-125), pp.1-8, 1998-05-28

近年,電子化テキストの急激な増加,および,インターネットによる一般利用者の電子媒体への日常的なアクセスに伴って,言語処理研究と言語に関する実用技術の間のギャップが徐々に狭まってきており,実用的な自然言語処理研究という言葉が真に現実的な意味を持ち出してきた.本報告では,そのような実用的言語処理技術の事例のいくつかを「ここまでできるぞ言語処理技術」というタイトルで紹介する.
著者
山岸 久雄
出版者
国立極地研究所
雑誌
南極資料 = Antarctic Record (ISSN:2432079X)
巻号頁・発行日
vol.60, pp.133-194, 2016-12

第53次夏隊では「南極地域第Ⅷ期6カ年計画」の第2年次として,重点研究観測での大型大気レーダー(PANSY)の増強工事,設営分野での20kW 風力発電機の建設,新汚水処理設備の設置,自然エネルギー棟の屋根パネル工事等,大きな工事が計画された.しかし,今期はリュツォ・ホルム湾沖の流氷が乱氷状態(風で吹き寄せられ積み重なった状態)となり,また湾内の海氷と積雪が例年よりも大幅に厚く,「しらせ」の砕氷航行は困難を極めた.その結果「しらせ」は昭和基地から約20km の地点で基地への接岸を断念した.「しらせ」のCH-101ヘリコプター空輸と,雪上車での氷上輸送により越冬成立に必要な物資を搬入できたが,夏作業用物資は一部しか搬入できず,大きな建設作業は中止,もしくは縮小となった.一方,野外調査では,観測隊のチャーターヘリにより当初計画の8-9割を達成することができた.「しらせ」復路では日程の遅れと困難な砕氷によりシップタイムが大幅に不足し,複数の観測項目が中止,もしくは縮小となった.一方,セール・ロンダーネ山地地学調査隊,海鷹丸の海洋観測チームは所期の成果を上げることができた.In the second year of the 6-year Japanese Antarctic Research Project Phase Ⅷ, JARE-53 planned several large operations such as the reinforcement of the atmospheric radar; PANSY; and the constructions of a 20-kW wind generator, sewage disposal facilities, and the roof of the Natural Energy Control Building. Sea ice condition in Lutzow Holm Bay were very severe this season, i.e., there was hummock ice in the pack ice area and very thick fast ice with heavy snow above. Icebreaker Shirase struggled with this severe sea ice and finally gave up to proceed at a distance of about 20km from Syowa Station. We managed to transport the necessities for overwintering observation using a CH-101 helicopter onboard Shirase, snow motors, and sledge caravans on the sea ice. However, we were only able to transport only a minimal amount of supplies, and therefore had to give up major construction work. On the other hand, field observation teams conducted 80%-90% of their research plan, owing to the high performance of the chartered small helicopter. On the return voyage, the Shirase struggled with the sea ice again, and some of the research operations were canceled because of limited ship time. On the other hand, the geomorphological and geodetic survey team at Sor-Rondane Mountains and oceanographic observation team onboard the training and research ship Umitaka-maru were able toconduct their research works as planned.
著者
万 鵬 Reijer Grimbergen
雑誌
ゲームプログラミングワークショップ2016論文集
巻号頁・発行日
vol.2016, pp.162-166, 2016-10-28

戦略的な思考は経済分野,軍事分野などいろいろな分野で使用されている. 本研究では, RTSゲームのStarCraft2環境で戦略的な思考が出来る人工知能の実験をする.相手より戦略優位に行くことが出来れば, 戦略的な思考の人工知能を有効と判断する.
著者
原田 要之助
雑誌
研究報告マルチメディア通信と分散処理(DPS) (ISSN:21888906)
巻号頁・発行日
vol.2017-DPS-172, no.11, pp.1-8, 2017-11-22

昨今,多くの組織がビッグデータや個人情報を収集し活用するようになっている.また,IoT では,様々なデバイスがネットワークに接続されて,様々な情報が集められ,例えば,個人情報と連携して利用することが可能となっている.2018 年 5 月に,データガバナンスに関する規格 (ISO / IEC38505-1) が出版された.この規格は,このような現状において,組織には収集し,保存し活用するデータについての,組織に求められるデータガバナンスについて述べている,今回は,この規格は,2018 年 5 月に EU が施行する GDPR が求めるガバナンスについて適用できることを目指している.今回は,この規格について分析し,内容の報告と,規格の活用について述べる.
著者
馬場 貴之 山田 武志 北脇 信彦
雑誌
情報処理学会研究報告音楽情報科学(MUS)
巻号頁・発行日
vol.2005, no.82(2005-MUS-061), pp.79-84, 2005-08-05

