著者
岡谷 貴之
出版者
一般社団法人 日本ロボット学会
雑誌
日本ロボット学会誌 (ISSN:02891824)
巻号頁・発行日
vol.33, no.2, pp.92-96, 2015 (Released:2015-04-15)
参考文献数
9
被引用文献数
10
著者
大山 勝宏 井上 みち子
出版者
公益社団法人 日本薬学会
雑誌
YAKUGAKU ZASSHI (ISSN:00316903)
巻号頁・発行日
vol.136, no.7, pp.1065-1071, 2016 (Released:2016-07-01)
参考文献数
35
被引用文献数
5

Selective beta-adrenergic drugs are used clinically to treat various diseases. Because of imperfect receptor selectivity, beta-adrenergic drugs cause some adverse drug events by stimulating other adrenergic receptors. To examine the association between selective beta-adrenergic drugs and blood pressure elevation, we reviewed the Japanese Adverse Drug Event Reports (JADERs) submitted to the Japan Pharmaceuticals and Medical Devices Agency. We used the Medical Dictionary for Regulatory Activities (MedDRA) Preferred Terms extracted from Standardized MedDRA queries for hypertension to identify events related to blood pressure elevation. Spontaneous adverse event reports from April 2004 through May 2015 in JADERs, a data mining algorithm, and the reporting odds ratio (ROR) were used for quantitative signal detection, and assessed by the case/non-case method. Safety signals are considered significant if the ROR estimates and lower bound of the 95% confidence interval (CI) exceed 1. A total of 2021 reports were included in this study. Among the nine drugs examined, significant signals were found, based on the 95%CI for salbutamol (ROR: 9.94, 95%CI: 3.09-31.93) and mirabegron (ROR: 7.52, 95%CI: 4.89-11.55). The results of this study indicate that some selective beta-adrenergic drugs are associated with blood pressure elevation. Considering the frequency of their indications, attention should be paid to their use in elderly patients to avoid adverse events.
著者
小室 隆 山室 真澄
出版者
公益社団法人 日本地理学会
雑誌
日本地理学会発表要旨集
巻号頁・発行日
vol.2016, 2016

