著者
Grant K. Goodman
出版者
Curzon
巻号頁・発行日
2000
著者
別府 悦子
出版者
一般社団法人 日本特殊教育学会
雑誌
特殊教育学研究 (ISSN:03873374)
巻号頁・発行日
vol.50, no.5, pp.463-472, 2013 (Released:2013-09-18)
参考文献数
74
被引用文献数
4 4

教師の精神疲労やバーンアウトが問題になっているが、児童生徒の多様な困難やニーズによって、教師が児童生徒との関係をうまく作れないことが一因ともなっている。本稿では、先行研究のレビューを通して、児童生徒の特別な教育的ニーズに対して教師が抱える指導困難を年齢段階や移行期において明らかにし、教師支援に有効なコンサルテーションの課題について検討した。その結果、幼児期や小学校低学年では、多動衝動的行動や対人トラブルによって教師が困難を抱えやすいが、高学年になるにしたがい、気づきにくい問題が顕在化したり、自尊心の低下や二次障害から生じる問題に、教師は指導困難を抱えていることが明らかになった。また、中学校では思春期の問題への対応が重要になっていた。こうした年齢段階や移行期において教師が抱える指導困難への支援を行い、教師が自己有能感をもてるようなコンサルテーションシステムの開発が課題であると示唆された。
著者
坂本 裕 一門 惠子
出版者
一般社団法人 日本特殊教育学会
雑誌
特殊教育学研究 (ISSN:03873374)
巻号頁・発行日
vol.51, no.3, pp.261-267, 2013 (Released:2015-02-18)
参考文献数
34
被引用文献数
1

特別支援学校教員のバーンアウトへの関与要因を明らかにするため、MBI尺度が特別支援学校教員829名に実施され、735名から有効回答が得られた。MBI尺度の因子構造を明らかにするため、カテゴリカル主成分分析を適用したところ、質問項目17項目が〈就業意義・意欲の低下〉〈個人的達成感の低下〉の2成分に合成された。そして、各成分に関与する要因を明らかにするため、カテゴリカル回帰分析を適用した。「学校の悩み」「所属学部」は〈就業意義・意欲の低下〉〈個人的達成感の低下〉双方への、そして、「個人の悩み」「校種」「職名」は〈就業意義・意欲の低下〉のみへの関与が示唆された。なお、「年代」「性別」はいずれにも関与していなかった。
著者
高田 純
出版者
日本学校メンタルヘルス学会
雑誌
学校メンタルヘルス (ISSN:13445944)
巻号頁・発行日
vol.12, no.2, pp.53-60, 2009

本研究の目的は,特別支援教育開始後の小学校教師のバーンアウト傾向の実態を質問紙調査で明らかにし,それに関連する心理学的要因を検討することである。小学校の通常学級を担任する206名の教師に対し,次の項目についての調査が実施された。調査内容は,バーンアウト傾向尺度,職場環境ストレッサー尺度,特別支援教育負担感尺度,自己効力感尺度,障害のある児童(以下,障害児)の有無,基本的属性(性別,教職経験年数)からなる。分析の結果,(a)障害児を担任しているかどうか(以下,障害児の有無)によって,教師のバーンアウト傾向得点に差は認められなかったが,障害児の担任教師(以下,有群)が担任していない教師(以下,無群)よりも「孤立性」が低いことがわかった。(b)性別と障害児の有無によって検討したところ,「生徒指導」において,男性有群が男性無群よりも高いことがわかった。(c)教職経験年数と障害児の有無によって検討したところ,「管理職との葛藤」において,中堅有群が中堅無群よりも低いことがわかり,「生徒指導」において,中堅有群が中堅無群よりも高いことがわかった。(d)小学校教師のバーンアウト傾向に至るモデルを共分散構造分析によって検討したところ,職場環境ストレッサーから直接バーンアウト傾向に至る有意なパス,職場環境ストレッサーから特別支援教育負担感を経由してバーンアウト傾向に至る有意なパスが認められ,職場環境へのネガティブな認知が,特別支援教育への不安や負担に影響している可能性が示唆された。
出版者
Mosher & Linder
巻号頁・発行日
1988

