著者
松田 真
出版者
デジタルアーカイブ学会
雑誌
デジタルアーカイブ学会誌 (ISSN:24329762)
巻号頁・発行日
vol.5, no.2, pp.s138-s141, 2021

<p>販路が尽きたゲームもプレイ可能に公開できるような活用策を検討した。裁定によりオーファンなゲームを復刻できる。令和3年改正後の著作権法31条の活用により、アウトオブコマースのうち絶版等資料または特定絶版等資料に係るゲームを公開することが法律上可能であるが、運用上の論点がある。裁定や31条の活用は権利者の利益になり得るので、公開主体を柔軟化することでゲームをプレイ可能に公開し続けられるようなエコシステムの構築を行うのがよい。</p>
著者
牛場 潤一
出版者
日本リハビリテーション医学会
巻号頁・発行日
pp.79-83, 2010-02-18

はじめに Brain Machine Interface(BMI)は,脳と機械を直接相互作用させる技術の総称である.脳は通常,身体を介して外部環境と関わりを持つが,その仲介となる身体を省き,脳と外部環境を直接作用させよう,という発想がBMIである.こういった考え方によって,完治が困難な身体障害を工学的に克服することがBMIの目標の1つになっている. 運動障害に対するBMIの応用事例は主に,電動義手や電動装具の制御(いわば,失った上肢機能の代替を目指すもの)と,パーソナルコンピュータやテレビなどの家電制御(いわば,環境制御装置としての機能を目指すもの)に大別される.このように,失った運動機能の代償をする「機能代償型BMI」に加えて,最近では神経系機能の再構築を目指す「機能回復型BMI」のコンセプトも示されつつある(表). BMIに用いられる脳活動計測は,その侵襲性によって3つのタイプに分けられる.すなわち,針電極を用いて脳に直接電極を差し込み,神経細胞のスパイク電位を計測する侵襲的な計測方法,硬膜下電極を利用して脳表から局所電位を記録する低侵襲的な方法,頭皮上に皿電極を貼付して脳波を計測する非侵襲的な方法,の3つである.非侵襲的な方法としてはほかに,神経細胞の電気的活動によって生じる磁場変動を計測する脳磁図,機能的磁気共鳴画像法,神経活動によって生じる血流動態の変化を吸光スペクトルとしてとらえる近赤外分光法も存在するが,前二者は計測に際してシールドルームが必須であり,後者は時間特性が悪いことから,BMIに利用した例はそれほど多くない. 当然のことながら,詳細な脳活動を記録分析できる計測手段を用いたほうが,精度の高いBMIを構築することが可能である.また,針電極を用いた脳活動計測の場合,古くから脳科学分野で培われた詳細な細胞活動特性の知見を活かせる点で,研究の具体的道筋が立てやすいように思われる.頭皮脳波は,これら侵襲性のある脳活動計測方法に比べると,空間分解能に劣るほか,体動ノイズや環境ノイズに影響を受けやすいという欠点がある.では,頭皮脳波を用いたBMIが臨床的に意義を持つためには,何が必要であろうか? 頭皮脳波を用いたBMIの利点は,身体的にも精神的にも被験者の負担をかけずにシステムの導入が行えることである.BMIの利用を中断するときにも容易であり,被験者の心理的障壁が比較的低い.計測システムは最も安価で,産業化への道筋が最もつけやすい.頭皮脳波から判別可能な運動関連脳情報は極めて限られるものの,それらを確実かつ即座に判別でき,脱着しやすい安価なシステムとして提供することができれば,重度運動障害者に対する環境制御装置あるいは意思伝達装置としての価値は十分に認められる.また頭皮脳波は,眼電図や頭部や頸部の筋電図など,さまざまな生体信号の混入が避けられないという欠点を持っているが,BMIの想定受益者である重度運動障害者のなかには眼球運動,呼吸や嚥下活動,表情筋などの随意性が残存しているケースは多く認められるので,種々の随意運動に起因するノイズも脳波同様に弁別し,機械制御に用いることで,より実用的なシステムを構築できるものと思われる.
著者
ホルン クリストフ 岡田 悠汰
出版者
京都大学大学院人間・環境学研究科『人間存在論』刊行会
雑誌
人間存在論 (ISSN:13412698)
巻号頁・発行日
no.27, pp.21-34, 2021-07-01

クリストフ・ホルン[著], 岡田 悠汰[訳]
著者
李 利 Li Li
出版者
神奈川大学日本常民文化研究所 非文字資料研究センター
雑誌
年報 非文字資料研究 (ISSN:18839169)
巻号頁・発行日
no.8, pp.165-189, 2012-03-20

