著者
原田 信之
雑誌
新見公立大学紀要 = The bulletin of Niimi College
巻号頁・発行日
vol.38-1, pp.1-12, 2017

玄賓(七三四~八一八)は南都法相宗興福寺の高僧であったが、備中国(岡山県)や伯耆国(鳥取県)など、隠遁した地で寺院を建立していたことが知られている。伯耆国に関するものでは、『日本三代実録』に伯耆国会見郡で阿弥陀寺を建立したことが記されているが、その場所がどこであったのかは未だにわかっていない。玄賓が伯耆国会見郡に建立した阿弥陀寺の場所については、これまでに伯耆大山建立説と伯耆賀祥建立説が提示されてきた。寛保二年(一七四二)成立の『伯耆民諺記』、安政五年(一八五八)編纂の『伯耆志』会見郡分などの地誌類に加え、地域に伝わっている文献や伝承を調査した結果、玄賓が伯耆国会見郡に建立した阿弥陀寺の場所は、伯耆賀祥(鳥取県南部町賀祥)であった可能性が極めて高いことがわかった。伯耆大山には玄賓の伝承は伝わっていないが、伯耆賀祥には玄賓が豊寧寺(伯耆三十三札所第三番。法寧寺、保寧寺、宝念寺とも。阿弥陀寺があった地とされる)と白山権現を草創したとの伝承があり、その地には「あみだいじ」という地名が残っている。
出版者
潮書房
巻号頁・発行日
1988
著者
加藤 和弘 若山 睦月
出版者
公益社団法人 日本造園学会
雑誌
ランドスケープ研究 (ISSN:13408984)
巻号頁・発行日
vol.80, no.5, pp.723-726, 2017-03-31 (Released:2017-09-13)
参考文献数
18
被引用文献数
3 4

Though factors influencing species composition in urban patchy woodlands have been studied, the ecological meanings of surrounding residential areas are still unclear. In residential areas in the Chiba City we surveyed relationship between bird species composition and land attributes such as vegetation structure and land cover considering landscape conditions indicated by the distance from the nearest large woodland and vegetation index, to clarify the factors influencing bird species composition, from January to March (wintering season) and April to June (breeding season) in 2009. The results were as follows. 1) Sixteen "urban avoider" species were recorded through the survey, which suggested that residential areas can play a role of movement pass for such species. 2) RDA (Redundancy Analysis) extracted three major axes of species compositional change in each season. Vegetation coverage of trees, agricultural land cover, coverage of grassland and distance from the nearest large (>5ha) woodland were significantly correlated with the axes. 3) The results indicated that two "urbanization gradients" could be considered in the residential area: one is the compositional gradient of woodland species and the other is that of grassland species.

1 0 0 0 OA 歩兵操典

出版者
金城堂
巻号頁・発行日
1897

1 0 0 0 OA 歩兵操典

出版者
浅野佐七
巻号頁・発行日
1895
著者
山田 光胤
出版者
たにぐち書店
雑誌
漢方療法
巻号頁・発行日
vol.4, no.4, pp.262-264, 2000-07
被引用文献数
1

1 0 0 0 OA 歩兵操典

出版者
河村隆実
巻号頁・発行日
vol.第2編 生兵之部, 1890
著者
吉田 敬一
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.19, no.8, 1978-08-15
著者
細野 明義
出版者
日本酪農科学会
巻号頁・発行日
vol.58, no.3, pp.213-220, 2009 (Released:2011-03-28)
著者
栁澤 節子 小林 千世 山口 大輔 上原 文恵 吉田 真菜 鈴木 風花 松永 保子
出版者
信州公衆衛生学会
雑誌
信州公衆衛生雑誌 (ISSN:18822312)
巻号頁・発行日
vol.12, no.2, pp.107-113, 2018-03

本研究の目的は、主観的健康感と生活形態、健康維持への意識、および地域社会活動との関連を検討することであった。2015 年7 月にM 市内の総合球戯場でゲートにいた成人と、2016 年9 月から10 月にM市内の商業施設の成人の来店者とS 大学医学部主催の健康講座に来た成人の参加者を調査対象者とした。調査内容は対象者の属性、主観的健康感、生活形態、直接スポーツ観戦の有無などであり、無記名式質問紙調査を実施した。分析は、主観的健康感について「主観的健康感高群」と「主観的健康感低群」に分けて、それらを従属変数とし、「地域活動に関する事柄」、「生活習慣に関する事柄」、「健康維持に関する意識」、「直接スポーツ観戦の有無」を独立変数として、多重ロジスティック回帰分析を行った。その結果、「夢中になれるもの」(OR=3.41、95% CI=1.270─9.167)、「規則正しい生活」(OR=2.64、95% CI=1.251─5.585)、「直接スポーツ観戦」(OR=2.584、95% CI=1.158─5.766)が、主観的健康感を高める要因であった。これらのことから、人生において、夢中になれるものがあることや、規則正しい生活を送ること、直接スポーツを観戦することが、主観的健康感に大きな影響を与えていることが分かった。また、直接スポーツを観戦することや、直接スポーツをすること以外にも、スポーツに関わる、あるいは携わることが、健康に対する意識を高め、健康の保持増進に影響を与えることが推察された。したがって、スポーツができない高齢者や患者においても、スポーツを観戦することで、主観的健康感が高まり、人生における楽しみや生きがいにつながり、「近隣の人との交流」、「地域での活動に参加する」などの社会的活動やその役割、意識をも高め、主観的健康感も高まると考えられた。今後、健康寿命の延伸に向けた健康づくりのためには、今回明らかになった主観的健康感を高めるような要因が充実する介入や支援ができる体制を作り上げることが重要であると考えられた。
著者
榮 玲子
出版者
一般社団法人 日本助産学会
雑誌
日本助産学会誌 (ISSN:09176357)
巻号頁・発行日
vol.18, no.1, pp.49-55, 2004-06-30 (Released:2010-11-17)
参考文献数
19
被引用文献数
4 3
著者
浦上 淳 平林 葉子 富山 恭行 河瀬 智哉 吉田 浩司 岡 保夫 平井 敏弘 角田 司
出版者
一般社団法人 日本膵臓学会
雑誌
膵臓 (ISSN:09130071)
巻号頁・発行日
vol.27, no.1, pp.38-44, 2012 (Released:2012-03-21)
参考文献数
16
被引用文献数
1 1

症例は76歳女性で糖尿病,慢性膵炎の既往がある.第12胸椎の圧迫骨折のため脊椎短縮術,後方固定,後側方固定術を施行された.腹臥位で,手術時間6時間20分であった.麻酔覚醒後から腹痛が出現し,術後1日目も腹痛は強く,膵酵素,WBC,CRPの上昇を認め,予後因子スコア5点で重症急性膵炎と診断.造影CTでは膵頭部の腫大および膵頭部内の造影不良域を認め,右腎下極以遠までの滲出液貯留を認めたため,造影CT grade 2と診断.蛋白分解酵素阻害薬・抗菌薬膵局所動注療法などの治療を行った.術後16日目の造影CTでは膵頭部の造影不領域が増大し,右後腹膜膿瘍も増大した.十二指腸の壁構造は消失し,十二指腸壁の壊死と考えられた.術後18日目に膵頭十二指腸切除術(PD)を行った.手術では十二指腸は広範に壊死に陥り,後腹膜膿瘍を形成していた.術後は縫合不全など大きな合併症はなく,PD術後101日に退院した.