著者
Yuto SANO Minoru OKAMOTO Miri HAYASHI Takashi SATO Seiya MAEHARA Kazuya MATSUDA
出版者
JAPANESE SOCIETY OF VETERINARY SCIENCE
雑誌
Journal of Veterinary Medical Science (ISSN:09167250)
巻号頁・発行日
pp.18-0322, (Released:2018-09-28)
被引用文献数
3

Intraocular cholesterol granuloma (CG) associated with synchysis scintillans (SS) was diagnosed in a 5-year-old spayed Shetland sheepdog. During the initial clinical examination, the patient exhibited SS in the anterior chamber. Canine SS is usually found in the vitreous cavity, and SS in the anterior chamber has not been described. Since canine SS has been reported to be a non-progressive condition, and its long-term clinical course has not been adequately documented. The present case report describes the long-term clinical course of a case of canine SS, in which SS occurred in the anterior chamber, leading to intraocular CG formation, and eventually glaucoma.
著者
宮城 能彦
出版者
日本社会学会
雑誌
社会学評論 (ISSN:00215414)
巻号頁・発行日
vol.67, no.4, pp.368-382, 2016 (Released:2018-03-31)
参考文献数
46

社会学者による沖縄研究の幕開けは, 九学会連合社会学班によって日本復帰前後の1971~73年に行われた調査である. それらは沖縄村落社会の特質の理解と日本における沖縄村落の位置付けについての暗中模索であった. その時に持ち込まれたのが「家」を単位として村落構造をとらえる研究手法と理論仮説であったが, それは沖縄の村落では通用せず, 門中研究についても多くの課題が残った. しかしその時に, 寄生地主制が発達せず, 比較的平等で相互扶助的・自治的機能が高いという沖縄村落共同体像の基礎が形作られたといえよう.その後, 門中研究が深化する一方で, 社会学者たちの興味は, 基地や経済的自立問題へとシフトしていく. 他方で沖縄在住の社会学者は, ウェーキ・シカマ関係 (隷属的生産関係) や共同店, 沖縄村落の停滞性に重点をおいた研究を行ってきた.2000年代以降は, 日本やアジアとの比較の中で沖縄村落社会の特質を明らかにすることよりも環境や地域自治などをテーマとした研究の事例としての沖縄村落がとりあげられることが多くなっていく. その一方で, 隣接する歴史学や経済史, 法社会学等では, 近世沖縄村落における共同関係の脆弱さが強調されるようになってきた.近世村落における強固な共同体を前提に展開し, ある種のユートピア的共同体像を描いてきた社会学における沖縄村落共同体研究も現在その見直しが迫られている.
著者
安藤 由美 藤井 和佐
出版者
日本社会学会
雑誌
社会学評論 (ISSN:00215414)
巻号頁・発行日
vol.67, no.4, pp.365-367, 2016 (Released:2018-03-31)
参考文献数
1
著者
松浦 賢長
出版者
日本小児保健協会
雑誌
小児保健研究 (ISSN:00374113)
巻号頁・発行日
vol.59, no.4, pp.532-539, 2000-07-30
被引用文献数
2
著者
渥美 一弥
出版者
日本文化人類学会
雑誌
民族學研究 (ISSN:13490648)
巻号頁・発行日
vol.81, no.3, pp.504-521, 2016

<p>本稿では、カナダにおける多文化主義政策の先住民への影響について、カナダのブリティッシュ・コロンビア州の先住民族、サーニッチを事例として検討する。そして、現時点において「多文化主義」がカナダ先住民にとって、社会的地位や経済的状態の改善に寄与している状況を評価する立場をとりつつ、先住民集団内においても、その受け取り方は複数存在することを指摘する。サーニッチの場合、多文化主義の政策を活用して経済的な自立をめざす人々と、従来の社会福祉政策に依存した暮らしを望む人々に大きく二分されているように筆者のような部外者には見える。 </p><p>多文化主義は、「言語」あるいは「アート」を守ってきた先住民に対し経済的後押しをしている。独立し た学校区が生み出され、学校が建設され、教員や職員としての雇用が生まれた。トーテム・ポール等の先住民アートは、非先住民の地域住民を対象に含む市場を創造し、その作品に対する注文は増加し続けている。このような先住民の経済的自立の背景にカナダの多文化主義が存在する。しかし、それは同時に、「言語」や「アート」を身につけた人々と、そうでない人々との間に経済的な「格差」を生む結果となった。 </p><p>かつて「白人」から銃火器などの「武器」を手に入れた集団と手に入れなかった集団との間で格差が生まれたように、サーニッチの間で「多文化主義」の恩恵を受けることができる人々と受けられない人々の間に格差が生じている。多文化主義においても、結果として主流社会との関係が先住民の運命を左右する決定的要素となっている。 </p><p>本稿はまずカナダの多文化主義を歴史的に確認する。次に多文化主義が先住民にとって持つ意味を考察する。そして、具体例として、筆者が調査を行っているサーニッチの事例を紹介しながら、多文化主義政策が先住民の人々の間に「格差」を生じさせている状況があることを指摘する。しかし同時に、現在のサーニッチはその「格差」を乗り越えて結束している。最後に、その彼らを結びつけているのは同化教育という名の暴力に対する「記憶」であることを明示する。</p>

