著者
赤間 高雄
出版者
一般社団法人 日本外傷学会
雑誌
日本外傷学会雑誌 (ISSN:13406264)
巻号頁・発行日
vol.31, no.1, pp.43-46, 2017-01-20 (Released:2017-01-20)
参考文献数
7

夏季オリンピック・パラリンピックは約2ヵ月間に数百万人以上が開催都市に集まり,試合やイベントに伴って行動する特別な状況である.夏季オリンピック・パラリンピックでは参加者のカテゴリーが細かく分類され,それぞれAccreditation card(以下,ADカード)によってアクセス制限や利用できるサービスが制限される.ADカードの種類や有無によって医療サービスも分けて準備する必要がある.大会組織委員会はオリンピック・パラリンピック関連施設内の医療サービスを整備し,その医療サービスの対象者は大会ADカード所持者と試合会場内のチケットをもつ観客である.オリンピック・パラリンピック開催都市には非常に多くの観客や観光客等が集まるため,行政が担うオリンピック・パラリンピック関連施設外の医療サービスも通常とは異なる特別な体制が必要になる.
著者
樋口 雄三 吉村 ひろ子
出版者
国際生命情報科学会
雑誌
Journal of International Society of Life Information Science (ISSN:13419226)
巻号頁・発行日
vol.26, no.1, pp.49-52, 2008-03-01

患者は42歳の男性。連日深夜までの勤務による過労から倒れ、MRIにより小脳における脳梗塞と診断され、さらに脳血管造影検査により、後下小脳動脈に2個所の脳動脈瘤が確認された。ベサトールSR、アムロジンなどによる治療を受けたが、手術は行わず、退院して経過観察とされていた患者に対して霊的施療を6回行った。霊的施療は患者には全く接触せず、無侵襲で霊的エネルギーで施療したが、施療後の脳血管造影検査により脳動脈瘤の消失が確認された。その後の定期検査においても異常は認められていない。
著者
佐藤 翔 上田 真緒 木原 絢 成宮 詩織 林 さやか 森田 眞実
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.58, no.12, pp.908-918, 2016-03-01 (Released:2016-03-01)
参考文献数
10

2002~2013年に日本の学協会誌に掲載された論文120万9,674本を対象に,どの程度オンラインで入手できるのかを調査した。調査にあたっては1)CiNii Articlesを用いた調査,2)J-STAGE・メディカルオンラインへの収録状況調査,3)サーチエンジンを用いたサンプリング調査,という3つの方法を採用した。結果から,日本の学協会誌掲載論文のうち,7割以上は何らかの形でオンラインで入手可能であると見積もられた。特に英語論文や自然科学分野の論文は,オンラインで入手可能なものが多い。一方で,人文学分野ではオンラインで入手できる論文が43.7%,社会科学分野でも51.5%にとどまっていた。
著者
権 学俊
出版者
立命館大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2012-04-01

本研究は、近現代日本における天皇制とスポーツとの関係の解明を目的とし、天皇制とスポーツとの関わりに関する分析を通して、日本社会における社会的特質と国民意識を明らかにした。本研究を通して、戦前スポーツイベントが天皇制と国家的な秩序への同意を強化し、国家との一体感を推し進める装置として巧妙に機能していったことが明らかになった。また、戦時下における相撲は皇室・皇族と深く関わりながら、国体・日本精神や精神修養としばしば結びつけられて位置づけてられていた。戦後にも「象徴天皇制の公認と浸透」を増幅させる装置として、スポーツイベントが重大な意味をもたらしてきたことも、本研究を通して明らかになった。
著者
木村 正則
出版者
近畿大学全学共通教育機構教養・外国語教育センター
雑誌
近畿大学教養・外国語教育センター紀要. 外国語編 = Kindai university center for liberal arts and foreign language education journal. foreign language edition (ISSN:2432454X)
巻号頁・発行日
vol.7, no.1, pp.21-43, 2016-07-29

