著者
宮坂 賢一
出版者
日経BP社
雑誌
日経ベンチャ- (ISSN:02896516)
巻号頁・発行日
no.279, pp.112-115, 2007-12

「職人気質の古い生産手順が作業停滞の原因」と問題視する家具メーカー社長。しかし、山田日登志は全く別の問題を指摘する。山田の真意は何か——。取材・文◎宮坂賢一(編集部) 写真◎宮田昌彦 10月5日の昼過ぎ、家具・インテリアの製造・販売を手掛ける飛騨産業(岐阜県高山市)の社内には張り詰めた空気が満ちていた。「山田先生のごあいさつですーっ」。
著者
井原 成男
出版者
長野大学
雑誌
長野大学紀要 (ISSN:02875438)
巻号頁・発行日
vol.7, no.1, pp.p45-60, 1985-08

本論文で我々は子ども一般とりわけ自閉症児に包括的,治療的,発達的サービスを展開しようとする場合,どのような問題があるかを概観した。専門家が特殊化されたことが,現在,サービス機関がバラバラで,歩調が合わず,重複していることが多いことの第一の原因になっていることが確かめられた。疾病分類法が混乱していること,そのために専門家が子どもの問題を特殊な領域へと分割してしまうことが支持をうけていることが分かった。そして最後に,親が専門家のスケープゴート(贖罪のヤギ)として犠牲にされ,「専門化された」親というさらに積極的な役割をもたされること,この体制をどんな役割でもって支えてきたかを調べた。子どもたちに包括的な発達的サービスを行うためのひとつのモデルとして,自閉症児及び自閉症に関連したコミュニケイション障害をもった子どもの治療・教育局(Division)をくわしく検討した。このプログラムの基本的要素は次のようなものである。1.発達システムを効果的なものとするためには単一の理論的見解ないしは単一の専門家の見解を優先させることはできない。このプログラムでは子どもとその家族にたいして責任を負う。2.親は自分の子どもに責任があり,いちばん,心から子どもたちを幸福にしようと思っている人のようである。このために,親が積極的に平等に参加することが必要となる。3.専門家があまりに専門化されすぎると,見通しが狭くなり,また焦点が子どもに方向づけられた関心から専門家の関心に移ってしまう。このことが示唆しているのは,細かく特殊な知識をもつ専門家のいきすぎを,子ども全体に実践的焦点をあてる非専門家と親が均衡化してあげなければならないということである4.官僚機構は直接プログラムの操作・目標そしてプログラムの性格そのものにも影響を与える。ここでそれとなく言いたいのは,官僚機構には以上の要素が精練された形で含まれていなければならないし,何よりも子どもに対して責任をもち,関心を向けなければならないということである。それができれば,様々の分野出身の専門家は親と協力しつつ,プログラムに参加した子すべてに最高のサービスをすることができるようになるのである。このプログラムにより,子どもがどんなものを必要とするにせよ,先入観にみちた定義におし込める代りに子どもたちに調和のとれたサービスをすることができる。このプログラムによって,様々の治療技術を効果的に発展させ,評価を比較することが促進される。そして,我々の子どもへの効果ある援助をすべての子どもに行うことができるよになるのである。
著者
村野 恵美
出版者
日本音声言語医学会
雑誌
音声言語医学 (ISSN:00302813)
巻号頁・発行日
vol.42, no.4, pp.326-331, 2001-10-20
参考文献数
18
被引用文献数
2

痙攣性発声障害は原因不明のまれな神経疾患である.多くの場合, 診断は音声の聴覚的評価から容易に可能であるが診断の誤りを避けるためにはいくつかの注意を払わねばならない点がある.本論文は3部からなる.第1部ではSDに関する最初の報告, 定義さらに音声障害の専門家の見解がどのように変化してきたかなど, この疾患に関わる歴史的背景を概説した.第2部では, 適切な診断のために, 専門家にとって最も重要な方法について述べた.音声の聴覚的印象評価はSDの診断における有力な手がかりには違いないが, この他に考慮しなければならない二つの側面がある.一つは, 特定の発声課題時に観察される喉頭の異常運動であり, もう一つは同じ様の音声症状を呈する他の患者との鑑別診断のための詳細な問診である.第3部では鑑別が必要な主な疾患について述べた.
著者
津田 謙治
出版者
日本宗教学会
雑誌
宗教研究 (ISSN:03873293)
巻号頁・発行日
vol.91, no.2, pp.153-175, 2017-09-30 (Released:2017-12-30)

本稿は、初期キリスト教思想において神学的意義をもつようになった「オイコノミア」概念を、古代ギリシアから遡って用語と文脈の変遷を分析し、概念史上でどのように位置付けられるかを模索するものである。ギリシア語元来のオイコノミアのもつ意味は「家政」であり、家族や家財などを含む広い意味での家を取り仕切ることを指していた。ストア主義において「家政」元来のもつ意味を保持したまま、「家」が世界全体に拡張され、自然による世界統御を指すようになったが、この思考は初期のキリスト教でも神が被造物を支配することと結び付いた。この極めて一般的な語が神学的に重要な意義を獲得した背景の一つには、世界における不条理や悪などが神による統御とどのように両立され得るかという問題があったと考えられる。グノーシスなどによって不完全な造物主に帰せられた世界統御は、教父たちによってロゴス・キリスト論を通じて神に帰着することが確認される。
著者
杉本 貢
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.62, no.9, pp.489, 2021-08-15