1 0 0 0 OA 孝行物語 4巻

出版者
栗屋宇兵衛
巻号頁・発行日
1710

作者不明。仁、義、礼、智信の4巻に64話の教訓的孝行説話を収める。第22話の聖徳太子の1話以外は中国の孝子の話で、典拠をそれぞれの話頭に記している。宝永7年、栗山宇兵衛刊。万治3年刊の浅井了意作『孝行物語』とは同名異書。(岡雅彦)

1 0 0 0 OA 官報

著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1948年02月16日, 1948-02-16
著者
佐方 冬彩子 小寺 正明 田中 健一 中野 博史 浮田 昌一 白沢 楽 冨谷 茂隆 船津 公人
出版者
公益社団法人 日本化学会・情報化学部会
雑誌
Journal of Computer Aided Chemistry (ISSN:13458647)
巻号頁・発行日
vol.19, pp.7-18, 2018 (Released:2018-09-27)
参考文献数
23
被引用文献数
5

材料開発において未知の材料を効率的に探索するには、組成の情報のみから物性を予測する手法の開発が必要である。本研究では、無機材料の組成式を記述子に変換して説明変数とし、物性との関係を表す回帰モデルを構築した。さまざまな物性の予測に対応できるよう情報を損失なく変換するために、組成式中の各元素の個数や割合を表す記述子、原子量、原子半径、電気陰性度といった元素の物理学的パラメータを使用した記述子など、合計387個の記述子を提案した。ケーススタディとして、これらの記述子を用いてRandom Forestによるモデルを構築し、結晶の生成エネルギー、密度、屈折率という3種類の物性の予測を行って R2 値がそれぞれ 0.970、0.977、0.766という結果を得た。また、統計的に選択されそれぞれの物性予測モデルの構築に寄与した記述子が、化学的知見から考えても妥当なものであったことからこの手法の有用性を確認した。

1 0 0 0 地理と経済

出版者
日本経済地理学会
巻号頁・発行日
vol.1, no.3, 1936-04

1 0 0 0 地理と経済

出版者
日本経済地理学会
巻号頁・発行日
vol.1(1), no.1, 1936-02

1 0 0 0 地理と経済

出版者
日本経済地理学会
巻号頁・発行日
vol.1, no.4, 1936-05

1 0 0 0 地理と経済

出版者
日本経済地理学会
巻号頁・発行日
vol.1, no.2, 1936-03
著者
比屋根 均
出版者
名古屋工業大学技術倫理研究会
雑誌
技術倫理研究 (ISSN:13494805)
巻号頁・発行日
vol.9, pp.51-77, 2012