日本全国のの平野部の湖沼では戦後の1950年代からの高度経済成長期を通じて、周辺田畑での除草剤使用や(山室ほか 2014)、人口増加や産業の近代化に伴いう、富栄養化がの進行しにより、湖沼水質や植生が劇的に変化をした。2003年には「自然再生推進法」が制定され、日本全国の湖沼においてもNPOや地方自治体によって自然再生活動が実施されている。しかしながら、それらの活動の多くは再生目標の時代設定や対象種の選定が、必ずしも科学的根拠に基づいて行われておらず、人々の主観的な考えに基づき実施されている例が散見されるいるとは言えない状況にある。即ち、本来ならば、湖沼環境が激変する高度経済成長期以前の状況を定量的に把握した上で、産・官・学の協働で再生目標などを設定すべきであるが、。しかし当時の状況が容易に再現できないことから、本来その水域に無かったり、環境悪化後に一時的に繁茂した植物が再生の名の下に植栽される例が散見される。必ずしもそのような状況ではない。 本研究では関東平野で最も水域面積が広く、自然再生アサザの保全・再生活動が行われている霞ヶ浦(西浦)を対象とした。霞ヶ浦は水域面積200km<sup>2</sup>、平均水深4mと浅く、富栄養化の進行した平野部湖沼である。霞ヶ浦も他の平野部湖沼と同様に戦後から高度経済成長期を通じて水生植物が激減した湖沼である(山室・淺枝 2007)。 浮葉植物(Floating-leaved plant)に分類されるのアサザ(<i>Nymphoides peltata</i>)の霞ヶ浦での植栽・保全活動による影響について加茂川・山室(2016)によりは、アサザ植栽を行った消波施設陸側では、底質の細粒化と有機物濃度と全粒化物硫化物の濃度の増加がを確認されておりし、環境への影響環境が悪化していると指摘しているが懸念される。本研究ではこのアサザの生育状況について、霞ヶ浦湖岸全域を対象に調査することで、植栽・保全事業による効果を検討することを目的とした。<br> 本研究では2010年と2015年の2度に渡り、霞ヶ浦湖岸全周を対象に踏査を行い、アサザが生育している地点を地図に落とし、写真撮影を行った。その際、生育している地点の座標、アサザの状態も同時に記録した。2度の調査でアサザの生育地点の変化傾向、そしてと繁茂面積を求めた。面積の計算にはArcGISを用い、踏査の際に撮影した写真から基準長(生育場所で距離がわかる対象物を同じ画角内に収まるように撮影し、Google Earthや地形図から長さを求めた求めた長さ)を求め算出し、アサザの繁茂面積を求める際にスケールとして用いた。この手法によりアサザ植栽による湖岸環境の変化を検討した。また、2009年に国土交通省関東地方整備局霞ヶ浦河川事務所が行ったアサザ分布調査結果を用い比較検討を行った。<br> 2015年にでは155地点でアサザの繁茂が確認された。植栽事業は右岸の鳩崎、古渡、中岸の石田、根田、左岸の永山の計5地点で行われた。これら植栽地のうちアサザを確認できたのは根田と永山の2地点分布は右岸2地点、中岸2地点、左岸11地点で左岸側に集中していた。2のみで、残りの13地点の大部分は自然に進入したと判断された。2015年に2009年から2015年にかけて4地点で生育は確認できず、それらはいずれも右岸側の鳩崎に集中していた。生息繁茂が確認された地点のはは舟溜りや波消堤消波堤の内側のなど、波や風の影響を受けない地点に集中していた。 &nbsp;<br> 霞ヶ浦では2000年に緊急対策として消波工が設置され、アサザの植栽・保護を行った。このことからも分かるように、アサザは本来、波が高い霞ヶ浦で広く分布できる植物ではなく、高度経済成長期以前に生息が確認された地点は全て入り江や湾の最奥部に限定されていた(西廣ほか 2001)。現在アサザが繁茂している場所が人工的に消波された場所や水路であることからも、アサザは霞ヶ浦本来の自然環境に適応した植物ではないと言える。緊急対策が行われた理由として、アサザは霞ヶ浦でしか種子生産できないとの主張があった。これは霞ヶ浦ではサンプル数が多く他では少なかったことが原因で、霞ヶ浦以外でも種子生産されていることが報告されていることからも(藤井ほか 2015)、霞ヶ浦で事業を行う科学的根拠は無かったと考えられる。 &nbsp; &nbsp;&nbsp;
著者
遠藤 俊郎 星山 謙治 安田 貢 斉藤 由美
出版者
山梨大学
雑誌
教育実践学研究 : 山梨大学教育学部附属教育実践研究指導センター研究紀要 (ISSN:13454161)
巻号頁・発行日
vol.12, pp.25-34, 2007

本研究は、児童遊びの実態と共に心理的発達に与える影響を、特に攻撃性・社会性に着目して検討することを目的とした。今日、児童による暴力、犯罪などの様々な問題が増え、深刻化されている現代社会において、児童の実態を見直す必要性がある。特に児童の遊びが変容しているといわれる中で、その遊びの変容が児童の心理的発達にどのように影響を与えているかに焦点を当てた。現代の児童の生活実態を把握することで、学校教育における児童理解の一参考になると期待される。児童は、主として外遊びよりも内遊び(室内遊び) を好み、遊ぶ集団の人数も少数化しているという現状が見受けられた。テレビゲームやマンガを読むといった一人で行なう内遊びをする児童が多くなっていることも特徴として挙げられる。また、内遊びは児童の攻撃性を高める傾向が、外遊びは社会性を高めるという結果が示された。
著者
巣山 靖司
出版者
大阪外国語大学
雑誌
大阪外国語大学論集 (ISSN:09166637)
巻号頁・発行日
no.20, pp.215-244, 1999-03-30

文化編≪論文≫
著者
濱崎 好治
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.60, no.11, pp.447-451, 2010
参考文献数
7

1988年に開館した川崎市市民ミュージアムにおいて,映像の収集,保存からデジタルアーカイブまでの事例を報告する。低予算で最大効果をあげるベストプラクティスをめざし,映像のデジタルアーカイブ化のプロセスを示し,動画から抽出した静止画像の検索と,映像に関連する情報のマネージメントをFileMaker Proで構築したプロトタイプを提示する。博物館として初めてテレビドキュメンタリー番組の収集と保存に取り組み,牛山純一テレビドキュメンタリーアーカイブの構築に着手し,現在は地域のニュース映画のデジタルアーカイブを構想している。
著者
草野 源次郎
出版者
裳華房
雑誌
遺伝 (ISSN:03870022)
巻号頁・発行日
vol.39, no.9, pp.p32-36, 1985-09