著者
松山 実 横井 利彰
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.38, pp.3-4, 1989-03-15

パーソナルコンピュータ(以下パソコン)の高性能化・低価格化に伴い,従来大型機を中心とするダム端末で行なわれてきた情報処理教育の実習にパソコンを導入する教育機関が増している.また,中等教育における情報処理教育の実習用にもパソコンの導入が活発化している.一方,このような教育機関では学生/生徒に利用させるため,パソコンを教育目的に沿った形態で保守管理を行わなければならない.然るに,パソコンは個人が勝手気ままに使うことを前提としてハードウェア・ソフトウェアが設計・開発されているため,不特定多数の学生/生徒が共同利用する教育機関では多くの問題を生ずる.その1つとしてシステムに対するイタズラ等が挙げられるが,現在のパソコンは有効な防止の決め手を持たない.そこで定期的な点検保守が必要になるが,多数台のパソコンに対する作業負担は大きい.ここでは,このような保守作業の中,ハードディスク上にインストールされたファイルの保守を少ない要員で効率的に行うために開発した保守システムについて報告する.
出版者
日経BP社
雑誌
日経パソコン (ISSN:02879506)
巻号頁・発行日
no.594, pp.46-53, 2010-01-25

標準的な109Aキーボードには、さまざまなキーが並ぶ(図1)。どのキーにも役割がある。キーボードの機能をフルに生かすには、各キーの役割を理解することが欠かせない。 キーボードの左下や右下には[Ctrl]や[Alt]、窓マークが入った[Windows]が配置されている。これらは主にほかのキーと組み合わせてショートカットキーとして使う。
著者
青木 茂治
出版者
地理空間学会
雑誌
地理空間 (ISSN:18829872)
巻号頁・発行日
vol.2, no.2, pp.175-188, 2009

本稿では,これまで研究事例として取り上げられなかった地方都市とその周縁地域における落書きの実態と特徴について提示することを目的とし,茨城県北部のトンネル内にみられる落書きの観察と分析を試みた。それにより,落書きはその描写内容から,表現型・記念型・イタズラ型・縄張り型に分類され,これらのうち,表現型と縄張り型の落書きが最も多くみられることが明らかとなった。表現型の落書きでは,監視性が高い大都市ではあまりみることのできない形態のものがみられることがわかった。落書きの描かれる場所や位置の検討から,落書きは「暗闇の空間」に対する行為者の意識の違いによって弁別的な分布を呈することが示された。落書きの発生はトンネルの構造的要因や周囲の環境などによって左右されることについても言及した。さらに,類似性を有する落書きが広範囲にわたってみられることから,行為者の移動性の高さをうかがうことができた。
著者
島 一
出版者
日本中国学会
雑誌
日本中国学会報 (ISSN:03873196)
巻号頁・発行日
no.33, pp.p58-70, 1981
著者
伊谷 純一郎
出版者
Primate Society of Japan
雑誌
霊長類研究 (ISSN:09124047)
巻号頁・発行日
vol.1, no.1-2, pp.5-14, 1985 (Released:2009-09-07)
被引用文献数
8 6

1 0 0 0 OA ヘロドトス

著者
坂本健一 訳
出版者
隆文館
巻号頁・発行日
1914
著者
山田 敬子
出版者
学習院大学
雑誌
学習院史学 (ISSN:02861658)
巻号頁・発行日
no.35, pp.90-105, 1997-03
著者
大淵 憲一
出版者
日本グループ・ダイナミックス学会
雑誌
実験社会心理学研究 (ISSN:03877973)
巻号頁・発行日
vol.25, no.2, pp.127-136, 1986