本稿は,筆者が技術者倫理教科書『技術の知と倫理』において取組んだ,技術者に無意識のうちに倫理的配慮の足りない判断をさせる要因の追究について,その後の発展も含め纏めたものである.無意識的な要因によって倫理的配慮を不足させていることは,従来の技術者倫理が倫理的想像力を増すことで配慮を行き届かせる戦略を採っているにも関わらず,誠実に仕事に取組む多くの技術者からは不評であり続けており,しかし非倫理的と受け取られるような不祥事や社会対応が続いているという事実から浮かび上がる.本稿ではその無意識的な要因を次の 4 つに分けて論じる.1.学習生活と社会人生活とのギャップへの無自覚,2.判断を誤らせる科学・技術の真実性への誤解,3.独善的態度にさせる判断の客観性への錯覚,4.感じ方の主観性への認識の欠落,である.1 では,長年の学習生活で身につけてきた生活術が,社会人・技術者生活には通用しないこと,及びその認識の浅さが,誤った判断や行動の原因になりえることを指摘する.2 では,理論優先の科学・工学等の教育が,現実よりも理論的であることを真実と感じてしまう性癖を生んでいることを指摘する.3 では,科学的・工学的判断は正しく客観的な価値判断でもあるかのように錯覚している可能性を指摘する.4 では,技術者が本質的に全く客観的には判断できる存在ではないことを明らかにする.本稿は,このような無意識的な要因を指摘し理解させることを,技術者倫理の必須の内容とすべきことを,結論として主張する.
出版者
日経BP社
雑誌
日経コミュニケーション (ISSN:09107215)
巻号頁・発行日
no.592, pp.10-17, 2013-05-01

2007年から2008年にかけて登場した「iOS」、「Android」は、スマートフォン市場を大きく拡大し、SymbianやBlackberryといったライバルたちを駆逐しつつ、Androidが約7割、iOSが約2割(米ガートナー調べ、2012年第4四半期)という圧倒的なシェアを確保するに至っている(前ページ参照)。 AndroidとiOSを合わせるとほぼシェア9割と、まさに2強状態だ。
著者
藤田 真知子
出版者
日本喉頭科学会
雑誌
喉頭 (ISSN:09156127)
巻号頁・発行日
vol.1, no.2, pp.115-121, 1989-12-01 (Released:2012-09-24)
参考文献数
19

The fundamental frequency (F0) and sound pressure level (SPL) of voice were measured in 1,563 dysphonia patients of varying etiologic diseases. The measured values were compared with the values obtained from normal control subjects. The results were summarized as follows : (1) In most disease groups, the highest F0 was low and the F0 range was decreased. (2) In most disease groups, the SPL for the loudest phonation was reduced and the SPL range was small. (3) The F0 level for habitual phonation was low in acute laryngitis and Reinke's edema and it was high in sulcus vocalis, carcinoma and mutational dysphonia in males, whereas, in females, the F0 level for habitual phonation was low in many disease groups. (4) Similar tendencies were noted with the lowest F0. (5) The SPL for habitual phonation was within the normal range in almost all disease groups. (6) F0 and SPL presented low but significant correlation to the degree of the lesion in the cases with polyp and carcinoma. (7) The effect of treatment was reflected on F0 and/or SPL in many disease groups.
著者
小林 浩明 安部 祥子
出版者
北九州市立大学国際教育交流センター
雑誌
北九州市立大学国際論集 (ISSN:13481851)
巻号頁・発行日
no.16, pp.119-129, 2018-03

大学生活において英語サークル活動を積極的に行う大学生は、自主学習を行う「優れた言語学習者」と見られることが多い。しかし、サークル活動からの引退と同時に、英語学習もやめてしまう姿を見れば、彼らを「優れた学習者」と見ることに疑問が生じるであろう。本稿では、英語サークル活動を積極的に行っていた大学生の経験に耳を傾けながら、学習者オートノミーの観点から分析を行ったものである。その結果、サークル活動には長年の経験から培われた学習計画が存在し、それが固定化されることでメンバー一人ひとりが自身の英語学習を考えなくなり、学習者オートノミーが育てられていなかったことがわかった。そのため、サークルからの引退が英語学習をやめることに連動していた。
出版者
京都大学大学文書館
雑誌
京都大学大学文書館だより = Kyoto University Archives Newsletter
巻号頁・発行日
vol.17, pp.1-10, 2009-10-30

京大の歴史に関する図録の英訳に携わって、感じた言葉と文化のギャップマイケル・ジャメンツ [2-4]『吉田寮関係資料』の公開河西秀哉 [5]写真の公開を始めました西山伸 [6-7]日誌(2009年4月-2009年9月) [8-9]大学文書館の動き : 法人文書の一部を廃棄しました [9]お知らせ : 百周年時計台記念館歴史展示室内「企画展示室」のご利用案内 [9]敗戦直後の学生と食糧状況 : ララ救援物資河西秀哉 [10]
著者
明方以智撰
巻号頁・発行日
vol.[3], 1664