著者
荒木 智子 青木 光広
出版者
札幌医科大学保健医療学部
雑誌
札幌医科大学保健医療学部紀要 (ISSN:13449192)
巻号頁・発行日
no.5, pp.91-95, 2002-03

競泳では四肢の使い過ぎ症候群が高頻度に発生すると報告されている。今回、大学水泳部における水泳による障害発生について部員41名にアンケート調査を行い、障害発生状況を把握し、その原因と予防対策を考察した。合宿前の障害既往は19名にみられ、合宿期間中に30名に新たな障害が発生した。障害部位は肩が有意に多く、次いで腰、膝の順であった。また経験年数が長いほど、中級者・上級者ほど高率に障害が発生した。水泳競技で高率に障害が発生する我々の結果は、水泳障害を調査した他の研究と一致していた。障害は練習開始早期に発生し、経験者ほど高率で肩関節に多いことから、合宿前より既に障害の下地が存在し、それが合宿の集中練習で悪化する状況が示唆された。この結果から、水泳合宿による障害予防には過剰負荷を起こさない練習計画と、技量に合わせた練習量の調節が必要であると考えられた。また重症化を防止するためには、障害に対する適切な対応と過剰負荷状態を早期に検出できる判定基準が必要と考えられた。It is reported that overuse injuries frequently occur in the competitive swimmers. In this report, the incidence of swimming injuries on intensive training for university students was investigated using the questionnaire. We analyzed the results and found characteristic features of 41 competitive swimmers in university students. On the bases of these results, the measure for prevention of swimming injuries was discussed. The history of previous injuries before intensive training was seen in 19 swimmers. The swimming injuries occurred in 30 swimmers during this intensive training term(four days). Incidence rate of shoulder injury was greater than that of other injuries, followed by low back and knees. Moreover, the most frequent injuries were seen in the middle and high level swimmers and were found in experienced swimmers longer than 10 years. Our results agreed with those in other literature in which swimming injuries were investigated. It is proved that swimmers who had long swimming experiences. Therefore, over loading on the shoulder by intensive training was considered to be a major pathogenic factor. To solve this problem, arrangement of adequate training schedules that take the level of each swimmer into consideration and suitable conditioning prior to or after the onset of injuries are required. Further, it is thought that the standard to detect overload condition of swimmers should be made in order to find injuries before they got worse.

1 0 0 0 OA 八翁草

著者
不老亭 編
出版者
巻号頁・発行日
1849
著者
上野忠義
出版者
農林中金総合研究所
雑誌
農林金融
巻号頁・発行日
vol.67(4), no.818, 2014-04-01
著者
遠藤 徹
出版者
山口大学哲学研究会
雑誌
山口大学哲学研究 (ISSN:0919357X)
巻号頁・発行日
no.4, pp.1-21, 1995-09

「汝及び他のあらゆる人格における人間性を、単に手段としてのみ扱うことなく、常に同時に目的としても扱うように、行為せよ。」 カントは定言命法のこの定式(―第二定式と呼ぶことにする)をどこから、どう導き出したのか。―本稿が全体として掲げる主題はこれである。この問題に迫る一つの手だてとして、今回の稿で、我々はこの定式に含まれている、しかしカントによって表だって顕わにされていない「目的」に敢えて注目する。顕わにされている目的は言うまでもなく「目的としても扱うように」と命じられている、その目的であり、あらゆる人格の人間性がそれに当たる。これを「目的(1)」とすれば、この定式にはもう一つの目的―「目的(2)」―が伏在している。我々の見るところでは、「目的(2)」は通常の目的概念であるのに対して、「目的(1)」はそうではなく、カントが目的(2)を表立たせながら論述を行わなかったことは、その主張の理解にさまざまな困難を引き起こしている。 全体のこういう視点から、「目的」であり得るものは何か、「客観的目的」及び「自体的目的」とはそれぞれ何か、二つの異同・関係はどうか、等々を見、定式の基礎づけについて一通りの解釈を得る。我々の考察の基底に貫かれる一つの洞観は「人格」はそもそも「目的」たり得ないということである。また解釈が辿り着く重要な結論は、第二定式は基本定式を越え出ているということである。 我々の疑問・批判と関わるところの深いロスの解釈をも参考に取り上げ、カント、我々双方の主張に光を当てることを期する。
著者
山本 卓
出版者
文教大学
雑誌
文学部紀要 = Bulletin of The Faculty of Language and Literature (ISSN:09145729)
巻号頁・発行日
vol.20, no.2, pp.27-63, 2007-03-01