1 0 0 0 今日の建築

著者
玄々社
出版者
玄々社
巻号頁・発行日
1960

1 0 0 0 OA 太陽熱に就て

著者
溝尻 房藏
出版者
一般社団法人 照明学会
雑誌
照明学会雑誌 (ISSN:00192341)
巻号頁・発行日
vol.11, no.3, pp.134-147, 1927 (Released:2010-10-27)
参考文献数
6

反射鏡による太陽熱の利用を考へる事は、私にとつての大いなる道樂である。斯くて反射鏡で利用し得べき太陽の『エネルギー』には制限がある。故に『エネルギー』滑費丈明の限りなき膨脹は天地共に許さざる所である。詰まり自然は人類に向つて消費『エネルギー』の制限を要求する課だ。併し人類はこの地球が、人類にとつての永遽の佳居である事を希ふて止まぬ。そこで私共人類は『エネルギー』に封する今後の態度を大に改めなければならない則ち今迄の『エネルギー』の無分別なる肚會的紹濟化より今後は其宇宙的経濟化に向つて本一歩を進める事であり、これが爲めに今日の如き『エネルギー』の槻械化、商品化は韓じて個人的人格的交渉へと其方向が直さるべきである。本能生活をする動物は頴の宇宙経濟の極致に生きるべく馴らされて來た。我等の瓶先たる原始人も亦之れに近い生活を通して而も個人的人格的に『エネルギー』と交はり、途に太陽を神にまで崇拝するに至つた。私共は理性てう武器を手にして、今や燃料丈明の限りなき膨脹の爲めに朽ちんとする永逡の住居を見詰め、故郷を慕ふの情止み難きものである。
著者
稲垣 寛
出版者
公益社団法人 高分子学会
雑誌
高分子 (ISSN:04541138)
巻号頁・発行日
vol.51, no.8, pp.597-602, 2002-08-01 (Released:2011-10-14)
参考文献数
41
被引用文献数
3 6

環境保全の立場から,原料の炭素源として空気中の炭酸ガスを使用し,生分解性のポリマーである天然高分子(セルローズ)が循環型社会を形成するうえで見直されている。そのセルローズをもっとも効率よく生産する植物のひとつであるケナフの植生・繊維の物性・収穫物の利用方法についての新しい知見が現在および今後の展開を支えている。ここではケナフとは何か,その特徴,現況について解説したい。
著者
西藤 奈菜子 川端 康雄 寺嶋 繁典 米田 博
出版者
関西大学大学院心理学研究科心理臨床学専攻
雑誌
Psychologist : 関西大学臨床心理専門職大学院紀要
巻号頁・発行日
vol.8, pp.31-40, 2018-03-16

自閉スペクトラム症(Autism Spectrum Disorder:以下ASD)の心理アセスメントでは、ASD特性を測定するための心理検査の開発やASDに特有な反応の調査など、様々な側面から研究が進められてきた。特に近年は、精神症状や疾患を有する軽度のASDへの適切な治療や支援が注目されており、軽微なASD特性のスクリーニングが課題となっている。ASDのスクリーニングには、従来、養育者による他者評価や患者自身の自己評価に基づく自記式の質問紙検査が使用されてきた。しかし、ASD特性が軽微で知的発達にも顕著な遅れがみられないケースについては、的確にスクリーニングすることが難しい。特にセルフモニタリングを苦手としているASDでは、自記式の質問紙検査による判定が適切に行えない場合も少なくない。本稿では、軽度のASDの青年や成人のスクリーニングにおける自記式の質問紙検査の限界と投影法検査によるスクリーニングの可能性について概観し、有用なスクリーニングツールのあり方について検討する。