著者
新田 康博
出版者
観光学術学会
雑誌
観光学評論 (ISSN:21876649)
巻号頁・発行日
vol.6, no.1, pp.35-46, 2018

都市近郊の中山間地域における自転車アクティビティ(とりわけヒルクライム)を取り上げ、既存の場所がその意識的な働きかけによっていかに捉えられているかという問いに答えつつ、モビリティ(移動性)の身体的な経験や空間性について考察する。人と自転車の組み合わせによって生み出されるサイクリングの経験は、物質的な景観のみならず、その時どきの身体の状態とともに場所の印象が構成され、身体的な動きと場所を通した感覚的な経験により、場所に関する具体的な地理感覚が認識されている。身体が経験する異なる感覚によって呼び起される場所という視点は、空間・場所・景観を研究し、解釈する方法を考えるうえで重要な意味を持つ。静的に「存在する」だけでなく、積極的に参加するなかで様ざまに変化し、様ざまな経験により内在的に構成されるものなのである。
著者
宮坂 康一
出版者
早稲田大学国文学会
雑誌
国文学研究 (ISSN:03898636)
巻号頁・発行日
no.148, pp.121-130, 2006-03-15
著者
数土 直紀
出版者
The Japan Sociological Society
雑誌
社会学評論 (ISSN:00215414)
巻号頁・発行日
vol.50, no.4, pp.496-508, 2000-03-31 (Released:2010-04-23)
参考文献数
21

本稿の目的は, 我々が他者と共に生きていくためにこれから何が必要とされるのかを解明することである.このことが問題にされなければならない理由は, 大規模化し複雑化しつつある現代社会においては, 他者と共に生きていくことがいよいよ困難になるであろうことが予想されるからである.本稿では, 最初に, 我々が日常において他者とどのようにして合意を形成しているのかを分析する.他者との間に何らかの合意を持つことは, 共生のためのもっとも基本的な条件だと思われるからである.しかし, 本稿で明らかにされることは, 我々のこれまでの合意形成の仕方が, 現代社会においては自ずから限界を持たざるをえないことである.次に, 我々がこれまで用いてきた合意形成の手段が有効でない場合には, 最小限の合意が有効であることを主張する.最小限の合意とは, 互いの理解のしがたさに関する合意である. そして, このような最小限の合意は, 寛容と主張という新たな戦略を可能にする.新たに示される戦略は, 我々がこれからの社会を他者と共に生きるためには我々自身が大きく変わっていかなければならないことを示唆するだろう.

1 0 0 0 OA 丹鶴叢書

著者
水野忠央 編
出版者
中屋徳兵衛[ほか]
巻号頁・発行日
vol.[66], 0000
著者
川井 健
出版者
日本評論社
雑誌
一橋論叢 (ISSN:00182818)
巻号頁・発行日
vol.107, no.1, pp.p1-19, 1992-01

論文タイプ||論説(法学部号 = Law and Politics)
著者
福田 章一郎 井口 郁雄 福島 邦博 木村 宣彦 杉原 博子 松原 浄
出版者
The Society of Practical Otolaryngology
雑誌
耳鼻咽喉科臨床 補冊 (ISSN:09121870)
巻号頁・発行日
vol.1993, no.64, pp.27-35, 1993

Group pure tone screening test was performed on kindergartners to efficiently screen for hearing disorders. Pure tones of 500,1000 and 4000 Hz in each ear were combined with a hand raising response. The test frequency of 500 Hz was added to screen for otitis media.<BR>About 80% of children over 3 years and 6 months of age were capable of takin g the group screening test with hand raising response. At the same time, the ratio of children who could pass the screening test also increased considerably from 45.2% to 65.2%.<BR>Although we used 500 Hz to screen for otitis media, it was difficult to di a g nose otitis media by hearing screening only. Therefore, hearing screening was mainly effective in determining moderate hearing loss and unilateral sensorineural hearing loss.<BR>We found that a well-planned screening procedure and preparation b e fore the screening as well as decrease in the fail one rate on initial screening are necessary to examine large numbers of children rapidly and screen hearing disorders efficiently.
著者
小島聡子
出版者
明海大学
雑誌
明海日本語
巻号頁・発行日
no.8, 2003
著者
西野 春雄
出版者
法政大学能楽研究所
雑誌
能楽研究 (ISSN:03899616)
巻号頁・発行日
no.30, pp.248-215, 2005