散文と詩とを二項対立的な視点で捉えるのが、アラゴンの同時代の散文観における通念だった。だが、こうした二分法的な単純化によっては捉えることのできない散文の中の異質な要素の存在が、アラゴンの散文には認められる。散文の中での詩的言語の奔放な使用、言葉遊びの思いがけない展開、コラージュ的な表現の唐突な挿入などのさまざまな技法がそれである。その中でも、とりわけ重要な問題だと考えられる散文の中の詩的言語と音声性の問題を分析する。
著者
小野 克重
出版者
一般社団法人 日本不整脈心電学会
雑誌
心電図 (ISSN:02851660)
巻号頁・発行日
vol.36, no.1, pp.24-30, 2016 (Released:2016-03-25)
参考文献数
9

心臓活動,特に電気活動と収縮性の維持には,自律神経と液性因子がバランスよく関与することが不可欠である.このバランスが破綻した際には,不整脈をはじめとするさまざまな病的状態が惹起される.通常の心電図から得られる情報のなかで,交感神経活動や副交感神経活動を評価するのは容易ではないが,少なくともRR間隔とQT間隔は自律神経活動を顕著に反映した指標であるため,自律神経活動を評価することは,不整脈の診断や治療に有用である.交感神経活動が亢進し副交感神経活動が減弱すると,心拍数は上昇しQT間隔は短縮する.交感神経活動が減弱し副交感神経活動が亢進すると,徐脈となりQT間隔は延長する.しかしながら,交感神経活動の亢進と副交感神経活動の減弱は,必ずしも同一の効果を生じるものではなく,両神経終末の伝達物質および心筋イオンチャネルの作動形式の相違に起因する.さらに,血管平滑筋の収縮・弛緩による血圧変動は,心臓の圧受容器反射を介した自律神経機能の調節機序として,重要な働きを担う.したがって,自律神経機能に起因する不整脈を理解するには,自律神経による直接的な心筋の電気生理作用と循環反射を介した自律神経活動調節の両者を知ることが必要である.
著者
花岡 一孝 居山 裕一 佐々木 貴啓 青山 伊織 石原 朋幸 屋敷 正史 高瀬 賢司 宮田 英利 吉田 秀史
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 40.13 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
pp.21-24, 2016-03-04 (Released:2017-09-22)

高速応答性能を持つ新規液晶モードの開発により、従来より実現が困難とされてきたフィールドシーケンシャルカラー方式ディスプレイを実現した。さらにそれを透明、白(カラー)、黒の三状態を表示可能な、透明ディスプレイへ応用した。このディスプレイはカラーフィルターを持たないため(1)高透過率であり、光源のRGB-LEDをダイレクトに表示するため(2)高演色であり、光の回折を小さく出来るため(3)表示のボヤケが無くクリアな透明表示が可能である。また液晶パネルの背面に透明導光板が配置され、エッジに置かれたLEDが点灯すると、その光は導光板を伝搬中に散乱され、白表現(カラー表現)を可能とする。
著者
山根 承子 林 良平
出版者
近畿大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2015-04-01

本研究課題では、チーム全体の生産性を高めるにはどのようにすればよいかを、個人が他者から受ける影響(ピア効果)から明らかにすることを目的としていた。新しくスイミングチームに加わった人の属性によって、そのチームに元々いた選手の成長がどのように変化するのかを明らかにした。優れた選手が来た場合と、平均以下の選手が来た場合で、受けるピア効果が異なっていることがわかった。新しい選手がチームに加わることで、元々いた選手のパフォーマンスが向上していた。特に、新しく来た人が優れていると、この効果がより大きくなることがわかった。

1 0 0 0 新潟県史

出版者
新潟県
巻号頁・発行日
vol.資料編 16 近代 4 (政治編 2), 1985

1 0 0 0 新潟縣年鑑

著者
堀内悦夫
出版者
新潟日報社
巻号頁・発行日
vol.1949, 1949

1 0 0 0 職員録

著者
大蔵省印刷局 編
出版者
大蔵省印刷局
巻号頁・発行日
vol.昭和24年, 1949

1 0 0 0 新潟県史

出版者
新潟県
巻号頁・発行日
vol.別編 3 (人物編), 1987