自動採譜や音楽検索において,楽器音の音源同定は重要な要素技術である.本稿では,単一楽器の孤立発音を対象とした,HMM とMFCC を用いた楽器音の音源同定について述べる.まず,適切なHMM のパラメータを決定するために,RWC の楽器音データベースを用いて同定実験を行った.その結果,HMM の状態数と混合分布数が各々9,12 のときに88.65%の同定率が得られることが分かった.次に,学習データの量が同定率に及ぼす影響を調査し,学習データの量と同定率の関係を明らかにした.
著者
神宮 武志 古田 英之 岩村 惠市
雑誌
研究報告コンピュータセキュリティ(CSEC)
巻号頁・発行日
vol.2014-CSEC-67, no.5, pp.1-6, 2014-11-28

本稿では,秘密分散法の分散情報の更新手法について考える.著者らは [4] において,新しい分散情報の更新法を提案したが,従来,この問題に対してはプロアクティブ秘密分散法が提案されている.そこで,本稿では [4] の手法とプロアクティブ秘密分散法との比較を行い,[4] の手法にプロアクティブ秘密分散法と同等の機能を持たせるように拡張を行う.そのために,[4] の手法に検証鍵を追加し,更新情報の検証を可能にした.また通信量,計算量の比較を行った.
著者
数野 千恵子 渡部 絵里香 藤田 綾子 増尾 侑子 カズノ チエコ ワタベ エリカ フジタ アヤコ マスオ ユウコ Chieko KAZUNO Erika WATABE Ayako FUJITA Yuko MASUO
雑誌
実践女子大学生活科学部紀要
巻号頁・発行日
vol.43, pp.1-7, 2006-03-25

The colors of foods, which may remind ones of the tastes, are important for the delicate sensing. Jellies with the tastes and flavors but with several colors for apple, lemon, strawberry and orange, were prepared. Sensory evaluations of the samples in regard to the colors and tastes were examined with 20 subjects/one sample by the questionnaire method. The results are summarized as follows. 1. The kinds of fruits presumed were correctly judged when the colors, tastes and flavors are in agreement with the native ones. Subjects answered that their judgements were made first by the colors and afterward confirmed by the agreement of the impressions with the tastes and flavors. 2. When the colors, tastes and flavors were unmatched, unusual sense and distaste were shown. 3. Among the jellies with the same taste and flavor but with different colors, yellow one tasted sour most strongly, indicating the strong influence of the colors on the tastes. 4. With jellies like Lemon and Mellon having peculiar tastes and flavors, the tastes were not so mach influenced by the colors.
著者
佐藤 穏子
雑誌
奥羽大学歯学誌 (ISSN:09162313)
巻号頁・発行日
vol.36巻, no.4号, pp.129-138, 2009-12

ポリプロピレン製ポイントとしてフレックスポイント(FP)の安全性を調べる目的で、ラットの皮下結合組織への埋入試験、細胞毒性試験、根管充填材からの無機成分溶出試験を行い、ガッタパーチャポイント(GP)と比較検討した。その結果、ラット背部皮下結合組織への埋入試験では、炎症性反応はFPのスコアはGPより有意に低く、7日以降の被包形成においてもFPのスコアは有意に低く、FPはGPより組織への親和性が高いと考えられた。細胞毒性試験ではFPは対照群に比較して有意差が認められず、細胞増殖を阻害する成分がポイントから溶出していないと考えられた。無機質溶出試験ではFPから亜鉛の溶出は認めず、バリウムの溶出は認められたがGPに比較して有意に少なく、ビスマス・鉄・マグネシウムの溶出も非常に微量であり、FPはGPに比較し溶出される無機質の量は少なかった。以上より、FPはGPに比較して、生体に対してより組織親和性のある安全な根管充填材であることが示唆された。
著者
市來 清也 イチキ キヨヤ
雑誌
流通問題研究
巻号頁・発行日
vol.19, pp.1-32, 1992-05