著者
町田 好男
出版者
医用画像情報学会
雑誌
医用画像情報学会雑誌 (ISSN:09101543)
巻号頁・発行日
vol.32, no.4, pp.ii-v, 2015-12-25 (Released:2015-12-26)
参考文献数
14

The purpose of this article is to describe the recent development of imaging techniques in MRI. After the brief review of the basics of MR imaging, new techniques such as simultaneous multi‐slice techniques, compressed sensing (CS) MRI and MR fingerprinting are discussed.
著者
宮本 隆史 前川 俊行 中村 覚
出版者
デジタルアーカイブ学会
雑誌
デジタルアーカイブ学会誌 (ISSN:24329762)
巻号頁・発行日
vol.3, no.2, pp.207-210, 2019

<p>1997年に開設されたウェブサイト『異風者からの通信』[1] は、同年に閉山した三池炭鉱とその地域の近現代史に関心を寄せる者にとって参照点となってきた。本発表では、ウェブサイトを運営する前川俊行を共同発表者として招き、日本における初期のウェブの時代からの、個人による記憶の発信という営為の歴史的意味について議論する。前川本人の証言とともに、この20年間のインターネットの環境の変化の中で、個人的なコレクションが公共性を帯びたアーカイブとして進化した過程を論じる。さらに、個人アーカイブを継承する方法について考察する。</p>
著者
広末 トシ子 川井 英雄 細貝 祐太郎
出版者
Japanese Society for Food Science and Technology
雑誌
日本食品工業学会誌 (ISSN:00290394)
巻号頁・発行日
vol.31, no.12, pp.798-804, 1984-12-15 (Released:2009-04-21)
参考文献数
6
被引用文献数
1 1

食品中のカフェインをGC法によって測定した。その結果,缶コーヒー,チョコレートおよびあめの一部に300mg%以上のカフェインを含有する食品が認められたが,大多数の食品は50mg%以下であった。また,コーヒーを含む食品に比べ,茶を含む食品の方が,カフェイン含有量の少ないものが多く認められた。
著者
栗山 浩一
出版者
地域農林経済学会
雑誌
農林業問題研究 (ISSN:03888525)
巻号頁・発行日
vol.54, no.1, pp.1-2, 2018-03-25 (Released:2018-03-30)
参考文献数
1
被引用文献数
1 1

Experimental studies have been attracting much attention among agricultural and resource economists. This paper provides a type of the variety of experimental approaches in the literature and explores the key issues in application to regional agricultural and forestry economic studies.
著者
小口 智啓
出版者
信州医学会
雑誌
信州医学雑誌 (ISSN:00373826)
巻号頁・発行日
vol.55, no.5, pp.297-298, 2007 (Released:2012-10-01)
参考文献数
4

良性発作性頭位めまい症は,めまい診療において多く見られる疾患である。近年その治療法として理学療法が行われNHKの「ためしてガッテン」では「ゴッドハンド療法」と紹介されるなど一般にも知られるようになってきている。
著者
宮永 孝
出版者
法政大学社会学部学会
雑誌
社会志林 (ISSN:13445952)
巻号頁・発行日
vol.58, no.4, pp.278-201, 2012-03
著者
大喜多 紀明
出版者
大妻女子大学人間生活文化研究所
雑誌
人間生活文化研究 (ISSN:21871930)
巻号頁・発行日
vol.2017, no.27, pp.251-258, 2017-01-01 (Released:2020-04-02)
参考文献数
13

宮崎作品に共通する表現上の特徴を検証することが,なぜ宮崎作品に人気があるかを解明するに資するとの考えに基づき,本稿では,宮崎駿の短編アニメーション作品『On Your Mark』を裏返し構造の観点から分析した.それによれば,当該作品は短編であるにもかかわらず,6対の対応を持つ裏返し構造からなることが見いだされた.これを,すでに裏返し構造の観点から議論されている他のいくつかの宮崎作品の場合と比較したところ,対応数に関しては同等程度であることがわかった.かかる結果がもたらされる理由に対し,本稿では,『On Your Mark』の個別的特徴に由来するとする仮説,および,宮崎の作品製作上の特徴に由来するとする仮説を提示した.
著者
川津 昌作
出版者
公益社団法人 日本不動産学会
雑誌
日本不動産学会誌 (ISSN:09113576)
巻号頁・発行日
vol.29, no.1, pp.95-104, 2015-06-25 (Released:2017-01-26)
参考文献数
23
被引用文献数
3

In recent years, it is becoming increasingly necessary to revitalize rural areas, improve competitive strategies in commercial areas and promote tourism through the advancement of pedestrian flow in urban areas. In this study, we examined the conceptualization of urban pedestrian flow and in doing so revealed a conceptual structure for it. The concept of high pedestrian flow should both increase productivity through the integration from the supply side and consumption side, as well as contribute to town equity.
著者
堀田正敦 編
出版者
巻号頁・発行日
vol.[76],
著者
牧野内 猛 加藤 麻衣 大石 康雄 塚本 将康 武邑 圭司 大島 武 杉浦 武
出版者
一般社団法人 日本地質学会
雑誌
地質学雑誌 (ISSN:00167630)
巻号頁・発行日
vol.117, no.2, pp.79-94, 2011 (Released:2011-06-02)
参考文献数
19
被引用文献数
1