高校の教科「情報」が2025年の大学入学共通テストに追加されると,教育現場は大きく変わる.その教科書を見た私は,内容の濃さに驚いた.この教科について,保護者ですら関心は高くないが,入試に追加されれば,若年層のリテラシーは一気に向上するだろう.今後は国民全体の底上げも課題だ.
著者
杉本 貢
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.62, no.9, pp.489, 2021-08-15

高校の教科「情報」が2025年の大学入学共通テストに追加されると,教育現場は大きく変わる.その教科書を見た私は,内容の濃さに驚いた.この教科について,保護者ですら関心は高くないが,入試に追加されれば,若年層のリテラシーは一気に向上するだろう.今後は国民全体の底上げも課題だ.
著者
山崎明夫著
出版者
枻出版社
巻号頁・発行日
2007
著者
堀尾 強 河村 洋二郎
出版者
Japan Ergonomics Society
雑誌
人間工学 (ISSN:05494974)
巻号頁・発行日
vol.30, no.6, pp.423-430, 1994-12-15 (Released:2010-03-11)
参考文献数
9

箸の性質や持ち方と箸を扱う諸動作の動作時間との関係を明らかにするため, 男女大学生11名を対象に箸を用いた諸動作を解析した. 実験には14cm, 21cm, 33cmの長さの箸を用い, ダイズ, ニンジン, トウフをはさんで, あるいはつまんで運ぶ動作, ソーセージを切る動作, ハンペンをさく動作について, 作業時間, 動作中の手腕の筋電図, 指と箸の間の圧力を測定した. 作業時間は, ダイズ, ニンジンを運ぶときには箸の長さによる違いはみられなかったが, トウフを運ぶときには長い箸が, 切る, さく動作のときには短い箸ほど動作時間が短かった. また, 箸と接触する手の各部位の圧は, 持ち方により違いがあった. つまんだり, はさんで運ぶ場合, 伝統的な持ち方では各部位の圧の違いは箸の長さ, 食品の大小や性状によらず同じパターンであったが, 他の持ち方では各指の圧パターンのばらつきが大きかった. さらに手腕各筋の筋電図では, 短母指屈筋の振幅が大きいことが特徴で, ニンジンを運ぶ動作, ソーセージを切る動作, ハンペンをさく動作の場合, 長い箸のときは短い箸よりも短母指屈筋の筋電図振幅が大きかった. 箸の長さに関しては, 長い箸では, トウフを運ぶとき以外は, 作業動作が終ったときに箸を持つ位置が先端方向に移動していた. 中等度の長さの箸ではソーセージを切る動作でのみ先端方向へ, 短い箸ではトウフを運ぶ動作でのみ逆に後端方向へ移動していた. なお, 箸を用いた各動作の動作時間と身体計測値との相関はほとんど認められなかった.この動作時間, 圧の比較, 筋電図振幅の比較, および作業後の箸を持つ位置の比較から, 大きい食品を運ぶときは長い箸, 食品を切る, さくという動作では短い箸がよく, 動作に適した箸の長さが異なることが明らかになった. また, 箸に接触した指の各部位の圧の比較から, 伝統的な持ち方ではつまんだり, はさんで運んだ場合, 箸の長さ, 食品の大小や性状に関係なく, 各指にかかる圧のパターンは同じであり, 他の持ち方に比べて安定していることが示唆された.
著者
原口令成 著
出版者
嵩山堂
巻号頁・発行日
vol.上編, 1882
著者
Toshihiro Akihisa Keiichi Tabata Norihiro Banno Harukuni Tokuda Reiko Nishihara Yuji Nakamura Yumiko Kimura Ken Yasukawa Takashi Suzuki
出版者
The Pharmaceutical Society of Japan
雑誌
Biological and Pharmaceutical Bulletin (ISSN:09186158)
巻号頁・発行日
vol.29, no.9, pp.1976-1979, 2006 (Released:2006-09-01)
参考文献数
20
被引用文献数
46 57

Fifteen triterpene acids, viz., seven of the β-boswellic acids (ursane-type) (1—7), two of the α-boswellic acids (oleanane-type) (8, 9), two of the lupeolic acids (lupane-type) (10, 11), and four of the tirucallane-type (12—14, 16), and two cembrane-type diterpenes (17, 18), isolated from the MeOH extract of the resin of Boswellia carteri (Burseraceae), together with a triterpene acid 15 (the acetyl derivative of 14), were examined for their inhibitory effects on the induction of Epstein–Barr virus early antigen (EBV-EA) by 12-O-tetradecanoylphorbol-13-acetate (TPA) in Raji cells and on activation of (±)-(E)-methyl-2[(E)-hydroxyimino]-5-nitro-6-methoxy-3-hexemide (NOR 1), a nitrogen oxide (NO) donor, and cytotoxic activities against three human neuroblastoma cell lines, IMR-32, NB-39, and SK-N-SH in vitro. On evaluation against the EBV-EA activation induced by TPA, seven compounds, 2, 10, 11, and 13—16, showed potent inhibitory effects on EBV-EA induction. Upon evaluation against activation of NOR 1, five compounds, 7, 13, and 14—16, showed potent inhibitory effects. Further, fifteen compounds, 1—7, 9—11, 13—15, 17, and 18, exhibited potent cytotoxic activities with IC50 values of 4.1—82.4 μM against all of the three human neuroblastoma cells tested.
著者
伊佐 恵子
出版者
日経BP社
雑誌
日経パソコン (ISSN:02879506)
巻号頁・発行日
no.496, pp.117-120, 2005-12-26

図形にロゴ風の文字を重ねる/行間をできるだけ狭くする/好みの図形を自在にレイアウト/作成場所を考えてデザインする