本稿では社会人と大学生を被験者に, Averillの質問紙「怒りの経験」を使って攻撃反応の要因を検討した. まず, 反応11項目の因子分析から, 願望・実行の両水準で同じ4因子が得られ, それらは「直接的攻撃」, 「攻撃転化」, 「非攻撃的解決」, 「怒りの抑制」と解釈された。次に, これらを基準変数とし, 一方, 個人要因 (年令, 性別), 状況要因 (加害者の性別, 被験者との関係, 地位, 被害), 認知判断 (悪意の知覚, 原因帰属), 情緒過程 (敵意的動機, 道具的動機, 怒りの強さ) を説明変数とする数量化分析I類を行った。主な結果は次の通り。(1) 直接的攻撃反応は, 心理的被害が強く, それが不合理な原因に帰属され, 敵意的動機が喚起され, 加害者が身近な人の時に生じやすく, 対象が目上の人だったり女性だったりすると抑制されやすかった。(2) 攻撃転化は, 若年者に多く, 認知的要因が弱いのに情緒的要因が強いなど衝動的性格が認められた。(3) 非攻撃的解決が試みられるのは, 加害者と被験者の間に元々良好な関係があり, 被害が悪意に帰属されず, 敵意的動機が弱く道具的動機が喚起されている時だった。(4) 怒りの抑制は, 被害が個人的な性質のもので他者の共感を得にくく, また, 加害者が明確な攻撃意図を持っていたり目上の人であるなど, 報復の危険が高い時に行われやすかった。
著者
後藤 匡史 長木 悠太 鈴木 英之進
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会論文誌 = Transactions of the Japanese Society for Artificial Intelligence : AI (ISSN:13460714)
巻号頁・発行日
vol.16, pp.193-201, 2001-11-01
参考文献数
13

This paper presents a novel decision-tree induction for a multi-objective data set, i.e. a data set with a multi-dimensional class. Inductive decision-tree learning is one of the frequently-used methods for a single-objective data set, i.e. a data set with a single-dimensional class. However, in a real data analysis, we usually have multiple objectives, and a classifier which explains them simultaneously would be useful. A conventional decision-tree inducer requires transformation of a multi-dimensional class into a singledimensional class, but such a transformation can considerably worsen both accuracy and readability. In order to circumvent this problem we propose a bloomy decision tree which deals with a multi-dimensional class without such transformations. A bloomy decision tree consists of a set of decision nodes each of which splits examples according to their attribute values, and a set of .ower nodes each of which decidesa dimension of the class for examples. A flower node appears not only at the fringe of a tree but also inside a tree. Our pruning is executed during tree construction, and evaluates each dimension of the class based on Cramér’s V. The proposed method has been implemented as D3-B (Decision tree in Bloom), and tested with eleven benchmark data sets in the machine learning community. The experiments showed that D3-B has higher accuracies in nine data sets than C4.5 and tied with it in the other two data sets. In terms of readability, D3-B has a smaller number of decision nodes in all data sets, and thus outperforms C4.5. Moreover, experts in agriculture evaluated bloomy decision trees, each of which is induced from an agricultural data set, and found them appropriate and interesting.
著者
高橋 奎 中井 里史
出版者
一般社団法人 室内環境学会
雑誌
室内環境 (ISSN:18820395)
巻号頁・発行日
vol.23, no.3, pp.221-229, 2020 (Released:2020-12-01)
参考文献数
7

化学物質過敏症に関しては, 臨床的また環境学的な研究は多々あるものの, 日常生活を送る中でのケアやサポートといった側面からの研究はほとんどおこなわれていない。本研究はこのような状況を考慮し, 患者のかかえる悩み等の現状, さらには身近にいて日常生活をサポートする家族との認識等の一致や違いを探り, 患者へのケアやサポートを行う際や, なんらかの改善が必要となる場合に役立ててもらうことを目的として, 化学物質過敏症患者とその家族を対象に調査票を用いた調査を行った。症状が出現する原因に関してはある程度の一致は認められたが, 日常生活で気をつけることに関しては, 患者と家族の考えに高い一致性が認められたものは必ずしも多くなかった。回収率が高くないこともあり, どの程度本研究で得られた結果を一般化できるかに課題があるが, 患者と家族の認識の一致性に関する基礎的情報をある程度得ることができた。しかし今後も, 基礎的な情報を得る努力を継続することが必要である。