本稿は、外国語科目を担当することが採用条件となっている常勤教員の公募情報に着目し、教員ポストの供給量をもとに、現在の日本の大学ではどのような外国語が広がりを見せているのか、その動向を探ろうと試みたものである。調査対象としてJRECIN-Portal を利用し、2012 年4 月から2015 年10 月までの3 年6 ヶ月間に同サイトに公開された外国語教育関連の常勤教員ポスト2,431 件の求人情報を収集し、分析した。その結果、英語教員および留学生を対象とした日本語教員の公募件数が顕著に多いことが確認された。その一方で、これまで伝統的に学術言語として広く普及してきた仏語および独語の需要は低く、これに替わって中国語の需要が高いことが確認され、外国語教員の供給サイドの動向からも日本の大学における外国語教育に偏りがあることが指摘された。さらに、言語別および大学の設置機関別で雇用形態にも異なる傾向があることが示唆された。
著者
谷内 悠
出版者
日本宗教学会
雑誌
宗教研究 (ISSN:03873293)
巻号頁・発行日
vol.88, no.1, pp.99-121, 2014

本稿では、「なぜ宗教的なものが科学に基礎づけられることで自らを正当化しようとするのか」という問題について、分析哲学の手法を用いて考察する。その際、創造論、とりわけ自らを「科学である」とする創造科学やID論を事例として取り上げる。それらが科学性を主張するのは、公教育を巡る建前であるだけでなく、科学の優位を前提する社会通念の反映でもあり、ここに宗教と科学の間の現代的な捻れがあると読み取れるのだ。そこで筆者はまず、宗教と科学を概念図式及び言語ゲームとして捉え、個々に分析した。そしてそれらを状況に応じて選択する母体として「メタ概念図式」を措定し、さらに概念図式及び言語ゲームとメタ概念図式との間にある循環関係も考慮した「二重の概念図式理論」を提起する。それを創造論に適用することで、宗教と科学の捻れを解消するに至った。この理論は、ウィトゲンシュタイニアン・フィデイズムのような概念相対主義を乗り越える試みでもある。
著者
安念 潤司
出版者
成蹊大学法学会
雑誌
成蹊法学 (ISSN:03888827)
巻号頁・発行日
no.24, pp.p181-204, 1986-03
著者
Taro KIDO Masanori KUROSAWA Kei IKEHATA
出版者
Japan Association of Mineralogical Sciences
雑誌
Journal of Mineralogical and Petrological Sciences (ISSN:13456296)
巻号頁・発行日
pp.220910, (Released:2023-02-10)

Hydrocarbon fluid inclusions in authigenic quartz from the Jurassic Torinosu Limestone and associated sediment at Sakawa town, Japan, were studied by microthermometry, ultraviolet (UV) fluorescence, and Raman spectroscopy. The quartz contained abundant liquid hydrocarbon and subordinate vapor hydrocarbon fluid inclusions, and tiny solid inclusions of bitumen, calcite, and rarely pyrite. Aqueous fluid inclusions and aqueous components in hydrocarbon inclusions were absent. Under UV irradiation, most of the liquid inclusions from the limestone and associated sediment displayed intense whitish-blue and deep-blue luminescence, respectively. Further, these liquid inclusions were homogenized at around 24 °C and 53 °C, respectively. Small numbers of liquid inclusions from the associated sediments contained a liquefied gas-condensate. Raman measurements indicated the presence of aromatic compounds and the absence of H2O or CO2 molecules in the liquid and vapor inclusions.
著者
霜田 光一
出版者
日本物理教育学会
雑誌
物理教育 (ISSN:03856992)
巻号頁・発行日
vol.54, no.4, pp.303-305, 2006-12-13 (Released:2017-02-10)
参考文献数
4

水分子の振動と回転スペクトルによる共鳴吸収は赤外域にあるので,電子レンジのマイクロ波の吸収に関与するのは,液体の水の誘電率の異常分散に伴う吸収である。有極性分子は印加電場の方向に統計的に配向して,固体や液体の分極をつくるが,配向分極の生成・消滅には時間的遅れがある。この誘電緩和に関するDebyeの理論によれば,水はマイクロ波の広い周波数範囲で強い吸収を示す。これが水分をもつ物質が電子レンジで加熱される理由である。そして,無極i生分子からなる物質は電子レンジの加熱が弱い。
著者
上田 真理
出版者
東洋大学法学会
雑誌
東洋法学 = TOYOHOGAKU (ISSN:05640245)
巻号頁・発行日
vol.61, no.1, pp.25-52, 2017-07