The eating and drinking customs in Fujian southern part can be regarded as a culture that has been brought up and handed down in the region. In daily lives, people feel and realize the working of the life and nature. While they adapted to life, they formed an idea ‶Medicine and Food Coming have the e Same Source". They inherited this idea through their long history. Therefore, we can say this idea is a basic system that has been supporting their lives since the ancient times and is the wisdom for keeping themselves healthy by themselves. The eating and drinking customs based on the idea ‶Medicine and Food Coming have the e Same Source" is one of the themes that the academic societies have been interested in. In this essay, I will try to analyze the eating and drinking customs in the annual events in southern Fujian concretely with regard to the idea of five Yin and Yang. And I would like to elucidate relations between the local eating and drinking customs and the characteristic of Chinese traditional culture. The fact that the idea of five Yin and Yang is involved in the annual events in southern Fujian shows the idea that basically every creature is medicine. And this shows that people there have the Chinese traditional Yin and Yang idea as a basis of their living. The fact epitomizes virtues and wisdoms of the Chinese traditional idea. I think the eating and drinking customs have an important role to hand the ideas and wisdoms down to their descendants in local society..
著者
平尾 温司 杉田 昭栄 菅原 邦生
出版者
公益社団法人 日本畜産学会
雑誌
日本畜産学会報 (ISSN:1346907X)
巻号頁・発行日
vol.71, no.10, pp.483-490, 2000-10-25 (Released:2008-03-10)
参考文献数
26

鳥類の嗅覚機構を解明するため,ニワトリ嗅球の遠心路および求心路をバイオサイチン法およびホースラディッシュペルオキシダーゼ(HRP)法をそれぞれ単独に用いて明らかにした.バイオサイチン法の結果より,ニワトリ嗅球の遠心路は線維群の通過部位から経路1~3に分類することができた.経路1は同側の副高線条体(HA)および海馬(Hp)への投射を有していた.経路2は同側の最上介在高線条体,腹側高線条体(HV),新線条体(N)および基底核(Bas)への投射を有していた.経路3は両側の嗅旁葉,嗅結節,前頭原線条体路,填古線条体,前原線条体,梨状皮質,側頭頭頂後頭野,紐核,対側のHA, Hp, HV, NおよびBasへ投射していた.HRP法の結果より,ニワトリ嗅球の求心路は両側の外側中隔核,内側中隔核およびHpから投射を受けていた.また,ニワトリ嗅球はHpと相互結合を有していた.
著者
永松 俊哉 北畠 義典 泉水 宏臣
出版者
公益財団法人明治安田厚生事業団
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2010

これまで我々は,睡眠改善にストレッチが一部寄与する可能性を報告したが、どのような運動様式が有効なのか、あるいは運動の効果が発現する機序については依然不明の点が多い。そこで本研究では、まず実用性を重視した短時間のストレッチ運動プログラムを作成し、睡眠ならびに精神的健康に関連する生理的・心理的要因に及ぼす本プログラムの影響を検討した。その結果、本プログラムの実施は、体温変動、ストレス反応軽減、および気分の改善をもたらすことが示された。続いて、本プログラムが睡眠改善に寄与するのか否か、軽度睡眠障害者を対象に睡眠脳波の変動および睡眠前後のストレスマーカーをもとに検証した結果、本プログラムは睡眠中にストレスを緩和する作用を有する可能性が示唆された。
著者
饒村 曜
出版者
海洋気象学会
雑誌
海の気象 (ISSN:02875276)
巻号頁・発行日
vol.55, no.2, pp.1-15, 2010-01-26
参考文献数
10
著者
伊藤 新一郎
出版者
日本物理教育学会
雑誌
物理教育 (ISSN:03856992)
巻号頁・発行日
vol.50, no.5, pp.301-302, 2002

今年から学校教育の完全週休二日制が実施され,科学館など地域の社会教育施設における教育の可能姓が着目されています。帯広市児童会館では付属する科学展示室をリニューアルするにあたって,ワークショップスペースを導入することにしたそうです。この試みを担当されている児童会館の吉岡さんに聞きました。

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著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1916年04月01日, 1916-04-01
著者
関根 順
出版者
一般社団法人 日本応用数理学会
雑誌
応用数理 (ISSN:24321982)
巻号頁・発行日
vol.29, no.1, pp.35-40, 2019-03-26 (Released:2019-06-30)
参考文献数
4
著者
大塚 愛二
出版者
岡山医学会
雑誌
岡山医学会雑誌 (ISSN:00301558)
巻号頁・発行日
vol.133, no.2, pp.104-108, 2021-08-02 (Released:2021-09-01)
参考文献数
8