安城市の地形は,碧海層からなる碧海台地と,その東側の矢作川低地,南西側の油ヶ淵低地に分けられる.市域の地下は,沖積層,碧海層,挙母層,東海層群などによって構成される.沖積層の海成粘土を堆積させた縄文海進は,台地に刻まれた細長い谷の中流部にまで達している.碧海層は,上半部が砂層,下半部は海成粘土層からなり,層厚16~36m,北東部で薄く南西部で厚い.下半部の海成粘土層は三角州の底置層,上半部の砂層は前置層で,海成粘土層を堆積させた海進は,南西の衣浦湾から浸入し,市域の西半部に広がった.碧海層の年代は,下半部の海成粘土層が120~95ka,上半部が95~70kaと推定される.挙母層は,その上部が砂礫層をはさむ砂泥互層からなり,固結度は碧海層よりかなり高い.挙母層の基底は,市域南西縁で標高-100m付近にあり,北東に向かって浅くなり,北東端部では-25m付近にある.東海層群は主として固結した砂泥互層である.西三河平野における地下地質の枠組みを,現時点における試案として提示した.
著者
伊藤 智泰 早川 伸哉 糸魚川 文広 中村 隆
出版者
公益社団法人 精密工学会
雑誌
精密工学会学術講演会講演論文集 2010年度精密工学会春季大会
巻号頁・発行日
pp.577-578, 2010 (Released:2010-09-01)

炭素繊維強化樹脂(CFRP)を放電加工することを目的として純水中で加工を試みた.その結果,形彫放電加工,ワイヤ放電加工とも加工可能であった.とくに直径0.25mmの黄銅ワイヤを用いて板厚約3mmのCFRPをワイヤ放電加工した場合は放電電流50A以下の場合に加工が比較的安定であり加工速度は約3 mm2/minであった.一方,形彫放電加工では加工面に炭素繊維の毛羽立ちが見られる場合があった.
著者
赤塚 美樹
出版者
一般社団法人 日本輸血・細胞治療学会
雑誌
日本輸血細胞治療学会誌 (ISSN:18813011)
巻号頁・発行日
vol.65, no.6, pp.851-857, 2019-12-20 (Released:2020-01-10)
参考文献数
42

キメラ抗原受容体(Chimeric Antigen Receptor,CAR)-T細胞療法は遺伝子改変T細胞による養子免疫療法の一つであり,急性リンパ性白血病,悪性リンパ腫,慢性リンパ性白血病などのB細胞性腫瘍や多発性骨髄腫に対する新規治療法として近年非常に注目されている.CD19抗原を標的としたCAR-T細胞による国際共同第2相試験において,難治性B細胞性腫瘍に対して高率な寛解導入効果が示された.CAR-T細胞は短期間で調製でき,T細胞が持つT細胞受容体より高い親和性をもった抗体を抗原受容体として利用したことが成功に寄与した.また抗体を抗原受容体とすることでT細胞のHLA拘束性を考慮する必要がない.CARの構造は細胞外ドメインとし抗体のFab部分と,細胞内ドメインとしてT細胞のシグナルドメインから成る.T細胞の活性化や機能増強,体内での長期生存能を付与するために細胞内ドメインにはさまざまな工夫が施されてきた.ただし治療後にサイトカイン放出症候群などの重篤な副作用が高頻度に起こりうる他,長期的には一部に再発も認められ,今後解決すべき課題も残されている.
著者
村上 周三 小林 信行 鎌田 元康 加藤 信介 内海 康雄 吉野 博 赤林 伸一
出版者
東京大学
雑誌
総合研究(A)
巻号頁・発行日
1993

1.はじめに省エネルギーを実現すると同時に清浄な空気環境の維持と快適性の向上を図るためには、従来の一様拡散の仮定ではなく、気流・濃度分布を考慮した換気効率の概念に基づく換気設計や換気システムの評価が必要である。そこで本研究は、換気効率を考慮した空調換気設備の評価方法の確立を目的として、文献調査、実験、数値計算、用語集の作成、測定マニュアル等の作成を行った。2.研究方法と結果(1)研究の現状調査国内外の文献と関連の規格、国際会議の研究動向等を調査し、換気効率の概念や評価法の実測例、実験例をまとめた。その結果、換気効率に関しては様々な概念があって、未だ確立されていない現状が明らかになった。(2)換気効率の概念について関連する用語集と一般的な換気システム図を作成し、各国での換気効率に関する用語の定義を整理した。(3)各種建物を対象とした換気効率の実測・セントラル換気システムを備えた住宅給気系ダクト入口にCO_2ガスを注入し、各室における濃度履歴を測定した。・実大居室模型空気齢を基にした各種測定法の精度・実用性などを実験的に検討した。・3室の縮小居室模型各室の換気効率を測定した基礎的なデータを得た。・事務所ビル単一ダクト方式を採用した事務所ビルの換気効率を実測した。(4)空気齢の測定方法に関するマニュアルの原案作成各種の実験や実測を基に、主要な換気効率指標である空気齢の測定法のマニュアル(原案)を作成した。(5)数値シミュレーション乱流計算プログラムによる空気分布に基づいて各種の換気効率指標の予測手法を検討した。3.まとめ換気効率の概念についての各国での研究の現状を明らかにし、関連用語集を作成した。また、各種建物について実験や数値シミュレーションを実施し、換気効率指標を計算した。これらに基づいて、主要な換気効率指標である空気齢の測定マニュアル案を作成した。
著者
菅野 正人 阿部 友幸
出版者
一般社団法人 日本リモートセンシング学会
雑誌
日本リモートセンシング学会誌 (ISSN:02897911)
巻号頁・発行日
vol.40, no.1, pp.32-37, 2020-01-31 (Released:2020-07-07)
参考文献数
5

In October 2015, Typhoon 201523 created very strong winds in central Hokkaido, Japan, causing windfall forest damage in Hokkaido prefectural forests. To assess the windfall damage quickly, we applied remote-sensing techniques using LANDSAT8 images (resolution 30 m) to estimate the distribution and area of the windfall damage and gave the results to relevant organizations. We could evaluate large-scale (≥1 ha) windfall damage, and we found that the LANDSAT8 analysis results helped to reduce the effort required in field surveys.